『スッチーとアキヤ 〜第一話〜完』作者:葉瀬 潤 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角15593文字
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原稿用紙約38.98枚
第一話 [スッチー]

俺は秋谷(アキヤ)ヒデユキ。高校二年生の青春真っ只中の男である。
 須稚(スチ)タカヒロは俺の友達だ。高校の入学式から知り合って、今日まで二年間、喧嘩一つも起きないイイ仲である。
 クラスの皆からは「スッチー」という愛称で親しまれている。      
 誰とでも仲良くなれる性質を持っていて、けっこう俺より顔が広い。スッチーを友達に持って得したというのはアイツに失礼だが、アイツの友達の輪に見事は入れたってことかな。
 あと、スッチーは俺よりオシャレだ。ワックスで髪をセットするのに時間をかけすぎて遅刻することが多い。いつも一緒に登校する俺も、アイツの身支度に付き合わされるので、俺も遅刻扱いされる。
 特徴を挙げると、スッチーはメガネをかけている。レンズ越しの彼の目は、とてもキリッとして、鋭い。
睨まれると心臓が圧縮するぐらい痛いものがある。でも、メガネを外した彼の目はモグラのように目が小さい。その事実はプールの授業の時に明らかになった。男女別だったので、俺を含め男子しか知らない素顔だ。スッチーはそんなことを気にする様子はないが、俺としてはそのギャップに慣れるのに苦労した。
 クラスの人気の理由である笑顔が耐えないスッチーだが、アイツにも悩みがあった。
「彼女ほしい〜」
 午前の授業が終わり、二人で食堂に向かっていた時に、スッチーはそう洩らした。
 彼の悩みは背が低いことだった。背が低いから、いくらクラスの女子に人気があったって、恋愛対象にはみられていないことを彼は最近知ったのだ。
「お前、彼女いただろ? ほら、ハルミだったかな?」
 俺は彼のプライベートにはあまり詳しくはないが、数ヶ月前に中学校の同級生たちと遊んだ時に、ハルミという女と知り合ったのだ。一度見たことあるが、雰囲気的には男を経験した顔だった。スッチーが「ハルミ」という名前を聞いてとたん、顔色が曇った。
「俺・・あいつと別れた」
「は?」
「てか、一方的にフラれた!」
 最悪な付き合いだったらしい。俺が理由を聞かなくても、スッチーから話してくれた。
メールは返ってこないし、こっそりのデートが多かった。親にバレたらマズいなどと言われて、スッチーの存在は暗黙になっていた。うんざりする付き合いながらもある夜に電話で言われたらしい。 別れよう スッチーは泣きそうになったという。あれから二ヶ月が経ったことを、俺は改めて知る。
「大変だったんだな」
 それしか言えないのが俺だった。
 スッチーは俺を見上げた。
「あ〜。お前ぐらい背が高かったら、きっと俺の人生は少しは変わっていたのかな」
 ため息を洩らし、俺の背と自分の背を比べた。スッチーは160cm。俺は170cm。
 俺がスッチーに勝ってると思うことは、成績と背丈 だった。逆に俺が羨ましいのは、俺より早く彼女ができたこと。ハルミが彼女だった当時のスッチーは、有頂天だったことは覚えている。それがたまに妬ましく思った。

 俺は相変わらず彼女ができる気配がないまま、高校二年の二学期が始まった。同じくスッチーも、ハルミからの復縁をせまる連絡がなく、期待外れな夏休みを過ごした。このまま二人とも何の変化がないまま、この高校を卒業してしまうのかと思うと、やはり当初の目的であった勉学に励むしかないのか。あまりその方向には考えたくないのが本音だった。
 だが、恋愛に諦めているのは俺だけで、スッチーは午後の授業からなんだか機嫌がよかった。俺の昼休みは、友達と体育館でバスケットボールをするのが日課だった。スッチーは背が低いということでバスケには呼ばれず、おとなしく図書室で過ごしているが、俺と離れている間に何かあったのかと、スッチーの顔を眺めた。スッチーと俺の席は隣同士でよく雑談ができた。そのせいで授業の態度は最悪だと言っておこう。例外では、怖い先生の授業だけは態度いい俺達だった。
 最初の午後の授業は、おとなしい女先生の「生物」なので、楽勝でスッチーに話しかけられたが・・・。スッチーは携帯を取り出し、ジーと画面を見ていた。
「おい、何やってんだよ?」
体をスッチーに向けて、声をかけた。スッチーは同じボタンを何回も押して、さっきまでの上機嫌がちょっとイライラした顔つきだった。
「スッチー!」
 俺もイライラしてちぎった消しゴムを投げた。それで俺の存在に気づいたか、スッチーは俺のほうをみた。
「何?今授業中だぜ?」
「なに優等生ぶってんだよ。俺が話しかけてるにあっさり無視しやがって」
「今日の俺は忙しいの。可愛い女の子からのメール待ちなのですよ」
そういっているスッチーの顔はあきらかにニヤけている。俺は不愉快しかなかった。
「で、きたのか?」
「・・・それが来ないの〜!ショウの携帯に俺のアドレス転送さして、ユカっていうショウの後輩にそのアドレスが回り、そしてあの子に届くはずなんだが・・・。あれから約30分は経過している」
教室の時計と自分の携帯の時間を見合わせながら、スッチーは不安な様子だった。
 スッチーのいう‘あの子’からメールが来ないと、俺はどうやらこの授業は相手にされないっぽい。その日は珍しく、俺は5、6時間目の授業を真面目に受けた。これで授業態度の評価はあがっただろう。スッチーはというと、ずっと携帯とにらめっこ。呆れた。
 あの子は一体何をしているのだろうか。このままじゃ、スッチーが携帯依存症になっちまうよ!(もうなってるけどさ)あと、俺の存在を忘れそうだ!俺も早くメールが来るように祈ったのだった。

