『終わらない町の流れ 』作者:マリーネ・S・ルーべック / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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(・・ああ、俺は誰だろう・・・・・判らない、いや、自分が何者かさえ判らないんだ仕方が無い、それにしても、ココは何処だ?)俺はゆっくりと起き始めた・・「う、う〜ん・・・」立ち上がり、体を少し動かしてみたが、
体の節々が痛んで仕方ない・・・・「ここは、どこだ?」そこは俺が見慣れない家、いや、ボロ小屋と言ったらいいんだろか??窓の様なものを覗きこむが、辺りが暗くて判らない、「俺はこんな所で何をしていたんだ?」
自分の周りを良く調べてみると、財布に、非常用の薬が在った、それに・・
・・・ピストルだ・・・「なぜピストルが、俺のポケットの中に入ってるんだ?」弾は入っている、しかし俺は何のタメライもなく、銃を持っていく
事にした。「財布には、俺の事が判りそうな物が、入っているかもしれないから、見ておいた方がいいだろう。」財布には、多少の金と、免許証が、
入っている・・・「アルス・パッカード・・・・俺の名前は、アルス・パッカード・・・」と、下で物音がした、俺はピストルを構えたが、鼠だった。
「とりあえず、ここから出よう、ここから出れば何か分かるかも知れない、
俺自身についても、何か判るかもしれないしな・・・・」気を取り直して、
少し歩くと、古びた椅子の上にランタンが乗っている、壊れてはいない、
「火を点けるものは、何かないのか?」周りを見回してみたが、タバコの
灰すら、見つからない。自分のポケットをくまなく探してみた所、ライター
があった、これで火を点す、ランタンに火が点り、周りが見えるようになる
ランタンを動かすと、階段を見つけた、ランタンの明かりで注意しつつ、
階段を降りていく、階段を下りたところで、気付いたのだが、ここは
ボロ小屋ではなく、廃墟だと言うことを、廊下を歩いていくと、人影が
見える、「おい!!しっかりしろ!!」反応が返ってこない、近づいて
もう一度話しかけてみた・・・・・・それはもう“人”では、なかった
「う、ああああああ・・・」気持ち悪いマネキンのような物が、俺に
襲い掛かってきた・・・・「う、うわああああ!?!?」夢中で銃を乱射
してみた、これは効いたらしく、蛇のようにクネクネして、のけぞっている
しかし、弾切れだ。「く、クソー!!こんな時に限って・・」銃をほうり捨てようかとも思ってのだが、持っていけば後で使えると思い、捨てるのを
やめた、だが、その人の形をしていない物は、俺に近づいてくる・・・・
「ど、どうすればいいんだ?」周りを見回すと、鉄のパイプが転がっている
俺はそれをつかんで、夢中で殴りつけた「こいつめ!こいつめ!!!!」
「ギュウキャアアア・・」謎の奇声と、同時に、この生物は、息を引き取った・・・・「はあ・・・・はあ・・・」
しかし、これで終わりでないことが判っていた・・・・・・・
外から同じような声が無造作に聞こえてくる・・・・
「くそ、この町はどうなっちまってんだ?」
悪夢は、始まったばかりである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
外には、大勢の化け物がいる、武器はこの鉄パイプと、弾切れのピストル
「どうやったら、ここをぬけだせるんだ!?乗り物か何かないのか!!」
叫ぼうが、ない物は、ナイ
「ここをどう抜けてったらいいのか?」
選択肢は、3つあることだけ、わかった
「ここで自害するか、あの化け物の仲間入りをするか、戦い抜くか・・・
死にたくないな、いや、」

