- 『RhythmGravity 〜第1章〜』 作者:MAG / 未分類 未分類
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〜第1章〜 革命Remix
17歳。
俗世間で危険とされる年齢だと聞いた。
――何が危険なんだか。どうやったら危険ってことになるんだ?
別に“危険な奴”になりたいワケではないが・・・。
授業中 俺はボーッとそんなことを考えていた。
教員の声がイヤホンの向こうにうっすらと聞こえる。
今聞いている音楽は『KAKUMEI』という曲だ。俺は最近この曲にハマっている。
原曲はラ・シャンブル・ドゥ・ショパンの『革命』。
Remixは原曲より重低音が目立って、心臓に響く振動が心地いい。
樫木 キサ!!!
自分の名が大声で呼ばれる。
はっとして立ち上がる。イヤホンが耳から外れた。
しまった・・・・・・っ!と上目で声の方を向くと
案の定、その大声の主がこっちをニラみつけていた。
「樫木・・・後で職員室来い」
「・・・・・・はい」
――まぁ、ある意味危険だな。こっちが。
授業が終わり、ため息をつきながら職員室までの廊下を渡る。
「あ! キサ、何かあったのか? ため息なんかついてー」
・・・・・・うるさい奴が来た・・・・・・幼馴染の 深櫛 モトキ。
モトキは俺の隣の家に住んでる。昔はもう少し離れたところに住んでたけど、幼稚園は一緒だった。
何故引っ越してきたかというと・・・・・・モトキの両親と妹はモトキが小4の時に事故に合って亡くなってしまって
それでモトキの親戚のところに引き取ってもらった。その親戚っていうのが、偶然俺ん家の隣だったってワケだ。
それが、嫌なことに俺の部屋の窓とモトキの部屋の窓の間、何と50cm強。
ちょっと部屋から出る間でも、窓開けてられねぇ。
「はっはぁ〜ん。さてはキサ、お前呼び出しだろ?」
「・・・・・・悪かったな」
「キサ、またウォークマン聞いてたのか? 授業中に。そんなのバレたら怒られるに決まってんだろ〜? 馬鹿だなぁ」
「あーもう! お前ついてくんな! 鬱陶しい!」
「そんなこと言うなよ寂しいじゃんか〜」
家でも学校でもベタベタベタベタついてきやがって、お前はストーカーか!
まぁ慣れたからいいものの・・・・・・っていうか俺も慣れるなよ・・・・・・
そうこうしている間に、職員室についた。
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2003/09/21(Sun)15:11:21 公開 / MAG
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■作者からのメッセージ
初投稿です・・・!というか初小説です(ヲイ)
好きな音楽を元にした話を書いてみたくて・・・。
この音楽知ってる方いるのでしょうか・・・;;
いたらチョッピリ嬉しいです///
半分実話なこの話、楽しみながら書いていきたいです。