第二話『しばらくの間』
 
 あれから三日が経った。スッチーはというと・・俺はちらりと横をみた。
 只今の授業は、怖い先生の「歴史」です。フランス革命について熱弁している最中に、スッチーに声をかけるのは自爆行為に等しく、ただあいつの横顔だけがみれた。携帯をみることは少なくなってきているが、見る限りではとても気落ちしていた。
 緊迫する授業から解放されて、俺は腕を伸ばした。すると、ふいにスッチーの声が横から飛び込んできた。 
 「俺・・詐欺にあったのかな?」
 「詐欺?! なんのだよ? 」
 俺はツッコんだ。スッチーは机に顔をうつぶせになったまま、動かなくなった。ずっとこの調子が続き、俺は文句を言いたくなるが、とどめを刺す気がして、グッとこらえている。
 スッチーの態度の急変に困っているのは俺だけではなかった。クラスの女子が俺の肩を軽く叩いた。
 「ねぇ、スッチーどうしたの? まさか失恋したの?」
 心配そうにスッチーの背中をみつめた。
 「失恋はもうしてるから大丈夫なんだ」
 「なら、なんで落ち込んでいるのよ?」
 「・・・」
 スッチーのプライベートをあれこれ喋っていいのかと一瞬悩んだ。だって相手は女子だ。ちょっとした噂や、人の不幸を仲間に流して満足している生き物だから、油断してはいけないと意識していた。隙をあたえないようにしている自分は、確実に好感が落ちているだろう。だから彼女ができないのか?
 「なんかさ〜、女の子にはいえないことらしいよ」
 「そうなの? ごめん。変なこと聞いてしまったわ」
 女子は失礼な行為をしたのだと勘違いしたみたいで、すぐに仲間の群れに戻った。そしてひそひそと仲間に何かを伝えて、こちらに視線に向けた。
 (わりぃ、お前の好感を下げてしまった。こうなりゃ、道連れでしょ。)
 休み時間が終わりかけている。時計をみて確認した。スッチーの背中を揺らして、暇をつぶそうとした。 
 「スッチー、元気か?」
 「俺が元気にみえますか?」
 「う〜ん、微妙だな〜」
 くだらない会話が続いたその時、スッチーの携帯から久しぶりに着信音が聞こえた。スピッツの「チェリー」。
 それを聞いて飛び跳ねたのがまずスッチーだった。顔を上げ、携帯を取り出した。俺は辺りを見回すと、クラスメイトがこちらを凝視していた。三日ぶりのスッチーの元気な姿にホッとした奴と、また騒がしくなると思っている奴の反応だった。
 「アキヤ!いや、アッキー!」
 俺の肩を掴み、その瞳は輝いている。ジャーンという感じで、携帯の画面を見せられた。気持ち悪い呼び方までされて。
 「えと、・・初めまして、トモカっていいます。メル友になってくれませんか?・・やっと来たか」
 メールを読み終えた後、正直、安堵してしまった。 
「来た来た!やっぱ詐欺じゃなかったんだ!」
「・・あのな〜」
「早速、返事しなくちゃ」
 あっけなく無視。俺の横でピコピコと携帯のボタンを押し、スッチーの顔色が回復の兆しに向かっている。
 この授業は「生物」。おとなしい先生だからということで、みんなは騒いでいる。俺は退屈。スッチーは休むことなく、メールに精をだしているご様子だった。
「あとは返事を待つだけだ」
 輝いている。それしか感想がいえなかった。俺が話しかけようとすると、すぐに返事がくる。タイミングが悪すぎて、イライラしてきた。
 
 宮崎トモカ。俺らより一つ年下の女の子で、高1。
 トモカがスッチーに目をつけた(?)きっかけが、食堂に行く途中の廊下で偶然すれ違ったのがそうらしい。スッチーは初めての年下の女の子ということで、メールの返事にしばし迷ったこともあった。彼女に気に入られたくて、けっこう気を使っているっぽい。
 「その子はお前のこと好きなのか?」
 「そうあってほしいね〜。そしたら薔薇色だろうな」
 机に頬杖して、スッチーはうっとりしていた。
 最近の俺はアウトオブ眼中に近い。それがムカついて、トモカとかいう後輩とは何の進展がないことを内心願ったが、それから一週間経ってしまった。
 朝、スッチーは相変わらずご機嫌そうで、教室に入ってきた。
 「よう!アッキー!」
 強く背中を叩いての挨拶。普段は倍にして叩き返すのが、寝ぼけまなこの俺は怒ることを忘れていた。
 「ビッグニュース!聞きたい?」
 「いや、いいや」
 顔を背け、居眠りを始めた。
 「俺、彼女できたよ〜」
 こっそり耳元で囁いてきた。
 意識がはっきりしてないせいか、それが夢だと思っていた。

