『『タイトル未定』 ―世界は、廻る―』作者:神夜 / ِE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
プロローグ的なモノ。
全角4515文字
容量9030 bytes
原稿用紙約11.29枚





 それは、
 遠い、遠い、昔の、話。

 それは、
 何時か、何処かでの、遠い、昔の、話。

 それは、
 この世界に『絶望』を齎す少女と、この世界を統べる龍の、話。

     *

 物心突いた時にはもう、少女は既に『魔女』だった。
 誰がどうしてそう言ったのかは判らない。判らないが、それでも少女は『魔女』だった。
 少女に自覚は無く。村人に訊いたところで確たる理由を知る者もおらず。それでも少女は『魔女』だった。
 ヒトの悲鳴を好み、ヒトの生血を啜り、ヒトのココロを破壊し、ヒトの四肢を弄ぶ。少女はそのような『魔女』であった。だけど少女にその自覚は無く、少女を『魔女』と呼ぶ村人もまた、その理由を知らない。誰か少女がヒトの悲鳴を聞いて笑っているところを見たことがあるのか? 否。誰か少女がヒトの生血を啜っているところを見たことがあるのか? 否。誰か少女がヒトのココロを破壊したところを見たことがあるのか? 否。誰か少女がヒトの四肢を弄んでいるところを見たことがあるのか? 否。否。否。否。否。――否。
 それでも少女は『魔女』であり、それでも村人は少女を『魔女』だと言った。
 少女に対して、人の手が触れることは無かった。人が手を触れることを、禁忌としていた。だから、少女に触れるモノは決まって、無機質なモノであった。石が多かった。悪意の篭った石を、村人が、特に子供たちが進んで少女に投げた。悪意の篭った言葉を吐き、悪意を石に乗せ、子供たちは少女に向かって石を投げた。
 少女は傷を負う。少女は血を流す。少女は『魔女』なのに、傷を負い、血を流す。
 攻撃される意味が判らず。どうして『魔女』と呼ばれるのかも知らず。少女はただ、逃げ惑う。
 村には掟があった。決して、『魔女』を死なせてはならないという、掟があった。
 『魔女』を死なせば災いが降り掛かると言われていた。誰が言ったのかも判らない。判らないが、それでも『魔女』を死なせば災いが降り掛かると言われていた。だから誰も『魔女』を殺さない。殺さないが、忌み嫌う。だから石を投げる。近づくな、と。消えてしまえ、と。出て行け、と。『魔女』のくせに、と。
 それでも村人は、少女に対して食事は与えていた。死なないように、食事を与えていた。泥のついたモノを地面に投げ捨て、腐ったモノを家畜同然に与えるように。少女はそのようなものしか食べたことがない。それでも少女は生きていた。言葉を教える者が居ないが故に言葉を話すことが出来ず。会話する者が居ないが故に自分が何者かも知らず。しかし、愛を知らないのに悪意は判る。だから少女は、『魔女』だった。
 少女に家は無く。たけど少女には、家族が居た。
 薄汚れた犬だった。何処かから村に迷い込んだ、薄汚れた一匹の大きな犬。
 犬は少女によく懐いていた。投げ捨てられた食事を一緒に食べ、森の麓の大きな樹の下で身を寄せ合って眠る。少女に「家族」という概念は無く。それでもその犬は、少女の家族だった。薄汚れた少女と、薄汚れた犬。『魔女』と、その『使い魔』。少女にとって、それは触れられる唯一の、温もりであった。
 時は過ぎる。世界は廻る。
 村には掟があった。魔女を死なせてはならないという、掟があった。
 村人は掟を守っていた。少女を死なせてはおらず、殺してもいなかった。
 だけど。世界は廻る。廻る。廻る。廻る。
 少女の家族が死んだ。正確には、少女の家族は殺された。
 意図は不明。どうしてそうしたのかは、誰にもきっと判らない。自らの空腹を満たすためだったのかもしれない。お腹を空かした少女のためだったのかもしれない。犬は村人の食料に手をつけたことによって、殺された。犬は殺された。少女と一緒に居たこともまた、殺されることになった大きな理由だったのかもしれない。
 少女は泣いた。「死」という概念は少女に無く。それでも少女は泣いた。
 冷たくなったその亡骸を抱き。流れ出る血を身体で止め。少女は灰色の空に向かって、ただ、泣いた。
 世界は廻る。廻る。廻る。廻る。廻る。世界は、廻る。
 村に疫病が流行った。罹った者は皆、死んだ。
 『魔女』の呪いだと、誰もが言った。『魔女』を殺せと、誰かが言った。
 しかし『魔女』を殺せば、更なる災いが降り注ぐことになる。
 それでも村人は治まらず。それでも原因は『魔女』でしか無く。
 選択。『魔女』は殺せない。しかし『魔女』を生かしておいてはならない。
 故に、人柱。
 古くから、その世界には神話の龍が居た。厄災を司る、神話の龍が居た。
 世界を統べる、龍が居た。
 その龍に、生贄を捧げることで、世界は廻っていた。
 少女は生贄となった。村の疫病を止めるための、生贄と、少女はなった。
 家族が死して以来、少女はもう、ただの抜け殻だった。その抜け殻のような少女を監禁し、布袋に押し込め、村人は遠く離れた地の、龍の祭壇へと向かった。山を三つ越え。龍の祭壇へと向かった。龍の祭壇に少女を捧げ、村人は逃げ帰る。そこにはもう、横たわって動かない少女しか居ない。手足を縛られ、投げ出された少女しか、そこには居ない。
 やがて夜が来る。世界の終焉とも呼べる夜が来る。
 そして、生贄を喰らいに、神話の中の龍が来る。
 世界を統べる、龍が、来る。


