『りんご、なし、夏みかん   一〜五 (微修正) 』作者:夢幻花 彩 / AE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
 洋ちゃんとわたしで過ごす、いつか忘れる夏のきおく。今年の夏は、少し時間がゆっくりだ。
全角21189文字
容量42378 bytes
原稿用紙約52.97枚



 台所でりんごをかじっていると、鍵のガチャガチャした音と一緒に洋ちゃんが帰って来た。
「おかえりなさい」
「うわ、クーラーつけてねぇの?」
洋ちゃんは顔をしかめ、窓とカーテンを閉め冷房のスイッチを押して、電気をつける。それから近付いてきて、わたしからりんごを取り上げた。
「行儀悪い。切って食え」
「だって、この方が美味しいんだもん」
それに面倒だし。
 そう言うと洋ちゃんはしかめっ面でくるくると器用に皮を剥いた。ボールに塩水を作って浸してくれる。
「今日はちゃんと飯食ったのか」
「うん」
「何食べた?」
「それ」
洋ちゃんの手の中にあるりんごを指差す。彼はうっかり煙草を切らした時みたいな顔をした。
「もっとちゃんとしたもの食わねえと、お前ただでさえ痩せぎすなんだから」
「だって」
「だっては無し」
時々洋ちゃんは、本の中に出てくる古き良き日本のお母さんたちみたいなことを言う。――だいたい、もうこんなに暗いのに電気もつけないで何やってんだよ。まさか朝からずっとそこに座ってた訳じゃねぇだろうな。夏休みだからってだらしない生活してたらすぐにバテるって俺言っただろう――今度の誕生日、割烹着をプレゼントしたら喜んでくれるだろうか。 
「今なんか飯作るから、それ食って待ってろな」
わたしは大人しく頷いて、綺麗に剥かれたりんごを齧る。

 しゃり。
 薄い塩の味と、ぼんやりした甘さが口の中に広がった。






   一 



 

 夏はどうしてこんなに暑いんだろう。当たり前のことだろうって洋ちゃんは笑うけど、わたしは毎年必ずびっくりする。だって、ほんの数ヶ月前はコートを着込みマフラーをして、しかも震えながら同じ往来を歩いていたはずなのに。むき出しの腕にぶつかる日差しはたまらなく痛い。
 近所のスーパーマーケットは歩いて十分ほどのところにある。平日だというのに、店内は人でごった返していた。その辺を好き放題走り回る子供にぶつからないよう気をつけながら歩き、必要なものをカゴに入れてレジに並ぶ。台所用せっけん、ゴミ袋、豚バラ肉、にんじん、茄子、ぶどうジュース、ペリエ、それにりんごとももを三つずつ。
 わたしの順番が来て、台にカゴを置いた時、店員と目が合った。安西、と名札に書いてある。えっと、
「遼子?」
わたしが訊くと、彼女は顔をほころばせる。日焼けした健康そうな顔で。
「わ、卒業以来だよね、久しぶり」
ピッ、せっけん三二五円、ピッ、豚バラ肉四八〇円、ピッ、ジュース一四八円。
「ここでバイトしてるの、知らなかった」
「先月始めたばっかりだよ。まだ研修中」
「そうなんだ」
ピーッ、合計二九六四円。千円札を三枚出して、レジ袋を二つ貰って、そのうち皆で遊ぼうねと言い合って、レジを離れる。

 自動ドアが開く瞬間のむあっとした空気のせいで眩暈がする。うちに帰ったらお昼ご飯にももを食べよう。


 剥いたももをガラスの器に盛って、それだけだと洋ちゃんに怒られるからちゃんとサラダも作って、さっさとお昼ご飯を済ませてしまう。それから押入れに頭を突っ込んで中学校の卒業アルバムをひっぱりだした。わたしは何組だったっけ。昇降口から一番離れた教室だったんだから、五組かな。あったあった。髪の毛の色以外ほとんどさっきと違いないように見える遼子の写真と、今よりは少しふっくらして幼い感じのわたしを見つけて、充分満足してアルバムを閉じる。よく覚えていないけど、確かに友達だったような気がした。
 わたしの記憶というか、思い出というものは人に比べて希薄らしい。わたしは別段気にならないけど、洋ちゃんはそれをすごく気にする。「人は過去に依存する生き物だから」と主張する。依存。変なの、ヤドカリみたい。
 することが無くなったので、マニキュアを塗ることにした。可愛いボトルに惹かれて買ったものがいくつかあるはずだ。部屋の中をすこし探して、二番目の引き出しの奥でやっと発見した。その中でも一番色の濃い、おもちゃみたいなピンクのものを選んで、右手の小指から順に塗っていく。なかなかうまく塗れない。はみだしたり、ムラになったりしながら、それでもなんとか両手の爪を染めることができた。でもあんまり似合ってない。わたしの肌がなまっちろいせいだろうか。遼子の日焼けした肌が脳裏に浮かんだ。
 息を吹きかけて乾くのを待つ。夏休みに入ってから、時間が経つのが遅くなった。信じられないくらい暇なのだ。わたしは市内の進学校に通っている。結構真面目な学生だ。でも、今年は三年生だから課題は特にでなかったし、進学する気がなかったから夏季課外にも出席しなかった。友達はみんな大学に合格したいのだという。だから、わたしみたいにのんきな夏休みを送っている子はいない。
 洋ちゃんはわたしより一つ年上だけど、働き始めて四年目の、立派な社会人だ。「そういうのは立派な社会人って言わねぇよ」って、彼は言うけど。
 知り合ったのは二年前。わたしたちは戸籍上兄妹にあたる。淳子さんの再婚相手の息子さんとして出逢ったからだ。淳子さん、っていうのはわたしを産んでくれた人。でも、うちではお母さんなんて言葉は使わないことになっている。淳子さんに言わせれば、「しみったれてて嫌」なのだそう。彼女は今、父と一緒に東京で働いている。
 ふいにチャイムが鳴った。マニキュアはまだ乾いていない。わたしは爪がどこにも当たらないよう気をつけながら玄関に向かった。階段を下りているところだというのに、二回目のチャイムが鳴る。はぁい、ちょっとまって、今出ます。焦っている時のこの家は広い。
 三回目のチャイムと同時にドアを開ける。
「どちらさま?」
小学生だろうか、だいぶ小柄なわたしより、あたま二つくらい小さな女の子だった。うんと日焼けしている。長い髪の毛を二つに結び、今時の子には珍しく、麦わらぼうしをかぶっている。
「あの、どうしたの?」
わたしは怯む。子供はあまり得意じゃない。女の子は何も言わずにわたしの顔をじっと見る。しばらく二人でにらめっこしていた。
「…………えっと、」
沈黙に耐え切れなくなって、でもどうしていいか判らずに、とりあえずどこの子か聞こうとしたその時、女の子が口を開いた。
「ヨウスケは?」
ヨウスケ? ヨウスケって誰だろう。もしかして洋ちゃんのことだろうか。でも洋ちゃんの名前はヨウスケじゃなくて、洋一だ。父の名前にはヨウの音すら入っていない。確か隣のクラスに陽介君という男の子が一人いたけど、わたしは話したことすらないし、それに彼はここにはいない。
「あの、ヨウスケなんて人、いません」
「いるよ」
「…………」
女の子は値踏みするような目をした。子供のくせに。
「じゃあいい。また来ます」
女の子は踵を返した。スカートがふわりと広がる。それがすごくカッコよく見えた。
「さ、さよなら」
もう来ないで、と言えば良かったのに。少し後悔しながらそっとドアを閉める。マニキュアは乾いていた。





 鍵をガチャガチャさせながら、洋ちゃんが帰ってきた。いつのまにか外が薄暗くなっている。部屋に入るなり洋ちゃんはやっぱり顔をしかめ、窓を閉めて冷房をつけた。
「お前、クーラーつけないで日中暑くねぇの?」
わたしは頷く。夏は好きなのだ。洋ちゃんは肩をすくめる。
「今日は飯食ったのか」
「うん」
「何食った?」
「もも。あとサラダも食べた」
洋ちゃんは大きな溜息をついた。どうしてだろう。一昨日、夏休みに入ってからお昼ご飯を食べる習慣が無かったのがバレて、凄く怒られた。だから昨日はりんごを食べたし、今日はサラダまで食べたのに。洋ちゃんはなかなか褒めてくれない。
「もっとちゃんとしたもの食えって言ってるだろ。お前、それ以上痩せたらいなくなっちまうぞ」
ちゃんとしたもの。りんごやももやサラダはちゃんとしたものではないらしい。
 洋ちゃんがテレビをつけたので、部屋は急にがやがやとうるさくなる。芸人さんがいっぱいでているバラエティだ。洋ちゃんはそれを見て笑いながら、夕ご飯のしたくを始める。手伝おうとしたら、不機嫌な声でいいから座ってなと言われた。TVには笑っていたのに、怒ってるんだろうか。わたしは少し不安になる。
 一瞬躊躇ってから、
「洋一くん」
と、呼んだ。洋ちゃんは面食らった顔で振り向く。
「なんだよいきなり」
「なんでもない。言ってみたかっただけ」
どうしてか、声がかすれた。洋ちゃんは苦笑する。ブラウン管の向こうで、ひときわ大きな笑い声が聞こえた。洋ちゃんはくしゃりとわたしの髪を撫でて、また背を向ける。洋ちゃんがコトコト包丁を使う音が心地よい。
 お味噌のいい香りが漂いはじめて、なんだか少しお腹がすきそうな気がした。











  二





 喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます。パッケージ裏に印刷された、悪趣味かつ無粋な日本語をしばらく眺めた。それから箱を開けて、そうっと一本手に取り、香りを確かめてみる。煙草とウイスキーの香りはどこか似通ったところがあると思う。香ばしいような、でもしなびた感じの優しい匂い。火をつけた後の煙は好きになれないけど、こうやって手に取ると、とても好ましい。
「お前は吸うなよ。身体弱いんだから」
いつの間にか後ろにいた洋ちゃんが、眠そうな声で言った。わたしの手から煙草を抜き取り、テーブルの上のライターに手を伸ばす。
「吸わないよ。吸う前の煙草が好きなの」
そもそも、洋ちゃんだって未成年なんだから、本来煙草を吸ってはいけないと思うのだけれど。
「ふーん」
投げやりな返事をして、火をつける。そして美味しそうに煙を吸った。わたしは洋ちゃんの側を離れて窓を開ける。朝の新鮮な空気が部屋に入ってきて、とても気持ちいい。
「今日も暑くなりそうだな」

 洋ちゃんの声が、せみの鳴き声とかさなった。
 夏休み最初の、土曜日の朝。






 お休みの日くらいゆっくり家で寝ていれば良いのに、洋ちゃんはお休みの日に何かをするのが好きだ。何かって言うのは、例えば車で三時間もかけて海に釣りに行ったり、上等なワインと良いお肉を買ってきて丸一日煮込み、とても美味しいビーフシチューを作ったり、日曜大工で立派なテーブルを手作りしたりすること。多分、何かをすること自体よりも、有意義だと思える時間を過ごすことが好きなのだと思う。
 私には考えつかない時間の使い方だけど、わたしは洋ちゃんに不必要な干渉をしたりしないし、洋ちゃんもご飯のこと以外、わたしの怠惰な生活に干渉したりはしない。だから、昨日の夜「明日はバーベキューに行く」と言われたとき、わたしも連れて行かれるのだとは、まさか思ってもみなかった。今朝になって、出かける準備をするようにうながされるまでは。

「バーベキュー?」
わたしはびっくりして、思わず訊きかえした。
「どうして? だれと? わたしも?」
「矢島たちと。お前、普段ろくにもの食わねぇし、あんまり外出もしてないみたいだから、良いかと思って」
わたしは困惑する。
「わたしのためなの?」
「いや、別にそういうわけでも無いけど……」
洋ちゃんはどうしてそんなことを訊かれるのか分からないという顔で、歯切れの悪い返事をした。
「行きたくないのか?」
「そういうことじゃないの」
「じゃぁ、何が嫌なんだよ」
「嫌とか、そういうんじゃない」
洋ちゃんは溜息をついた。どうして溜息をつかれてしまったのか、わたしには分からない。多分、洋ちゃんにもわたしが分からないと思う。
「ごめんなさい」
わたしはあやまった。洋ちゃんは、少しきまずそうな顔をした。






