『変化』作者:スピンナ / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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テーブルにはいつものように妻の手料理が並んでいる。
夕食は必ず二人で食べると決めている。
妻とは、結婚して四年になるが、この約束は一度も破ったことはない。
「あなた、私のこと、何か気にならない?」
突然、妻が聞いてきた。
「何かって、何?」
「ナ・ニ・カよ」
「だから、何かって、何?」
「よく見てよ」
男は妻を見た。
「髪型を変えた?」
「違う」
「化粧が違うとか?」
「違う」
「その服は」
「違う」
男は箸を置いた。
「何だよ、言ったらいいだろ」
と、突然、奥から声がした。
「あなた」
突然、奥から女が出てきた。
「えっ」
男は目を丸くする。それは、まぎれもなく妻だった。
よく見ると、目の前にいる女は全く見覚えのない女だった。
「な、何だよこの女は」
「私が頼んだの」
「何のために?」
妻はため息をつき。
「あなたって、結局、私のこと何も見てないのよ」
2013-03-15 04:51:32公開 / 作者:スピンナ
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この作品に対する感想 - 昇順
そこまで気づいていないのも逆に凄い。
2013-03-17 22:34:34【☆☆☆☆☆】水芭蕉猫
ではなぜ本物の奥さんは見分けられたのか…
2013-03-23 00:04:35【☆☆☆☆☆】ゆうら 佑
ピントが合う時って、あるじゃない。本物を見て、「あっ、そうだったって」
2013-03-24 04:45:55【☆☆☆☆☆】スピンナ
計:0点
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