『SPREAD ONE’S WINGS』作者:NEO / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角930.5文字
容量1861 bytes
原稿用紙約2.33枚
時に西暦2999年。
「ディファレント・ワールド」というこの世界。
そこは今、二つの勢力に別れ対立していた。
翼を持ち、≪Ability≫(能力)を持つ、「ヒワの一族」。
翼を持たず、最先端の技術を備えた、「アトリの一族」。
この二つの一族はいつからか対立し、戦争が起こる寸前の状態であった。


――ケージの村――


一人の男がこの村を訪れた。
その男こそがこの物語の主人公、「イスカ」である。
彼は自分の故郷であるこの村に久々に訪れたのだ。


イスカはウキウキした気分で村の敷居を跨ぐ。








しかし、そこにはイスカに知っている村は無かった。










「何だよ・・?これ・・・」
イスカは絶句した。
そこは黒く焼け焦げ、残骸となった家々があった。
そして、イスカは我に返ると、急いで自分の家があった場所へ向かった。



           


            ――しかし――







「無い・・・無い!無い!!どこだよ!俺の家は!お袋は!!」
そこにはあるはずだったイスカの家が無くなっていた。
というより、燃え殻になっていた。

       『ゴロッ・・・』

ふと、イスカの足元に丸いものが転がってきた。
「!!!!!」
イスカはそれを見た途端、脱力し、膝をつく。
それは黒焦げになった人の顔面だった。
イスカはそれを見て、すぐに誰だかが解った。
「誰が・・・こんな・・・」

そしてその時、ふとイスカの脳裏にある物が過ぎった。


           
            「ヒワの一族」



唯一イスカの一族である「アトリの一族」と対立している族である。
彼らなら、こんな戦力の低い村を燃やすなど雑作もない事だろう。

「・・・・・・・」
何も言わずイスカは立ち上がった。
この事件の原因であろう、「ヒワの一族」の本拠地、「インサイド・シティ」を目指すため、イスカは村を出た。



            イスカの旅が、始まった。
2003-12-04 21:58:43公開 / 作者:NEO
■この作品の著作権はNEOさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初のファンタジー系です。
相変わらす下手ですが、感想、指摘下さい!
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。