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『あの空の下で・・・・・・。 第四章 敗北』 作者:葉 / 未分類 未分類
全角1739文字
容量3478 bytes
原稿用紙約6.6枚
二人だけの休息から二ヶ月ほどたった。
あれから休むまもなく戦いは続いた。その中で、麻倉サトシと月海理沙の活躍にはすばらしいものがあった。
その功績が認められ、サトシは第一部隊の、理沙は第二部隊の隊長に昇任した。


「先ほども言った様に、まもなく異星人からの大規模な攻撃が始まる。この戦いは 長く厳しいものになるだろう。しかし、決して我々は負けてはならない!なぜな らば、我々は地球人の、いや地球の生命線だからである!君達にはこんな言葉し かいえないが幸運を祈る!以上!」
「第一部隊隊長 麻倉サトシ それでは失礼致します。」
「第二部隊隊長 月海 理沙 失礼致します。」

俺たちは、隊長の部屋を後にし、各自の部屋の帰路に着いた。

「ねぇ〜?サトシ?」
「なんだ。」
「やっぱ、隊長っておじさんだよね?」
「いや、隊長は俺の憧れだからそんな発言は許さん!」
「ふ〜ん、そうなの?私はサトシのほうがかっこいいと思うけどな・・・・」
「何か言ったか?」
「いいえ、何も!」
「そうか。」
「それじゃ、またね!」
「ああ。」


RISA`eye

「ふう〜、疲れた。お風呂にでも入ろうかなぁ〜!」

「あ〜、きもちいい!!お風呂は最高だね!」


私は、お風呂から上がってオレンジジュースを冷蔵庫から取り出し口に含んだ。
「おいしい!風呂上りはオレンジジュースでしょ!」


SATOSHI`eye

「また戦いか・・・・・。」
草原に立って、夜空を眺めていた。
「いつまで続くんだこんなことは・・・・・。」
「俺はこの戦いで最後にしたい・・・・・。」
「最後の戦いにできたら俺は、俺は好きな人にこの思いを伝えたい。」
俺は思い切りこぶしを握った。


あくる日の朝・・・・・・・・・・・・。

「第一部隊出発!」
「第二部隊出発!」


出発して三日後・・・・・。俺たちは休憩を取っていた。
俺たちは、自分の部隊を率いて戦場に向かって歩き始めた。
「敵は南の方向。数は想像を絶するものだ。」
「確かに、この戦いは今までとは比較にならないわね。」
「敵まで、後30キロほどだ。明日には戦闘になる。」
「作戦だが、ここから二つの道に分かれて敵を挟み撃ちにしようと思う。」
「ええ、そうしましょう。ここでお別れね?死なないでよ!」
「ああ、そっちもな!」

二人は、お互いに敬礼をして去った。

SATOSHI`eye

「我が隊は、敵前方から突っ込むことになった。明日には戦闘になると思う。皆は しっかり休息を取ってくれ、飲酒も少しなら許す。」
俺は自分のテントに戻った。

RISA`eye

「あなたたちもしっかり休んでね!」
私も自分のテントに戻った。




次の日の日が真上にある頃・・・・・・。

「第一部隊突撃!!」
「おおおおおお〜〜〜!!!!」

「第二部隊突撃!」
「おおおおおお〜〜〜!!!!!」

ひどい戦いになった。まるで地獄絵図のようだった。しかし、こちらが負け始めているのが眼に見えてきた・・・・・。

「くっ!強い!俺たちだけじゃ歯が立たないか・・・・。しょうがない、第一部隊 撤退しろ!」

撤退しようと後ろを向いたとき・・・・・。
スピューン!!

「ぐはっ!!ゆ、油断した・・・・・。」
「た、隊長!!し、しっかりしてください!」

俺は、腹部をレザーで貫かれた。だんだん意識が朦朧としてきた・・・。
「副隊長・・・。第二部隊にも撤退命令を・・・・。ここは捨てる・・・・。」
俺の意識は完全になくなった・・・・・。


RISA`eye

「な、なにこの嫌な予感は・・・・・。」
「隊長!第一部隊から伝令です!」
「ありがとう。」

私は伝令を呼んで予感の意味がわかった。
「サトシが重体!そんな・・・。くっ!第二部隊撤退!第一部隊と合流します。」

第一部隊と合流して私は真っ先にサトシのいるところへ行った。
「サ、サトシ!先生大丈夫なんですか?」
「ああ、命に別状はない。だが、まだ意識がない・・・・。」
「サトシ・・・・・・・。」
私は、サトシの手を握った。


SATOSHI`Seye

「ここは一体どこだ?」
俺は見知らぬ場所に一人で立っていた・・・・・・・。



次回予告

あの空の下で・・・・・・。 第五章 過去

重体のサトシが見た夢とは・・・?サトシの過去がわかる。
2003/10/29(Wed)21:52:08 公開 /
■この作品の著作権は葉さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
第四章も書き終わりました。
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