「死にたくない!俺はまだ死にたくないんだ!!俺が何者なのかを知るため
こんな所では、死ねないんだ!!」
扉を開け、外へ出る、案の定、外には化け物がいる、
人のような奴、動物のような奴・・・・
しかし、奴らは俺に気づいていない、いや、気づかないと
言ったらいいのか、ウロウロしているだけである
「奴らは、目の感覚が鈍いのか?」
少しづつ、歩いていき、化け物の間という間を抜けた
そこには、凄まじい光景が・・・
「う、うげぇぇぇ・・」
思わず吐くくらいい気持ち悪い光景、人の体の形をした部品が
血色にそまった草の上に捨ててある。
こればかりではない、その内のいくつかは、さっきの化け物も
混じっている。
「と、友食い・・」
早く逃げよう、本能的にこう意識した
「どこかに車、いや乗り物は・・・」
化け物が居る中、その間という間を抜け、乗り物を探すと、一台の
車があった。真紅の車だ
「とにかく、調べてみよう」
車に近づき、色々と調べてみた
「燃料はまだある・・・・ピストルの弾もある・・・・」
その弾を、銃に入れ、残りはポケットにしまった
「他には、・・・・うへぇ、変な本!後は、食料と水、これだけか・・・」
十分すぎる車に、乗ってみた。キーが付いたままである。
「しめた!!動かせるぞ!!」
早速車のキーを入れ、エンジンをかける
カシャアアアア・・・ブオオオオオオオオ・・・・・・
うまくかかった。この音で化け物達が、近づいてくるが、気にしてない
「そ〜れ、よっこいしょ!!」
車をうまく運転して、霧がかかっている道路の方向に、車を走らせる
霧の中に突入したが、俺は上機嫌だった。
「ふう、やっとこんな町からオサラバ出来たぜ・・・・・」
霧が晴れてきた・・・・・
「さあ、もうすぐ出口だ・・・・ん?」
道路の上に人影が・・・・・あの化け物である・・・・
「う、うわああ!?!?なんだ?なんだ!?」
思わずハンドルをきるが、少し遅く、撥ねてしまった。
ハンドルを持ち直し、まだ進む。
「ここまで、きてるなんて・・・。」
また走らせると、霧が見える。
「またか?どうもおかしいな・・・」
再び霧の中に入った。
・・・・・出口が見えてきた・・・・・
「ふう、向け出せれ・・・・」
しかし、俺が見たのはさっき撥ねた化け物の死体だ・・・
「そ、そんな馬鹿な?」
また進み、霧の中を走っていく・・・・・・
出口だ・・・そして、化け物の死体だ・・・・
「クソ!ここは無限のループなのか??クソ!クソ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ああ、俺がココを出ようとして、何時間たっただろう・・・・
いや、何日か?何年か??判る分けないよな・・・・)
あれから数日たっていた・・・アルスはひどく疲れきっていた
同じことの繰り返す単調な毎日ほど退屈なものはないだろう
「ここで飢え死にするのか・・・食料も、もうすぐで底につく、
ここは、食べ物も育ちそうにない・・・・。」
俺はとりあえず外に出てみる。
化け物がいる、何も変わらない、いや、最初に比べると、奴らは
進化している、確実に知識も付いてきている。
「こいつらに俺の銃が効かなくなったら、どうするかな・・。」
こうして退屈な日々が過ぎていった・・・・
しかし、あるときに確信した。
「ん?霧が薄れていく・・・・」
霧が薄れている・・・しかし、タイミングを間違えたらしく、
数分後には、もとの濃さに戻ってしまった・・・。
「帰れる・・・帰れるぞ!!チャンスは、一ヵ月後の今日だ!!」
一ヶ月、その一ヶ月が地獄のような日だった・・・・・・
食料を探し、食べる。
化け物に見つかり、戦う。
〜一ヵ月後〜
俺は霧の前に車を待機させている。
「霧が薄れてきたな・・・・。」
車を出発させようとした、しかし、化け物が襲いかかってきた
「くそ!!こんな時に限って・・・」
ピストルを撃ちまくったが、一本の触手にピストルが取られえた・・・
「くそ!!こうなったら・・・」
俺は、無理やり車を動かした・・・・
霧の中に入る、化け物が追ってくる。
「へ、もう追いつけまい・・・これで自由だ・・・」
その時銃声が聞こえた・・・・
その銃声の主は、ピストルを取った奴だ・・・・
「ぐはっ!!く、くそ・・・・・・・・・」
その弾は俺の肩に打ち込まれた・・・・・
「こ、こんなところで・・・・」
出口が見える・・・・こんどは本当に出られたようだ・・・・
「よ、良かった・・・出られた・・・」
安心したのが悪かったのか、木にぶつかって車を壊してしまった・・・
衝撃で、俺は投げ出された・・・・・・
少し時間がたっただろうか・・・・
男は立ち上がり歩き出した・・・・・
「ぐ、ぐうううう・・・こんなところで死ぬ訳にいかないんだ・・・
死ねないんだ・・・死ねないんだ・・・・死ねないんだ・・・」
男は歩き出した・・・・・
その後男は死んだのか?生きているのか?
その全てはその男だけが知っている・・・
しかし、この男を称えようではないか・・・・
男は“永遠の町”の流れを抜け出せた一人の人間なんだから・・・

〜END〜


2004-01-28 12:44:50公開 / 作者:マリーネ・S・ルーべック
■この作品の著作権はマリーネ・S・ルーべックさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めて書いた作品ですが、どうでしょか?
コメントでなにかアドバイスが貰えたら
良いと、思っております
これからの作品に生かしたいと思ってます
この作品に対する感想 - 昇順
会話と、それ以外の文は分けないと、自分としては読みにくいです。。でも、欧米のものとか、その翻訳はけっこう混じってますけどね;
2004-01-26 16:17:29【☆☆☆☆☆】黒子
とりあえず完結・・・疲れました・・・(^^;|
2004-01-28 12:45:38【☆☆☆☆☆】マリーネ・S・ルーべック
初めまして、星月夜です。酷評になることをお許しください。まず、読みにくかったのが一つ。セリフと説明文との区別が全くついていない上、「……」の使いすぎです。それとこれは「…」の三つを組み合わせて「……」と使うのが一般的です。最初の行の1マスはあけること、なるべく擬音は入れないほうがよろしいかと思います。あとは「。」をちゃんと最後につけてください。そうでなければ「、」を。中途半端なところで切れてしまっているため、よくわかりません。全体的に描写不足、読みずらいことは確かです。今更のレス、失礼しました。
2004-02-14 15:58:54【★★☆☆☆】星月夜 雪渓
何だか、読んでいて「サイレント・ヒル」と酷似しているような気もしました。て言うか、霧のかかった街に気持ち悪いマネキン、もうサイレント・ヒル状態ですね。
2004-02-15 00:24:57【★★☆☆☆】KUNIMITSU
計:4点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。