『無色〜山城家の悪夢〜』作者:ディアーナ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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始まり…。
「お母さん?私、もうねるよ。………お、お母さん?」
「ん〜〜???」
「っぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
多分私は、一生に一度、出せるか出せないかわからないほど
大きな声を出し、肺の中の空気を、すべて出し切ったと思う
「うふふふふふ。」
 バタッ
トン トン トン トン
ドサッ
「おいおい、またやったのか?」
「あら、見てたの?まあいいじゃない、いつもの事なんだし。」
「そろそろやめた方が良いんじゃないか?有貴に悪い。」
「でもぉ〜。」
「なるべくで良いから。せめて一日おきとかにしておけよ。」
「ハイハイ。頑張ってみます。」
朝………。
有 貴「あ”〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
沙 良「あら?起きたのかしら?」
有 貴「何でぇ〜!何で起こしてくれなかったの〜?」
沙 良「学校には、連絡しておいたわよ。遅れるって。」
有 貴「は!!そんな事するくらいなら起こしてよね!」
沙 良「まあまあ。朝ご飯食べなさい。」
有 貴「そんなのいらない!いってきます!」
陽 平「お、おい!有貴!」
沙 良「まあ、行っちゃった。ゴミを出してもらおうと思ったのに。」
陽 平「あ〜あ。はぁ〜、行ってくる。」
沙 良「じゃあ今日も、陽平さん。ゴミ、出してね?」
陽 平「ふぅ〜。今日もオレかぁ。う”。重い…。」
快 斗「母さ…ん、ぉはよ。」
沙 良「まあ、快斗。おはよう。朝ご飯は?」
快 斗「ん?」
 パクッ
快 斗「ごちそぅさま…。」
沙 良「おいしかった?気を付けて。」
快 斗「ん……。」
 バタンッ
沙 良「ふぅ〜〜〜。」
――――そのころ有貴は?
昨日のなぞの音は、の前に母の趣味を教えるね?
母は18歳まで、女優をやってたの。でも、ある時…
「ホラー映画なんてはじめて〜v」
と、喜んでいた母、沙良。となりでは、フランケン・シュタインのメイクをしています…。
「うわぁ〜!すご〜い。何あれ?」
と言う事で、この映画の撮影が終わりしだい女優を辞めて、メイク係になるため、勉強すると言い出したのです。
と言う事で、メイク係と言う仕事をやめた後も、自分の顔にメイクして、楽しんでいるのです。
しかも、自分で研究した怖い顔を…。
そのたび、それを見た私は、叫び声をあげぶっ倒れているんです。
ほんっとに怖いんだからね!!
トン トン トン トン っていうのは、母が私のことをかかえて階段を上がる音で、ドサッっていうのは、母が私をベットに下ろした音。母と会話していたのは、父の陽平。
はぁ〜〜〜〜〜。やっと学校に着いた…。
あ〜。やだなあ〜。開けにくいよ〜。
どーしよー。どーしよー。どーしよー。どーしよー。
 ガラガラッ!