 龍は、ヒトによく似たカタチをしていた。
 ヒトによく似たカタチで、しかしヒトには無い巨大な翼と尻尾を生やして、龍はそこに居た。厄災を司る存在。そこには善悪も、そして区別すらも無く。ただ気の向くまま。ただ思うがまま。統べてを司る。生も死も、世界の存在すらもたったの一存で決定する。それは揺るがない。揺るがせない。それは、龍神であるが故の、至極当たり前の、決定権。否。ただ単純な、世界に対する支配権。
 龍は嗤った。
 口を裂かして龍は嗤った。
「――捨てられたか、ニンゲン」
 少女は何も言わない。少女は何も喋れない。そして少女は、何も持っていない。
 家族を失った少女はもう、ただの抜け殻に成り果てていた。すべてを受け入れるかのように、少女はもう、ただの、抜け殻になってしまっていた。『魔女』と呼ばれた少女にはもう、何も、残っていなかった。失った。失ってしまった。少女に「死」という概念は無く。しかしそれでも、失ってしまったことだけはどうしてか判っていて。もう二度と動かないことも知っていて。もう二度と、逢えはしないということも、理解出来ていて。
 龍はまた嗤った。肩を揺らして龍は嗤った。
「ニンゲンにしては良い臭いだ。深く暗く曇りの無い、闇の臭い。我が喰らうには惜しい程」
 龍の手が少しだけ動く。指先が横たわる少女へ向けられた一瞬、何の前触れも無く、少女の手足を拘束していた縄が燃え上がった。それは綺麗に縄だけを燃やし、少女の身体には一切の痕を残さなかった。
「……失せよ。愚者共のために貴様を喰らう理由が我には無い。何処へでも消えるがいい。ここより西に進めば違う村も見えて来こよう。そこで愚者に囚われず、過去を捨て、愚かしくも醜く生き延びよ。その胸に巣食う闇が、やがて貴様を覆い尽くして熟す、その時まで」
 龍は翼を羽ばたかせる。地に着いていた足が僅かに浮き上がったその時、横たわっていた少女が微かに動く。
 ふらふらの身体を反転させ、抜け殻の虚ろな瞳が、真っ直ぐに龍を視る。
 その瞬間に、すべての事象が繋がり合う。
 虚ろな瞳の奥に確かに渦巻く、その、混沌。
 龍の足が再びに地に着く。龍は、真っ直ぐに少女を見据える。
「……そうか。貴様がそうか。貴様が、――『絶望』か」
 ニンゲンが宿す負の感情の権化。いつか現れると予見されていた存在。
 事象が結論を運ぶ。
 龍は嗤う。高らかに龍は嗤う。
「貴様はニンゲンにこう呼ばれたことだろう。――『魔女』、と。ひはッ。『魔女』? 『魔女』だとッ!? ひはッ、ひはははははッ! 愚かなるニンゲン共は、このモノが『魔女』如きであると信じて止まない。ひはははははッ。……貴様は、そのような生温いモノでは断じてない。貴様は、貴様の中にあるそれは、純粋なる、――『絶望』だ。この世界を包み、この世界を飲み込み、この世界を最後の一滴まで喰らい尽くす、ただの、『絶望』だ。そしてそれだけでは留まらん。貴様は――……
 ……――しかし、だからこそ。
 ――迫害されし異形のモノよ。貴様に選択を与えよう」
 龍の翼が左右に開かれる。
「ここで死に、世界を滅ぼすか。
 ここで生き、世界を救うか。
 ――貴様が決めろ。貴様には、その権利がある」
 世界の選択。ここにこのモノを連れて来たのは偶然か、必然か。だがそれがどうであれ。これはもはや、少女の問題。愚者がここへこの少女を連れて来たことによって開かれた、新たな可能性。世界を滅ぼすか、世界を救うか。たったの、二択。すべての結論はそう、『絶望』の少女へと託された。龍は反対しない。それが如何なる選択であろうとも、龍は反対しない。それは、少女に与えられた、唯一無二の権利であるのだから。
 世界は、廻る。
 少女は何も言わない。少女は何も喋れない。そして少女は、――『何も』、持っていない。
 ひはッ。ひはははははッ。ひははははははははははははははははははははははッ。
 龍は嗤う。
 口を裂かして龍は嗤う。
「愉快ッ、実に愉快だ『絶望』の申子よッ! よかろうッ! ここよりあるのは世界の選択だッ! 貴様が死んでこの世界が滅ぶか! 貴様が生きてこの世界が救われるか! 選択するのは貴様だッ! 答えを持ち合わせていないのなら良いだろう! 時間は無限に存在するッ! 悠久の時をくれてやるッ!! 答えを見つけろ『絶望』ッ!! その時までこの世界の貴様の命は我が預かるッ!! ひはッ!! ひはははははッ!! ひははははははははははははははははははははははッッッ!!」