第三話『彼女』
 
 ホームが終わり、俺たちはまだ教室にいた。
 別に気になることはない。スッチーの彼女がどんな人物なのかを。そういう態度で、スッチーののろけ話を聞いていたら、急に決まったのだ。
 「たくっ、俺の話がそんなにつまらないなら、直接トモカちゃんに会おうよ!今日ちょうど一緒に帰るしさ」
 ようは俺にトモカを紹介したくてウズウズしていたわけだ。断るのは親友の俺ではないので、とりあえず会うだけにした。
 スッチーがしつこすぎるほどのメールを送っても、嫌な様子をみせず、最高記録で深夜の三時までしているという異常さに、俺はたまげている。
 スッチーはあくびを繰り返していた。よほど昨夜のメールは長かったのだろう。ということは彼女も今は寝不足状態なわけだ。いつのまにか目の下にクマができているのかを確認するためにスッチーに付いていっているものだった。
 「トモカちゃんってさ、すごく優しくて、俺より小さくて、こう・・一緒にいて気が楽になれる女の子なんだよね〜。ハルミとは大違いだ!」
 自分で頷きながら、スッチーは勝手に語った。
 あんなにハルミのことを引きずっていたスッチーをここまで「のろけ」させたトモカが魔性の女にみえてきた。きっとすごく美人だ。経験豊富で、何人もの男を手玉にとり、とっかえひっかえの繰り返しを当たり前のようにしているはずだ。人物像を浮かべたあと、すごくゾッとした。
 ガシッとスッチーの腕を掴み、彼を引き止めた。
 「な、なんだよ?」
 不思議そうな目でこちらをみた。
 「スッチー。お前はまだ純粋な男だから、早いうちにその彼女を別れたほうがいいぞ」
 「は?」
 「だから〜、その女がお前で何十人目の彼氏かもしれないし、お前の理想とする純愛がもろくも崩れてしまうわけだ・・」
 スッチーが女にまた捨てられる場面なんか想像したくなかった。この男は生まれた時から純粋そのものだから、親友としては警告のつもりで、トモカと付き合うことを反対した。
 「何いってたんだ?アキヤ。アハハ、考えすぎだって!俺の彼女は純粋な純情可憐な女の子だよ〜」
 笑いながら、俺の背中を軽く叩いた。
 いや、俺の考えは正しいのだ。彼女は絶対、飽きてスッチーを捨てるんだ。緊迫したおもむきで、彼女と待ち合わせている校門に向かった。

 「初めまして、トモカです」
 一言で言えば、清楚。クラスでは真面目に勉強していますって印象の女の子だった。俺の読みは外れた。笑顔の似合う、優しい雰囲気をかもしていた。けっこう好印象だった。
 「アキヤです。いつもスッチーがお世話になっています」
 ペコリと頭まで下げた。彼女に対して、失礼な印象を持っていた俺の、せめてのもの償いだった。
 「いつもタカ君からアキヤさんのことは聞いています。一番の親友でしょ?」
 「あぁ、そんな関係です」
 年下の異性と話すのは、妹以来なので変な緊張をしてしまう。女慣れをしていない俺にも原因はあるのだが。
 今思えば、スッチーの下の名前は「タカヒロ」だった。いつもスッチーと呼んでいるから、タカ君と聞くと違和感を感じた。
 スッチーを真ん中に、三人は街を歩いた。話す話題といえば、様々だが、トモカは話してて面白かった。たとえスッチーの彼女でも、この三人は最初から友達だった気がするほど、すぐに親近感が沸いた。
 「ところでさ、トモカちゃんは、スッチーのどこに惚れたの?」
 ズバっと聞いてしまった俺。
 「あ!それは俺も気になる!」
 スッチーもトモカに注目した。 
 スッチー越しにトモカをみると、一瞬考えた顔をした。
 そして、あっさりいった。
 「メガネ!タカ君のメガネに惚れました!」
 「あ〜、そういえばメガネフェチっていってたね〜」
 「タカ君のメガネ姿を見たときにビビときたのよ」
 二人は笑って話しているが、俺は微妙だった。
 メガネ。それはクラスの男子全員が知る秘密。
 クラスの女子がよく、「スッチーのメガネって味があるわよね〜」っていっていた。スッチーの反応は嬉しそうだったのを覚えている。
 だけど・・・プールの時間だけ、スッチーの素顔が50分間披露される。
 モグラのように目が小さい素顔。そのギャップに慣れるのに二年はかかった俺たち。トモカはいけないことに、そのメガネに惚れこんでしまったわけである。そのメガネをプライベートで彼女の目の前で外す日がいつかは来てしまう。その瞬間、彼女の愛が冷めなければ、いいなと内心思った。
 まだ彼女をすべてを知ったわけではない。
 今はただ、温かく見守るのが、親友としても俺である。

第四話『アキヤ』
 
 アキヤとプライベートで遊びに行く機会がよくある。
 俺の家は山の上で、めったにそこまで自転車でくる奴は中学卒業するまでいなかった。そして、アキヤと高校の入学式の時に知り合ってから、あいつが俺の家を頻繁に通いだした今日まで、俺はアキヤという友達を誇りに思っている。不思議なことに喧嘩はしない。クラスの中でも、アキヤが一番付き合いやすかった。
 背の高いアキヤを見上げるたび、背の低い俺には劣等感を感じる日がたまにあった。それがもう二年も続けば、慣れたもんだった。テストに毎回赤点を取る俺を笑いながら、オール100点を自慢そうにみせる憎たらしい親友でもある。
 あと一年でこの高校を卒業してしまう。
 二人とも別々の道を進むはず。
 でも、俺たちの友情は・・・



