『二人の約束』作者:水守 泉 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約3枚
少しの明かりと地面に吸い込まれるような音が響く洞窟の中で僕は一人土を掘っていた。ずっと昔の約束を守って

「ねぇ。貴方の夢は何?」
彼女は何の気もなしにそう聞いてきていた。その頃の僕の夢は覚えていないが彼女が笑うような事だったのだろう、とても楽しそうに笑っていた事は覚えている
「そんなに笑うことでも・・・」
「ごめんごめん、だってさ今そんな事話すんだもん。嬉しくて」
「・・・」
「あれ?そこで黙ったらダメだって。ほら、笑う笑う」
「はは・・・」
苦笑しながら彼女の瞳を見た。とても綺麗で、まるで夜のような色と星のように光が反射する所が良いなと思う
「な、何?」
見つめられる事に気恥ずかしさでも感じたのか少し離れて様子を見ている。思わずそっちから吹っ掛けてきたんじゃないのかと言いたくなったがまぁいいか
「そっちの夢は何なんだよ」
自分だけ聞かれるのは癪なのでとりあえず聞いてみる
「私?私はね生まれた場所で一生を終えたいなぁ・・・・」
「戦争が終われば叶うさ」
「そうだねっ!」
・・・けれどそれは叶うこと無く。夢で終わった。戦争は激化し、彼女と別の部隊にいた僕は彼女の最後すら見ることなく別れることになった
それを聞いたのは偶然だった。同じ部隊の人間が話していた内容を聞いてしまった、もしかすると聞かない方が信じれたかもしれない。それも今となってはわからないが

「なぁ・・・聞いたか?十八、十九部隊が壊滅したって」
「街ごと爆撃で住民と一緒にってやつだろ・・・戦争だからってここまでするのか・・・」
・・・え?
「生存者一人もいないらしい」
・・・十九は彼女の・・・
「・・・遺族には何ていうのかね・・・・・・」
嘘だろ・・・
「どうせ、誰かの骨でも包んで渡すんだろうさ」
・・・・・・約束は・・・何だったか・・・
戦争が終わってから10年経った、今では少し離れた場所に新たに街も出来てるが僕は破壊された町で一人彼女の遺品を・・・僕が渡したたった一つの贈り物である指輪を探している。出てきた遺骨は万が一の可能性をもって全て埋葬している。けれど、未だに指輪は出てこない
15年経った。ある日、少し離れた岩の隙間に光る物を見つけた。とても古く、傷ついて汚れていたが辛うじて見える刻まれた文字は
『永遠の乙女、祭 彩音に愛を誓って』
僕の夢と君の夢、その二つがここで果たされた瞬間だった。あの日、戦争中でも楽しく生きていたあの頃。少しの冗談と想いを込めて作った指輪がその証明になった
何となく上を見れば星が輝いていた。とても綺麗で、久しく空を見ることなんてなかったけれどそれでもあの日に見た。彼女の瞳の中で見つけた色と同じ空があった・・・

・・・ねぇ?貴方の夢は何?・・・・・・僕の夢は・・・君と共にある事・・・だよ
2003-12-16 23:29:01公開 / 作者:水守 泉
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■作者からのメッセージ
初投稿ですがよろしくお願いします〜。
まだまだ、未熟でへたれな文章ですがバシバシ意見をもらえれば幸いです。
この作品に対する感想 - 昇順
まず、設定を読者に上手に伝えようとするとこからはじめよう。伝えようとしていることもわかるし、どういう展開なのかもわかるが、いかんせん説明不足。それから、文章が書きっぱなしの印象を受ける。出来上がった作品はよく読み返して、句読点のつけかたなどを見直してみよう。特に文末の「。(句点)」なぜ抜いて書いているか不明だが、これは小説の体裁では必ずつけること。以上の点が守れたら、作品の質はぐんとあがる。がんばれ。以上
2003-12-17 13:04:40【☆☆☆☆☆】くるみぱんチップ
なるほど、説明不足でしたか・・・それでは、くるみぱんさんの意見を踏まえてに次回作品はもっと良くなるようにがんばりますので、今後もよろしくお願いします!レスありがとうございました。
2003-12-17 17:27:41【☆☆☆☆☆】水守 泉
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