 世界は廻る。廻る。廻る。廻る。廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る廻る。――世界は、廻る。

     *

 それは、
 遠い、遠い、昔の、話。

 それは、
 何時か、何処かでの、遠い、昔の、話。

 それは、
 この世界に『絶望』を齎す少女と、この世界を統べる龍の、話。
 
 
 
 
 
2012-12-27 14:55:36公開 / 作者:神夜
■この作品の著作権は神夜さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、いつも読んでくれている方は毎度どうも、「また中途半端なもん持ってきたのかよお前」でお馴染みの神夜です。
最近いろんな懐かしの顔の方々が投稿しておりますね。だからこそ「乗るしかない、このビックウエーブに」と誘われた訳ですが、持ちネタが何にも無い。本当に何も無い。虫食いで書いた短編は五つほどあるのだけれども、すべて途中で力尽きた状況。知っての通り、途中で力尽きるともう二度と書くことが出来ない、別名として「カフェオレ病」であったり「ハサミムシ症候群」であったり呼び名は幾つかありますが、絶賛その状態でどうしようもない。
そこで何か無いか、と思っていたら、ずっと昔から密かに温め続けていたプロローグ的なモノを発見した。むしろプロローグだけものすっごい真剣に書いたはいいけど、その後の展開が遂にまとまらなかった物語である。
本当はこれ、掲示板の方に載せて「誰か続きの展開考えてくれ。それを軸に小説書く」っていう企画的なものを考えていたのですが、そんな主催能力は自分には無い訳で。だとすればとりあえず現状でそーっと投稿して、誰かが「こういうのは?」っていうのに「ピコーン」て感じで閃けばいいな、とかそんな他力本願な感じで――半分本気で半分嘘です。実際は三十枚くらいは続き書いてある。書いてあるけど違う小説のアイディアを無理矢理捻じ込んでるから多少の違和感がある。だからそれを投稿する前に本当に「ピコーン」したらそっち方面で全面的に書き直そう、と。
しかしそういうのはとりあえず置いておいて、誰か一人でも「おお、面白そうな出だしじゃん」とか思ってくれたらそれだけで満足と思いながら、神夜でした。
この作品に対する感想 - 昇順
拝読しました。水芭蕉猫ですにゃん。
おお、神夜さんの久しぶりの新作だ!! と思って飛びついた。プロローグだけ読んでみて思ったことは、Fateのアンリマユの少女版? だった。うーん、神夜さんにしてはちょっと勢いが足りないような気がしないでもないけど、ここはまだプロローグだから、この後の龍と少女がメチャを起こしだすのかなぁとも思う。ダークファンタジーは好きだから、そっちに転んでもありかもしれない。絶望少女がニーソを穿いて、龍が色んな萌えに目覚めていくファンタジーになったらきっと泣く。
私も途中まで書いて捨ててる奴がいくつもあるんだ!! あぁ、どうしようと頭を抱えるけど、今を生きるのが精いっぱいだよ神夜兄さん……。
2012-12-27 23:18:42【☆☆☆☆☆】水芭蕉猫
 神夜様。
 御作を読ませていただきました。ピンク色伯爵です。
 続きについてなんか意見しろってことですが、何気に縛りが多いなあって思いました。『龍』ってことは西洋のドラゴン(竜)ではないみたいですし作品によれば人間に似せないといけない、また『遠い昔』の話として書かないといけないみたいだし、少女は世界に『絶望をもたら』さないといけないみたい。そしてあくまで神夜様が物語を書くのであって、読者に展開を求めているわけではないってところが一番のネックです。世界観を示せばよいのか、ストーリーの展開を提案すればよいのか、人物の創作について原液を提供すればよいのか。多分、『壺!』とか『薔薇!』とかそういう断片的なものから俺の創作脳に刺激を与えてってお題なのでしょうが、それってけっこうハードル高いかもです。