 トモカとは順調な付き合いが続いた。明日でちょうど二ヶ月になる。
 明日の記念日を祝うイベントを、一人休み時間考えていた。
 「スッチー!明日なんだけどさ、おいしいラーメン屋できたけど、一緒に行かないか?」
 隣のクラスから帰ってきたアキヤが、机にチラシを広げた。
 その店が近くにできるという噂が、最近クラスで持ちきりの中、ついにオープンしたというチラシが出回り、みんなは行列覚悟で行く気らしい。
 大のラーメン好きのアキヤは、足を運ぶのは間違いなかった。
 チラシを手に取り、当店オススメのメニューがずらりと載っていた。
 「ついにできたんだな」
 「もちろん行くだろ?味噌ラーメンがおいしいって隣のクラスの奴が行ってたから、これは行って確かめなくては!」
 「おいしかったら俺も今度行ってみるよ」
 「え?おまえ行かないのか?」
 机に手を置き、アキヤの顔は曇った。最初から俺が行くと思っていたようで、そのショックはみてて大きかった。
 「行きたいけど、明日はトモカと記念日を祝うんだ」
 「なら、三人で行こうぜ!」
 「彼女とは静かな場所で過ごしたいんだな」
 「う〜ん〜・・・ならあさっては?」
 「あさってはトモカの誕生日だから」
 アキヤをうんざりさせるような返答しか返せなかった。その場は、しかたがないような感じで、俺の机からチラシを取り、他の友達を誘いに行った。
 彼女のいる俺を理解してもらいたいと思うのは、なかなか難しいものだった。
 翌日。アキヤはショウとラーメンを食べに行った。
 同じ日。俺は、トモカにペンダントをプレゼントした。
 彼女の喜ぶ顔に癒され、いい雰囲気になったのを狙い、彼女の唇にキスをした。トモカといるのがとても至福のひと時で、彼女に毎日会うのが今の俺の楽しみになっている。
 
 「スッチー!今週の土曜だけどさ・・」
 「ごめん、その日はトモカと遊ぶんだ」
 
 「けっこうはまっているゲームでさ、日曜でも俺の家でやらないか?」
 「日曜は彼女と遊ぶ予定があるんだ。悪いな」
 「そうか〜。暇な時があったらいってくれよな!」
 そういって俺の肩を叩いて、他の友達の輪に入っていくアキヤ。
 あいつは俺が断ることをいつも笑って済ましている。
 それがまだ安心できて、俺の心は、トモカに夢中になりすぎた。
 
 「タカヒロは、私のこと好き?」
 付き合いが長くなれば、トモカは俺のことを呼び捨てにしだした。
 付き合って三ヶ月して、やっと初体験ができた。この快楽は言葉にもならないほど居心地がよかった。
 「大好きだよ〜」
 愛の言葉を交わす日々が毎日。
 アキヤの存在が、軽く見え出した。
 友達だから、親友だから、アキヤは俺のすべてを分かってくれていると、
頭の中ではずっと思っていた。
 トモカと過ごす日が多くなる一方−アキヤとの会話が少なくなる日が、あれから二ヶ月続いた。

第五話『ひび割れ』

 トモカを愛している。それしか目の前になかった。
 これがあとで気づく、恋は盲目ってやつ。
 俺の日常は、いつもと変わらず、って思いたい。
 時々・・すごく何かを忘れた気がする。
 寝る前によくそれについて悩む。それは何?

 ラブラブメール。休み時間には欠かせない。
 そんなことに精をだす俺を横目でみるアキヤは、授業以外隣の席にいない。振り返ると、別のグループの奴らとバカ騒ぎしている。これが今では当たり前だと納得している。
 同じクラスのユウジが、アキヤの席に勝手に座ってきた。気づいた俺は、体をそっちに向けた。メールを返信する手を止めて。
 「・・らしくないな。お前たち」
 「何がだよ?」
 普段はお調子者のユウジが、押し黙った口調で喋るものだから、ドキっとした。アキヤたちの楽しそうな様子を眺めてから、俺をみた。
 「普段は二人なのに、最近は珍しいな」
 「悪いかよ、俺が一人で、アキヤが他の仲間といちゃ」
 「いや、そうじゃなくて・・。お前らの間に何かあったんじゃないかと、みんな心配しているから、ちょっと聞いてみただけだから」
 「俺は彼女いるから、アキヤと遊ぶ暇がだけさ」
 「はいはい。じゃ、彼女と頑張って〜」
 真剣な面持ちが笑顔を振る舞い、ユウジは席を立った。
 首をかしげて、再び携帯の画面と向かい合う俺。
 授業が退屈に思えてきた。隣のアキヤが最近真面目になってきている。
 焦るとか、優等生ぶるあいつに嫉妬はしないが、これも当たり前だと思うのは、いつからだろう?話しかける機会は何度もあった。話題といっても、本当になんでもないことだから、躊躇してしまう。
 「アキヤ〜、昨日のテレビさ〜・・・」
 「スッチー、今は授業中だぞ」
 軽く拒絶された。話しかけるたびにこんな態度ばかり返ってくると、気が滅入る。
 いつしか、会話すらなくなってきた俺たち。
 隣同士という関係が、胸を締め付けて、
 俺は机を無意識のうちに動かした。そして、できるだけアキヤから離れた。
 
 「あら、三学期の須稚君は静かになったわね」
 ある国語の授業に、そんなふうに褒められた。
 微妙。嬉しくはない。だって、もう冗談をいえる親友が、無口になってしまった。

 「最近、アキヤ君が家に来ないのは気のせいかしら。ほら、いつもあんたがトモカちゃんの家に行くから、見なくなったのよ」
 家で、そんなことを母さんが笑いながら言っていた。そういえば、よく俺の家に来ては、俺の母親と妙に世間話してたな。二人の世界に割り込めず、すごく呆れてた息子。フッと思い出し笑いをした。アキヤはどこか俺らの年代とは違うニオイをかもしていたが、まさか40のおばさんと話が盛り上がるとは。意外な発見をしたものだった。

