- 『くれよんの魔法  第一章』 作者:あやな / 未分類 未分類
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 昔、おばあちゃんが言ってた。
 「くれよんにはね、魔法の力があるんだよ。」
 私はそれを信じてなかったけど、ちょっぴり、「本当かな?」って思ったの。
 だって、くれよんなんて・・・・。幼稚園児でもあるまいし。
 小学校に上ったら、クーピーや、色鉛筆、パステル、水彩絵の具を使うんだもの。
 くれよんなんて、恥ずかしいわ。
 でも、画家だったおじいちゃんは、ずっとくれよんを使ってた。
 なぜ?くれよんなんて、幼稚園児が使うくらいなのに。おじいちゃん。どうして?
 私にはわからなかった。
 私の夢は、おじいちゃんとおなじ、画家だったけど、その、おじいちゃんが、くれよんを使って描いてるんだもん。驚きよ!
 
 でもね・・・・・くれよんの魔法は・・・・。
 ジリリリリリッリリリ!
 あっ・・・目覚まし時計がなったわ!
 え・・・・八時?!
 うそ!
 私はベッドから飛び起きたわ。
 そうよ!夢を見ていたのよ!
 急いで学校に行かなくちゃ!
 私は、走って学校に向かった。
 「大変〜!今日は、中学の入学式なのに!」
 そういいながら、角を曲がったときだった。
 向かいから、男の子が現れて・・・・。
 ああ、もう、お決まりの落ちね・・・・。
 ばあーん・・・。
 やっぱり・・・・
 男の子と私は衝突したの。
 その男の子のかばんからは、くれよんが出てきた。
 (えっ・・・)
 どうしてこんなかっこいい男の子が、くれよんなんかを持っているのか、私は不思議だったわ・・・・。
 男の子は、顔を赤らめて、「ごめんね・・・急いでたから・・・!」といって、学校のほうへ走っていったの。
 急いでるのは、あなただけじゃないのに。
 まあ、いいわ。
 
 キーンコーンカーンコーン・・・・
 
 あっ!チャイム!もうこんな時間なの?!
 「新学期早々、遅刻してられますか!」
 
 
 
 私の名前は、亜月 真奈美。
 画家を目指す、中学一年生の、女の子です!
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2003/10/26(Sun)09:08:54 公開 / あやな
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■作者からのメッセージ
 まだ続きます・・・。
 それにしても、主人公の名前適当かも・・・。