有 貴「へ?」
「「ゆ、有貴!?」」(千枝李&未琴)
有 貴「へ?」
「「あんた、何やってんの?」」(千枝李&未琴)
有 貴「み、見事なハモリ…。」
「「いや、そこじゃねぇ!!」」(千枝李&未琴)
有 貴「うぅ。二人して私を責めないで。しかもハモリで…。」
千枝李「責めてないから…。私たちは、何で有貴があんな所に立ってたのか聞きたいの。」
有 貴「だって…。遅刻…でしょ……?」
「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜???」」(千枝李&未琴)
有 貴「……?何で?どーして?遅刻じゃないの?」
千枝李「何言ってんのよ有貴ぃ〜〜〜。」
未 琴「あんた何時に家出てきたのか分かってる〜?」
千枝李「今は〜〜、6:50。残念ながら、遅刻じゃありませ〜ん!」
有 貴「はぁ〜〜〜〜〜〜〜?」
千枝李「あんたの家の時計、おかしいんじゃないの?」
有 貴「う”…。」
未 琴「なんせあの家族だもんね〜。」
「「まあ、昨日の夜、恐ろしい物を見てぶっ倒れたって所?」」
↑(千枝李&未琴)
有 貴「う”…。何で分かるの〜〜?」
夏 樹「フン。いつもの事じゃねぇ〜か。」
有 貴「うわっ。な、何よ〜夏樹まで〜!っていうか、どっから出てきたの!?」
知 識「あ、あの。おはよ。夏樹君、有貴ちゃん。」
「「あ!知織!」」(有貴&夏樹)
知 識「あ…。お、おはよ。」
有 貴「おはよ〜。会いたかったョ〜知織〜。」
有 貴「お願い!国語の宿題と国語の教科書見して!」(コソコソッ
知 識「い、いいよ。」
夏 樹「ん?何言ってんだ、知織?独り言か?」
知 識「ぁ、べ、別に…。」
有 貴「そ〜よそ〜よ!何でもないの!」
夏 樹「あ、わかった!何かかくしてるな?」
有 貴「うげっ!な、何でわかんの〜〜?」
夏 樹「よっしゃ〜!やっぱり。で、何?教えろよ!」
有 貴「はぁ??何でこの私が、お前なんかに教えなきゃなんないの?」
夏 樹「あぁ?お前なんかにぃ?????」
知 識「ふ、二人とも、やめた方が…。先生も、もうすぐ、く、来るから…。」
 ガラガラッ
先生「席につけ〜!」
知 識「ほ、ほら、ふ、二人とも。」
先生「コラ!そこぉ!朝っぱらから喧嘩なんかしてんじゃねぇ〜!」
夏 樹「はいはい。やめりゃ〜い〜んだろっ。」
有 貴「そ〜そ。やめればいいんでしょ?」
先生「なんじゃあ!二人してふざけた態度を取りおって!」
 プチッ
夏 樹「お前に謝る気なんかこれっぽっちもねぇ〜よ!」
有 貴「私だって!」
 ブチッ
涼 太「おい!やべぇぞ。耳ふさげ!」
牧 矢「分かってるよ!」
 瑛 「朝っぱらから、こんなもん聞きたくねえな。」
知 識「い〜かげんにしろ…。」
夏 樹「ん?なんか言ったか?知織?」
知 識「い〜かげんにしろっつてんだろ〜がぁ!」
 ビクッ
「「「ご、ごめんなさい。」」」(有貴&夏樹&先生!?)
知 識「次はねぇからな。」 (注:本当に知織です…。)
――――そのころ兄、快斗は…。
快斗「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。zzz」
深い眠りについていました…。
――――午後…。
「「「「「さようなら」」」」」
「「ばいばーい!」」
「バイバーイ。」
有貴と夏樹、知識は、三人で…。
有 貴「はぁー。今日一日が無事に終わって良かった〜。」
夏 樹「ぷぷっ。今日は有貴、たくさん忘れ物してたもんなぁ〜。 」
有 貴「ああっ!それを言わないで!ってえ!何で知ってんの!?」
知 識「ふふっ。今日一日、お疲れ様。明日は、忘れないでね?」
有 貴「は〜い。わかりましたよ〜だ。」
知 識「ふふっ。」
有 貴「あっ、そーだ!あのね、明日から、一緒に学校行ってくんない?」
「「は?」」(夏樹&知識)
有 貴「う…。二人してそんな顔しなくても…。」
夏 樹「いや、何で急にそんなこと言うのかな〜と思って…。」
知 識「うん…。」
有 貴「あぁ。今日みたいにさ…。っていつもだけど!まあ、さ、ふつうに学校行きたいから…。」
