- 『ゲームK(キング)第1話「ババ抜き」』 作者:る人 / 未分類 未分類
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西暦20XX年。
突然と、この地球に1個の隕石が落ちてきた日
から四年が経った。世界のどこの国も、貧民だけが
増えて、犯罪が多発していた。もう、地球は・・・・
腐っていた・・・・・・。
俺の住む町も腐っている。だが、良い点も
無いわけでも無い。そう、この世の中を
支えているものがある・・・・。それは、
ゲームだ。いわゆる賭け事だな。
俺が賭け事の世界に入ったのは、俺が、
人類を粛清するためである。
人間は腐っている。いい人材は一粒でも
こぼさない。はっきり言うと、隕石が
落ちた時、俺は・・・・・祝福をしていた。
今日もまた、夜店「バルガート」という、
怪しげな店に入る。待っているのは、数人の
男性だ。どいつも金持ちだ。
そして、俺はテーブルの席につき、全員の
顔を見る。すると、一人の男の後ろに小さな
女の子がいた。
「どういうことだ・・・・。賭け事に人は使わない
約束だぞ・・・・」
「まぁ、そういうなテツヤ。こいつは人として
扱って欲しくないんだってなぁ?・・・
答えろ!!!」
「は・・・・はい・・・」
俺は、拳を思いっきり握り締めた。表情に
出してはいけない。それでもう負けたような
ものだ。
さっきのやつが言ったとおり、俺の名は
「矢事 テツヤ」別に嫌いなわけじゃ無い。
俺は、少女を奴隷として扱っている奴に
話しかけた。
「・・・・賭けだ・・・。おまえはその少女。
俺は命を賭ける・・・・・」
「ほう!!・・・・おまえの命か!!・・・・
いいだろう!貴様が負けたら死ぬまでこきつかって
やる!!」
「ゲームはババ抜きだ・・・・。Let's play fair」
レフェリーが、カードをシャッフルする間。
テツヤが、男に話しかけた。
「今回は特別ルールだ。1対1のババ抜きでは
話しにならんからな・・・・・。ババを
もらったやつの負けだ。だからババを持っている
奴は特ってわけだ。・・・・ただ待てばいい
だけだからな・・・・・おまえがババを持つか?」
「いいだろう!やってやる」
「一つ言っておく・・・・あまり集中してカードを
見ない方がいい・・・・」
「なにを言っている!!」
「断言する・・・・俺はババを抜かない」
そしてレフェリーが、二人にカードを渡す。
きちんとテツヤの手札にはジョーカーが無かった。
今、「ババ抜き」が始まった。
「・・・・・・・こいつだ・・・」
「っち!!・・・・」
二人だけなので、もうすでに手札は4枚ほどしか
無かった。合うカードがあったらほとんど勝利を
確信していいだろう。そして運命の時・・・、
男が2枚。テツヤが1枚。最後のターンと
なるか・・・・。
「・・・・・すまんが、引かせてもらう。」
「・・・・バ、バカな!!なぜやつは一回も
ジョーカーを引かなかったんだ!!」
「約束だ。・・・・少女はもらっていく・・・」
「くぅう!!!!・・・・ゆるさんぞテツヤ!!
いつか覚えていろよ!!・・・殺してやる!!
殺してやるぞぉおお!!!」
テツヤは、少女を連れ、「バルガード」
から出た。しばらくの間無言であったが、
少女から話してきた。
「あの・・・・質問していいですか?」
「・・・・ああ・・・」
「なんでわかったのですか?」
「・・・・あいつの目を見ていたからさ・・・・
目は見た物を反射する・・・・習わなかったか」
「だからあのとき・・・・」
テツヤと少女が歩いていると、若い男性一人が、
前をふさいだ。テツヤが止まると、なにかを言い始めた。
「金を渡しな!!さもなければ・・・」
「ゲームで勝ったらいいだろう・・・」
「・・・・いいのかい?俺の得意分野だぜ」
「・・・・・雑魚ほどよく吠える・・・」
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2003/09/08(Mon)21:40:44 公開 / る人
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