 途中、駅で矢島さんたちを拾って、ホームセンターで買い物をしてからキャンプ場に向かった。洋ちゃんが運転しているので、わたしは助手席に座る。洋ちゃんの車は、いつも濃く甘い香りがする。男性用の香水と、煙草の混じったような匂い。
「音楽、かけても良い?」
洋ちゃんが頷いたので、グローブボックスの中にあった、一番上のCDをとりだしてセットする。
 後ろにいる矢島さんが、
「誰の曲?」
と、身を乗り出してきた。わたしはジャケットを見せる。マドンナのベストアルバムだ。
「あぁ、洋一はそういうの好きそう」
矢島さんは、なんの含みももたない、ごく自然な感想を述べる。すると今度は後ろから伸びてきた手がCDケースを掴み、
「誰これ」
と、言った。驚いたことに啓祐さんはマドンナを知らないらしい。
 あ、それ知ってる、うちのお母さんが聴いてるやつ、と美樹さんが言って、お母さんとか何それウケる、と里佳さんが笑った。
 ウケる。一体何が。この人はなんて斬新な言葉の使い方をするんだろう。
 今日一緒に来ている人たちは、洋ちゃんが中学生だった時の友達だ。この人たちは明るくて快活で、とても好もしい。美樹さんがポテトチップスの大きな袋をわたしに差し出してきたので、一枚もらって口に入れる。ポテトチップスはとても美味しかった。油の、いかにも身体に悪そうな、じわっとしたあじ。お礼を言って袋を返す。みんなは既にマドンナからは興味を失ったようで、今は大学の教授の話で盛り上がっていた。変わった人がたくさんいるらしい。啓祐さんが奇妙なこわいろと不思議な手つきで、おそらく、物まねをした。似ているのかどうかは、残念ながらわからない。
「お前ら小学生かよ」
洋ちゃんが呆れた。
「でも楽しそう」
わたしが言うと、洋ちゃんは不機嫌そうに缶入りコーヒーを飲み干す。




 そのまま走って、ようやくキャンプ場についた。みんなが車から降りる。洋ちゃんはさっきのホームセンターの袋をごそごそと探り、日焼け止めをわたしにくれた。本当は少し焼きたかったのだけど、洋ちゃんに「皮膚ガンの原因になる」といけないと真面目な顔で諭された。日差しは確かに強く、わたしは木陰でそれを塗る。甘いような、からいような、つんとしたにおいがする。塗り終えると、手が少しカサカサした。
 風がさやいで気持ち良い。しばらく休んでから、里佳さんがあらかじめ切って持ってきてくれた野菜やお肉をじゃんじゃん焼いて食べた。
 野菜を焼く、里佳さんの爪に目がとまる。根元は透明なのに、先端がやわらかいピンクで、グレデーションになっている。星やハートの絵が描かれていて、すごく可愛い。
「爪、素敵ですね」
「これ? 駅前のネイルサロンでやってもらったの」
ネイルサロン。わたしは自分の手に目を落とす。マニキュア、落としてくればよかった。
 
 お腹がはじけるまで食べて、みんなで後片付けをした。たくさんおしゃべりもして、すごく楽しかった、と思う。




 太陽がかげり始め、再び車に乗り込んで帰る。こういうことは、日帰りの方が楽しい。帰路、矢島さんたちは眠ってしまっていた。洋ちゃんはコーヒーを飲みながらなめらかに運転する。いつも思うのだけど、洋ちゃんの運転は、洋ちゃんの料理にも、言葉にも、呼吸にも似ている。
「お前も寝れば?」
唐突に優しい声が言う。
「だいじょうぶ」
そう返事をしたけれど、わたしの声はとてもねぶたげに響いた。久しぶりに積極的な活動をしたせいかもしれない。小さくあくびをした。
「お前やっぱり食わなかったな。それで腹減んねぇの?」
「すごくいっぱい食べたつもりなんだけどな。いつもの三倍くらい」
「元が少ねぇんだよ」
洋ちゃんが、少し笑う。
 途中、洋ちゃんはコンビニによって、わたしに温かいお茶を買ってくれた。助手席は冷房がじかにあたるから、確かにわたしの腕はすっかり冷たくなっていた。でもどうして分かったんだろう。何故だか泣きそうになる。洋ちゃんは、また笑った。
「そんな顔すんなよ」
「そんな顔って」
洋ちゃんは、笑うばかりで答えない。
 温かいお茶は美味しかった。喉を通って、胃ぶくろに落ちていくのがわかる。
「怒ってないから、心配しないで寝てな。近くなったら起こすから」
「うん」
怒ってるなんて思ってないよ、と言おうとしてやめた。わたしはおとなしく目を閉じる。
 このあと。
 駅に着いたら、洋ちゃんはきっとわたしを起こさないように気をつけながら矢島さんたちを降ろすだろう。重い荷物や、かさばるゴミは全部置いていかせるはずだ。しかも、矢島さんたちがそれを負担に思わないように、でも不器用に。うちについて、きっと荷物を全部家に入れてから、わたしに声をかける。二、三、わたしにお小言を言って、それから換気扇の下で、ゆっくり煙草を吸うだろう。運転中、煙の苦手なわたしの為に我慢した煙草。
 洋ちゃんはすごく優しい。わたしのお兄さんになってから今までずっと、わたしを気遣ってくれる。
 一気に眠気が押し寄せてくる。マドンナの歌声を耳に、そのまま少し、眠った。










  三


 今日は朝から雨が降っていた。だから洋ちゃんは機嫌がわるい。雨だと道路が混んで、会社に行くのが大変なのだそうだ。わたしが起きた時はもう朝ごはんを食べ終えていて、憂鬱そうにコーヒーを飲んでいるところだった。
「おはよう、今日、早いね」
「おう」
部屋は電気がついていて、そらぞらしいほど明るい。わたしが顔を洗い、歯みがきをしてテーブルにつくのと同時に、洋ちゃんは立ち上がった。
「もう出掛けちゃうの?」
洋ちゃんは頷く。カバンを掴んで、
「昼飯、冷蔵庫に入ってる。十二時にはちゃんと食えよ」
と言った。そして、鍵も閉めずに行ってしまった。がっちゃん、ドアが閉まる派手な音。わたしはひとり、取り残される。





 雨なのでさんぽに行くことにした。小さな手提げのバックにお財布だけ入れて、傘を差しておもてに出る。もう何十年も舗装し直されていない道なので、大きな水たまりがいくつもできていた。雨ぐつがあればよかったのに。それにレインコートも。心もとないスニーカーで、ぬかるんだ道を注意しつつ歩く。歩きながら、思いっきり息を吸った。不思議なにおいがする。雨の日だけの、濡れたアスファルトのにおい。ざあざあざあ、雨の音がうるさくて、町はとても静かだ。だけど、いきものの気配もした。
 少し歩いたけれど、自動車以外、誰にもすれ違わなかった。みんな、折角の雨なのに外の空気を吸いにいかないのだろうか。雨の日の陰鬱な空気は気持ちが良いのに。思ってから、そういえばわたしも雨の日のさんぽは何年かぶりだと気がついた。いつが最後だったのだろう。小学校の、多分四年生くらい。風邪を引いてしまい、淳子さんにひどく怒られたことを、おぼろげに思い出す。
 本当に誰もいないので、雨が傘を叩く音に合わせて、わたしは歌を歌ってみた。あーめあーめ、ふーれふーれ、かーあ、さーん、がー。雨にかき消されるせいか、あまり声が響かないので恥かしくなかった。向こうからトラックがやってきて、どどどど、という大きな音を残しあっと言う間に通り過ぎていく。じゃーのめーで、おーむかーえ、うーれしーいなー。
 自動販売機の前を通りかかったとき、いらっしゃいませ、と澄ました女の人の声が言って、わたしは少しびっくりした。しゃべる自動販売機。初めて見たわけではないのに、どうしてか、とてもドキドキした。そういえばわたしには心臓があったんだっけ、と思い出す。
 急に、ずっと前から喉が渇いていたような気がして、わたしはペットボトルのお茶を買って、ごくごく飲む。自動販売機が、ありがとうございました、とまたしゃべった。どういたしまして。 



 公園につく。ここが目的地、という訳ではなかったけど、疲れたので少し休みたかった。誰もいなくて、少し異様な雰囲気。ぬかるんだ土の上にできた大きな水溜りが、小さな公園の中で池のよう。ブランコに乗りたいな、と思ったけど、お尻が濡れるのは嫌なのでやめた。そうか、雨の日にお散歩しないのは、こういう誘惑に出くわさないためだったのか。
 しかたなく、とたん屋根つきのベンチに座って、そのまましばらく雨を見ていた。気をつけて歩いたつもりなのに、スニーカーはぐちゃぐちゃだった。

 さんぽはとても楽しいということを、思い出せてよかったな、と思う。



  



 ごろごろ、というかみなりの音を聞いたので、慌ててうちに帰って、お風呂に入った。身体をごしごし洗い、ぬるいシャワーを全身に浴びてから、湯船につかって目をつぶる。雨音。雨は好きだけれど、雨の日に家の中にいるのは好きじゃない。こと浴室。昼間なのに電気を使うのが感じ悪いのだ。いくら訴えても、淳子さんも洋ちゃんも、とてもへんな顔をするだけだったけど。
 お風呂からあがり、時計を見ると、十二時を三分過ぎたところだった。気乗りしないまま開けた冷蔵庫の中には、サンドイッチが入っている。「ちゃんとしたもの」だ。たまごやハム、チーズ、それに野菜がたくさん挟んであってとても健康的だ。けど、実のところあまりおなかは空いていない。こんなに食べられるだろうか。
 冷蔵庫に入っていたので、パンの口当たりは冷たく、表面はすこしパサついている。一口食べて、もう一口食べて、さっきの残りのお茶で流した。たねを抜いたトマトのにおいが、喉に残る。
 洋ちゃんの名誉のために言っておくと、サンドイッチの味はすごく美味しかったのだ。でもわたしは実のところ、サンドイッチにトマトを入れるのは好きではないし、一口でもう、おなかが一杯になってしまった。バターを塗ったパンにはさむのは、薄切りハム一枚でいいんだけどな、と、ちらりと思う。
 それでも頑張って一つは食べて、残りを冷蔵庫に入れておく。一人きりで、ちゃんとした食事をするのはとてもむずかしい。



 おとなりに回覧板を持っていって、そのついでに、ひょいと郵便受けを覗くと、何通か手紙がきていた。洋ちゃん宛てに、はがきが二枚、銀行からのお手紙が一通。それとわたし宛てのダイレクトメールが一通、近くのデパートが、バーゲンセールをするらしい。
 同じことが書いてあるものがもう一通あったので、これも洋ちゃん宛てだなと思いつつ、何気なく、宛て名をあらためる。
 洋一様、ではなく、洋介様、と書いてあった。 
 










 ガチャガチャ、という音がしたので一階に下りていくと、洋ちゃんがすいかをかかえて立っていた。
「おかえりなさい」
わたしがそれを受けとろうとすると、洋ちゃんは片頬で笑って、落とすなよ、と言った。
「小玉だし、食いきれるだろうと思って帰りに買ってきた」
「そうなんだ」
すいかは、いかにも陽を浴びて育ったのだ、という色をしている。
「あれ、お前、すいか好きだったよな」
「うん」
洋ちゃんが靴を脱ぎ、玄関にあがる。あぁ、それ俺が持つからよこしな。わたしは洋ちゃんの腕に、すいかを返した。
 あれ。
「洋一くんは、すいか嫌いじゃなかった?」
台所に足を向けていた洋ちゃんが、こっちを振り返る。一瞬、視線が宙に浮いて、
「嫌いじゃねぇよ」
と言った。
 洋ちゃんは、いつだって優しい。




 お昼ごはんをきちんと食べなかったことで、洋ちゃんはわたしを叱った後、夏バテの疑いがあるという診断を下した。夏バテ。というより、わたしは一年中バテているような気がする。
 夕ご飯はそうめんだった。すいかはまだ冷えていないから、明日にしようと洋ちゃんが言い、わたしは頷く。食器を洗って、もう一度お風呂に入って、洋ちゃんにおやすみなさいを言ってから、わたしは部屋に戻った。


 古いシーツ、針、糸、はさみ、ちゃこえんぴつ、綿、ワイヤー、それにボタン、ビーズ、モール、油性ペン五色セット、お菓子のリボン。押入れの奥から引っ張り出して、テーブルの上に並べる。シーツにじょきじょきハサミをいれて、おりがみより、ひと回り大きいくらいに裁つ。シーツはとても大きくて、線がぐにゃぐにゃ曲がってしまうけれど、あまり気にしないことにする。かがったあと、綿をつめて、ワイヤーでぐるぐる巻きにして、ビーズの目をつけてあげた。赤いほっぺと、にっこりした口を描こう。あとはボタンをつけたり、リボンを巻いたりしてあげれば完成だ。たったこれだけの作業に、一時間以上もかかってしまったけれど、なかなかうまくできたと思う。
 全部で四人のてるてる坊主を作って、窓際に吊るした。明日、洋ちゃんが、洋一くんが、楽しく会社に行けますように。











 

