『鬼ごっこ』作者:スピンナ / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 週末の交差点は人で賑わっている。

子供連れの家族や、カップル、休日なのに、なぜか制服を着ている女子高生。

いつもと変わらない風景。

 女は横断歩道を渡って、ため息をついた。

今日は誕生日。だが祝ってくれる人は誰もいない。

田舎から出てきて三年が過ぎたが、未だに都会の生活に馴染めず、

心を許せる人もいなかった。

休みの日には、家で過ごすのが恒例だが、その日は珍しく買い物に出かけていた。

「きゃー」

 と、突然、悲鳴が上がった。

それと同時に、いっせいに人々が散らばって逃げていく

 その原因は、人とは違う姿をした怪物が現れたからである。

角が二本生え、鋭い牙を生やし、それは、まさに鬼そのものだ。

 女が標的になった。

必死に逃げるも捕まる。

すると、その女の姿は、見る見るうちに鬼に変わり、何処かへ走り去っていった。
2013-03-05 17:48:00公開 / 作者:スピンナ
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