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『真実の名−蒼の世界−A』 作者:HARU / 未分類 未分類
全角844.5文字
容量1689 bytes
原稿用紙約2.85枚
 「・・・ターゲット補足、任務を開始する。」
その言葉と共にグランヴァス家の電気コードが切り落とされた。
パニックに陥る屋敷のガードマン達を気絶させ、『GP−1055』は着実にターゲットに近づいていった。

 その頃、『GP−1055』が後にした建物では、
『GP―1055』を連れ出した二人の男が話をしていた。
「あいつは訓練を積んでいない。大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。あいつを造るときに戦闘術をプログラムしたチップを埋め込んだ。
不足は無いだろう。」
「・・・ならば良いのだが。破損するような事があれば俺たちが困るんだ。あいつは俺たちの為に働けばいいんだ。組織の犬としてではなく、な。」
 男たちは不適な笑みを浮かべ、奥の部屋へ歩を進めた。

 −グランヴァス家−
「ま、待て!お、俺は・・・!」
「任務だ。悪く思うな。」
・・・バァン・・・
 銃声と共にグラドは倒れた。
『GP−1055』は窓を開け、飛び降り無線を使い男たちに連絡をとった。
「任務終了。これから戻る。」
《わかった。すぐに帰って来い。》
 無線を切ると、もと来た方に向かって走り出した。

 『貴方の名前は・・・』

 −また、何で私に語りかけてくるの?私は『名前』をもらったの!−

 『・・・そんなものは『名前』なんて言わないわ。』

 「!?」
『GP−1055』は足を止めた。

 『真実は、あの二人によって隠されているわ。真実を、知りたくない?』

 −私に『本当の名前』があるの?−

 『貴方の名前−まだ教える事は出来ないの。知りたいのなら『ウルグ街』に来なさい。』

 「・・・消えた・・・?もう聞こえない。『ウルグ街』って言っていた・・・行ってみようかな・・・」
すぐに無線をつなぎ男たちに連絡をとった。
「少し遅くなる。だが必ず戻る。」
《・・・まあ良いだろう。》
『GP−1055』は無線を切りウルグ外に急いだ。

 −私の『名前』・・・知ることが出来るのなら・・・私はどんな苦しみも厭わない。『真実』と『名前』必ず掴んで見せる!−
2003/11/02(Sun)20:47:26 公開 / HARU
■この作品の著作権はHARUさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
第二話です。
次辺りで終わると思います。
よろしかったら感想おねがいします。
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