『ある夏の殺人鬼』作者:リーフライ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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全角1016文字
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原稿用紙約2.54枚
ある夏休みの事、僕、落無は川に落とされた。
僕を落としたのは恐らく友達の川田だ、あいつ以外に心当たりがない。
因みに僕はもう幽霊です。
「あのやろう!」
川田が僕を落とした理由はわかっている、恋だ。
僕達はクラスの女子、日下に恋をした。
お互いに気に入られようと良きライバルとして彼女を狙っていた。
そして一ヶ月前、僕達は同時に告白することを約束した。
しかし僕は約束を破り抜け駆けをして告白を成功させた。
僕は川田を探し回り夏祭りの屋台の近くで川田を見つけた。
「川田!! 」
僕は幽霊なので勿論川田は気づかない。
僕はどうにか川田を苦しませようと川田を追跡することにした。
まず川田は屋台でイカ焼きを二本買った。
人を殺した後にのうのうと生きてやがる。
てかイカ焼き食わせろ、供えやがれ。
川田は次に焼きそばを二つ買った。
どんだけ食うんだこいつは
そして川田は僕の死体がある川に向かった。
そして川田は辺りを見回して焼きそばとイカ焼きを袋から取り出した。
まさか僕の死体の近くで食べるのか!? なんと悪趣味な!!
「…………」
川田はまた辺りを見回して
「おちむー、いねーのかー」
何をいっている、何故僕のあだ名を呼ぶ!
お前が僕を殺したんじゃないのか、川田!!
川田は少し歩き周り僕の死体を見つけた。
「おちむー!! ……なんで」
その時僕達の後ろから冷ややかな声が聞こえた。
「私が殺したのよ」
そこにいたのは日下だった。
「日下……なんで」
川田が力無い声で聞いた
「私ね、川田くんの事好きだったのよ、でも落無君に告白されて仕方ないから付き合ったの、でも後から落無君がズルをして川田くんを裏切ったのを聞いてね、だから殺したの」
「日下……」
日下はうすら笑いを浮かべゆっくりと川田に近づく。
「ねえ川田くん、私は今フリーよ」
「く、くるな」
「私の事好きなんでしょう、付き合おうよ」
「や、やめろ」
「川田くん……私を裏切るの? 裏切りは重罪よ」
日下が川田に近づく、手にはスタンガンがあった。
僕は叫んだ
「逃げろ! 川田!」
しかし川田に僕の声は届かない
「川田!!」
一瞬光が出て川田が悲鳴をあげ、日下が笑った。

日下は二人分の死体を見ていった。
「私を愛せないから悪いのよ」
きみの悪い高笑いが辺りに広がった。
2013-06-06 18:48:44公開 / 作者:リーフライ
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■作者からのメッセージ
30分で書く即興小説、お題は「夏の殺人犯」 でした
この作品に対する感想 - 昇順
 こわい…。即興小説というものがあるんですね。初めて聞きました。即興の割にはなかなかよろしい出来なのではないかと思います。しかし最後のセリフにはいろいろと矛盾がないか?? と感じました。ともかく、30分で書けるのなら井原西鶴みたく、たとえば1日に50作! のような量産も可能では。
2013-07-10 00:02:07【☆☆☆☆☆】ゆうら 佑
[簡易感想]後味が悪い感じがしました。
2013-08-28 18:43:09【☆☆☆☆☆】Syl
計:0点
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