『しにがみとぼく。』作者:ちゃんねる / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
とくになし!
全角1409文字
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原稿用紙約3.52枚


今日は、僕の15回目の誕生日だ。
「おめでとう。達也。」
おっと。言い忘れていたけれど、僕の名前は、遠藤達也。
フツーの学生だ。特にスポーツ万能とか、カッコイイというわけでもない。
そこらへんにあふれかえっている健全な男子だ。
もう一度言うが今日は僕の15歳の誕生日で、それを満喫しているところだった。
「ありがとう。母さん、父さん。」僕は母さんと父さんに礼を言った。
プレゼントをうけっとっていると、
『ピンポーン』とインターホンがなった。「あ、ごめん達也。出てくれる?」
母さんに言われて俺は仕方なく出て行った。「…はい」
「あ…あのー…遠藤達也さんですか?」聞かれた。
「…は?」僕は思わず聞き返していた。
「(怒)…ですから、あなたは、遠藤達也さんですか?」インターホンを鳴らした人物ー少女は僕にもう一度聞いてきた。
なぜかちょっと怒っているようだった。僕は「は…はい。そうですけど…」と、答えた。
すると、少女の顔がぱっと明るくなり、こう言ってきた。
「あのーいきなりで申し訳ないのですが…」少女はいいにくそうな顔をした。
僕は、この状況に耐えられなくて、言ってしまった。
「は…早く言ってください。今日は、僕の誕生日なんです。だから…あの言ってください。」
少女は、もっといいにくそうな顔をした。
「それならもっと言えませんっ…でも…これは…死神の使命…」
少女は目をぎゅっと瞑った。そして、言った。

「あなたは…今日…死んでしまうんですっ…」



「はい…?」
誰でもそんなことを聞いたらこう答えるだろう。
「ですから…あなたは今日死んでしまうんですっ…」少女は、ばつが悪そうな顔をした。
僕が死ぬなんて。僕でさえも考えなかったことだろう。
しかも…
誕生日に死んでしまうだなんて。
「いやだ…」
僕は、無意識のうちに、ポツリ。とこぼしていた。
「死ぬなんていやだっ!大体お前は何なんだ!死の宣告なんかして死神気取りか!?おいっ!」
僕は、取り乱していた。「死ぬ」といいことにおびえているらしい。
「死」は怖い。誰もが恐れる恐怖の言葉だ。
そんな僕を見て、少女は言った。
「死神気取りなんかじゃなくて、私はっ、死神です!それに…私だって…命を奪いたくありませんっ…」
少女は言った。
僕は、急に恥ずかしくなってしまった。
「ぁ…ご…ごめん…」
「ぃ…いいんですっ…ごめんなさいっ…達也さん…」
少女に謝られてしまった。なぜ謝るのか僕はわからない。僕のほうが悪いのに。
僕は、このまま死んでしまったほうがいいのかとおもってしまった。
少女に、殺してもらったほうがー
「今…達也さん…死にたいって思いましたか?」
少女に唐突に聞かれた。
僕は何でわかったんだろう。と思った。当たっていたのにびっくりしてしまった。
「どう、して。」
少女は、怒っていた。
「さっきまで死にたくないといっていっていたのに…何ですかぁぁぁ!」
どかぁあああぁぁっぁぁああぁああぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁああああぁんっ!
爆発した。
あぁ。
「死んでしまぇぇええーっ!」
ざくぅっ。
僕は死んでしまった…のかも知れない。
そこは創造にお任せしておこう…


           ★おわり★



2009-11-12 18:26:04公開 / 作者:ちゃんねる
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