 ファンタジーって難しいですよね。
 次回更新をお待ちしています。
2012-12-29 15:50:55【☆☆☆☆☆】ピンク色伯爵
 ひとまず人を病名にした件について謝罪と賠償を請求する。おら、頭下げろ。膝と額を床につけて自分の靴をなめろ。それで許してやろう。あと年玉代わりに諭吉束にしてよこしな。それふぁできねーならミクコレクションがなんか一個よこせ。
 さて冗談はここまで。
 まあ、波に乗りたかったのはわかるが、こんなのあんまりじゃないか。プロローグだけだして、期待をさんざん煽っておいて「実はつづきはほんとんど考えてない」とか出オチじゃないか。これあれだよ、企画するなら企画するでマジで掲示板(雑談の方)に宣伝した方がいい。もちろん幻さんのやる気次第だけどさ。けどやったらいいと思うよ。主催能力とかどうでもいいから。別に「少女祭」も「登竜学園(?)」も誰かに主催能力があったからおこったものじゃないし。幻さんの言葉なら、知りあいいっぱいいるんだから、おもしろそうってのる人何人かいると思うよ。
 物語の方は「掴み」だから感想といえる感想は書けない。けどこれが長編小説のプロローグですぐにつづきが読める状態なら、しばらくは読み続ける。そういう自信がある。やっぱりこういうのは幻さんうますぎるなあ。ずるい。
 いやかなりおもしろそう。確実に掴みだけなら満点だから、つづきかくなり、企画起こすなりして欲しい。つづき気になる。
 「魔女」なあ。なんでこういう系統の物語の中では魔女は畏怖の対象でありながら、迫害されてるんだろう。いつも思ってしまう。畏怖の対象ということは、近寄りたくないはずなんだよ。けど迫害するっていうのは、それだけで接触する回数を増やすってことなんだ。心情と行動に矛盾が生じてるようにしか見えない。別にこの作品に対する苦情じゃなくて、こういう系統のもの全てへの疑問。
 しかし……存在そのものが「絶望」か。いいね、そそられるわ。
 ところで自分も少しつづきを考えてみたが、無理だな。やっぱり根本的に幻さんみたいに書けない。というわけで、自分はパスで。
 では。 
2012-12-30 03:26:43【☆☆☆☆☆】コーヒーCUP
むむむむむ。
なんかすっげー壮大で深遠な寓話の始まりみたいなんだが……なんだが……なんか龍が登場するまでの流れはまったく象徴的な寓話で、龍がそこまでの寓話の本質をケレン味たっぷりに説明して、でも新たに提示されたのはやっぱり象徴的な寓話の延長で……。
むむむむむ。ストーリー進展の具体的なキーが、どこにもないではないか。
すみません。出ませんでした、ピコーン。
2012-12-31 03:35:03【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
普段はまず読まない異世界ファンタジー物、しかし神夜さんのだとついつい読んでみてしまうのは、神夜さんが「ジャンル」に対する距離を取れているからなのじゃないか、などと思いました。特定のジャンルのあり方にはまり込んでしまって、自分が書いているものが「文章」であるということを客観的に認識できていないような方の書く物は、読んでいて息苦しいのですよ。
ちなみに、「だから、少女に触れるモノは決まって、無機質なモノであった。石が多かった。」って部分、いいですね。実に格好いい。