「あのう」
振り向くと、ほおかむりをしたおばさんが立っている。
「お掃除をしたいので、少しのあいだ、そこを退いてくれないでしょうか」
よく見ると、彼女は確かにうすみどり色の作業服をきていて、大きな掃除機のような機械を持っていた。あたりを見回すと、そこはデパートの階段だった。
 あぁ、そうだ。ようやく思い出す。わたしは、このだいだい色をした階段の踊り場に住んでいるのだった。もうずいぶん前から、一人きりで。
 お掃除が終わると、おばさんはわたしに小さく会釈をして向こうに行ってしまった。わたしも会釈を返して、ぺたんと隅っこに座り込む。いつもご苦労様です。床は冷たく清潔で、ひんやりとした感触が気持ち良かった。
 少しばかり珍しいかもしれないけれど、わたしはデパートの階段の踊り場に住んでいる。多くの時間はそのまま地べたに座りぼうっとしていて、眠るときだけ御座を引く。通行の邪魔にはほとんどならない。たいていの人はエレベーターかエスカレーターを使うから。だけど、ときどき知らない人が通りがかって、わたしを見てびっくりした顔をする。どうしてこんなところに住んでいるの、と訊いてくる人もある。どうして。どうしてだろう。そう言われてみれば、わたしはどうしてこんなところに一人きりで住んでいるんだったっけ。わかりません、と答えるほかない。訊ねた人は釈然としない顔で首を傾げたり、あるいは訳知り顔で頷くこともある。どちらにしても同じことだ。
 それから時々、藍色の制服を着たデパートのお姉さんが、わたしをお客さんと間違えて「閉店」の時間を告げにやってきたり、迷子と勘違いされることもある。わたしはその度にこの生活について、きちんと説明しようとして、だけどわたし自身にもよく判っていないことが多すぎるので、それはとても骨が折れる。
 そんな風に、ちょっと戸惑うこともあるけれど、ここでの生活は快適だ。ずうっと座っていられるし、気が向いたら身一つでデパートの中を好きなように見て周れる。疲れたらすぐに踊り場へ帰ることができる、と言うのもいい。天井がうんと高いのも気に入っている。閉じ込められている、と言うより、匿ってもらっているような気持ちになる。夜、誰もいないデパートで不意に目をさましたとき、うんと神秘的な場所に迷い込んだような錯覚に陥るところも魅力的だ。
 それに、買い物のついでに淳子さんや洋ちゃんがわたしに会いにきてくれることもあるから、ちっとも、寂しくはならない。








 目が覚めると、なんだか身体全体がだるくて重かった。寝返りを打つと、くわんと頭が鈍く鳴る。風邪を引いたのかもしれない、と思う。夏なのに。あるいは洋ちゃんの言うように、やっぱり夏バテなのかも。窓の外からバイクのエンジン音が聞こえる。くしゃくしゃになったシーツの、ぬるまった柔らかい肌触り。カチ、カチ、鳴る時計の音。今、何時だろう。首だけもたげて時計を見ると、もう午後の一時を過ぎていた。おもてが騒々しいわけだ。 
 階段を降りてリビングに行ったけれど、洋ちゃんはいなかった。そうか、お仕事に行ってるのか。台所には、焼きそばを盛ったお皿と「食えよ」という書置きが残されている。お皿としばらく見つめあった。おそるおそるラップをはがしてみると、かすかに熱を残したままの油のにおいが鼻をついた。キャベツと人参がくたっとして、たくさんはいっている。あぶらみがついたままの豚肉も。
 わたしは見なかったふりをして、冷蔵庫からぶどうジュースをとりだして、コップにあけ立ったまま飲んだ。目をつむって、ひらく。三回繰り返した。シャワーを浴びたいな、と思う。身体中汗でぺたぺたしていたし、鼻先に残った焼きそばのにおいがすこし、つらい。洋ちゃんには悪いけれど。
 わたしは意地が悪いのだと思う。
 











 午後、矢島さんとデートをした。
 待ち合わせは近所のバス停で、矢島さんは十分ほど遅刻をしてきた。午前の授業がすこし、長引いたのだという。
「ごめん、誘ったのは俺の方なのに」
「だいじょうぶです」
人を待つのは好きなのだ。待たせるのは苦手だけど。
 どこに行きたい、と訊かれたけれど、別に行きたいところなんて無かった。ともかく、まもなくやってきた駅前行きのバスに乗って、わたしと矢島さんは一番後ろの席に腰をおろす。
「暑いね」
バスの中は冷房が効いているし、おもてだってそれほどでもない、と思ったのに、なんとなく頷いていた。どうしてだろう。矢島さんは応えるように片頬で笑う。
 矢島さんは話し上手だ。いろんな話題がぽんぽん出てくるし、それがいちいち面白いので半ば感心してしまう。わたしはあまり口数の多い方ではないので、こういう人と一緒にいると気が楽だ。さっきからずっと黙ってるけど、とか、この話面白くなかった? と言わないのもいい。その上滑らかで聞き取りやすい発音で言葉を話すため、聞いているだけで心地よい。
 矢島さんはシャツのボタンを二つあけ、茶色い髪を無造作に掻き揚げて手で顔を仰いだ。本当に暑いのだ。ふう、と大きく息を吐く。
 使いますか、とハンカチを渡したら、意外なほどうれしそうに笑ってから、
「ありがとう」
と言った。
 この人には夏と汗がよく似合っている、と思う。




 ゲームセンターはことさら騒々しかった。洋ちゃんがいたら、顔をしかめて「こんなところにいたら難聴になる」と言うだろう。けれど矢島さんはそうは言わなかったし、実のところわたしもこの騒音が好きだ。近くにいるのに大声じゃないと話ができないだなんて可笑しい。ガー、ジャラジャラジャラ、ビー、ビー、ピー、というゲームの音も、映画にでてくる未来の工場に迷い込んだようでわくわくする。洋ちゃんが聞いたらびっくりするだろうから、言わないままにしておくつもりだ。秘密というほどでもないけれど。
 矢島さんはバスケットボールのゲーム、私は和太鼓のゲームをやりたいといって、順番に遊んだ。矢島さんは両方とも上手だった。
「よく来るんですか」
ゲームセンターに。
「そんなでもないよ。月に三、四度くらい」
ずいぶんたくさんだ、と思う。わたしなんて、今年に入ってから二度目くらいなのに。伝えたら、
「そりゃ、洋一と一緒に暮らしてる子だもんなぁ」
感心したような口調で言われてしまった。わたしは少し困惑する。普段、洋ちゃんとは買い物ぐらいにしか出掛けないのだけれど。

 そのあともしばらく遊んだ。射撃ゲームのグロテスクな映像は好きになれないけれど、矢島さんの選ぶゲームはどれも面白かった。この辺りはあまり遊ぶところがないせいか、矢島さんの大学の友達に会った。三人ほど、わたしの高校のクラスメートにも会った。一瞬、名前が浮かばずに、五秒もかけて思い出す。右から、咲ちゃん、朋美ちゃん、遙ちゃん。
 三人とも矢島さんを見て、かっこいい、とはしゃいだ声をあげた。どうして彼女たちがはしゃいだ声を出すのだろう。
 矢島さんが自動販売機でジュースを買いに行ってくれているあいだ、手持ち無沙汰なので近くにあったUFOキャッチャーをやった。赤いハートを抱えたうさぎがなんとなく可愛らしかった。百円を入れて、ボタンを押す。縦の位置を調整するのだけれど、少しタイミングがずれた。もう一回。今度はバーを横に動かすボタン。あ、取れるかもしれない。一瞬、耳が持ち上がって、
「あ、」
落ちた。バーだけがゆっくり動いて、取り出し口のところへ向かうのが、ほんの少し恨めしい。
 もう一回だけやろうかな、どうしよう、と考えていると、いつのまにか側にきていた矢島さんがお金を入れた。ボタンに手をかける。凄く真剣な表情だった。バーがうさぎを掴んだ。少し持ち上がって、でも落ちる。その手は迷いのない動作でもう一度百円を入れ、バーを操作する。さっきより少し取り出し口に近づいたうさぎを、掴み、今度は取り出し口に落とした。
 ことん。
「取れた」
矢島さんはにっこり笑った。手渡されたうさぎをひっぱると、元から細い目をにゅうっと細くする。紐がついているから、携帯電話に下げられる。
 うさぎのプレゼントは、わたし自身思いがけないほど、なぜだか嬉しかった。








 そのうちまた誘っても良いか、と訊かれたので頷いた。家まで送ってくれると言ったけれど、バス停までで充分だと答えた。
「おれ、今度車買うんだ」
だから一緒に遠出しようよ。
 考えておきますと答えたけれど、それは空々しく響いた。それならこの間のバーベキューの時みたいに、洋ちゃんたちとみんなで行きたい、と思ったのだ。たぶん、お互いにその方が楽しい。考えていることが伝わったのかは判らないけれど、矢島さんはそれ以上強く言わなかった。
 バスが、もうすぐわたしの降りる停留所につく。ゆっくり速度を落としていく。
「それじゃ、さよなら」
矢島さんは笑いながら手を振った。それにしても、この人はよく笑う。
「うん、ヨウスケにもたまには連絡寄越せって言っといて」

 そのとき、バスがごとんと揺れたので、たぶん聞き違えたのだと思う。
 わたしは逃げるようにバスを降りた。矢島さんは、変に思ったかもしれない。


 



 




「ただいま」
鍵のガチャガチャした音と一緒に洋ちゃんが帰って来た。わたしは立ち上がって、玄関で出迎える。洋ちゃんの疲れた顔。
「おかえりなさい」
あ、焼きそばのお皿、どうしよう。
 洋ちゃんは居間に向かい、窓を全部閉めてから冷房のスイッチを入れた。お小言は言われなかった。でも、テーブルの上を見て、諦めたような悲しそうな表情を浮かべたのを見た。ずきん、と胸が鳴った。洋ちゃんは、わたしのことを気遣ってごはんを作っていてくれるのに。
 今日はわたしが夕ご飯を作った。なすのおひたしにおかかをたくさんかけたのと、なめこのお味噌汁と、大根のひきないりと、塩サバ。焼きそばも半分ずつ食べたので、おなかいっぱいでわたしは残した。メシ自分で作ったくせに、と洋ちゃんが笑う。お皿はからっぽになっていた。
 ごちそうさまでした、と言って立ち上がろうとすると、洋ちゃんが
「ごめん」
と言った。わたしは意味が判らずに洋ちゃんの顔を見つめる。
「ほんとは、お前が作った方がいいの、知ってるんだけど」
それっきり、黙った。わたしたちは二人とも途方に暮れる。







 お風呂からあがると、洋ちゃんが洗いものを済ませて、すいかを切って待っていた。
「四分の一、食える?」
「そんなに食べられない」
「じゃあ八分の一」
「……がんばる」
すいかはみずみずしく、うすあまい、瓜らしい味がした。わたしは熟しきったすいかより、こういう少し青くさいようなすいかが好きだ。ぼんやりしたものが好きなのだと思う。りんごにうつった塩味だとか、しゃぼんだまの模様だとか、煙草の香りだとか。
「おいしい」
洋ちゃんは何も言わず、ただ黙って食べている。好きではないはずのすいかを。



 
 今日。

 今日、矢島さんとデートをしてきた。矢島さんは時間に少しだけ遅れてきたけれど、わたしは全然気にならなかった。わたしや洋ちゃんと違って、この人には汗が似合っているなと思った。ゲームセンターは楽しかった。ゲームも面白かったけど、うさぎを取ってもらって嬉しかった。うさぎは目がにゅうっと細くて顔が横にのびていて、赤いハートを持っていて、可愛い。
 そんな風に報告したら、洋ちゃんはどういう顔をするんだろう。
 


 あるいは。
 
 このあいだ、変な女の子が訪ねてきた。日焼けした、格好良い女の子だった。ヨウスケという人を探しているみたいだった。はがきも届いた。「洋介」宛てだった。矢島さんも、聞き間違いかもしれないけれど、ヨウスケと言った。でも、わたしはヨウスケという男の人を、知らない。
 洋一君には、もしかしてヨウスケ、というあだ名があるの? それとも、ヨウスケが誰なのか、知ってる?
 訊ねたら、洋ちゃんは笑ってくれるだろうか。





 結局すいかは食べきれず、洋ちゃんはためいきまじりに残すことを許してくれた。小玉なんだから、と言われたけれど、おなかがいっぱいのところにすいかなんて入るわけがない。わたしは洋ちゃんがどこに食べ物を収めて言っているのかが不思議だった。わたしほどではないけれど、痩せているのに。
「夏休み、あとどのくらい?」
「まだ、一ヶ月近く残ってる」
いいな、と言って洋ちゃんは笑った。
「俺も風呂入ってくるわ。お前はもう寝ろよ」
「うん。おやすみなさい」
わたしは二階にあがる。部屋のドアをあけようとして、ノブに手をかけたとき、剥げたマニキュアに気がついた。そういえば、すっかり忘れていた。
 除光液は、多分棚に置いてあったはずだ。これを落としたら、今日はゆっくり眠ろう。











