『友達は誰?』作者:青野 さやか / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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イジメ・・・

そんな言葉なんか関係ないと思ってた。

私には、たくさんの友達もいるし、親友の晴香(はるか)だっている。


私たちの学年にはイジメ自体なかった。

喧嘩して口を利かなくなっても、そんなの1〜2週間で元に戻っていた。

みんなで1人を無視したり、上履きに画鋲をいれたり、そんな悪質なものはなかった。

田舎の小学校で、受験する子も少なく、ほとんど小学校の顔ぶれのまま進級して中学生になった。

そして、そのまま1年が過ぎて私達は中学2年生になった。

2年生になっても、ほとんど変わったことはなかった。




しかし、それは突然始まった。
夏休みも無事に終わり、いよいよ2学期と学校へ来てみると、それは起こっていた。

私は、親友の晴香や他の友達達と,始業式の始まる体育館に向かっていた。

「暑〜、夏休みもう1ヵ月延長〜!」

美波(みなみ)がダルそうに言った。

「え〜? 宿題増えそうでヤダー。」

晴香が笑いながら応える。

何も変わらない、新学期のいつもの風景。

他の女子のグループも、いつものメンバーだ。

そんな、馬鹿みたいな会話を楽しみながら、私達は体育館へと足を運ぶ。



それに気付いたのは渡り廊下の角を曲がったときだった。

いつもは、小川さんと一緒の上野さんが1人で歩いていた。

ふと、小川さん休みなんだろうか? と思ったが、その答えは上野さんの前を見て消えた。

小川さんは、上野さんをほっといて、ちがう女子のグループと楽しそうに喋っていた。

「珍しいね。上野さんと小川さん喧嘩でもしたのかな?」

晴香もそれに気付いたのか、私にヒソヒソ声でささやく。

「さぁ? ま、3・4日もすれば元に戻るんじゃない?」

その時は、あまり気にもとめず晴香にそう答えた。



でも、それは私の思い違いだった。

そう、このときからイジメは始まっていたのだ。
2004-02-28 15:05:34公開 / 作者:青野 さやか
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■作者からのメッセージ
私のクラスにも前までイジメがあり、そのことがきっかけで書いています。
これを読んで皆さんにもイジメについて考えてほしいと思います。

感想、批判、なんでもどうぞ。
これからも続きを書きますのでよろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
文が短く切れすぎていて、読んでいる人が情景を想像しにくいというところが難点です…でも私もまだまだ未熟ですので☆ぜひ、がんばって続きを書いて欲しいです。
2004-02-28 15:21:32【☆☆☆☆☆】如月 琥珀
こんにちは、初めまして!描写はとっても上手く様子が想像できました。しかし、空欄の部分(=話しが変わる所)はもうちょっと上手く使ったらどうかな…と思いました^^;(私もまーだまだですが;)続き、頑張ってください!
2004-02-28 17:17:37【★★★★☆】シア
僕の文章も短いのが多いんですが、短くてもいいこともあると思います。ただ、もう少し情景を書けたらいいなと思います★
2004-02-28 17:20:33【★★★★☆】nerv
計:8点
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