- 『PRINCES′HEART〜最後の審判〜』 作者:raiu / 未分類 未分類
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原稿用紙約7.05枚
―ぼくの名前は井上ユウキ(13)。
昔から体が弱くてこないだも血を吐いて倒れて入院したらしいんだ。
そんで手術やらなにやらあって、10分くらい前に……―
Princes’ heart 〜最後の審判〜
Presented by raiu
死んだらしい。
原因は簡単な手術ミスだと思う(何故分かるかって言うと走馬灯とかぼくが見てる時になんか先生が切羽詰ってるような音とかが聞こえてきたもの)。
さっきもいったようにぼくはむかしから心臓が弱い。
恥ずかしい事に13歳だってのにたびかさなる入院のせいで学校にもあんまりいけず、いまだに小学校に通ってる。
……、まァ死んでしまったからにはそんなことはいまさら関係ないんだけどね…。
それより…「ここはどこだ・・・?」
ないはずの口から声が出たことにまずぼくは驚いた。
次にそのないはずの口を自分の手が覆っている事に驚いた。
「やあ」
―・・・・・・。これはぼくの声じゃない。
「キャーーーーーーー〜〜!!!!」
真っ暗な世界からいきなり青白い手が出てきてぼくの首筋をつーっと触ったのだ!
―へー・・・、死んでも体はあるんだぁ、とぼくの脳の中の冷静な部分がそんなことを考えている。
「わっと!娯麺娯麺!いきなり首すじさわったらおどろくよね☆」
「驚くよね☆じゃないよ!あたり前だろ!しかもゴメンて字ィ間違えてるし!なんだよ娯麺って!」
「うるさいナァ、気にしないNO★◆……それより君、胃の上ユウキ(35)くんだよね?」
「……井上ユウキ(13)です……。それより貴方、誰なんですか?羽(?)はえてるし……。」
そう、ぼくの前に現れたのは天使とも悪魔とも思えるようなフクザツな顔していて、明らかに悪魔っぽい角を頭に生やしたうえに、あきらかに天使っぽいわっかをのっけて、せなかの片方にはやわらかそうで綺麗な純白の羽が、もう片方にはコウモリっぽい怪しく呪われてそうな黒い羽を生やしていたんだ!しかも性別も男だか女なんだかも不明だ!
そんなアヤシイ奴に質問をしてみる。
「・・・・あのぅ、ここって何処なんですか・・・?」
おそるおそるぼくが聞くと奴はいかにもまってましたみたいな感じでこう答えた。
「WOW!イイ(・∀・)質問だね!夢子(はねるのトびら)君!そう!ここは死んでしまった生物を天国と地獄のどっちに送るかを決定するまでの待合場所みたいなところだっヨ★★★!イエーイ!シューティングスター!!ラブ夢子(はねるのトびら)」
―・・・キモイ!!!!!!!!!!!
この感想をぼくは心の奥にしまっておく事にして、つぎの質問をはじめた。
「えーっと・・・、つまりそれはぼくの生前の行いによって天国か地獄かがきまるってコトですよね・・・?」
コイツと話しているとぼくの脳細胞が死んでいくような気がするのでできることならもうコイツとははなしたくなかったんだけれどもぼくのこれからの人生(?)のためにも聞いておいた。
「そのとおりだよ明智くん。ま・もうこれは運命というヤツなのであきらめるしかないんだよ。それにたとえ地獄に落ちても人によっては天国より地獄に行ってよかったっていうキトクなマゾもいるけどね☆タダ、ちょっと転生率が悪いかな?」
あいにくぼくにはそのようなシュミはないのでこれはきかなかったことにする。それより気になったのは・・・。
「地獄に落ちても生まれ変われるんですか!?」
「ん〜・・・・、微妙。よく知らないし、今までそんな例はないけど努力しだいジャン〜?」
―・・・・・・・ま、ぼくのような13歳で死んじゃったみたいな可哀想なコドモが地獄に落とされるコトはナイとは思うけど。
それにしてもコイツさっきから言ってることが無茶苦茶だ。
「お!!結果がでたみたいだYO!」
そんなことを考えているうちに暗闇の彼方から手紙のようなモノが羽をはやして飛んできた。
「・・・・・・・・え〜と君の行き先は・・・・・・・、よかったね!君の生前の良い行い率は98%だよ!これはいままででトップクラスだ!とゆー訳で地獄いき決定!!」
「え」
「ええええええええええええ〜〜〜〜〜!!!!???」
「ま☆ボクのことをキモイとか思ってる時点で地獄行きは確定してたんだけどね◆☆」
―聞こえてたのか、ちッ!とかじゃなくて!
「なんで良い行い率が98%なのに地獄行きなんですか!!!」
「アァ!ゴメンゴメン!君の人生の行動評価の1番良かったのだけを教えてあげたんだよ!他のも教えてあげよう!冥土の土産に。・・・えーとねー。
あ、これなんかヒドイナァ。偽善率98.78%。せっかくイイコトしても心がきたないんじゃァ台無しだネェ。あ、これも問題アリだナァ・・・。アリ踏んづけ率95.02%!見かけたアリはすべて踏んづけてるね!アリだけに問題アリ!なんちゃって!プッ!」
……、殺そう・・・、コイツの天使のほうの羽をせめてもぎ取ってから地獄に逝こう・・・。
ぼくは目の前で僕の小学校2年生のときのテストが悪かったのがイケナイナァとかいってるやつを前にそう思った。
「そんなわけで、がんばってねー!地獄でも希望はあるもんだよ!あ、あとこれはぼくからのセンヴェツ。地獄で使える地獄ラ○フカード。」
意味不明なカードをぼくに渡すと、ヤツはぼくを目の前の底の無さそうな穴に突き落とした。
―こうしてぼくの地獄ライフは始まった・・・・・・。
TO BE CONTINEUD
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2003/08/15(Fri)17:53:16 公開 /
raiu
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raiuさんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
あとがき
予想しやすい始まり方でスイマセン。この小説をかいたraiuとゆう者です。
タイトルがいまのところ全く無関係ですが次は少し関係してくるとおもいます・・・・。
ラブ夢子。