  五


 鉢植えに水をやっていると、電話が鳴った。じょうろをテーブルに置いて、受話器を取る。
「もしもし」
淳子さんだった。
「元気にやってる?」
「うん」
「洋一君とは仲良くしてるの?」
「うん」
「ちゃんと食べてる?」
「うーん」
「何か変わったことはない?」
「うん」

 訊かれたことにはきちんと返事をしていたつもりなのに、淳子さんは「久しぶりの会話なのにあまりにも素っ気無い」、わたしの態度が気に入らないらしかった。何かもっと言うことは無いの、と小さく責められたけれど、そんなことを言われても困ってしまう。
 しかたなく、
「淳子さんたちは元気?」
と、尋ねてみた。
「元気よ」
えっと、
「なら、よかった」
「……なぁに? 変な子」
淳子さんがくつくつ笑う。わたしも少し笑ってみたけれど、なにがどうしてわたしを変な子だと思ったのか、そしてそれの一体何が面白かったのか、わたしにはちっともわからない。でも、淳子さんの機嫌が直ったので、まぁ、よかった。

 そのあと、淳子さんはとりとめのないこと――哲也さん(と、淳子さんが呼ぶので、わたしもそう呼ぶことにしている。わたしたちの父のことだ)が、最近しきりにネコを飼いたがっていること、彼女の職場にいる、わたしより二つ年上の女の人が、毎日まるでひと壜もの香水をふりかけているかのような匂いをさせて会社にくること、淳子さんの住む家の側にある公園で、子供がブランコから落ちて足の骨を折ってしまったことなど――を、話したあと、自分は接客業だから、お盆には休みを取ることができないのだ、と忌々しげな口ぶりで言った。どうやら、お盆の少し前にこっちに帰る、ということを伝えるための電話だったらしい。
 話が一瞬途切れたので時計をみると、電話がかかってきてから一時間も経過していた。わたしは回線には乗らないような、小さな溜息を一つつく。と、東京はどんなに空気が悪いか、ということについて淳子さんが説明をし始めたので、慌ててそれを遮った。
「ごめんなさい、これから友だちと会う約束してるから」
淳子さんは、それなら早く言えばいいのに、と意外なほどさっぱりした声で言った。でも、今思いついたのだから仕方ない。
「それじゃあまたね」
「うん、元気でね」
「ヨウスケ君と、仲良くね」
え?



 ピッ。
 ツー、ツー、ツー、ツー。
 淳子さんが、電話を切った。




 いいお天気だし、友だちと会う約束はしていないので、掃除をすることにした。
 わたしは掃除の中で、断然床の水ぶきが好きだ。部屋の中の空気がさっぱりするし、真っ白な雑巾とバケツの中の清潔な水がどんより濁っていくのを見るのはとても面白い。ところが洋ちゃんには、床を水ぶきするという発想が無い。そのため一緒に暮らし始めた頃は、ずいぶん戸惑った。床は掃除機をかけておけば、それで良いのだという。以前は和室しかない家で暮らしていたというから、そのせいだろうか。にわかには信じられない話だと思ったけれど、この世界には床の水ぶきの無い生活も、あることはあるのだろう。
 わたしの知らない、洋ちゃんたちの暮らし。


 丹念に床を水ぶきして、乾いた雑巾で拭きなおす、ということをしていると、時間がどんどん遠ざかるような気がする。頭の中はただ床の木目と、少しずつ減ってゆく雑巾の白い部分に埋め尽くされる。おそらく、床が永久に続けば、わたしは永久に拭き続けられる。
 だから拭くべき床が途切れた瞬間一瞬呆然となった。浦島太郎になったきぶん。目の前にそびえたつのが食器棚だと気づいてようやく、居間と続きになっているキッチンの床を拭き終えたことを知る。ふと時計を見上げると、いつの間にか時計の針が一時を指していた。一旦集中力がとぎれると、もうそこには戻れない。身体中が汗でベタベタして気持ち悪い。膝もじんじん痛いし、手首より先がうんとだるく、しびれている。わたしは仕方なしに立ち上がり、シャワーを浴びることにした。

 
 新しい服に着かえてから、近所のパン屋さんに行った。
 チョコレートコロネとコーヒー牛乳を買う。パン屋さんは遼子がいるスーパーの隣にあり、そのはす向かいには子供のたくさんいる公園があって、更にその中には木陰のあるベンチがあった。わたしはそこに腰かけて、小さな紙パックのコーヒー牛乳をのみ、渦巻きを少しずつ剥がしながら食べる。こっくりしたチョコレートがつまっていて、美味しい。
 その後、通学用の定期券がまだ切れていなかったので、電車に乗った。
 夏休みだと言うのに電車はとても空いていて、同じ車両には、お婆さんが数人いるだけだった。古い車両なので、電車の窓はガタガタ鳴るし、お尻に直接振動がくる。淳子さんは「昭和の遺物」と嫌うけれど、わたしはこの電車が結構好きだ。線路を走るものが好きなのかもしれない。
 



 駅に着く。駅員さんに定期券を見せて、ホームを出る。ここからデパートまでは、道なりに歩いて五分とかからない。
 その短い距離で、女の子とすれ違った。
 小麦色の腕と、麦わらぼうしに見覚えがあった。

 女の子は髪の毛を二つに結わえて、ひまわりもようのワンピースを着ている。この暑いのに、しゃんと背筋を伸ばして、不機嫌な顔で歩いていた。
 「あ」
思い出した。
 この間、ヨウスケを探しにきた子だ。

 思わずわたしが声をあげると、女の子は立ち止まって、こちらを見上げた。訝しげな表情。
「こんにちは」
はきはきした発音に、わたしは気圧されてしまう。
「……こんにちは」
視線を斜めにそらす。女の子が、じっと見ているのが解る。額に汗が浮かんだ。どうしてこの子と挨拶なんて交わしているんだろう。
「えっと、今日、暑いね」
「アメ、食べる? あげる」
会話がかみ合わない。
「……えーと、名前なんていうの?」
「なにあじ? ソーダとぶどう、どっちが好き?」

 …………。
「……ソーダ」
水色の飴を差し出され、しかたなしに受けとった。顔をあげると女の子はもう、わたしに背を向けて歩きだしてしまっていた。
 
 へんな子。





 自動ドアが開くと、冷たい空気がすうっと押し寄せてくる。涼しい。
 平日のま昼間なせいか、デパートにはあまり人がいなかった。可愛い服屋さんや大きなゲームコーナーなど、遊ぶところがないせいだろうか。人ごみは嫌いじゃないけれど、やっぱりすいているとうれしい。
 デパートにはエスカレーターも、階段もあるけれど、わたしはたいていエレベーターを使う。エレベーターガールがいるからだ。彼女たちがエレベーターにいると気詰まりだけど、特別な感じがして、なんとなく乗りたくなってしまうのだ。
 階をつげると、エレベーターガールは相変わらず無表情にボタンを押してくれた。白い手袋をした手。真夏なのに。建物の中だけれど。
 三階につく。書店でほんを一冊、それと文具売り場で洋ちゃんの誕生日プレゼントを買った。オルゴールつきメッセージカードと、万年筆。光沢のある黒に、金色のラインが入っていて、洋ちゃんに似合うと思った。
 本当は割烹着にしようかとも思ったけれど、洋ちゃんに似合いそうな、真っ白くて形の綺麗なものが売っていなかったし、洋ちゃんが喜んでくれるかどうか、判らなくなってきたのでやめた。もしかしたら、ふざけていると思われてしまうかもしれないし。


 売り場を出て、エレベーターガールのいるエレベーターの方に向かい、途中で足をとめた。
 クレーンゲームの隣、自動販売機が二台連なったその向かいに、階段があった。
 冷たく清潔な、オレンジ色の階段。小さい頃、このデパートに、淳子さんに連れられて来ていた頃から見慣れた階段だ。
 わたしは、この階段をとても親しく思っているのだけれど、たぶん、この階段を利用したことは一度も無い。しばらく眺めて、一度だけ深呼吸をして、やっぱりいつもの通り、エレベーターに向かった。
 地下のアイスクリームショップに寄って、詰め合わせを一つ買い、デパートをでる。ここのアイスクリームは、わたしと洋ちゃんの共通の好物なのだ。
 保冷剤をたくさん入れてもらったけれど、うちに着いたときには、ひたひたと汗をかいて、柔らかくなってしまっているようだった。溶けていないのが救いだ。急いだのに。











 ガチャガチャガチャ、

「ただいま」
洋ちゃんが帰ってきた。
「おかえりなさい」
「あっついなこの部屋、クーラーつけるぞ」

 ピッ、ガガガ、ジー、

「今日は昼飯食ったのか?」
「うん」
「何食った」
「チョコレートのコロネと、コーヒー牛乳」
「……お前、カロリー高いもん食えたんだ」
「うん」
あれ、知らなかったの?




 夕ご飯は野菜炒めとお味噌汁、それに冷ややっこだった。わたしが洗いものをしている間に、洋ちゃんがすいかを切ってくれて、二人で一緒に食べた。夕ご飯を少なめにしたせいか、すいかもすいすい入った。
「昔さ」
 それを見ながら、洋ちゃんが言う。
「いつか植えようと思って、すいかの種をあつめてたんだ。食った後のを、洗って乾かして、缶にしまってた。ディズニーランドで買ったクッキーのやつ、かーさんにもらって。それに半分ぐらいかな、結構溜まってたよ」
わたしは、すいかの種を集める子供を想像してみたけれど、目の前の洋ちゃんとは結びつかなかった。
「どうしてすぐに蒔かなかったの?」
「いつ植えればいいのか判んなかったから。すいかは夏に食うもんだけど、植えるのも夏とは限らないだろ? だから、図鑑で調べてから植えようと思って」
子供のくせに、ちゃんとそんなことに頭が回るのは、洋ちゃんらしいような気もした。
「でも」
「でも?」
「その種、虫が湧いちゃったんだ。洗ったから大丈夫だと思ってたんだけど。俺、虫は好きだけど、すげぇ気持ち悪かったな。白い、」
「やめて」
虫は苦手なのだ。話を聞くだけで鳥肌が立つ。
「……あぁそうか、ごめん」
わたしは急速に食欲がなくなって、げんなりした気持ちで二切れ目のすいかをお皿に置いた。もう食べられない。洋ちゃんは咎めなかった。

 今日の洋ちゃんは変だった。無口な人ではないけれど、こういう風に、一方的に話をする人ではない。しかも、わたしが嫌がるような話を。そのあとも洋ちゃんはテレビを見ながら残りのすいかを平らげ、わたしが買ってきたアイスクリームまで食べ、珍しいことにビールを飲んだ。二缶も。なにかあったのかもしれない、と思ったけれど、訊ねることはできなかった。
 


「今日、矢島に会ったんだ」
やっと洋ちゃんがそう言ったのはわたしがおやすみを行った後だった。
「そうなんだ」
「うん」
何が言いたいのかまったく判らず、わたしは困惑して洋ちゃんを見つめた。どうして洋ちゃんはこんな顔をしているんだろう。また、バーベキューの約束でもしたのだろうか。それで、わたしも行くことになったのだろうか。
「お前、この間矢島と二人で遊びに行ったんだって?」
ようやく、あぁ、と思った。洋ちゃんは、視線を斜めに落とす。

「うん、デートしたの」
「そっか」
「それで?」
「うん。なんでもない」



 すこし、嫌な想像をした。
 今日の洋ちゃんの様子がおかしかったのは、わたしを心配してくれたからだっただろうか。
 洋一くんじゃないのだろうか。
 洋一くんだからなのだろうか。
 ただ、わたしたちが、お互いに何も知らないから、そう思うだけなんだろうか。


 たぶん、わたしが意地悪なだけだ。

 
 あらためておやすみなさいを言って、わたしは洋ちゃんに背を向ける。つまらないことをしたくなった。
「ヨウスケ君、おやすみなさい」
聞こえるか聞こえないか、うんと小さな声で呟いて、今度こそ部屋にもどった。ばたんとドアをしめた時、突然心臓がばくばくと音を立てはじめた。
 
 
 ベッドに入ってしばらくすると、カーテンの向こうから、ざぁ、という音と共に、少しずつ、水の気配が漂ってきた。
 雨だ。ほんの少しだけカーテンを引いて外を見ると、濡れた街灯や、その光に照らされた木の、つやつやとした枝ぶりが見えた。生ぬるくて、しっとりした空気。わたしはしばらくそれを見ていた。雨はだんだん強くなっている。朝には、晴れるだろうか。やっぱり、降り続けるのだろうか。
 吊るしっぱなしのてるてるぼうずに一度目をやった。にこにこ顔。あの日の翌日は、良いお天気だったっけ。







