- 『燃ゆる手 プロローグ&第1話』 作者:互勝 / 未分類 未分類
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 〜プロローグ〜
 
 僕は如月竜也。
 中学2年生、特徴は、「手が温かい」という事で、スポーツも、勉強も苦手。
 この特徴のせいで、心が冷たいと言われ、いつもからかわれている。
 心の底から、こんな特徴なんていらないと思っていた・・。
 
 そう、あいつが来るまでは。
 
 
 
 〜第1話 あいつ〜
 キーンコーンカーンコーン・・・。
 
 ホームルームが始まった。
 やっとからかいから解放される・・。
 先生の話を適当に聞き、(席が一番後ろなのでばれない、だろう)僕は本を読み始めた。
 「・・如月の隣の席が、空いてるな。そこに座りなさい。」
 
 僕は自分の名前が聞こえたので、瞬時に顔をそっちに向ける。(読書するようになってからついてしまった癖だ)
 
 ついでなので、隣の席を見た。その瞬間、僕は心を奪われた。
 女の子だったのだ。しかも・・・可愛い!ドギマギしながらも僕は声をかけた。
 「・・何て名前?」
 
 「今先生が言ってたでしょ?聞いてなかったの?」
 
 ・・顔に似合わず、ずけずけと物を言う子だ。(てか、先生の話を聞いてない僕が悪いのか?)
 
 そんなこんなで、放課後になった。その間の事は、読者の想像にお任せする。
 
 「・・ねぇ、キミ。」
 朝の女の子に、声をかけられてしまった・・。
 「な、なんです?」
 また何か文句を言われるのかと、僕はおどおどしながら聞いた。
 「キミ・・・〜燃ゆる手〜の持ち主でしょ?」
 
 「・・へ?・・」
 「・・手を出してみて。」
 「う、うん」
 手を出してみた・・・。いきなり、掴まれた。
 
 「やっぱり・・。生命力こそ無いけど、あり得ないほどの放出力を持っている。初めて見た・・・。」
 
 かなり言ってる事が分からないが、これは、僕が真っ赤になっているからだろうか?
 
 「今日、うちに来て!」
 
 「ええ!そういう事はお互いの事もっと知ってからじゃないと・・・。」
 
 「何を言ってるのよ。時間がないのよ!大丈夫、とって食おうとは思ってないから!」
 
 ちょっと待てい!まだ名も知らぬ女の子に連れ去られてしまってる!?
 ここからが、本当に始まる。僕の戦いが・・・。
 
 -続く-
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2003/10/31(Fri)20:42:19 公開 / 互勝
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■作者からのメッセージ
 こっぱずかしいです。でも、読んでもらいたいです。
 
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