 アキヤと俺は、別々の友達を見つけ、お互いの干渉などしなくなった。
 
 ある日、トモカと一緒に帰っていた時だった。 
 彼女の横顔が沈んでいた。ため息が白い色をだした。
 「どうした?」
 「それはこっちがいいたいぐらいよ」
 「何?」
 きょとんとした。
 思い当たる節もなく、素直に聞いてみた。
 「なんか・・アキヤ君を最近みないな〜て・・ 何かあったの?」
 「ん?!いや・・何もないよ」
 目線をそらしたのがまずかった。彼女はそれまでの異変に確信に持ち、睨んだ。
 「やっぱり何かあったのね!どんな嫌がらせしたのよ?」
 「嫌がらせとかじゃなくて・・・えと・・」
 これまでの原因は大体見当は自分でもついている。
 認めるのに時間がかかったわけで、俺はアキヤにヒドイ仕打ちをしたと後悔していたんだ。
 「あなたを責めないようにするから、何があったの?」
 トモカの優しい言葉が、俺の奥深くにある罪悪を引きずり出した。
  
 「実はさ・・・」
 
 俺はアキヤを傷つけました。
 最低になった俺。ずっと誇りにしていたものを 
 壊してしまいました。
  



第六話『距離』

 スッチーが俺と距離を置き始めた。
 授業中の気まずい空気の中、あっちから喋りかけてくれたのに、俺は無視に近い態度をしてしまった。あのショックを受けた顔を今でも覚えている。
 さらに悪化していく日常。目を合わすのもできなくなってきた。彼女持ちのスッチーが羨ましいわけではない。憎悪とか怨念とかの感情は湧き上がることもない。なのに・・どうして冷たく接してしまうのか分からないのが、最近の悩み。

 「アキヤ、最近元気じゃないよな〜」
 ショウが俺の手札からカードを抜きながらこう言った。
 俺たち男子の間ではトランプが流行っている。寒い廊下にはでたくないのが本音で、こうやって数人の仲間とばば抜きをしている。
 「あ〜、俺もそう思った!どうしたんだよ?もしかして恋してるのか?」
 同じくユウジも同じことを聞いてきた。俺は何も言わず、ユウジの手札からカードを引いた。ババが俺に回ってきた。顔を歪めていると、ユウジがクスクスと笑っていた。
 「・・・正直、最近ダルイんだ。こうやってお前らと遊んでいることで気を紛らわしているつもりだけど、なかなかうまくいかないや」
 「そうか〜。なら俺が癒してやろうか?」 
 ショウは軽い冗談を口にする。俺の手札を慎重にみながらも、まんまとババを引いてしまった。ゲッと呻き、ユウジに手札を引かせる。
 「お前ごときに癒せるアキヤじゃないぞ。今のアキヤの元気の源は、スッチーしかいないんだ!」
 勢いよくカードを引いたユウジに、ババが帰って来た。がっくりした様子をみながら、ショウは笑みを浮かべた。
 「そうだよな、今思えば、アキヤにはスッチーが必要だよな」
 「何納得してんだよ?! スッチーがいなくても!俺はこうやって元気にスクールライフをエンジョイしてますよ!・・あがり!」
 ショウが俺の最後のカードを引き、最初に抜けた。腕を伸ばし、残りの二人が終わるのを待った。その隙に、一瞬だけ、教室の隅にいるスッチーに目を配った。寂しい背中だった。
 あいかわらず片手には携帯が握られている。またトモカちゃんとメールか・・。内心呆れた。

 スッチーはボタンを慣れた手つきで押しながら、メールを打っていた。
 送信先は、トモカではなく、後ろで楽しくトランプしているアキヤにだった。
 「えと・・・なんて送ろう・・」
 頬をかきながら、初めてアキヤにメールを送ることにとまどまっていた。
 あの時トモカにすべてを話したら、彼女はこういった。
 “あたしのことはいつでもいいから、タカヒロはアキヤ君との関係を復活しなきゃ!”彼女は笑って、俺を少しでも元気づけようと努力してくれた。 そんな姿を思い出しているうちに、また彼女を一層愛しく思った。

      
      アキヤ今日暇か?
      今日ラーメン食いに行こうぜ!

 アキヤを誘う口実をいくつも考えた結果、これしかいい返事がもらえそうになかった。返事が確実にくるのかと不安もあった。バクバクする鼓動を聞きながら、送信ボタンを押した。
 はあ〜とため息をついた。反応が気になり、数秒後、振り返ってアキヤをみた。そろそろズボンの中の携帯がバイブで震えて、彼にメール着信を知らせるはずなのだが、アキヤたちは昼休みが終わるまで楽しくトランプをしていた。