…とまあ、小説論みたいなことを書いてお茶を濁してしまいましたが、ストーリー進行が今ひとつ思いつかなかったのですね。村人に復讐を行う、というのを考えたのですが、具体的な部分が思いつきませんでした。以下の通り。

「何らかの危機が村に訪れた際、突然どこかから現れた少女はある特殊な力で作り出した何かにより、その厄災を防ぐ。この結果、少女の存在は一転して村の救い主となり、やがては村を統べるものとしてこの村を『都市』にまで育て上げる(この『都市』への発展を、様々なエピソードと具体的な情景描写できっちり書き込む)。少女に思いを寄せる青年が出てきたり、色々ある。そして、竜との出会いのちょうど二十年後、少女はこの町の発展の礎となった「災厄を防ぐ何か」を破壊する呪文を唱える(バルス!的な)。災厄がよみがえり、都市は灰燼に帰する(大スペクタクルが描かれる)」

こんな感じですが、肝心な部分が全部「何か」なので、あれなんですが。
ただ、こんな話なら読んでみたいです。よろしく。
2013-01-03 22:00:08【☆☆☆☆☆】天野橋立
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
てなわけで御作読ませて頂きました。
はぁ、こういう掴みの部分は神夜兄ぃは本当に上手くて羨ましい妬ましい……
しかし、ここから先のことを考えろと言われると…… わはは、そんなん私が浮かぶわけは無い(じゃあ引っ込んでろ!)
でもまあ、この先のストーリーが神夜節炸裂だったら私は絶対読み続けるでしょうねw
う〜んそうだな…… 私なら世界を想像してはどうだろう? 一度全部滅ぼして世界を再構築していくお話。まあ世界を構築と言うより、社会の構築物語のような物。自分がぶっ壊して、それから作り直した世界に自分が住む。けどその主人公の少女はいつでもその作った世界をぶっ壊して一から作り直す事が出来る力を持ってる。で、その社会で自分も生活して行くんだけど、だんだん不具合が生じてきて「ああもう、またぶっ壊す?」みたいな流れになって……
でもその世界でもちょっと良いこともあったり、他の人間との絆が出来たり、好きな人が出来たりして「やっぱもう少しこの世界の先を見てみようかな?」ってな心境になり、色々工夫してやってくみたいなw

