『冒険の時 1話〜3話』作者:陽怜 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約6.88枚

私は陽廉。聖剣・炎鋼剣を持つ5人の聖女のうちの一人だ。私はこの下界で、旅人剣士をやっている。・・旅の理由?決まっているだろう、この世界を蝕み支配しようとする者たちから守る為だ。

「何か御用でしょうか?」

王宮の奥、突然の呼び出しを受け、現われた聖女。紅き髪と翠の瞳が印象的な聖女
は、聖剣を携行し、服は甲冑をつけた武士風、聖女はそのまま膝をつく

「そんなに硬くならなくても良いって!顔上げて、ささ。」

変わった王族のようだ。見た目は17、8歳。聖女とあまり変わらないようだ

「王族の御前で硬くならずにはいられないと思いますが」

「それもそうか・・でも硬くして欲しくないんだよなあ・・」

そういうと、王族は近くにあった紙を広げ言う

「ん〜と・・君を呼んだのは・・もう知っているだろうが、暗黒族の退治だ。
最近増えつつある暗黒族を一人残らず退治していただきたい・・だって、どうする?」

「どうするも何も、王族の命とあらば早速向かわせていただきますが。」

そうだよな〜といかにもめんどくさそうな声を上げ、紙を放り投げる王族

「じゃあ、たのむよ。・・・・そうか、まだ名前が無かったね。何が良いかな・・」

聖女は王族からの命を受けるまでは名を持たない。とは言っても王族からの命は多種多様、名を賜るのは下界に降りる命を受けた時だ

「ん〜・・よしっ!じゃあ、陽廉で。良いよな、陽廉」

「王族の命であれば従わせていただきます。我が名は陽廉。・・良い名です」

「そうか!喜んでくれて嬉しいよ。じゃあ、早速頼まれてくれるかい?」

「王族の命、確かに承りました」

次回下界へおりた陽廉が最初に知り合うのは・・


2話 下界

「ここが、華清か・・」

門をくぐりながら呟き、目の前の景色を見回すと、華やかな町並みと、忙しく動く若者であふれる町、華清。だが、裏の道へと進めば荒んだ様子もうかがえる裏表の激しい町といったところだ

「詳しい話を聞くまでは状況は掴めないな」

「くっ・・よっ!お、重いよぅ〜・・」

前から、大荷物を抱え目の前が見えなくなっている少女が向かっていた、その姿を認めたとき、荷物が上から落下してきて、陽廉めがけて振ってきた

「なっ・・?!」

「あ、あー!!」

荷物が地につくかつかないかの一瞬。サッと、荷物の雪崩からよけた陽廉は、少女の様子を見ようと近づいてみると、あの荷物をここまで運んできたというのが信じられないような、姿をしていた。

「なっ・・こんな小さな子が・・どうしてあんな荷物を・・?」

「ふえ〜・・。ど、どうしよう・・あ!大丈夫でしたか?」

陽廉の姿を認めた少女は慌てて飛び起き、何度も陽廉に向かって謝り続けた

「き、気にしなくていい。・・だが、あなたこそ大丈夫か?・・手伝おう」

荷物の半分ほどを抱え込んだ陽廉は、謝り続けている少女を止めて一緒に歩き出した

「・・・あなたはどうしてこんな荷物を一人で持っていっていたんだ?誰かに手伝ってもらえば良いのに・・」

「わ、わたし・・雇われているので・・それにご主人様に嫌われているみたいで・・一人でこの荷物を運んで来いと・・」

「そうだったのか・・(これもここが荒んでいる証拠なのだろうか・・)」

しばらく色々なことを話しながら進むと目的地が見えて来た。金の屏風を重ね、のれんの様な役割をさせている様子は、裕福なのを露にしている。

「あそこが、あなたが雇われている主人とやらか?」

「あ、はい・・も、もういいです。持ってもらってるのを見られたら何されるか分からないので・・ありがとうございました」

「いや・・そうだ、友達になってくれないか?わたしはここに来たばかりであまり友達がいないんだ。・・だめだろうか?」

「わ、わたしでよければ。でも・・会えない日が続くかと・・」

「外に出た時にはあの鳥に言ってくれ。すぐに近くに行くようにするから」

「はい!ありがとうございます!・・では」

少女はまた何度も、お辞儀を繰り返し、金の屏風の中へと消えていった

「廉火。見張っていてくれ。私がいるといつかあいつらに見つかってしまうからな」

上空の鳥に向けて言うと、鳥は心得たように家の近くの木々に止まり、見張るように家を見つめている

「下界で初めて知り合った子だからな・・しかも・・ここにも暗黒族の気配がする・・主人というのが怪しいな・・」

そう呟きながら、陽廉は町のほうへと戻っていった

次回暗黒族の一人と遭遇か・・?