第七話『ラーメン』

 携帯の電源を切っていた。家を出る時に、充電が残り少ないことに気づき、慌てて電源を切ったのだ。
 HRが終わり、俺は携帯をズボンからだした。電源をずっと切っていたせいか、充電ランプが一個増えていた。ラッキー。
 「あっ、スッチーからだ・・」
 センターに問い合わせをしてみたら、一件のメールを預かっていた。
 「・・・らしくないメールだな」
 黒のマフラーを首に巻き、メールの内容をみて微笑んだ。
 今日はショウとゲーセンに行く約束をしていたのを思い出した。自転車置き場を歩いていたら、後ろからショウがチリンとベルを鳴らし、乗っている自転車を止めた。俺は振り返り、携帯を仕舞った。
 「寒くなったな〜!もう二月だもんな。お前も早く自分の自転車取って来いよ」
 「お、おう」
 自転車に鍵を差し込みながら、俺はとまどった。このままショウと遊んでスッチーに断りのメールをいれるか。自転車に乗り、ショウと横に並んで、校門を抜けた。この先に分かれ道がある。右はラーメン屋。左がゲーセン。 
 「どうした?アキヤ」
 ちょうどその中間地点で俺は止まった。ショウもすぐに急ブレーキをかけた。左右を確認しながら、ショウの顔色を伺いながら。俺はいうのだ。
 「ラーメン食いにいかね?ほら、寒くなってきただろ?」
 「今日はゲーセンだぞ!ラーメンはまだ今度にしようぜ」
 そういってショウは自転車のハンドルが左に傾いた。俺はハンドルを右に傾けた。
 「はは〜ん、何か用事ができたんだな」
 得意げな調子で、俺をみた。
 「用事というか・・・急用が入ったんだ・・だから、今日は絶対行かなくちゃいけない・・」
 言葉がつまりつまりに口からでてきた。らしくないのは俺のほうかもしれない。友達にこんなに気を使うなんて。きっとスッチーもこのメールを打つ時は、こんなに重い気持ちだったんだな。目をそらすことはせず、まっすぐにショウをみつめた。
 「・・・急用ならしょうがないよな〜。ならこの埋め合わせは食堂で頼むわ!」
 「今日はごめん。お前のほうが約束が先だったのに・・」
 「そのかわり!明日の昼食はお前のおごりだからな!」
 指でこちらを突っつくようにさし、気を悪くしたわけでもない素振りで、ショウはゲーセンの方向に自転車をこいでいった。
 「スッチーと仲良くしろよ!!」
 びっくりした。そう叫ぶショウの声に。友達ながら俺たちのことを本当に心配してくれた。察してくれた様子で、ショウは文句一つも言わず、帰っていった。
 
    今から店にいくよ
    返事遅れてごめん。電源切ってた(笑)

 トモカの家でくつろいでいた矢先に返信が来た。アキヤだと分かる着メロが流れ、慌てて携帯を取った。
 「来たの? アキヤ君から」
 背後から俺の背中にもたれかかり、トモカは携帯をみた。
 「うん。これから店に行くけど・・悪い、また明日来るから」
 「いいのよ、わたしのことなんか」
 「あぁ・・」
 トモカにはなんだか悪い気がして、遠慮ぎみな態度になっていた。
 「これいうのは悲しいけど、私たちの関係はきっとどこかで駄目になるかもしれないけど、男の友情は絶対!駄目にしちゃいけないと思うの」
 「絶対終わらせないよ。アキヤとも、トモカとも」
 「・・ありがとう。すごく嬉しいよ」
 不思議そうにみていた顔がすぐに笑った。俺は最後に彼女を抱きしめた。なんて温かい存在。両方を失うなんて今は考えられなかった。

 PM18:25 アキヤは店の時計を見上げた。
 店員が、味噌ラーメンをカウンターに置いた。この店の一押しラーメンだ。かなり遅れてメールの返信したから、もう来ないのかな。そんな不安が頭をよぎった。
 「いらっしゃいませ〜」−店員たちの声。家族連れが入店した。あせって入り口をみてがっくりした。麺が延びないうちに食べるか。餃子も頼もうかな。明日ショウにおごるお金がなくなりそうだが、あいつの場合はコロリと忘れそうだ。余裕ぶって、餃子も追加した。
 「いらっしゃいませ〜」−夕方になるとけっこう混む店。味もけっこういけるからそのうち常連さんが増えるだろうな。俺もその一人になるが。客が段々と増えてきた。騒がしくなるのは嫌ではないが、一人ラーメンとは虚しいな。
 「醤油ラーメンです」
 俺の前にラーメンが置かれた。食べる手を止めて、店員を呼び止めた。
 「俺が頼んだのは餃子です!」
 「え、でも・・そちらの・・」
 おどおどした店員は手で《そちら》を指した。
 「いや〜、注文して早速ラーメンがくるなんて、安い!早い!うまい!は噂通りだな〜」
 割り箸を持ち、スッチーが隣に座った。店員はどこかに消えた。
 俺は唖然としてスッチーをみた。ラーメンをすすりながら、通りすがりの店員にお水を催促した。
 「よ!」
 水を飲み終えて、スッチーは俺に久々の挨拶をした。
 「返事みてくれたんだな」
 「来てくれたんだ。メール返ってきたときは、マジ嬉しかった!」
 「悪かったな」
 「何がだよ?」
 「その・・冷たくして・・」
 「もともと俺が悪いんだから〜、謝るのは俺だよ!」
 ちょうど餃子が来た。
 「てか、積もる話は今は置いといて、今は麺が延びないように急いで食うか」
 「そうだな」
 やっと俺たちに笑顔が戻った気がする。
 店はだいぶ繁盛していた。外ではついに行列までできてしまった。

第八話『昼休み』

 午前の授業が終わった。チャイムが鳴り、スッチーとアキヤは一緒に腕をのばした。さっきの授業は騒がしかった。女の先生だったからしょうがないかもしれないけど、スッチーとアキヤはとくにうるさかったといっておこう。
 女子が数人集まって、こそこそと話していた。
 「あの二人昨日まで無口だったのに、今日はすごい仲がいいわね」
 「喧嘩してたんじゃない?」
 「男の友情って、女と違ってすぐに元に戻るよね!絆が強いというか・・カッコよくない?」
 「まぁ、わたしたちには関係ないことだけどね」
 そういいながら、教室の隅の席で話し込んでいる二人をみつめていた。

