- 『空想のスーパースター』 作者:リョウタ / 未分類 未分類
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原稿用紙約4.8枚
俺ははっきり言って不細工で運動神経も無い。
勉強も出来なくて、いわゆるダメ男だ。
学校でも、馬鹿にされて楽しいことなんてあまりない。
だから俺はネット上でスーパースターになった。
とにかくネット上での自分をすごくしたのだ。
クラスで一番勉強が出来て、ルックスも顔もよく運動神経抜群。
バレンタインに女子の行列を作った。
ネットの中に空想の僕を作り出した。
ネット上の僕は人気があった。
面白いことをネット上でみつけてきて。
はなす。それだけでも人気がでていく。
その上僕が作り上げたもう一人の僕の事を信じている。
現実世界でのスーパースターといったところだろう。
だから僕にあこがれているという人もおおくなった。
学校では「あいつ、また太ったね。」 「きっもぉ」
などといわれる。
しかしもう一人のぼくになれば人気者だ。
しかしパソコンの電源を切った後のむなしさといえば、たまらない。
そして数日後俺のパソコンにメールがとどいた。
「こんにちわ
突然こんなメールをだしてすいません
僕は良くわからないけど、ひどい病気になったらしくて
いつ死ぬかわからない状態なんです。
この前パソコンをしていて、あなたのことをしりました。
そのあなたの事を聞いて、あなたにあこがれました。
お願いです。一度でいいので僕に会ってくれませんか?
僕は○○病院に入院しています。
無理な注文すいません。
これは僕のわがままなので決して無理なさらないでください
さようなら。」
俺はすぐにこのメールを消去した。
愛にいけるはずがない。この子があこがれているのは俺じゃなくて、
もう一人の俺なんだから。
俺はその日はパソコンをいつもより早くやめて、ベットにはいった。
その日は気温が28度もあったが、なぜか肌寒いかんじがした。
なかなか寝付けず、窓から星をながめていた。
次の日学校から帰った俺は、真っ先にパソコンをつき、
またもう一人の俺を、すごくさせた。
しばらく、もう一人の俺で遊んでいたら、昨日の子からメールがきた。
「こんにちわ
前日はすいませんでした
これるはずがありませんよね 忙しいですもんね。
お願いです。せめてメールだけでもやっていただけないでしょうか?」
俺はこのメールをよみ、少しでも「もう一人の俺」の株を上げるために。
「ごめん やっぱり勉強とかがいそがしくてお見舞いにはいけそうに無いんだ。
メールだけなら合間を見つけて何とかなるからいいよ。」
と送り返した。
そして俺は「もう一人の俺」をどんどん、大きくさせながら、
そのことメールをやりあった。
そして1ヶ月ほどがたったある日。
その子からメールがかえってこなくなった。
俺はその子のことを気にしながらも、もう一人の俺を大きくしていった。
そして、数日後 一通のメールが届いた。
「息子が昨日 死にました。
息子はあなたの事を良く話していました。
ネットですごいお兄さんがいると。
息子を勇気付けていただいてありがとうございました。
息子は生まれ変わったらあなたみたいな人になるといってました。」
そして俺はパソコンのコンセントを抜き机にむかった。
カバンの中にしまってある教科書を取り出し勉強をはじめた。
そして俺は東大に入った
少年があこがれた、空想上のスーパースターになるために。
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2003/09/28(Sun)18:58:14 公開 /
リョウタ
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■作者からのメッセージ
第三作品目です
簡単に作ったもですが、
自分なりに気に入ったので投稿してみました。
読んでくださった方ありがとうございます