ま、戯言だと思ってスルーしてください。
ところでこの龍、私には焔にみえるのですが……
鋏屋でした。
2013-01-16 17:55:17【☆☆☆☆☆】鋏屋
ずっとほったらかしてて申し訳ないです。年末に放置した諸々が火を噴いててようやっと少し落ち着いた。返事が送れて申し訳なかったです。

水芭蕉猫さん>
アンリマユか。言われてみればそうですね。そのイメージで書いた方がより一層何とかなったんじゃないかと小一時間。この小説がもうちょっと「軽め」であったなら、ニーソ履いて云々はマジでありかもしれなかった。そうであれば諸々考えなくても、きっといつもの神夜としてさくさくっと書けたのであろう。残念極まりない。物語としてはダークファンタジーを予定、してたけれども……過去にそれをして捨てた作品があったりなかったり、お前のことじゃねえよサンライト。
自分ももういっぱいいっぱいだ。全部中途半端だ。私生活もぱっつんぱっつんだ。どうにかしておくれ。
読んで頂き、誠にありがとうございました。

ピンク色伯爵さん>
お。おお。おおおお。ピンクマン、生きていたのか。お久しぶりです、お元気でしたか。
いやなんかすんません、まさかそこまで真面目に考えてくれるとは想定していなかった。それこそマジで『壺!』とか『薔薇!』とかそういう一言で「何とかなるだろ」とか思ってた。マジですんません。自分が悪かったです。
かつてファンタジーに幾度と無く手を出して、幾度となく爆死している訳ですが、今回にこの続きを書くのだとするのなら、「世界観を曖昧」にするのが目標。世界観を作り上げるのはたぶん神夜には無理で、かと言っていつも通りの適当で世界観を構築すると爆死する。だから「曖昧」にする。それが成功すればきっと、これからファンタジーがバンバン書け――るようにはならねえよな、うん。
読んで頂き、誠にありがとうございました。

コーヒーCUPさん>
うるせえ病原体、ハムニダかてめえ。こんなところでも誤字出しやがって馬鹿野郎。
ばっか、ちゃっ、ちゃんと続き考えてるっていうの!考えてるんだけど「やっぱりこの設定では限界があった。誰か助けてくれ」となっただけだよっ!! ――いや冗談は置いておいて。実は本当に企画しよう企画しよう、とは思っていたのだけれども、ただしそうすると本当に引っ込みつかなくなるしなぁ、とかいう逃げであることは認める。ごめんなさい。勘弁してください。
続きは頑張る。頑張るだがちょっと待ってくれ。今現在、ロリコンさんとハサミムシのおかげで「ぴこ……ぴこ……」とは来てるんだ。あとはその最後が「ぴこーん」となれば完成する。だからもうちょっと待ってくれ。ただしちゃんと何かしらのカタチは作る。これで逃げたら本当に無責任だろうし。
本当に畏怖していたら誰も何もしないであろう。その実態、ないし実害が明確化していれば。今回のこれで言えば、「畏怖の対象」だけど、「その畏怖が何に対する畏怖」か判らないから、諸々あって迫害しているんだよ、きっと。やめろよ。真面目に議論しようと思ったけど神夜には無理だ。察しろよ、神夜に対して真面目な意見を出すんじゃねえよ。ぶっ壊れるだろうが。
読んで頂き、誠にありがとうございました。

バニラダヌキさん>
おい。おいおいおい。マジか。あのバニラダヌキさんが、神夜の「こういう」物語に対して感想くれている……やべえ、これはどうにも取り返しがつかなくなってきた。いやなんか本当にすみません。額を擦りつけて謝罪しまくります。すみませんすみません。何とかカタチにしてちゃんと持って来てます、勘弁してくださいどうか見捨てないでください。
読んで頂き、誠にありがとうございました(震え気味)