 「じゃ〜ん〜!」
 いつも元気がいいショウが、二人の前に飛び込んできた。
 「なんだよ、ショウ?」
 スッチーが首を傾げた。
 「俺ら今から食堂行くから、帰ってから遊ぼうぜ!な、アキヤ」
 振り返ると、アキヤはズボンから財布を取り出して中身を確認している。
 またまた首を傾げるスッチー。にんまりするショウ。
 「アッキー、約束していたおごりの時間だよ〜」
 「おごり?」
 「昨日な、スッチーのほうを優先する代わりに、今日の昼食はアキヤのおごりなんだ!イエイッ」
 親指を立てて、ショウはいつもよりテンションが高かった。アキヤの財布から小銭か札をでるのを待って、手のひらを差し出した。
 アキヤは無言だった。まさか覚えているのは思わなかったので、必死に小銭類を探しているが、昨夜のラーメン代のおつりの一円と五円数枚しかなかった。悩むしかなかった。苦悩する視線の先にはスッチーがいた。
 「スッチー、おまえがおごれ・・」
 「え?!なんで?」
 親友は、不意を突かれたように、びっくりしている。ショウはにっこり笑って、スッチーに体を向けた。
 「スッチー、プリーズ・マネー」
 「ちょっと待て!何で俺なんだ?俺はそんな約束してないぞ!」
 「あのな〜、一文無しでラーメン食べに行こうと誘った奴の代金を立て替えてのはどこの友達でしょうかな?」
 「あっ、あれはおまえがおごってやるって言ったじゃないか!」
 「気分が変わったから、お前がショウに金を出せ」
 険悪なムードが漂い、どちらも折れず、財布からは一銭もでずにいた。
 ショウも現金がもらえない不安から笑顔が消えた。
 すると、気前のいいお兄さんが横から入ってきた。
 「しょうがないから、俺の金を使え」
 ユウジが財布から千円をだした。まわりの三人にとっては大金の額だった。しばらく茫然と立ち尽くしていた。
 「お〜!さすがユウジ兄さん!ありがとう!!」
 いつもの調子に戻り、ショウは教室を出て行った。ユウジは財布を仕舞った。アキヤとスッチーは、気前のいい兄さんに取り入った。
 「助かったよ、ユウジ」
 「これで俺の昼食代が救われた」
 「は?アキヤ、お前本当は金があったんだな?」
 「なけなしの金よ」
 二人がいがみ合っている間に、ユウジは教室をでていった。最後の一言を残して。
 「一人千円だから、明日中に俺の財布に入れといて」
 「え?・・・」
 二人同時にうめいた。
 あいつ利子も取るのかよ・・・
 ちなみに今日のショウの昼食は豪華だった。羨ましい限りです。

 波乱万丈の出来事が過ぎたあと、アキヤを除く、スッチー・ショウ・ユウジは恒例のババ抜きをしていた。スッチーは不機嫌。ショウはご機嫌。ユウジは冷静。ババが今、スッチーに回ってきたとこだった。
 「で、アキヤは何しに廊下にでていったんだ?」 
 ショウは慎重に、スッチーの手札を見渡す。
 「さぁ、なんかメールで誰かに呼ばれて慌てて出て行った。てか、早くひけよ!」
 「よし!これだ!!」
 「甘いな、ショウちゃん」 
 落胆するショウ。スッチーは大笑い。
 次にユウジが引く番になったその時、勢いよく後ろの入り口が開いた。
 「びっくりしたぁ〜」
 ちょうどスッチーが入り口に近かった。
 「アキヤ、おかえり」 
 ユウジは椅子に座ったまま、息が荒いアキヤを見上げた。
 他の二人はそれどこではなかった。
 「スッチー・・」
 顔が青ざめていた。スッチーはショウをからかうのをやめ、振り返った。
 「何だよ?アキヤも早くババしようぜ」
 「よし!それなら最初からやり直しだな」
 ホッとしたようにショウの声が横から割り込んだ。

 「俺、さっきコクられてきました!」
 選手宣誓のごとく腕をあげて、アキヤは言った。
 三人の持つ手札が、床に静かに落ちた。

 マジなのか?・・アキヤ

 マジ。 さっきその女の子から呼び出しくらって、いわれた

 後輩?
 
 いや、隣のクラスの女の子。いつも隣のクラスの奴らんとこ行くから
 多分・・そこで惚れられた

 よかったな。初彼女じゃん

 おう! でも今の気分・・未体験ゾーンにいる感じだよ

 よかったな〜 アキヤに春が来たんだ・・

 どんなふうに女の子と付き合えばいいだろう・・
 スッチー、教えてくれるか?

 いいぞ〜、俺とお前の仲じゃないか、アキヤ




 あと一年でこの高校を卒業してしまう。
 二人とも別々の道を進むはず。
 でも、俺たちの友情は・・・
 ずっと変わらず そこに存在しているはずだから。




 
 
