- 『風船』作者:sky / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角1030文字子供が一人死んだ。
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原稿用紙約2.58枚
立体駐車場の最上階から転落した。
転落死だ。
他殺・・・・? 自殺・・・・? 事故・・・・?
事件は謎だった。
子供が一人であんなところへ?
誰かに連れられていった?
子供の両親は離婚して別々に住んでいる。
子供ながら日常のストレスがあったのか?
興味本位で上っていって。
誤って足を滑らしたのか?
ここでは最近、通り魔が、しかも、幼い子供を狙った事件が多発していた。
県警の若いキャリアの刑事は最新の技術を使い、その通り魔の割り出しを始めた。
一体、子供は何故そこに?
その理由を自らの足を使いその時の子供の足取りを追う一人のベテラン刑事。
事件直後まで一緒にいて、事件後何も語らない実の父。
元夫を恨み続け、事件後何かを調べ始める実の母。
生きている子供を最後に見た風船配りのピエロのバイトをする一人の女性。
なぜか子供ばかりを襲う謎の通り魔。
そして謎の死を遂げて周りを騒がせた一人の子供。
『子供の考えていることなんて分からない。』
『子供にそんなことがわかるわけないだろう』
その時風船は空高く、高く舞い上がっていった・・・・。
1.搖れる街
『ここは白河 武徳(しらかわ たけのり)君、6歳が発見された現場です。』
『多数の取材陣がきています。』
『警察の調査によりますと、あそこに見える立体駐車場の上から・・・・・・。』
『転落死でした。即死だそうです・・・。』
『警察は事件、事故両方を視野に入れ調査を始めたようです。』
『最近、この地区では小さな子供を狙った連続通り魔事件が起こっており・・・・。』
『もしも、例の事件の犠牲者なら初の死者となります。しかも、目撃者が・・・。』
『一刻も早く武徳君の為に・・・。』
『事件の解決を願わずに入られません・・・・。』
『何でこんなことになってしまったのか。残念で・・。』
『通り魔?あぁ・・・一回私、怪しい人みたんですよ・・・。』
『挨拶もちゃんとするし、可愛い子でした。』
『この学校に入って間もないのに・・・。もっと・・・。一緒にいたっかたです。』
『武徳君の為に今、全校集会で黙祷が行われました。みんな・・・・・。』
「黙祷ーーー・・・ 」
―1.完 - 2004-02-07 19:35:43公開 / 作者:sky
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