『中途半端な子供1〜3』作者:麻野 まゆ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約9.46枚
忠告:::::
私は、大人になりたくありません。





    

中途半端な子供


朝。目が覚める。
体が重く起き上がる気力がない。
広い部屋の隅に置かれているカバン。
「学校にいかなきゃ・・・。」
鉛みたいな体をベットから落とすようにおきた・・・・。


階段をおりて、リビングに向かう。
歯を磨き、顔を洗い、髪をゆって。
ドアを開け、リビングを見渡す。
つかれきって、ソファーで寝息をたてている母親。
食事をとるためのテーブルにはホコリがつもっていた。。
ホコリの上に白い紙きれをみつける。
『ゆかちゃんへ
今月のおこづかいです。
忙しくてごめんね。
今度、一緒にご飯食べようね!!
学校はちゃんといくのよ。
      ママより     』
何度か、書き直した後がある。
母なりに言葉を選びながら書いてくれたのかもしれない・・・。
白い紙の下には万札が何枚かおいてあった。


私、早坂 ゆかりの家は母子家庭です。
現在 中学三年生、15歳になった私。
父は8年前、母をほっぺたを力いっぱいたたいて、
家をでたきり戻らなくなりました。
それでも、高いマンションに住み、普通の生活がおくれるのは
母の仕事がいいことと、父から教育費と慰謝料のおかげかも
しれまれません。

都内の中学に通う私は、毎日の学校に通うことが好きなほうです。
一時期、母子家庭のコンプレックスを抱いた私は、自分の部屋に
閉じこもるようになりました。
それでも、私を好きだからといって、毎日、学校でなにがあったとかメールや手紙を
くれた友達。
その時にうれしくて、涙があふれでて友達の大きさを知りました。
コンプレックスも克服し、
今は、友達に会うのとお昼ご飯の学食だけを楽しみに学校へ行ってるしだいであり
ます(笑)


「おはよぉ、ゆかちゅわぁんvv」
「おはよぉ」
「「「ゆかりぃ〜、おはよぉ」」」
「はよぉ」
友達の声が耳いっぱいにひろがり
ここちが良い朝です。

話はかわりますが、どこの学校にも変わった子は何人かいるでしょぉ?
私の学校も例外ではありません。
教室のすみでノートにカリカリと音をたて、なに書き込んでいる山中夏美。
ボサボサの髪に長いスカート。
別に汚いわけではないが、どこか私達の清潔感とはちがっていた・・・。
「なにか書いてんの?」
夏美のそばに行き声をかける。 
「あぁ、ゆかりちゃん。詩を書いてるんです」
「なんで、敬語ではなすの?」
「えっ。」
突然の私のまんまの質問に夏美は少々とまどう。
「なんでって・・・??」
「だから、なんで敬語なの?ぅちは、夏美より偉いわけじゃないし、年上ってわけでも
ないんだよ。クラスメイトだし同い年だし、普通タメ語じゃないの??」
私は考えたことをつたえたくて話したつもりだった。
でも、夏美はだまりこんでしまった。
はっきり言って
  


気まずい・・・・。




首をかしげる私。
黙りこみ、下を向く夏美。
ふと、だれかが私に向かい言った。
「ゆかりぃ〜、ほっときなよ。つぅ〜か、昨日さぁ電話したのにぃ〜!!」
「ごめん、爆睡してたぁ〜。」
私は、夏美から離れ友達に駆け寄った。

ダブリューエーワイ Way??なぜ、夏美は下を向き質問に答えないのだろぉ???
私は、夏美に質問をしました。
質問をした人間からは答えが返ってくるはずです。
はずだ。少なくとも私はそぉ思っていました。










なぜ夏美は質問にこたえなかったのでしょう。
わたしが夏美に何をしたと言うのでしょう。
  



中途半端な子供2


「夏美?」
次の休み時間。
私はまた、夏美に声をかけた。
「あっ、ゆかりちゃん。さっきは、すいません。あの、上手くいえないんですけど。
あの、すみません。。。」
わかった。
この子は、人と話すのが下手なんだ。
だから、質問にどう答えるとか言う前に人と上手く話せないんだ。