 でもたぶん、明日は一日中、雨だ。







つづく




2010-01-27 18:26:15公開 / 作者:夢幻花 彩
■この作品の著作権は夢幻花 彩さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
少し時間がゆっくりだ、じゃねーよどう考えてもゆっくりすぎるよ、っていう声が聞こえてきそうです。すすすみません。
 2008年に夏を書き始めたのに、すでに2010年です。最終更新は夏休み前だったよね……冬休み今日で終わるんだけど。え、まだ5話? まじで? いくら遅いったって、ものには程度というものが……。ごめんなさい。ほんとうにごめんなさい。そして、読んでくださってありがとうございます。 
 生ぬるく生暖かく見守っていただけると嬉しいです。さらに感想をいただけると狂喜乱舞します。めっちゃ有難いです。
 でも、実は過去ログにあって、こんなタイトルで、ちゃちな文章に内容でそれでもここまで読んでくださったことがいちばん嬉しいです。本当にありがとうございます。



誤字、脱字等ございましたら、大変お手数ですが、教えていただけるとすごく助かります。


1月27日、ちょこっと修正しました。もっとしっかり推敲してから投稿すればいいのに。申し訳ありません。
あっでも、今回まだ誤字脱字は見つけてません! やったね!(って、それが本来だと思うのですが、いかがなものでしょう)

この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは!読ませて頂きました♪
洋ちゃんみたいな人に、しかって貰いたいです。といきなり妄想的なコメントですいません。文章に悪い意味でなく、独特のカラーがあるように思えました。主人公には不思議な魅力があって、今後の物語の展開が楽しみです。ヨウスケ…きになるなw
では続き楽しみしています♪
2008-08-01 21:56:40【☆☆☆☆☆】羽堕
 こんばんは。はじめまして(だと思うのですが、間違っていたらごめんなさい)

 女性的で、透明感のある、繊細で、好ましい文体だと思います。ひらがなの使い方や、「やせぎす」とか「なまっちろ」とか、少しばかり古風な語彙が、独特な雰囲気にマッチしていました。たとえ展開がたいして面白くなくても、気持ちよく読めてしまいそうです。(投稿された分の展開がたいして面白くない、という意味ではありません! 念のため)
2008-08-01 22:17:48【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
中村様のおっしゃる『透明感のある、繊細で、好ましい文体』――今のところ、それに尽きると思います。会話も含め、なんじゃやら狸好物『桃の天然水』を飲んでいるような気分で、心地よく読み進めておりました。おかわりください。
2008-08-03 02:29:02【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
あわわわ、お返事遅れてごめんなさい(汗)

羽堕さん☆わぁっお久しぶりです! 独特のカラーですか? ありがとうございます。今後の展開。……今後。書けるかな。いえ書きますっ、が、頑張りますっ!!笑
ここまでお読みいただきありがとうございました♪気長にお付き合いいただけると嬉しいです。

中村ケイタロウさん☆おはようございます、はじめまして(だと、私も思います。こちらこそ間違ってたらごめんなさい)
あ、あれ、「やせぎす」「なまっちろ」って、もしかして古風な言葉なんですか……? 道理で友達に通じない訳か。普通に使ってたから気付きませんでした。そうか、古風なんだ(汗)文体お褒め頂いて嬉しいです。ぼろが出ないように努力します(笑)
「対して面白くない展開」どころか、「史上最強に面白くない展開」にならないよう努めますので、気長にお付き合いいただけると幸いです。お読み頂きありがとうございましたっ。

バニラダヌキさん☆桃の天然水美味しいですよね、私も好きです。去年あたり復活したじゃないですか、超嬉しかった……って違う違う。
皆さんに文章褒めていただいて凄く嬉しいのですが、内容の方も頑張ります。大した話ではないんですけど。おかわりが水で薄めた桃天にならないように、かと言ってどろっとして飲むには重いネクターにならないように頑張りますので、気長にお付き合いいただけたら幸いです。お読み頂きありがとうございました+゜
2008-08-05 09:02:49【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
作品を読ませていただきました。主人公と主人公を取り巻く世界の間に透明なガラスがあるような不思議な感じがする作品ですね。虚無でも厭世的でもないのに主人公は世界に属していないと言うか……なんとなく壁井ユカコの作品を思い出しましたよ。これからどんな物語になるのか見当もつきませんが、この雰囲気を維持してくれると嬉しいなぁ。では、次回更新を期待しています。
2008-08-10 22:27:35【☆☆☆☆☆】甘木
[簡易感想]読み易く、そして飽きなくてよかったです。
2008-08-25 06:34:41【☆☆☆☆☆】Rikoris
わわわわっ、めっちゃ遅くなりましたっ(汗)

甘木さん☆透明なガラス。あぁ、そうかもしれないです。毎日絵空事みたいに過ごしてました。壁井ユカコですか?ありがとうございます。でもちょっと意外です。あんな風にキリキリ痛いお話にはならない予定なので(笑)
雰囲気壊さないようになんてできるかなぁ……ほんと、雰囲気をだしたつもりがないんですよ。次の更新でご期待裏切ってしまいましたらごめんなさい(汗)
それではお読み頂きありがとうございました♪続きも頑張りますので、気長にお付き合いいただければ嬉しいです。
Rikorisさん☆お読みいただき、ありがとうございます♡感想を頂戴することはもちろん、読んでくださる方がいて、しかもそれを教えていただけることがやっぱり一番嬉しいです。
続きも(亀よりのろいペースではありますが)頑張りたいと思いますので、よろしければまたお付き合いくださいね♪
2008-09-01 17:32:36【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
作品を読ませていただきました.わたしも中村さまの感想と同感です.ひらがなの使い方が絶妙で,やわらかな読み心地を生み出していると思います.次回更新を楽しみにお待ちしております.
2008-09-16 19:36:08【☆☆☆☆☆】一読者
 こんばんは。拝読しました。
 なんでしょうか。何が、とはっきりと言えないのですが、なにやら切ない感じが胸にわだかまっています。「なんだか泣きそうになる」。そうです。ほんとにその感じ。
 僕には逆立ちしても絶対に書けないであろう、不思議な感覚です。むー、うらやましい。
 
「すごく楽しかった、と思う」というところが良かったです。

 バーベキューって、ここ二年ほどしてないけど、割と好きなんです。あれをやると、メンバー一人ひとりの性格が妙にくっきりと浮かび上がってくる気がします。
 バーベキューにネイルして来んなよー、と僕なら思うけど、本人を前にしては言えないと思います。たぶん。

 それから、どうでもいいようなことだけど、「ウケるー」って、僕もすごく気になってました。あれって、笑わせるほうが使う言葉だったのに、最近は笑う人のほうが使うんですよね。不思議です。

 ところで、「ダッシュボックス」という言葉は聞きなれないなと思って、気になったので少し調べてみました。
 一般によく、助手席の前にあるあの物入れのことを「ダッシュボード」といいますが、「ダッシュボード」というのは本来、計器やライターやエアバッグやカーステレオや物入れがついているあの前面の部分全体を指すらしいので、これは間違いのようです。僕の調べた限りでは、あの物入れのことは「グローブボックス」と呼ぶのが正しいらしいのです。
 語源にさかのぼると、「ダッシュボード」とは、「元々は馬車の御者(馬を操る者)を馬が蹴り上げる小石や泥跳ねなどから身を守るために設けられた卸者席前方にある保護板のことで、馬を加速(ダッシュ)させる際はこの板を踏みつけるようにしたという」(wikipediaより)らしいので、意味上から考えても、「ダッシュボックス」というのは間違いではないだろうかというのが僕の結論です。えーと、なにかのご参考になればと思い、ご報告まで。

 なにやらとりとめの無い感想で申し訳ありません。心の片隅で続きを気にしながら、気長にお待ち申し上げております。季節感のことは気になさらずに、ゆっくりでもかまいませんので。どうせ来年になればまた夏が来るんですから(笑)
 では、失礼します。
2008-09-16 21:04:17【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
こんにちは!続き読ませて頂きました♪
うわー、どうしよう。どんどん妄想が膨らんで、変な事ばっか考えてしまいました。きっと、そんな事ある訳ないけど、でも、ハッキリでてこないし、もしかしたらとか考えちゃうのです。と意味不明な感想からで、ごめんなさい。今回も、とてもフンワリとした感じで、気持ちよく読めてしまいました。ウケるって言葉、私も良く使っちゃいますね。斬新なんですw矢島さんだけ苗字なのは、見た目がオヤジなのかとかバカな事も考えちゃいましたが、きっと大人雰囲気な人なのかなとか思い直しました。洋一も、「矢島たちと」と言ってるから、主人公にとっても、安心できる存在だと洋一も認識して無意識で「矢島」と出たのかなとか色々と思っちゃいましたwあと「そういうの好きそう」もよく使うなぁと思いました…お前は、俺(私)の何を知ってるんだ!とか突っ込まれそうなのに、なんで平気で使えてしまうんだろう。きっとバカなんだな私。いや素直なだけです。と自分で言いなおしてみたりしてwあぁ、変な感想を長々、すいません。寝室もバーベキューも車内の雰囲気も好きでした。
では続きも期待しています♪(中村さんも仰る通り、一年なんてすぐですw)
2008-09-16 22:09:30【☆☆☆☆☆】羽堕
み、みなさん優しすぎるよう。


一読者さん☆こんにちは。初めまして(かな?)
やわらかな読み心地ですか? ありがとうございます。もうなんだか恥かしいです(照)ひらがならぶなので、時々「読みづらいかなー」と心配になりながら書いてるんですけど、そう言っていただけるとほんと嬉しいです♡
こんどこそ、できるだけ早い更新したいなーと思っておりますので(笑)よろしければ、またお付き合いいただけると嬉しいです。
それではお読み頂き、ありがとうございました♪

中村ケイタロウさん☆こんにちは。そんな感じになっていただけると、もう物凄く嬉しかったりします。なんかもう、身に余るお言葉ほんとありがとうございます。でも中村さんの文章の方がスマートで素敵だと思います(すごーく最初の頃、モバイルで「図書館の夜」読ませていただいてました。素敵だなって思ったのに途中抜けちゃって、なんだかんだで読めなくて。今度まとまった時間のあるときに、ゆっくり読ませていただこうと思ってます。ほんと、感想書いてなくてすみません……汗)
「すごく楽しかった、と思う」は、何回か書き直して句点の場所にも気をつけたとこだったので、思わずガッツポーズしたくなっちゃいました(笑)
バーベキューにネイルしてくる女の子はあれです、絶対後片付けしたくないか、美容系の学校に通ってるかのどちらかです。スカルプでやたら長い爪で、一体どうやってお米といでるんでしょうね。ふしぎ。
「ウケるー」っていうの、おかしいですよね。とか言いながら、実は私も使うんですけど。たぶん言ってるほうはそんな深く考えてないんですよね。
そして白状しちゃうと、私バーベキューしたことありません。野外炊飯としては、東北限定の行事に芋煮会っていうのがあって、それならほぼ毎年やってるんですけれど。芋煮は秋の行事だったので、憧れもこめてバーベキューにしちゃいました。

ダッシュボックスってなにげに使ってたんですけど、間違いだったんだ。ご指摘ありがとうございます。しかもわざわざ調べてくださったなんて。そんな語源だったんだ……。言葉を正しく使うのってやっぱり難しい。勉強になります。グローブボックス。聞いたこと無かったです。訂正させていただきますね。

いえいえいえ、こちらこそレス返しがとっても下手なもので申し訳ありません(汗)お優しい言葉に涙が出そうです。ら、来年の夏までには終わらせたいな。
 それではお読み頂き、ありがとうございました。気長にお付き合いいただければ幸いですっ。

羽堕さん☆こんにちは。なんとなーく、羽堕さんのおっしゃることが判るような(笑)言っちゃいますけど、ハッキリさせません!笑 もうその辺はご想像にお任せしたいと思ってます。
 ふんわり。ありがとうございます。前回、いろんな方に雰囲気を褒めていただいて、ものすごくプレッシャーだったんですよ、「どうしようっあたしそんな雰囲気だしたつもりないのにっ」って(笑)そう言っていただけて、ほっとしました。
 うーん、多分「矢島」って感じなんですよ。きっと。なんか、一人くらいいません?特に意味も無くみんなに苗字で呼ばれてる人。あるいはみんな苗字なのに、なんか名前の人。多分、洋ちゃんが「こいつは矢島」って教えたんじゃないか、と思ってます。作者のくせに断定できなくてすみません(汗)
ウケるとか、そういうの好きそうとか、言いますよね(笑)私も言っちゃいます。言う方としては何気ないんですけどね。突っ込まれちゃうとドキドキ(笑)
 続きも頑張りますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。お読み頂き、ありがとうございましたっ★

