『手紙』作者:柚こしょう / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
一人の雨の日の物語
全角512文字
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原稿用紙約1.28枚
 涙が出そうなほど寂しい夜だってある。
 そんな日は受け止めてくれる人が必要だけれど、いないのも私の寂しいところ。
 だから、一人で泣く毎日が続く。
 別に、それでも私は自分自身に満足しているからいいの。
 一人だって、生きていけるもの。

 外を見ると、雨が降り止む気配はないみたいだ。
 雨は嫌いじゃない。
 心まで深く濡らしてくれるし、窓の外の視界を消してくれる。
 完全に、一人になれる気がするから。

 マンションの10階の窓に作られる天然の曇りガラス。
 電気はつけなくても平気。
 私は暗闇は大丈夫な人だから。
 
 もう弾かなくなったギターやピアノ。
 しわくちゃのワイシャツも散乱してる……後でアイロンをかけなきゃね。
 
 せめて目の前の靴下の山をどうにかしようと探っていると、一通の手紙が出てくる。
 ベタな展開に噴出しそうになる。

「汚い字……」
 
 彼の文字を辿ると涙が出てくる。
 何かの号令にでもなったように。

 一人だったはずの部屋に、ケータイのバイブが響いた。
 私は立ち上がって電気をつけると、そっとケータイに手を伸ばした。
 
2011-03-23 23:52:46公開 / 作者:柚こしょう
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■作者からのメッセージ
初めまして。
ファンタジーばっかかいてて
初めてのジャンルに挑戦します。
ぎこちないですが、読んでやってください。
この作品に対する感想 - 昇順
短すぎです。短すぎっ!
2011-03-24 16:03:38【☆☆☆☆☆】毒舌ウインナー
ギターを弾きながらこの文章を読んだら良さそうですね。
毒舌さんが仰ってますが短すぎます。あと描写も無く、詩みたいです。
2011-03-25 23:19:09【☆☆☆☆☆】勿桍筑ィ
プロローグでしょうか?でも、繊細で綺麗です(^^)
もう少し続きを書いてほしいです!
更新頑張ってください!
2011-03-31 15:36:45【☆☆☆☆☆】漂浮
計:0点
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