- 『あの空の下で・・・・・・。 第四章 敗北』 作者:葉 / 未分類 未分類
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 二人だけの休息から二ヶ月ほどたった。
 あれから休むまもなく戦いは続いた。その中で、麻倉サトシと月海理沙の活躍にはすばらしいものがあった。
 その功績が認められ、サトシは第一部隊の、理沙は第二部隊の隊長に昇任した。
 
 
 「先ほども言った様に、まもなく異星人からの大規模な攻撃が始まる。この戦いは 長く厳しいものになるだろう。しかし、決して我々は負けてはならない!なぜな らば、我々は地球人の、いや地球の生命線だからである!君達にはこんな言葉し かいえないが幸運を祈る!以上!」
 「第一部隊隊長 麻倉サトシ それでは失礼致します。」
 「第二部隊隊長 月海 理沙 失礼致します。」
 
 俺たちは、隊長の部屋を後にし、各自の部屋の帰路に着いた。
 
 「ねぇ〜?サトシ?」
 「なんだ。」
 「やっぱ、隊長っておじさんだよね?」
 「いや、隊長は俺の憧れだからそんな発言は許さん!」
 「ふ〜ん、そうなの?私はサトシのほうがかっこいいと思うけどな・・・・」
 「何か言ったか?」
 「いいえ、何も!」
 「そうか。」
 「それじゃ、またね!」
 「ああ。」
 
 
 RISA`eye
 
 「ふう〜、疲れた。お風呂にでも入ろうかなぁ〜!」
 
 「あ〜、きもちいい!!お風呂は最高だね!」
 
 
 私は、お風呂から上がってオレンジジュースを冷蔵庫から取り出し口に含んだ。
 「おいしい!風呂上りはオレンジジュースでしょ!」
 
 
 SATOSHI`eye
 
 「また戦いか・・・・・。」
 草原に立って、夜空を眺めていた。
 「いつまで続くんだこんなことは・・・・・。」
 「俺はこの戦いで最後にしたい・・・・・。」
 「最後の戦いにできたら俺は、俺は好きな人にこの思いを伝えたい。」
 俺は思い切りこぶしを握った。
 
 
 あくる日の朝・・・・・・・・・・・・。
 
 「第一部隊出発!」
 「第二部隊出発!」
 
 
 出発して三日後・・・・・。俺たちは休憩を取っていた。
 俺たちは、自分の部隊を率いて戦場に向かって歩き始めた。
 「敵は南の方向。数は想像を絶するものだ。」
 「確かに、この戦いは今までとは比較にならないわね。」
 「敵まで、後30キロほどだ。明日には戦闘になる。」
 「作戦だが、ここから二つの道に分かれて敵を挟み撃ちにしようと思う。」
 「ええ、そうしましょう。ここでお別れね?死なないでよ!」
 「ああ、そっちもな!」
 
 二人は、お互いに敬礼をして去った。
 
 SATOSHI`eye
 
 「我が隊は、敵前方から突っ込むことになった。明日には戦闘になると思う。皆は しっかり休息を取ってくれ、飲酒も少しなら許す。」
 俺は自分のテントに戻った。
 
 RISA`eye
 
 「あなたたちもしっかり休んでね!」
 私も自分のテントに戻った。
 
 
 
 
 次の日の日が真上にある頃・・・・・・。
 
 「第一部隊突撃!!」
 「おおおおおお〜〜〜!!!!」
 
 「第二部隊突撃!」
 「おおおおおお〜〜〜!!!!!」
 
 ひどい戦いになった。まるで地獄絵図のようだった。しかし、こちらが負け始めているのが眼に見えてきた・・・・・。
 
 「くっ!強い!俺たちだけじゃ歯が立たないか・・・・。しょうがない、第一部隊 撤退しろ!」
 
 撤退しようと後ろを向いたとき・・・・・。
 スピューン!!
 
 「ぐはっ!!ゆ、油断した・・・・・。」
 「た、隊長!!し、しっかりしてください!」
 
 俺は、腹部をレザーで貫かれた。だんだん意識が朦朧としてきた・・・。
 「副隊長・・・。第二部隊にも撤退命令を・・・・。ここは捨てる・・・・。」
 俺の意識は完全になくなった・・・・・。
 
 
 RISA`eye
 
 「な、なにこの嫌な予感は・・・・・。」
 「隊長!第一部隊から伝令です!」
 「ありがとう。」
 
 私は伝令を呼んで予感の意味がわかった。
 「サトシが重体!そんな・・・。くっ!第二部隊撤退!第一部隊と合流します。」
 
 第一部隊と合流して私は真っ先にサトシのいるところへ行った。
 「サ、サトシ!先生大丈夫なんですか?」
 「ああ、命に別状はない。だが、まだ意識がない・・・・。」
 「サトシ・・・・・・・。」
 私は、サトシの手を握った。
 
 
 SATOSHI`Seye
 
 「ここは一体どこだ?」
 俺は見知らぬ場所に一人で立っていた・・・・・・・。
 
 
 
 次回予告
 
 あの空の下で・・・・・・。 第五章 過去
 
 重体のサトシが見た夢とは・・・?サトシの過去がわかる。
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2003/10/29(Wed)21:52:08 公開 /  葉
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■作者からのメッセージ
 第四章も書き終わりました。
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