知 識「そっか…。」
夏 樹「な〜んだ。そんな事なら全然OK!知識もいいよな!」
知 識「う、うん…。」
有 貴「ありがと〜っ!」
夏 樹「お、じゃあな〜!明日〜。」
「「バイバ〜イ」」(有貴&知識)
有 貴「はぁー。じゃっ!明日はヨロシクね〜!」
知 識「う、うん…。じゃあね…。」
――――翌日…。
『ピーンポーン』
沙 良「は〜い。」
夏 樹「おはよーございまーす!有貴ー!起きろー!」
沙 良「あら、夏樹君に、知識ちゃん…。どうしたの?」
知 識「あ、あの…。ゆ、有貴ちゃんを…。」
夏 樹「あ、有貴と一緒に学校行こうって事になって、有貴を起こしに来ました!」
沙 良「あら、そうなの。(チッ。)有貴ー!!早くいらっしゃい!」
有 貴「あ〜もうっ!いってきま〜す!」
沙 良「あら…。いってらっしゃ〜い!ブツブツブツブツ。」
夏 樹「よかったな〜。つーか、有貴の母さん何かブツブツ言ってたけど、いいのか?明日から、危ないぞ?」
有 貴「う〜ん?大丈夫とは言えないけど…。多分、平気だよ。」
知 識「ほ、本当に、だ、大丈夫なの?た、対策を考えたほうが…。」
夏 樹「いいじゃねぇか、有貴が平気だって言ってんだから。知識は考えすぎなんだよ。大丈夫だって。」
知 識「……。そっ…か。そ、だよね…。」
夏 樹「お、おいおい。」
知 識「ん……。大丈夫……。」
夏 樹「そか。いや、わりぃ。言い過ぎた…。」
知 識「や、ちが…。だ、大丈夫だから…。」
有 貴「も〜〜〜〜〜!!何二人でしんみりしちゃってんのよ!元気出せ!元気!!」
夏 樹「ぉ、おう!!」
知 識「ちょっ、そんな大きい声出したら…。」
シーーーーーーーーーーン
「「「え!?」」」(有貴&夏樹&知識)
有 貴「な、何?」
夏 樹「だ、誰もいねぇ。」
知 識「な、んで……。」
有 貴「うそだ!誰かいるはずだ!」
夏 樹「ああ、分かってる。おい!田中のじっちゃん!いるんだろ!出てきてくれ!」
シーーーン
夏 樹「おい…。うそだろ。」
知 識「そうだ!学校!学校に行ってみようよ!誰かいるはず!」
「「「行こう!!」」」(有貴&夏樹&知識)
――――学校…。
夏 樹「んでだよっ!!」
 ガンッ(夏樹が机をたたいた音。)
有 貴「みんな、どこ行ったんだよッ!」
 グラッ
「「「うわっ!?」」」(有貴&夏樹&知識)
夏 樹「な、何だ?地震じゃねぇよな?」
 ダダダッ(知識が窓にかけ寄った音。)
知 識「な、何あれ……。」
そこで知識が目にしたものは……。
有 貴「う…そ……。」
夏 樹「何だ…よ。あれ……。」
地面が、黒々と波打っている…。
何もかもを、飲み込みながら……。
知 識「いやっ!やだ、やだよ…。どうしよう。」
夏 樹「あ、あ、あせるなっ!お、落ち着けぇっ!」
有 貴「逃げようよっ!せめて、高い所へっ!早く!屋上に!」
「「うん!」」(夏樹&知識)
――――屋上へ…。
有 貴「やっぱ、変わんないよね…。」
知 識「どぉしよ……。」
有 貴「待つしか無いんじゃない?あ〜あ、人生って短いねぇ。」
知 識「そ、そんなぁ。」
夏 樹「オイオイ!もうあきらめんのかよ!まだ方法はあるかあもしんねぇだろ!」
有 貴「はいはい。で?結局何すんの?方法って何?」
夏 樹「そ、それは今から…。」
有 貴「そんなんあったらとっくに言ってるっての。」
夏 樹「…………。」
有 貴「ほら見ぃ。やっぱないやん。」
夏 樹「………。」
知 識「でもぉ……。」
有 貴「でも?」
知 識「………。」
有 貴「ふ〜〜〜。人間って、弱いね。いざという時、だれもいなくて、一人で…。何も…できない。」
「………………。」(夏樹&知識)
有 貴「出来る事と言ったら……待つ。それだけ。口で何を言おうと、それだけ……。」
「……………………。」(夏樹&知識&有貴)
有 貴「そろそろ、来るよ。」
「………っ!!」(夏樹&知識)
有 貴「この中は、苦しいかな?もしかして、泳げたりして。」
夏 樹「おい!!」
有 貴「何っ……っつ…。」(泣き
「っ!?」(夏樹&知識)