天野橋立さん>
ふむ、なるほど、そういう見方も出来るよね。――などと上辺で思いつつも、やべえ。半分理解できて半分理解できねえ。「特定のジャンルのあり方にはまり込んでしまって、自分が書いているものが「文章」であるということを客観的に認識できていない」、これがヤバイ。あれ。自分の理解力が無さ過ぎるのか。言いたい事は判っているつもりだがその本質が理解出来ない。やべえ。これもう脳味噌廻ってないんじゃないか自分。すみません。
しかし、相変わらずきちっと「ぴこ」をくれる天野さんに感激した。どうもありがとう。どこかの感想にくれた、「恋人のヒミツを知ってしまい――」っていう構想、あれも実は少し書いてみたのですが、途中でどうしようもなくなってお蔵入りとなってしまっていたりするのですが、すんませんすんません。
今現在、天野さんとハサミムシに頂いた案で「ぴこ……ぴこ……」と動いてる。だけどあと一歩、あと一歩なんだ、そこがまだ踏み出せずに「ぴこーん」とならない。特に天野さんの設定をメインに据える場合、(この『都市』への発展を、様々なエピソードと具体的な情景描写できっちり書き込む)が難し過ぎる。神夜としてはハードルが高すぎるのがここだ。いつもの自分なら適当な感じで流してしまうであろう場所を、的確に「きっちり書き込む」とまで言われてる。やってくれるぜ、どうしようこの部分。うへあ、もうちょっとお待ちを。本当にもうちょっと、いやもうかなりお待ちを。
読んで頂き、そしてアイディアも頂き、誠にありがとうございました。

鋏屋さん>
あけおめことよろ。という言葉が大嫌いだ。なんだあけおめことよろって。違うよ、あけおめメール一通も来なかった腹いせとかじゃないよ。そういうんじゃないよ。全然違うよ。
あけましておめでとうございます。よろしくお願いいたします。
近い。非常に近いっ。その案が近いっ。自分が「違う設定で考えていた続き」にかなりそれが近い。根本は違うがイメージとしてはそれはかなり良い所を突いて来てた。「ああもう、またぶっ壊す?」とかこんな軽い感じではなかったけれども近いんだ。ゆえにそれも頂く。どうもありがとう。現状としては天野さんとハサミムシのその二案の統合したものを考えてはいるのですが、まだ「ぴこーん」と来ない。本当にあと一歩だ、あと一歩なんじゃ。もう少しで何とかなるんじゃ。そうなんじゃ。何とかするんじゃ。何とかしてくれ!!
焔で思い出した。あれ、個人的なイメージは「竜」=「ドラゴン」のはずだったんだよ。ただ、ドラゴンであれば腕あるよね、文章の所々で「焔に腕があれば紀紗を抱き締められる」とかそういうことを書いていた。あれ違うやん、っていう。腕あるんじゃねえのドラゴン、ってみたいな。そしてどっかの2chのまとめログに焔と紀紗のイメージイラストが保管されてたけど、その焔は「龍」=「日本的な龍」であった。あっれー、おっかしーなー。そしてこれは、境遇やパターン、言葉遣いは似てるかもしれないけどまったくもって別物、のはず。少なくともイメージはしてなかった。うん。
読んで頂き、そしてアイディアも頂き、誠にありがとうございました。
2013-01-17 14:44:48【☆☆☆☆☆】神夜
どうもこんばんは。出遅れちゃいましたね。
同じ意味の表現を、微妙に言い回しを変えて繰り返し畳み掛けるしつこめの文体がよかったです。どろどろした苦いものを一気に飲まされているような感じで、それが変に心地良い……(って、誤解を招きそうな表現だな、改めて見直すと)

ところで、あのですね、僕、この作品はここで終わっちゃってもいいんじゃないかと思うんですが、どんなもんですかね?
2013-01-19 19:15:48【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。