第3話 暗黒族

下界に来訪した、見た目17、8歳の女性・陽廉は実は天界人

目的は暗黒族の黒幕を突き止め、平和を迎えること

下界では、12、3歳の少女と知り合う

最初に知り合ったその娘は、雇われの身

そしてその主人は最近変貌したと聞く

この関係上、暗黒族の支配があるのではと、睨む陽廉

そして見張り続けること5日…

「まだ現れないな‥暗黒族は何を企んでいるんだ?」

「(陽廉様。あの少女の名と主人という者の名が判明致しました)」

陽廉の影に紛れ、従獣が報告に来た

「そうか、それで?」

「(主人の名は円生。あの家の家主で、巨万の富を築いたといいます。
 少女の名は鈴香。両親は焼死したという事ですが‥)」

「が、なんだ?」

「(それが、遺体が見つからなかったと)」

「‥なに?」

ふつうただ焼死したというだけならば遺体は残る。
それにその時の火災はそれ程酷くは無かったという事らしい

「遺体が残らないほどの火災ではなかったという事か…」

「(その時に巻き込まれてしまった民の数は10。ですが‥遺体の数は8と)」

「それは確かなのか?」

「(はい。間違いありません)」

「そうか。報告感謝する」

「(暗黒族が絡んでいる可能性もあります故、引き続き調査いたします)」

言った影はいつのまにか消えている

(暗黒族か…もし絡んでいるとするならば、大掛かりな事になっているだろうな‥)

「なあ、あんた、いつまでそうしてるつもりだい?」

「なっ‥!誰だ!?」

とっさに振り向くと、蒼の長髪に蒼の瞳、陽廉と同じような年齢の女性が腰に手を当て立っている

「お、お前は…?」

次回この女性の正体は・・
2004-01-11 19:17:51公開 / 作者:陽怜
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■作者からのメッセージ
冒険物を主に書いていきますので宜しくお願いします。
第3話の方を書いてみました。次回も宜しくお願い致します。
この作品に対する感想 - 昇順
早く続きを読みたいです(^^)少しどのくらい科学が進んだ話か解りづらいのですが剣や鎧、王族から見て騎士や封建制度などがあった時代と見ていいですか?次回楽しみにしてます(^^)
2004-01-03 10:20:15【★★★★☆】紫の折り紙
う〜ん、王道過ぎるかなぁ。 今まで読んだファンタジーの作品と重なってしまう。 いまいち分からんが、次回作を期待したい。
2004-01-03 13:39:22【★★☆☆☆】晋出霊羅
感想ありがとうございます。ご期待に添えるように頑張っていきたいと思うので、宜しくお願いしますね。
2004-01-05 23:05:10【☆☆☆☆☆】陽怜
・・・を書くときは…というように変換して必ず三の倍数で置くようにしてみましょう。いまいち町の様子、主人公の感じがわからないので、もう少し詳細に書いてみてください。話としては…これからどんどんオリジナル要素を追加していけば、整ってくると思います。頑張ってみてください。
2004-01-06 07:01:09【★★★★☆】祈月玲於奈
こんにちは。確かにちょっと同じ系のファンタジーですね。で、なんとゆう国なのか、そしていきなり主人公の自己紹介なので、ちょっとあとくらいで、主人公の自己紹介でもいいんじゃなかろうか・・・と思った点も。ですが、以外とよかったので、3点さしあげます。ではでは。
2004-01-11 13:21:24【★★★★☆】白騎士
中華風ファンタジーとお見受けしました。主人公の紹介よりも先に、世界観をもう少し見せた方が良かった気がします。続きを楽しみにさせていただきます。
2004-01-11 21:07:27【★★★★☆】佐倉 透
計:18点
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