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『さよならアナーキー3』 作者:ゆこれ / 未分類 未分類
全角1001.5文字
容量2003 bytes
原稿用紙約3.7枚
「凛子」

私の名前を遠くから呼ぶ、よく響く凛としたチカの声
遠くから見たチカは瞬きも惜しいと思う程キレイに視界に映る。

「何さ」
「オレと凛子ってば植物係でしょ。花達に水あげにいこうよ」
「いや、でももう放課後ですし、ねぇ・・・帰らせてよ。」
「いや!放課後でもあげるべきだよ!今日1回も水あげてないし!」
「(メンド・・・)はいはい。じゃあ水あげに行こうね。」
おっしゃぁー!!っと奇声を発してチカは花壇へと駆けて行った。

チカはよくヤンキーに見られるけど全然そんなんじゃ無い。
心優しい少年ですよ。

チカは準備よくジョウロを2個用意して待っていた。
「よっし!ほれ花!メシですよー!」
ケラケラ笑いながらチカはどんどん花に水をやっていく。
「ってかあれ!何で凛子座ってんの!?水あげようよ!花壇広いぜー?」
「っていうか・・。何かチカあまりにも幸せそうに水あげてるからうちの分も
 譲ってあげようかな。って思ってさ。」
「え?」
あまりにもチカが拍子抜けた声出すから笑っちゃった。
「嘘だよ。私どこらへんに水やればいいの」



「はー!やっと終った。意外と広いな。うちの花壇。」
「無駄に広いっていうか・・。広くてもチカ楽しんでたからいいじゃん」
空をみたら空が赤かった。まだ5時なのに。
ああ。もうこんな季節かぁ。って思った矢先・・・
「・・・チカ何やってんの?」
「え、いやうちのハムちゃん達の餌にと思って・・・」

チカはヒマワリの種を取っていた。
「ハムスター飼ってるんだ。初耳だわ。」
「いや、オレじゃなくて妹?おれハムちゃん飼うほどヒマじゃねぇっつの!」
「はぁ。」

「でもさー。凛子ってヒマワリみたいで笑える。」

「何で?」

「なんか一生懸命のびようとしてるっつうかさ。凛子何事も一生懸命じゃん。」
ちょっと間が開いて「そういう所、すっごくオレいいと思う!」と言ってくれた。
そのときのチカは顔がほんのりピンクだった。ニカって笑った顔が印象的だった。

何かが胸に引っかかった
「あ、あたし帰る!ばいばい!」
なるべく顔を見られないようにして帰った。スタスタ帰った。

 顔が、まっかっか。正直自分でもこんなに真赤になるとは思わなかった。

「なんでいきなしあんな事いうんだよー・・」独り言がポツリと出る。

ああ。どうしよう。神様アタシ、チカが好き。
ちゃんとわかる。友達とじゃなくて、恋愛対象として好き。
好き

好き

スキ。
2003/09/30(Tue)22:23:04 公開 / ゆこれ
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■作者からのメッセージ
この先どうしましょう・・
がんばります!
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