有 貴「っ。私だって、人間だよ?スゴク怖い。逃げ場なんて無いのに、逃げたがってる…。決断する必要なんて無いのに、決心が付かない…。」
「……………。」(夏樹&知識)
有 貴「やっぱ私も、口だけの人間なのかな?」
「………。」(夏樹&知識)
有 貴「ねぇ、教えて?」
夏 樹「んなことっ、無いと……思う。」
有 貴「そう?どうして?」
知 識「今まで、生きてきたから……。」
「!?」(夏樹&有貴)
知 識「私が思うにはだけど、生きるのは、とても大変な事。」
有 貴「………。」
知 識「あなたは、後悔しないようにしっかり生きてる。いつも自分の考えを持ち、それに納得がいくように動いてる。」
有 貴「でもっ……。」
知 識「これはあくまでも私の考え、正しいなんて言えないわ。みんなそれぞれ考えてることは違う。周りに意見を求めたのは、あなたでしょ?」
有 貴「そ…だったね…。」
知 識「ひゃっ!!」
「!?」(夏樹&有貴)
知 識「も…来てる…。」
夏 樹「うわっ!」
有 貴「あ…。何を言っても…やっぱ……何も、変わらない………。」
知 識「うあっ!!!」
有 貴「!?どうした?」
知 識「あ、足…。誰かに……。」
有 貴「あ!!知識!!」
夏 樹「おいっ!有貴!?」
「いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」(有貴&夏樹&知識)
――――黒い海の中へ…。
夏 樹「……うっ!?あ…あぁ??」
キィーーーーーーン
夏 樹「!?んだコレ?」
夏樹の周りには、結界が張られていた…。すぐそばには、ぐったりとした有貴と知識が…。
夏 樹「っ…………。」
夏樹は、有貴と知識を自分の結界に入れた。
ところが…。
カッ!!
夏 樹「!?何だ!?」
有貴と知識は、夏樹の結界からはじき出され、自分で結界を張り始めた。
ふれようとすると、バチッと電気が走り、拒絶される。
夏 樹「おいっ!有貴!知識!目を覚ませ!」
有 貴「…うっ…ぁ…?」
夏 樹「おい!起きろ!有貴!」
有 貴「んっ…?あ!」
夏 樹「おい!俺だ、分かるか?」
有 貴「あ…。夏樹…。あれっ?私…?」
夏 樹「おい。うかつに近寄るな!拒絶されるのが落ちだ。」
有 貴「え…?」
バチッ
有 貴「きゃっ!……痛っ。」
夏 樹「!?おい有貴!あっち見てみろ、何か…光ってねぇか?」
有 貴「え…?わっ!な、何あれ…?だんだん近づいてくる…。どうしよう。」
「うわっ…………………!!」(有貴&夏樹)
――――光の中へ…。
???「起きなさい。」
知識「………んっ?」
???「知識…。」
???「夏樹よ…。」
???「ふっ……有貴。」
ガバッ
「あ、あれ???」(有貴&夏樹&知識)
???「ふっ…。気が付いたか。」
夏 樹「あ?だれだ?」
???「夏樹。私に見覚えは無いか?」
夏 樹「ん??…あっ!じっちゃん!」
政 行「そう。私はお前のおじ、政行だ。」
有 貴「じゃあ…。」
向日葵「そうよ。私が向日葵。」
知 識「おばあちゃんっ!」
意 央「ふふ。私が意央。でも、言わなくても分かってるみたいね。」
政 行「おい、向日葵!私達は、このような事をしている場合ではないぞ!」
意 央「そうよ!早くすませなければ。闇王の儀式も、そんなに長くないわ!」
向日葵「分かってるさ…。まぁ、孫とのご対面。喜ぶのは当たり前の事だろ?はぁ〜〜。もう!ちょっとぐらい話させてくれたって良いのに!でも、きんきゅうだからな。しょうがねぇか。」
2004-01-04 15:44:34公開 / 作者:ディアーナ
■この作品の著作権はディアーナさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
この作品に対する感想 - 昇順
小説は言葉の前に名前はいれる必要はありません、あと会話が多すぎて状況が上手く把握できません(^^;)ちゃんと文を構成をすればいい発想の話になると思います
2004-01-04 21:19:15【★★★★☆】紫の折り紙
計:4点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。