2008-09-17 16:15:57【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
 こんにちは、夢幻花 彩様。上野文です。
 御作を読みました。
 文章の外に、いえ、内側に感情を乗せられるのがとても巧みだと感じました。
 ほんの少しの仕草に、いっぱいのオモイが伝わってくる。
 特にネイルアートに関する部分、憧れや嫉妬、洋一さんへの思慕など複雑な感情が絡み合って、痛いくらいでした。
 とても面白かったです。
2008-09-17 21:59:41【☆☆☆☆☆】上野文
はじめまして。作品読みました。
とても良かったです。
季節もはっきりと伝わって来ましたし、なにより主人公の感情表現がとても良かったです。
個人的に、主人公が最初にリンゴを食べているシーンが好きです。

続きも楽しみにしています。それでは、失礼します。
2008-09-17 22:10:42【☆☆☆☆☆】カオス
読ませていただいてます。
触れれば壊れるような、うすーいガラスみたいな印象を受けました。いい意味でね、「痛い」感じ。ひらがなの使い方は、ほんと人それぞれだと思いますね。私だったらここではひらがな使わないなあ、とか、ああそうそうここでひらがな最高だよねまさにね! とか、色々と参考になります。すべての感覚を研ぎ澄ませて感じとる気持ちを持てば、ひらがなも漢字も、文字というものはほんとうに色とりどりの情をもってこっちの心にぶつかり、あるいはとけこんでくる、それが好きです。続きも楽しみにしていますね。
個人的に、唯一物足りない気がしたのは、文章越しに彩ちゃんが透けて見えすぎていたせいかもしれません。いい意味でも悪い意味でも、「あ、彩ちゃん」という文章だったように思います。
ちなみに「やせぎす」とか「なまっちろ」はけっして使わないわけではないし、聞きなれない言葉でもないけれど、新しい・古いであえてわけるとするならやはり古風なほうに分類されるのではないかと思います。だから洋ちゃんがそう自然に使うことが不自然なような、多少とってつけた感じは受けました。
まだ洋ちゃんのほんとうの姿が見えていないからかもしれませんが。

それでは次回も楽しみにしていまっすーん。久々に読めて嬉しいわん。
2008-09-19 13:49:09【☆☆☆☆☆】ゅぇ
桃の天然水の季節もそろそろ終わりか……などと一抹の感傷にふけりつつ、夏物語上等、どうぞ彩様の興趣のおもむくがままにお続けください。
女性の方々(たぶんネカマさんはいらっしゃらないよなあ)のご感想にうんうんうんうんと頷きつつ(いえ、けして男性陣のご感想がアレだと言うわけでは。狸も牡ですし)、それ以上の感想を入れる皮膚感覚(この部分だけは、古今東西、女流にかなう男性作家を知りません)も持ち合わせない無粋物ですので、狸としてはただひと言――今のところ、文章量の10倍を超す情緒を内に秘めた、まるで詩のような散文ですね。読みながら、耳と脳が心地よくうねり、続きを求めております。2回続けてこの快感なら、迷わず座布団1枚。
ところで、「やせぎす」と「なまっちろ」って、古風だったんですか……。蕭然と晩夏の空を仰ぎつつ、内心では、時の流れを痛痒として実感してしまい、思わず嗚咽を漏らしてしまいそうな狸です。いいんだいいんだ。洋ちゃんなら、きっとわかってくれるんだ、『わたし』のキモチも、爺いのキモチも。


2008-09-21 04:17:50【★★★★☆】バニラダヌキ
お、お返事遅れちゃいました(汗)か、風邪とかひいてました済みません。バカは風邪ひかないって絶対嘘だ。


上野文さん☆こんばんは。ありがとうございます。ほんとに上手かどうかは置いといて(笑)嬉しいです。
ネイルアートのとこですか?あれ実はあとから付け足したところだったんですけど(言うなよ)、こんなこと思ってたっけなー、とか思いつつ書いてみました。思慕……ていうか、よ、洋ちゃん洋ちゃんうるさいのは勘弁してください………。
続きも頑張りたいと思ってますので、宜しければお付き合いいただけると嬉しいです。
それではお読み頂き、ありがとうございました!

カオスさん☆はじめましてこんばんは。風邪っぴきです。た、たぶんネットでは移らないかと……ごほごほ。
お褒め頂きありがとうございます。季節ははっきりし過ぎて若干ウザいかな(なんせ秋だし)、と思ってたんですけど、だ、大丈夫ならよかった。ほんと季節感なくて済みません。涙。
感情表現のとっても下手な子なんですけど、「バカだなぁ」ぐらいの気持ちで見守ってやっていただけると嬉しいです。
それではここまでお読み頂きありがとうございました。続きもお付き合いいただければ幸いですっ。

ゅぇさん☆わぁんありがとうございます。私も「風霊月歌」読みたいんですけど、どこから読めば良いのか分からなくて結構前からやきもきしてたりします。多分途中からでも読めるんだろうけど、どうせなら最初から読みたいんだもん……。今度、どこから読めばいいのか教えてね。
薄いガラス。っていうと、プレパラートに載せる、カバーガラスみたいな(えっ)えーと、薄そうに見えて、意外と防弾ガラスだったりする予定です。
ひらがなの使い方。ほんと人それぞれですね。「これどうかなぁ」ってしばらく打った文字眺めてて、どうも前に進めません。使えば良いってもんじゃないし、難しいです。好きなんですけど。中学生の頃、ひらがなが好きすぎて「ひらがな封印令」を自分にだしてました。
 私が透けてる。いまいち意味が掴みきれないのですけど、なんだろ。ネイルアートとか、会話文とか、マドンナとか、少食とか、お、思い当たるふしがありすぎます(事象じゃなくて文章とか運びに関して)。ゅぇさんにはよくこのご指摘をいただきますけど、実はすごーく気にしてたりするんだけど、どうしてもどこを直せばいいのか分かりません……。直すべきところが多すぎるのが問題だとは思うんですけれども。
「やせぎす」に関しては、そりゃイマドキじゃないのは解るんですけど、そもそもこの言葉に関して古い・新しいでわけようと考えたことが無かったんです。確かに「肥り肉」ってはさいきん聞かなくなったけど……。
洋ちゃんのモデルになった人物は普通にやせぎすって言いますので、た、多分洋ちゃんは古風な人間なんだと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。久々がこんなんで情けないやら恥かしいやら、ごめんなさい(涙)もしよかったら、続きも是非是非宜しくねっ。

バニラダヌキさん☆さいきんコンビニにも置いてないし、もう来年までおあずけかもしれないですね。ぐすん。あれ、ゼラチンで固めるとものすっごいぼんやりした味がしてわりと美味しいのにな。私以外には不評なんですけど。だからそんなことはどうでも良いんだってば。桃天はもう売ってないのに、皆様のお言葉に甘えてこのまま夏引きずり続けさせて頂きます。なんかもうほんと済みません……。
 多分バニラダヌキさんの素晴らしい感性が、こんな駄文になんらかの悪あがきを感じて、それをお褒めくださってるだけなんだろうなぁとは思いつつ、いえいえいえ、ありがとうございます。文章量が少ないのは単にたくさん書くだけの技量が無いだけなんですけれども。いただいた座布団を山田君に取り上げられないよう、鋭意努力させていただきたいと思います。
「なまっちろ」はまぁ、江戸弁入ってる感があるし、なんとなく判らないでもないんですが、夢幻花も「やせぎす」の方には愕然としました。つ、使うのに。少なくとも私は。
続きも頑張りたいと思いますので、またお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは、お読みいただき本当にありがとうございましたっ!!


2008-09-24 00:17:15【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
 夜分におじゃまします。「やせぎす」「なまっちろ」問題についてちょっと横レスを。日本語ファンなもので、こういう話が大好きなんです。ごめんなさい。
 たぶん僕は彩さんよりそこそこ年上だとは思うのですが、少なくとも、親類知人友人などの肉声でこれらの言葉を聞いたことは、僕の場合は一度もありません。小説や映画などで覚えた語彙だと思います。階段を「段梯子」と言ってた明治生まれの祖父も、つかってなかったなあ……。
 もっとも、「江戸弁」とおっしゃっているように、地域的なものもあるかもしれません。たしか、彩さんもバニラダヌキさんも東日本ご出身、僕とゅぇさんは西日本人だったと思いますし。
 正直に言うと、この国の東半分で日常どんな言葉が使われているのか、僕にはよく分からないのです。僕の想像によると、「マジ半端ねー」「てやんでぇ、べらぼうめ」「レタモン畑だべさ」「山田君、座布団とっちゃってよ」とか言うてはりまんねんやろかいな。
2008-09-24 00:48:31【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
読ませていただきました。
なんと言いますか、繊細すぎて、乱暴な文しか書けない自分が読んでいいのだろうかとか思っちゃいました。
とにかく文が綺麗で、一気に読ませられました。最初はあまり抑揚がないなとは思ったんですが、読み進めるうちにそれが一番適した調子に思えてきました。この調子で続きを書かれても、必ず自分は全部読んでしまうと確信できます。
また、他の方が仰られている「痩せぎす」等の語彙、恥ずかしながら初めて聞きましたので、勉強にもなりました。
続き期待してます。
2008-09-24 03:22:51【★★★★☆】不伝
さらに横レスすみません。
いまの高校生は(もちろん全員ではないですが笑)「やせぎす」とみると「やせすぎ」のミスプリだという結論をくだします。
2008-09-24 09:46:50【☆☆☆☆☆】ゅぇ
作品読ませて頂きました。
とても読みやすく、且つ何処か可愛らしい文体で好きです。
続き楽しみにしています。
2008-09-26 00:37:41【☆☆☆☆☆】神風
どうも、鋏屋でございます。読ませて頂きました。
まだ物語が初めの方っぽいので内容云々にかんしてはコメントを控えます。ただ随所に見え隠れする付箋めいたものが気になるところですが。今後が楽しみです。
なんというか、凄い自然な文章だと思いました。細かい描写が目に浮かぶ感じがします。タバコの臭いを嗅ぐシーンとか、洋一がみそ汁作るシーンとか、なんかそういう部分がきめ細かくて好きですね。説明文にならずにごく自然に読ませるのが上手いなぁ……
そういや居ましたよ。高校の頃果物とサラダが主食な女の子。聞くと晩飯も似たようなもんと言っていましたが、生きていけるのかと本気で心配した覚えがありますw
ところで、このお話は恋愛には発展しないのでしょうか? でも『私のお兄ちゃんになってから〜』というのが引っかかる。う〜ん。続きに期待しつつ次回更新お待ち申しあげます。
鋏屋でした。
2008-09-26 15:20:41【☆☆☆☆☆】鋏屋
今思ったんですけど、これめッちゃ感想書きにくい話ですよね。内容が全然無いんだもん。それなのに皆さんこんなに感想くださるなんて………私ったらなんて果報者なの。


中村ケイタロウさん☆こんばんは。いえいえ、何度もありがとうございます。私もこういう話は好きなので、どうかお気になさらないでくださいな。
そっか、西日本では使わないのかなぁ……私の祖父母は昭和生まれなのですけれど、普通に使っていました。それを聞いて覚えた言葉だったように思います。高校にはいないんですけど、中学時代なんかは、周りにそこそこ「痩せぎす」や「なまっちろ」を使う同級生がいました。東北では案外廃れてないの……かな?
私なんて、西日本はもちろん、白河の堰を越えたらもう全然想像つきません。去年修学旅行で関西に行ったんですけど、道行く人々みんなが新鮮でした。だって関西弁なんだもん。何これTVの中の世界!?みたいな。
全然関係ないけど、階段を段梯子って言うなんて素敵。絵本の中みたいですね。私も自然に使えたらなぁ。

不伝さん☆はじめまして。お読みいただきありがとうございます。全然繊細じゃないんですけど、ありがとうございます。私の文も相当乱暴なんですよ。ぼろが出ないように必死です(笑)
できるだけ抑揚がなくなるようにって頑張ってるつもりでしたので、そう言っていただけると嬉しいです♪この調子で書けるかな。この調子って言ったって、相当へたくそなんですけれども。文才、ある日突然空から降ってこないかな(えっ)
「やせぎす」、さいきんじゃどうも使わない言葉みたいですので、知らなくても大丈夫なんじゃないかなーって思います。むしろ、古風な言葉を古風だと思ってなかった夢幻花のほうがイタいと思います(笑)私も皆様からいろいろ教えていただいて、日々勉強です。至らないところ多々ございますが、よろしければ続きもおつきあいいただけると嬉しいです♡
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

ゅぇさん☆……いまの高校生ですか。えーっと、私は何者なんですか(笑)
全員じゃないったって、なんてむごい……。と、東北の高校生は使うんですー!!!みんなじゃないけど。

神風さん☆はじめまして。か、可愛らしい文体ですか?わわわ、ありがとうございます。ぼろがでないように頑張ります。文章書くようになって長いんですが(その割りに成長がない)、可愛い文章なんてお言葉、多分初めていただきました(笑)
続きも頑張りますので、またお付き合いいただけると嬉しいです。それではお読みいただきありがとうございました★