 
2004-01-29 17:40:20公開 / 作者:葉瀬 潤
■この作品の著作権は葉瀬 潤さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
私的には満足に終わらせることができた作品です。。
ただ反省することは、文章表現です。まだまだ未熟ですが、読んでくれてありがとうございます。。次回作も読んでくれたら嬉しい限りです〜
この作品に対する感想 - 昇順
スッチー!!携帯依存症なんかになっちゃだめだー!!…すいません…。どこかへ飛んでました…。
2004-01-22 22:19:11【☆☆☆☆☆】夕貴兎
あー!!途中で送ってしまった!すいません!あっそれで感想なんですが、友情か〜…いいですね〜私、友情もん好きですよ〜!これからも頑張って下さい!!
2004-01-22 22:22:36【☆☆☆☆☆】夕貴兎
また良かったら続きを読んでください〜。
2004-01-22 22:23:01【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
あ〜友情系のこのほんわかした感じ(ぇ)和みますvスッチーとあの子どうなるのかな?楽しみにしてます^^
2004-01-23 00:44:21【★★★★☆】柳田サチ
男の子の友情って、なんか好きです。スッチーくんとアキヤくんの関係はどうなっていくのでしょう?次回も楽しみにします。
2004-01-23 19:26:15【★★★★☆】藤崎
男の友情って新鮮でおもしろいですね♪(ぇ 続き楽しみにしてます☆
2004-01-23 22:15:09【★★★★☆】ナグ
二人の関係はいかに?ホントに気になります。
2004-01-24 10:09:25【★★★★☆】藤崎
続きを楽しみにしてくれてとても嬉しいです〜!皆さんありがとうございます!
2004-01-24 12:47:20【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
今風の若者(!?)の男子の話しで面白そうだなーっ・・・と第1〜2話読んでやっぱり面白かったです=^^=続き頑張ってくださいネv
2004-01-24 17:26:05【★★★★☆】シア
スッチー友情も大事にね♪って感じですね☆(ぇ)続き楽しみにしてます。頑張ってください^^
2004-01-25 23:25:08【★★★★☆】ナグ
親友なら、自分の事なんでも判ってくれるっていう考え、わかります。藤崎もそう思っていたから。けど、思っていることは言わなくては誰にも伝わらない。スッチーよ、それに気づいてくれ……。
2004-01-26 16:39:49【★★★★☆】藤崎
二人の間に暗いゾーンに入ってしまいましたが、読んでくれたら幸いです。。
2004-01-27 00:49:57【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
はじめまして。読んでいるうちに内容に惹きこまれていきました。スッチーのキャラが個人的に好きです。本当に恋は盲目。親友も彼氏もどちらも同じくらい大切に出来れば一番いいんだけれど、そう上手くもいかないんですよね。どうしても天秤がどちらかに下がってしまう。突然視点が変わったのにはびっくりしましたが二人の心情が良く分かって得した気分ですw果たして友情は戻るのか、続き楽しみにしています。
2004-01-27 01:14:07【★★★★☆】月城里菜
スッチー頑張れって応援したくなります!!(何w)続き頑張ってください。
2004-01-27 17:58:10【★★★★☆】ナグ
気になります!!! この後二人はどうなるのでしょう? 友情ってムズカシイですよね・・・。下手に気を使ってしまったり。そしてトモカちゃん。なかなか優しいオンナノコですね(*^^*)スっチーもアキヤも、どちらも応援しています。
2004-01-28 00:25:31【★★★★☆】月城里菜
おもしろすぎです!ホントに続きはどうなるんでしょう?とても楽しみにしています!それから。男の友情は絶対!って、藤崎も思います。だからこそ大事にしなくちゃいけないと思うのです。
2004-01-28 15:08:03【★★★★☆】藤崎
ナグさん、月城里菜さん、藤崎さん、いつも感想ありがとうございます!!こんなにもたくさんの意見がきて嬉しいです!!
2004-01-28 15:33:58【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
良かったですねぇ! なんだか仲直りの方向で嬉しいです♪ そしてショウもなかなかいいヤツで(^^)
2004-01-28 22:29:56【★★★★☆】月城里菜
みなさん言ってますけどやっぱ友情っていいですねぇ〜^^改めてそう思いましたww新しい作品も楽しみにしています^−^
2004-01-29 18:34:10【☆☆☆☆☆】唯崎 佐波
点入れ忘れたのでww
2004-01-29 18:34:32【★★★★☆】唯崎 佐波
あ〜もう!好きです!かなりおもしろかったです!ハマリです!スッチー、アキヤ君、サイコーです!ホント、男の子の友情っていいですよね。なんか、うらやましい限りです。最後に括弧をつけなかったのも、いいと思います。次回作も思いっきり期待します!
2004-01-29 20:32:33【★★★★☆】藤崎
楽しかったです☆アキヤ君に春が来てよかった♪ww 次回作も楽しみにしてます♪頑張ってください^^
2004-01-29 21:06:59【★★★★☆】ナグ
唯崎 佐波さん感想ありがとうございます!そしてナグさん、藤崎さん、いつも感想ありがとうございます!!書くのにすごく励みになります!今後も頑張るのでよろしくお願いします。。ありがとうございます!
2004-01-29 21:59:25【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
すごくきれいに話がまとまって読みやすかったです!!ちょい役の登場人物にも味をもたせてて楽しく読めました!!勝手に卒業後のストーリー希望します(笑)
2004-01-30 03:47:57【★★★★☆】白桜
スッチーとアキヤ、拝読させて頂きました。纏った話で面白かったのですが欲を言わせて頂けば、視点が切り替わるのが正直読みにくかったというのが本音です。あと気になったのが、作法に関しての点ですかね。中黒は三点リーダーにした方が望ましいです。それとクエスチョンマーク、エクスラメーションマーク等を使用する場合は全角一文字の空白を開けた方が良いです。それと無駄な改行が多々見られました(少しだけですけど)そういう所を改善すれば良いのではないでしょうか? 次回作も頑張って下さい。
2004-01-30 15:58:08【☆☆☆☆☆】輝煌書斎
輝煌書斎さん、厳しい意見ありがとうございます〜 次回作を書く際には参考にさせてもらいます!! 白桜さん、感想ありがとうございます!この作品は短く終わりましたが、機会があれば、また書きたいと思います。。(笑)本当に励みになるお言葉ありがとうございました。
2004-01-30 16:41:08【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
お疲れサマです! 終わり方も良かったです! これからの二人が想像できそうな感じで。次回作も期待しています。頑張って下さいね!
2004-01-30 19:23:19【★★★★☆】月城里菜
月城里奈、いつも本当にありがとうございます!!次回作もみんなに読んでもらえるように努力したいと思います〜
2004-01-30 22:18:06【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
月城さん、すいません!↓で呼びきりしてしまいました!今気づきました。。すいません!
2004-02-06 19:57:39【☆☆☆☆☆】葉瀬 潤
計:68点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。