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『RhythmGravity 〜第1章〜』 作者:MAG / 未分類 未分類
全角877文字
容量1754 bytes
原稿用紙約3.2枚
〜第1章〜 革命Remix


 17歳。
 俗世間で危険とされる年齢だと聞いた。
 ――何が危険なんだか。どうやったら危険ってことになるんだ?
 別に“危険な奴”になりたいワケではないが・・・。

 授業中 俺はボーッとそんなことを考えていた。
 教員の声がイヤホンの向こうにうっすらと聞こえる。
 今聞いている音楽は『KAKUMEI』という曲だ。俺は最近この曲にハマっている。
 原曲はラ・シャンブル・ドゥ・ショパンの『革命』。
 Remixは原曲より重低音が目立って、心臓に響く振動が心地いい。

樫木 キサ!!!

 自分の名が大声で呼ばれる。
 はっとして立ち上がる。イヤホンが耳から外れた。
 しまった・・・・・・っ!と上目で声の方を向くと
 案の定、その大声の主がこっちをニラみつけていた。

「樫木・・・後で職員室来い」
「・・・・・・はい」

 ――まぁ、ある意味危険だな。こっちが。


 授業が終わり、ため息をつきながら職員室までの廊下を渡る。

「あ! キサ、何かあったのか? ため息なんかついてー」

 ・・・・・・うるさい奴が来た・・・・・・幼馴染の 深櫛 モトキ。
 モトキは俺の隣の家に住んでる。昔はもう少し離れたところに住んでたけど、幼稚園は一緒だった。
 何故引っ越してきたかというと・・・・・・モトキの両親と妹はモトキが小4の時に事故に合って亡くなってしまって
 それでモトキの親戚のところに引き取ってもらった。その親戚っていうのが、偶然俺ん家の隣だったってワケだ。
 それが、嫌なことに俺の部屋の窓とモトキの部屋の窓の間、何と50cm強。
 ちょっと部屋から出る間でも、窓開けてられねぇ。

「はっはぁ〜ん。さてはキサ、お前呼び出しだろ?」
「・・・・・・悪かったな」
「キサ、またウォークマン聞いてたのか? 授業中に。そんなのバレたら怒られるに決まってんだろ〜? 馬鹿だなぁ」
「あーもう! お前ついてくんな! 鬱陶しい!」
「そんなこと言うなよ寂しいじゃんか〜」

 家でも学校でもベタベタベタベタついてきやがって、お前はストーカーか!
 まぁ慣れたからいいものの・・・・・・っていうか俺も慣れるなよ・・・・・・

 そうこうしている間に、職員室についた。
2003/09/21(Sun)15:11:21 公開 / MAG
■この作品の著作権はMAGさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初投稿です・・・!というか初小説です(ヲイ)
好きな音楽を元にした話を書いてみたくて・・・。
この音楽知ってる方いるのでしょうか・・・;;
いたらチョッピリ嬉しいです///
半分実話なこの話、楽しみながら書いていきたいです。
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