『戦争と平和と平凡』作者:赤山 松樹 / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約2.05枚
 平凡である。それが俺にはよく似合う。身長一六八センチ、体重六十二キロ。男。金髪は流石に駄目かと思い、
それなら染める意味は無い程度の色濃い茶髪。色恋とかけたわけじゃ、無い。ガッコの成績は平均評定ニ・九。
童貞ではない。高校生です。

 ぱっとしない。いや、これといって特徴が無い? いやいやそれでいいんだよ。特徴が無いが特徴とか、そんな事を
言うわけじゃないけどこれでいいんだ。平凡である。平凡であればあるほどそれでいいんだよ。つまらない話をすると、
この地球のどっかでは戦争が起こり、何秒かに一人死んでる。一、二、三、四とタクトを振るだけで、
誰か一人を殺せちゃう。またそれに続けて五、六となればひとつの命を生み出せるんだけども。そう言う所謂
残酷だけど直視するしか無い事はとりあえず俺の言う平凡からは遠いのさ。北朝鮮では強制収容所で
何万という人が辛い労働を強いられ、一日わずかなトウモロコシを食べ、ゴキブリを捕食しなければ生きて行けない。
これもまた平凡からはずーーーーーっと遠い場所にある。僕は幸せだ、現状で満足している。ナルシストなんかじゃない。
確かに後四センチの身長と二キロ痩せれば若干の肥満傾向じゃなくなって、髪も色恋とか言ってないで黒に戻すか
脱色するかすればモテモテさ。え、違うかな。ガッコの成績も後世界で誰かが二百人死ぬくらい勉強すれば平均三を
越せるだろーけど別に良い。今言われてる普通ってのは結構有り得ない物で、つまりそれは普通じゃねー。並大抵の、
もんじゃねー。だから俺みたいにその普通じゃない普通の少し下らへんのステイタスの人間が、一番多いんじゃないかなと
思う。ゴキブリを見たら逃げるとか。とうもろこし食べて腹壊しやすいとか、そんな短所もちょいちょいと
持ち合わせてさ。
 
 何が言いたいかよくわからんくなてきた。ようは、平和を平凡と思い込んでるんだよみんな。残念だね。
2009-03-23 02:10:38公開 / 作者:赤山 松樹
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■作者からのメッセージ
しんすけの言葉を聞いて。
この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは! 読ませて頂きました♪
 今の平和な生活を当たり前なんて思っちゃいけないなと、本当に近くの国では私の想像もできないような生活があるのだからと思える独白だったと思います。
では次回作も期待しています♪
2009-03-23 17:07:13【☆☆☆☆☆】羽堕
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