- 『現実逃避』 作者:桜並木 / 未分類 未分類
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現実に生きるのが嫌だ
だから現実から逃げる
何処までも逃げる
現実はくだらない
現実は汚い
現実は酷い
現実が嫌だから
現実から逃げる
現実を捨てる
【現実逃避】
私の高校生活は普通だった。
友達と一緒に楽しくやってた?
けれど、私は友達を友達と思わなかった。
ただのバカだと思った。
くだらない友情ごっこだと思った。
私の行動に一々文句を言う先生もいた。
ただ学校のために哀れだと思った。
何わかってるみたいなこと言っってるの?とバカにした。
私のことならなんでも知っていると親は言った。
いつもお母さんはこうだったとか、あぁだったとか自分と比べ私をバカにした。
私のことをなんでも知っていると言った。
上辺だけの友達
哀れな先生
偉そうで知ったかぶりな親
矛盾だらけの世界
全てが嫌いだった。
全てがバカバカしかった。
全てが空しくなった。
私は高校に行くことを止めた。
でも、勉強だけは続けた。
友達も先生も私が勉強嫌いだから、やる気がないからだと思っていた。
親は私がクラスに居ずらいからだと思っていた。
ほら、やっぱりわかってない。
言ってないから当たり前だけど、
わかってないなら
くだらない友情ごっこに私を巻き込まないで?
学校の名誉の為に私に関わらないで?
全てわかったように私を哀れまないで?
私はこのくだらない現実が嫌いなだけ
私はこのバカな人間たちが嫌いなだけ
私はこの同情しがたい人間の感情が嫌いなだけ
人間が嫌いだ
世の中が嫌いだ
今の現実が嫌いだ
だから逃げよう
誰に関わらないで住める所に
END
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2003/11/02(Sun)23:06:01 公開 / 桜並木
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■作者からのメッセージ
人間不信です