鋏屋さん☆こんばんは。自然な文章に思っていただけたのならよかった。ありがとうございます。かえって、小説に説明文を入れるのが苦手です。絶対ミステリーとか書けないです私。
果物とサラダが主食でも大丈夫、意外と生きていけます。病院に担ぎ込まれてブドウ糖点滴されたりしますけど。あれ、太るんだよな……。
恋愛にですか。実はそれ、結構聞かれてるんですけど、特にそういうつもりは無いです。小説的には年頃の男女が出てきたら恋愛するのが当然なのかしら。でもそうとは限らないと思うけどなー。
ただ、「すき!」「俺も!」的な会話が無いだけで、何気に相思相愛、あるいはどっちかの片思いなのかも。はっきりはさせないので、「こいつら絶対好きあってる」って思ってもらっても大丈夫です。ご想像にお任せします。
「私のお兄ちゃんになってから」は、すんごいぼんやりした意味があったりします。別に、お兄ちゃんになる前の洋ちゃんを知ってたとか、そういうのではないけれど。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。続きもお付き合いいただければ幸いです♪
2008-09-26 22:14:20【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
続きを読ませていただきました。なんだろう……押しつけてくるよ強さがあるわけでもないし、単なる日常のシーンなのに惹かれる文章ですね。煙草の匂いを嗅ぐシーンとか自然に書いているのに不思議に心に強い印象を与えていく。全体的には乾いた感じの作品なのに所々で恋愛小説になっているところが凄いなぁ。では、次回更新を期待しています。
2008-10-15 07:30:44【☆☆☆☆☆】甘木
甘木さん☆あわわわごめんなさい、全然見てなかったもので、お返事大変遅くなりましたっ。あ、ありがとうございます。からっからに乾いた人間が書いているので乾いているのだと思います(笑)恋愛小説……恋愛小説ですか?(訊くな)
その、お返事も更新も大変遅くなりましたが、またおつきあいいただけると大変嬉しいです。それではお読みいただき、ありがとうございましたっ。
2008-11-02 04:58:49【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
夢幻花 彩様、初めましてマサと申します。作品を読ませていただきました♪
遼子さんを見ていると本当にひ弱そうだなーと印象を受けました。何事も洋ちゃんに任せっきりで頼りないなーとも思いました。文章やその他表現に関しては本当に勉強になるところばかりで非常にレベルの低い私にとってみれば非の打ち所がありません。一人称の表現が非常に上手く書かれており、見習うべきところがたくさんありました。細かな描写もこと細かに描かれており、頭の中で情景が描かれていきました。
洋介さんは洋一さんなのかな? 今後の展開に期待したいところですが洋ちゃんは優しいですねー。なんか惚れ惚れしますよ(笑)
それでは続きも楽しみに待っています☆
2008-11-02 07:00:07【★★★★☆】マサ
こんにちは!続き読ませて頂きました♪
主人公の胸の内が、伝わってきて良かったです。昼間なのに電気をつけないといけないのが嫌というのが、そんな事、考えたことないなぁと思って新鮮でした。雨の中、鼻歌とは唄っちゃうので逆に解るなぁって感じでした。あと洋ちゃんへの気持ちが曖昧に感じるのは、私が鈍いだけなんだろうかw物語としては、ゆっくりだけどしっかりと何かが起こりそうな雰囲気があって良かったです。
私は雨の日に家に居るのは結構、好きだったりしますw雨の音を聞きながら布団の中にいると落ち着くんですよ。って文字にすると、めちゃくちゃ無駄な時間過ごしてるように感じる……。大抵は嫌でも外にでざる負えないから、そんな過ごし方めったにしませんけどねw
では続きも期待しています♪
2008-11-02 21:18:35【☆☆☆☆☆】羽堕
はじめまして、河魚と申します。作品を拝読させていただきました。
読み終わって出たのは、自分とは異なる感性で書かれた文章ってこんなにも新鮮なんだなぁ、という感嘆の息。(主人公にとっての)淡々とした日常のなかで、感じたことや思ったこと。それらが飾らない、自然な言葉でつづられていて、情景や感情がすぅっと胸に溶けていく……。まるでゆるやかな流水に身をゆだねているような気分で読めました(変な例えで申し訳ない)。
どうしても『地の文を飾り立てたい』症候群から抜け出せない私にとって、こんな清々とした文はとうてい書けませぬ。精進せねば……!

内容の方は、まだまだ序盤といった感じですね。これからどう展開していくのか、とても楽しみ……と言いつつ、すでに主人公の虚弱ぶりを匂わせる文章にビクビクしております(笑)。
続きをお待ちしております。

2008-11-02 21:51:08【★★★★☆】河魚
読ませていただきましたよん。
ちゃこぺん!!懐かしすぎる。懐かしいといったって、彩ちゃんは知っているだろうけどお姉ちゃんはいっさいお裁縫の類が出来ませんので、ほんとに”ちゃこぺん”が懐かしいだけです(笑)

読んでいて、もうだんだん洋ちゃんの優しさが痛くなってきちゃった。もう、や、やめて……!って(笑)そそそそんな優しくしないで。読んでいて幸福感を覚えない物語(非常に失礼な言い方をしました)でも続きが気になる物語、ですね。ちなみに私はじゃじゃ降りの雨が好きです。全部流れていきそうな勢いの雨が、怖いけど好きです。そんな日にこそ外出したくなりますね!ハイリスク(笑)
それからそれから、合格おめでとう!!またお祝いしましょう。続きも楽しみにしています☆
2008-11-04 10:36:43【☆☆☆☆☆】ゅぇ
どうも、鋏屋でございます。続きを読ませて頂きました。
ますます続きが気になってしまう。洋一さんと洋介さんの違いって何なんだろう? 前に訪ねてきた人って?
気になって仕方がないです。
相変わらず綺麗な文章で心が洗われるようです。透明感って表現がぴったりですね。ヨゴレにはちょっぴり痛いですが……(笑
変な事を言うようですが、今回はサンドイッチのトマトを食べた『においが喉にのこる』という表現がとても気に入りました。この一言だけで食べた本人の心情なんかが良く出ている気がします。淡々とした文章に、所々こういう洗練された表現が入っているのが私的に好みです。さすがだなぁ〜
続きを期待しつつ更新を待ちたいと思います。
あ、そうそう、遅ればせながら合格おめでとうございます。希望校だったのかな? いずれにせよ幸多き未来である事を願いつつ
鋏屋でした。
2008-11-04 11:48:58【★★★★☆】鋏屋
 こんにちは。早いもので秋もすっかり深まり、今日なんてもう寒いぐらいですね。夏の描写に、恋しさを感じてしまいます……。(って、なんか「時候のあいさつ」みたいですが)
 今回も気持ちよい文章を読ませていただきました。「洋一」と「洋介」。宙に浮いたような穏やかな日々に差した小さな影みたいで気にかかりますが、仮にこの「謎」が結末まで明かされなかったとしても、僕としては納得できちゃうだろうなあ。続きを楽しみにお待ち申し上げております。
2008-11-04 17:26:19【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
マサさん☆はじめまして。えーと、大変申し上げにくいんですけど、主人公の名前は遼子ちゃんではありません(笑)曖昧ーにしか書いてなくてごめんなさい。遼子ちゃんは、スーパーでバイトしてたお友達なんですよね。多分、表記ミスは無いと思うので(ざーっとチェックしてみました)。とか言って、ミスがありましたら教えていただけると嬉しかったり……(こらっ)
任せっきり、というよりは多分、庇護されても大丈夫なくらい強い子なのだと思います。守られてても生きていける無敵の主人公を書いてるつもりです。意味が解りませんね。夢幻花はときどき(というよりいつも)意味不明なことを口走る変な子なので忘れてくださいませ(笑)
洋ちゃんはときどきぶん殴りたくなるくらい優しい奴なので、このあとも見守っていただけるととても嬉しいです♪
それではお読みいただきありがとうございましたっ。

羽堕さん☆外がうす明るくて、部屋の中が煌々としてるのってなんか昔から嫌なんですよね。特に雨の日の幼稚園の教室が嫌だった。だから当時、雨の日は窓の無い図書室に篭って一人で本読んでました。まぁ、雨じゃなくても図書室に篭ってたんだけど。
お布団の中かぁ……それもいいかも。あたしはやっぱりお散歩が好きです。雨のにおいが好きなんですよね。降り始めと、本降りと、止みそうなのと、止んだ後の空気は全部違うから、ずーっと眺めてるのも楽しいし。
 洋ちゃんとわたしの関係っていうか、わたしが洋ちゃんをどう思ってるのか、とかは微妙です。曖昧に感じてくださったならそれが一番助かります。多分ほんとに曖昧なんだと思う。作者のくせに断定できなくて申し訳ないんですけれど。
続きも頑張りますので、ほんっとに遅いけどまだまだお付き合いいただけたら嬉しいです。お読みいただき、ありがとうございましたっ!

河魚さん☆はじめまして。
な、なんかそんな良いもんじゃないですけど、褒めてくださってありがとうございます。飾らない言葉っていうか、単に夢幻花の語彙がたりないだけなんですが(笑)
 いっぱい装飾した文章のが書きやすいっていうの、めっちゃ判ります。笑 もーごてごてしてるぐらいの方がほんとは楽ちんなんだよなぁ。できるだけお惣菜風になるよう鋭意努力してみてます。文才、ほしいなぁ。「ケッサクが書けるノートパソコン」とか、空から降ってこないか毎日期待してるんだけど、残念ながらまだ落ちて来ません。あ、落ちてきたら壊れちゃうじゃん。
 主人公、虚弱に見えてこの子結構ずぶといです。プロットには「なんかもう死にそうだけど最強に強い子」と書いてあります。どんなんだよ。こんなんです。笑。
 亀更新ですが、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。それではお読みいただきありがとうございました★

ゅぇさん☆あー、びっくりした……ちゃこぺん自体が時代遅れってことじゃないのね。はードキドキ。何気にコンプレックスなのです(笑) イマドキは水で洗うと落ちるサインペンとか、ちゃこぺんよりつかいやすいものもいろいろあるのよ。便利になったのねぇ。おばちゃんびっくりしちゃう。手芸屋さんに行くとおめめキラキラさせていろいろ見てます。でも、やっぱりピンクと青(みどり?)の、あのパステルっぽいやつが好きです。
マサさんへでも書いたけど、洋ちゃんは時々ぶん殴りたくなるほど優しいです。ね。
あんまり優しい話じゃないし、幸福な話でもない予定です。だから、そう思ってもらって実はとっても嬉しかったり。続き、気になる?やったー!笑 がんばって書きます☆
あ、ありがとー!!とりあえず合格。友達できるかなぁ、ってちょっぴり不安なんだけど。お祝いして?笑
 あとは、生徒さんたちが合格するように私も祈ってるねっ。
こんなんだけどまだまだお付き合いしてください。それではお読みいただきありがとうございました??