「いいよ。あたしもごめんね。不明だったしょ?べつに、なんつ〜かさ。
敬語はかったるいしと思っただけだから。できれば、タメ語で話してくんない?」
なるべく、笑顔で夏美をおびえさせないように話しかける。
「はい。わかりました!」
「んじゃ、今からタメ語で。」
「うん!」
夏美は、こくりとうなずいた。
べつに、内気な子でもなさそうだし思ったより、暗い子ではないようだ。
「んでさ、さっきから何書いてんの?」
「えっと、詩かなぁ・・・。」
「詩?あの、ポエマーと言うやつ」
「べつに、そういうわけじゃないの。気持ちとか思ったこととか、そういうことを紙に書くだけ」
「ふぅ〜ん・・・。あたしにも、できっかな?」
「うん、できるよ!思ったことをノートのはじとかに、書けばいいだよ。
あとで、読み返すとその時の自分の気持ちとかがわかるんです。あっ・・・。」
あっ、敬語。。。
「すいません。」
「ごめんでいいよ。べつに、気にしてないし。少しずつ、直せればそれでいいんじゃん?」
「うん。」
夏美が少し気軽そうに笑ってくれた。
「ゆかりー!!!」
「あぁ、なに?」
友達が、あたしに向かって名前を呼ぶ。
「ちょい、ちょい。」
「?」
手をふりあたしを招きよせようとする。
そのとうりに、あたしもつられて友達によった。
「なに?」
「いや。別になんかってわけじゃないんだけどさ、夏美なんかとつるんでるのタルクない?」
「べつに。悪い子じゃないし。」
「でもさぁ、ゆかりもそんな子みたいな目で見られるのやでしょ?」
「どういう意味?」
もぉ、一人が口をだす。
「なんつーか、ジミっつか。うざいみたいな目。」
「べつにあたしは、夏美をそういう目でみたことないけど。」
「ゆかりがそうでも、うちらはちがうの。」
「夏美をはぶれって言いたいの?」
「言い方が悪いな、仲間はずれにしようっていってんの。」
一人が笑いながら、
「なおさら、悪いじゃん」
っと、言った。笑うとこなのかな?
「べつに、興味ないし。つーか、そういうのって、しなきゃダメなの?」
首をかしげるあたしに
一人が飛びついてきた。
「ゆかりー!!もう、ちょうかわいい!!愛してるよ。」
いっぱいあたしを抱きしめる友達。
「しなきゃダメってわけじゃないけど、ゆかりがそういう目で見られるのが嫌なの。
ごめんね?悪い気分にさせちゃって。」
これが、彼女たちなりのあたしへの愛し方なのだろう。
べつにされて悪いわけではないが、あたしの付き合いかたにどうこう
言われるのも気分がいいわけではない。
「大丈夫。心配してくれてありがとう。」
「よし!気分入れ替えだー!!次の授業は理科室でーす。」
「ゆかりー、ほら行こう!!」
「うん」
夏美の方を見ると、夏美はもう移動したらしくそこにはいなかった。
ふと、頭の隅によぎった。
もしかして・・・。

もしかして、聞こえたのかな?
  

中途半端な子供3


理科室に移動すると、指定された席に夏美は座っていた。
友達の目があたしを見張る。
おいおい夏美にかけよれば、今度は夏美に直接なにか言われるかもしれない。
夏美は悪くない。
夏美は何もしていない。
さっきも言ったが、あたしの付き合いかたにどうこう
言われるのも気分がいいわけではない。
それでも、みんなから離れたいほど嫌いにはなれなかった。

その日はほぼ一日、ずっと監視されていたようで
気持ちが悪かった。
帰り道の途中、公園のブランコに夏美を見つけた。
下を向きうつむいている。
あたしのことには、気づいていないようだ。
「夏美?」
そっと、近寄り声をかける。
「ゆかりちゃん」
はっとしたように上を向き、まっすぐにあたしを見つめる。
「どうしたの?なにしてんの??」
「いや・・・。朝のこと、聞くつもりとかなかったんだけど聞こえちゃって・・・。
けっこう、ショックでした。なんか、ショックすぎて、ボーっとしてて。」
「あっ。」
胸に申し訳ないような、あらわしがたいものが、どっと押し寄せてきた。
「ごめんね、悪い子たちじゃないの。ただ、なんつーか、、、大人になれないんだ。」
「ごめんなさい。別に悪く言うつもりじゃなかったんで。。。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
沈黙が重い。どうしよう・・・・。
お互い、だまりこんでしまった。
ここまできら、話題が思いついても出しにくい。
ふと、夏美がしゃべりだした。
「ゆかりちゃんにとって、大人ってなに?」
「えっ?!」
あまりに接点がないというか、いきなりすぎて言葉につまる。
大人?考えたことがない。大人。
えっ、大人。大人、、、大人ってなんだろ。



2004-03-07 15:00:15公開 / 作者:麻野 まゆ
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3かきました☆
この作品に対する感想 - 昇順
なんか良い!!??がんばれ〜〜
2004-02-08 15:33:02【★★★★☆】ホルル
ホルルさんありがとぉ〜〜(●^o^●)
2004-02-08 18:13:31【☆☆☆☆☆】麻野 まゆ
おもしろいですねvv頑張って☆続き楽しみにしてます☆
2004-02-08 18:50:21【★★★★☆】sarina
sarinaさんありがとぉ〜☆
2004-02-08 20:21:11【☆☆☆☆☆】麻野 まゆ
どうもはじめまして。このお話が忠告とどのように結びついてくのかが楽しみです。えっと……少し気になることがあるので言ってしまっても構わないでしょうか。非常に砕けた感じの文章ですね。これはこれで麻野様の個性だからいいとは思うのですが、会話以外の文章ではあんまり砕けた表現は避けていただいた方がよろしいかもしれません。私が気になったのは、かいるでしょぉ?
2004-02-08 20:40:14【☆☆☆☆☆】エテナ
すみません、続きです(汗)。「かいるでしょぉ?」や、「のだろぉ???」に見られる「ぉ」の使い方くらいですが。あと、「vv」や顔文字の類も、小説では嫌われることなので極力使わない方がよろしいかもしれませんね。では、長々と失礼しました。続き、楽しみにしています。
2004-02-08 20:44:17【☆☆☆☆☆】エテナ
エテナ様、ご忠告ありがとうございます☆次に書く時は、直してがんばります!!
2004-02-08 21:06:41【☆☆☆☆☆】麻野 まゆ
ん〜大人って何だろう?ゆかりさんがどう答えるのか楽しみです♪←何気にプレッシャー(笑)   続き楽しみにしてます(^^)
2004-03-07 20:00:00【★★★★☆】turugi
そんなぁ、ぃじわるしないで下さいよ(^^;))>turugi
2004-03-07 22:18:40【☆☆☆☆☆】麻野 まゆ
計:12点
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