鋏屋さん☆違いですか?「一」と「介」でーす。……ごめんなさい。い、石つぶて投げるのやめて。
き、綺麗。せせせ、洗練。そんなこと言われると、このあとが書きにくいのでやめてください……照笑 恥かしいなぁ。ありがとうございます。途中ですっごいえげつない話になったらごめんなさい。
ありがとうございますー。とりあえず第一志望だったりします。鋏屋さんとご家族の方も、楽しいこといっぱいの未来がありますように。
それではお読みいただきありがとうございました!トロい子ですけど、よろしければ続きもお付き合いくださると嬉しいです。

中村ケイタロウさん☆寒いですねー。夢幻花はもうニット帽(ボンボンつき♡)とモッズコート、マフラー装備で出掛けてます。カウチンセーターにも恋してます。冬アイテム、好き♡♡
まったくもってどうでもいいですね。気持ちよい文章とか恐れ多いこと言っていただいたのに、レス返しがこんなんですみません(汗)
この季節は既に心変わりして、夏?なにそれ美味しいのーみたいなこと思ってる子(さいてい)なので、そう言っていただけると嬉しい反面心苦しかったり。日記帳めくりながらじゃないと書けません。
洋一と洋介に関しては、なんとも言えなくて実はとっても困ってます。一個だけネタバレすると、実は投稿前、ジャンルを「リアル・現代」「ホラー・ミステリー」に、しようと思ってました。まぁ、多分そんなことが起こります。
来年の夏までに完成するかどうか、っていうくらい亀さんですけど、気長にお付き合いしていただけると嬉しいです♪
それではここまでお読みいただき、ありがとうございましたっ+゜
2008-11-04 22:53:26【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
こんばんは。藤崎と申します。初めまして……ではないような気がします。ですので、お久しぶりです(笑)
隣で友人が突然「メーテルがいる!!」と叫んだのは、先週のことです。あの帽子はとてもあたたかそうですね。頭が二倍になるような気もしないでもないですが。

夏の盛りより読ませていただいております。我慢ができないので感想を書かせていただいております。
すーって、本当にすー……って入ってくる感じが、とても心地良いです。読んでいる最中よりもむしろ、読んだ後に残ってくれる淡くて薄い雰囲気が好きです。透明だけど透明じゃない、日が昇る前の部屋の薄暗さに似ていますね。色のついた空気が満ちている感じです。今回は特に雨のためか、薄いグレーもしくは薄い青をした空気、そんな読後感です。こういう風に描きたいなあ、と理屈抜きに思います。

実はとても続きを楽しみにしていたりします。ひっそりと更新お待ちしております。
2008-11-05 22:19:56【★★★★☆】藤崎
 こんばんは、夢幻花 彩様。上野文です。
 御作の続きを読みました。
 郵便受けのシーン、妙な怖さというか、寒気を感じたので、「ホラー」の予定もあったとのこと、納得です。
 きれいな日常なんですが、ひどく危うい、儚い美しさのようなものが、読んでて感じられたので。
 面白かったです。 
2008-11-06 22:27:52【☆☆☆☆☆】上野文
雨の日のお散歩をしんから楽しめたのは、いつ頃までだったかなあ……ほんの小狸の頃だった気がします。そんな精神的不純物の少ない頃のお散歩気分を、いつもの淡麗な散文詩の中で、楽しませていただきました。
お散歩に出てすぐのところで、舗装されていない道で濡れたアスファルトのにおいを感じたときは、ちょっと「おや?」と思ったのですが、もう街中までお散歩が進んでいたのでしょうか。
それから封筒の宛名のところ、狸的にはよくあること(なぜかYAHOOから届く郵便物に限って名前が違っていたり)なので、日常の中のちょっとしたスパイス的に感じたのですが、なにやら今後の展開の伏線らしく、ちょっとドキドキです。
夏の物語が来年の夏まで続いたらちょうどいいかな、などと、なかば本気で思いつつ、続きを楽しみにしております。
2008-11-08 20:30:22【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
今、関東女子駅伝やってるみたいですね。もうすぐうちの裏あたりを走る頃らしいんだけど……

藤崎さん☆お久しぶりです。以前に夢幻花の駄文を読んでくださったの、ちゃんと覚えてますよ♪
あの帽子可愛いですよねぇ……。私の持ってるのは普通のニット帽(でも耳垂れとぼんぼんがついててカウチンでお気に入り)なんですけど、スザンヌみたいな髪型だったらぜったいメーテル(笑)がほしいです♡

なんの我慢だかは判らないのですが、お読みいただいてて、感想までくださってありがとうございます。すーって……な、なんて恐れ多くありがたいお言葉なのかしら。もういつ死んでもいいや。本望にございます……って駄目だよ馬鹿。ありがとうございます。
ご期待を裏切らぬように努力したいと思いますので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。あ、でも十二月に入っちゃえば多少更新速度が上がるようなあがらないような……(どっちだよ)
それではお読みいただき、ありがとうございました♡

上野文さん☆こんにちは。えーと、ジャンルを未分類のままにしたのは、「ホラー」と「ミステリー」に分けられてたからだったりします。昔は一緒くただった気がするのですけど、いつの間に変わったのでしょう。よくよく考えてみれば、もっと昔はジャンル分けも無かったし、背景画像も変えられたっけなぁ……。って、そんなんはどうでもいいや。
 このあと、やっといろいろ動き出す予定だったりします。……あれ、動くって言うのか?と、とりあえず、次回も上野さんに面白いといっていただけるよう、頑張りたいと思いますので、のろまですがどうかまだまだお付き合いいただけると嬉しいです。 
それではお読みいただきありがとうございましたっ。

バニラダヌキさん☆私もこの間の夏休み、久々にお散歩をしました。すーごく楽しくて懐かしくてびっくりです。忙しいって、ほんとに人を亡くすことなんだなぁ、と怖くもなりました。
 えーと、「何年も舗装されていない道」ですので、綺麗なアスファルトでなく、昔風の石っぽいぼこぼこのアスファルトがしいてある道を連想していただくと嬉しいです。「全く舗装されてない道」、という意味では無かったつもり、ですが確かに判りにくい……。これを書き終えたあと、微修正させていただこうと思います。申し訳ありません。
 封筒の宛名なのですが、前々回の女の子が探しにきたヨウスケと合わせて、あれ、くらいに思っていただけたらな、と思います。まだまだ序盤なので(もう冬なのに……)、「まぁこれくらいならよくあるよな」と思っていただいても大丈夫です。
本気で来年の夏まで続きそうですが(笑)頑張りますので続きもお付き合いいただけると嬉しいです。お読みいただき、ありがとうございましたっ。
PS.ピンポーン、夢幻花は福島っ子です。残念ながら、会津の方ではありませんけど。でもって、バニラダヌキさんは山形らへんのご出身じゃないかなぁ、と思ってたりします。
2008-11-09 14:11:47【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
続きを読ませていただきました.おもしろかったです.散歩:さんぽ,こまかいところにばかり目がいきます.一口コメントですが「自動車以外」は「自動車のほかには」とすると読感がやわらかくなって,ほかの文と合うかもしれません.わたしも今後の展開が気になります,次回更新をたのしみにお待ちしております.がんばってください.
2008-11-10 03:33:51【☆☆☆☆☆】一読者
一読者さん☆さんぽ、ひらがなで書くのが好きです。漢字の散歩はおじいさんとかがしてそうだけど、子供のさんぽはひらがな、っていう勝手な印象があります(笑)パソコンだとめんどくさくて全部漢字になっちゃいがちけど。
「自動車以外」のところなのですが、投稿前、「自動車のほか」「自動車の他」「自動車にしか」「自動車だけにしか」「自動車のみが」あと車バージョンで、いろいろやってみたんですけど、(夢幻花的に)しっくりきたのが「自動車以外」だったんです。あんまりやりすぎても嫌だし、手抜き過ぎても嫌だし。
すごく微妙なんですけど、このままで勘弁してくださいませ。他にも「じゃあこんな表現は?」っていうのありましたら、また教えていただけると嬉しいです♪ありがとうございましたっ。
続きも頑張りますので、よろしければまたおつきあいしてくださいね。それでは、お読みいただきありがとうございましたっ★
2008-11-10 18:15:35【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
 最初から通して読みせていただきました。思ったことをそのままに書きますが、不快に思われるかもしれませんがご容赦ください。
 最初の文のしゃり〜広がったの件は文を象徴している淡い感じがとても好ましく、びっくりする〜たまらなく痛いも「わたしの」感性を伝えてきてくれるんですが、それ以降がなんだが「わたし」の淡い文の魅力を増すのにもうひと工夫して欲しい感じがしました。ブランコ〜のところも好きなんですけれども。もっと「わたし」になってアンテナ広げて色々なものを拾ってきてもいいように思います。この文章は今のところ、何で勝負してるかっていうと、まさしく「わたし」の感性だと思うのです。
2008-11-10 20:34:12【☆☆☆☆☆】akira
またお返事遅くなっちゃった……すすすみません。

akiraさん☆はじめまして。お読みいただきありがとうございます♪
ご指摘ありがとうございます。不快になんてなりませんし、助言をいただけることはとても嬉しいのでどうか思ったこと仰ってくださいませ。
文章の魅力。……大変お恥かしい話なのですが、そっけない文章を書いているつもりだったので、皆さんに文章を褒めていただいた時、嬉しい反面困惑してました(笑)「感性の強い子の一人称」とか、淡い文体とか、そういうことを意識して書いていた訳ではなかったので。「ど、どうしようそんなんかけない……!!」みたいな。でもそっか、内容ないですもんね……笑 ぐ、偶然の副産物的なものを勝負どころにするような駄文ですみません(汗
 嘘の記憶や感情を入れるのはわざとらしくなっちゃって嫌なので、今すぐ改稿は(ご指摘いただいたのに、申し訳ないですのけど)できませんが、akiraさんの仰るように、もう少しなにか、わたしのことを思い出して、多少広げられるようにがんばりたいと思います。
 皆さんにいただいたご指摘やアドバイスを参考に、何度か改稿もさせていただきながら書いていこうと思いますので、もしよかったらまたお付き合いいただけると嬉しいです♡
それでは、お読みいただきありがとうございましたっ+゜
2008-11-15 17:47:17【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
初めまして、読まさせていただきました。
不思議な雰囲気をもつ日記をよんでいるみたいで、なんだか素敵でした。『日常というのは忘れられていく日々が積もって日常というのだ』とどこかで聞いた(はたまた自分でつくった?)のですがマサにそれで、そういったものを感じました。
あと、さりげない主人公の感情がどれも素敵で、そのため主人公のキャラクターが際立っていて
とても良いですね^^次回の更新たのしみにしてます。
2008-11-16 23:52:11【☆☆☆☆☆】無花果
無花果さん☆はじめまして♪お読みいただきありがとうございます。
ぎく。に、日記ですか。実はこれ、かつて書き溜めた日記を見ながら書いていたりします。結構表現とかそのまんま使ってたりして。
 なんていうか、含蓄のある言葉ですね(笑)忘れられていきそうで忘れない、忘れないようで忘れてしまう日常が書けたらいいなぁ(願望か)と思ってたりします。
 主人公気に入っていただけたみたいで嬉しいです★亀更新ですが、続きもお付き合いいただけたらなぁと思います♡
それでは、お読みいただきありがとうございましたっ。
2008-11-17 17:14:49【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
はじめまして。作品、拝読させて頂きました。
私はあまりネットで長い小説を読まないのですが(注:いわゆる掌編の文章量を超えたらもう「長い」と認識します)、夢幻花さんの作品は最後まですんなりと読めました。それだけ読みやすく、続きが気になるお話でした。
まだ未完とのことですのでストーリーについての感想は書けませんが、今のところ主人公の透きとおるような感性を楽しめる作品だなあ、と思っています。特に雨の中の散歩のシーン、主人公が雨の日をどう捉えているか、が一番印象的でした。瑣末ですが、雨の日が好きなのに、「陰鬱な」空気、と表現しているのがちょっと違和感がありました。
それでは、続きを楽しみにしております。
2008-11-20 00:44:57【☆☆☆☆☆】小宮
小宮さん☆はじめまして。こんな駄文にお付き合いくださって、ありがとうございます。
長い小説。長い。……。た、短編よりは長いとは言え(長いか……?)3話まで行ってるのに枚数が32枚しかない話っていうのもなかなかないですよね(笑)ど、どうにかしたい。いえでも、続きものなのにお読みいただけて嬉しいです。読みやすい、と思っていただけたのなら良かった。ありがとうございます。私が思ったことを書いてるだけなので、ほんとは感性もなにもあったもんじゃないです(笑)で、でも頑張ります。
陰鬱、についてなんですけど、まずご指摘ありがとうございます。えーっと、主人公が雨で陰鬱な気持ちになるんじゃなくて、空気が陰鬱、の意だったりします。まさかの空気擬人化か。普通、陰鬱っていうのは人物の気分や感情に使う言葉であって、空気に対して使うのは間違いだって判ってるんですけどどーしても使いたかった。雨の日の一番良いところは空気が陰鬱なとこだと思ってるから。夢幻花の勝手なニュアンスはどうでもいいですね。ほんと、わかりにくくてすみません。でも実はわざと判りにくくしてたりします(さいてい)ひ、独りよがりで申し訳ないです……。この言葉を使った上で、もうちょっとマシな表現を見つけた暁には改稿したいと思います。
それでは、お読みいただきありがとうございましたっ。のろまな奴ですが、どうか続きもお付き合いいただけると嬉しいです★

2008-11-20 21:40:39【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
作品を読ませていただきました。正確には続きを読ませていただきました。かな。良い機会だったから冒頭から読み返しました。
全体的には淡泊感が漂っているのに、主人公や陽ちゃんなど登場人物が時たま見せる執着のようなものがアクセントになっていて物語を上手く動かしている感じがする。でも、この執着って私には理解のできない種類のもので気持ち悪くもある。気持ち悪く寛恕るということはそれだけ物語に引き込まれているのかなぁ……でも主人公には共感はしていないんだよなぁ。どちらかというと苦手なタイプの人間。でもすんなり読めてしまう。不思議な感覚の作品ですね。
では、次回更新を期待しています。
2008-12-07 11:54:24【☆☆☆☆☆】甘木
甘木さん☆…………ごめんなさい。ほんっっっ、っっとうに申し訳ありませんでした。「レスが遅れる」とかそういうレベルじゃなさすぎて今自分でびっくりしました。じゅ、12月。12月に感想をいただいていたのですね私。ぜ、全然こっちを見ていなかったもので、あのその……。ごめんなさい。
れ、レス返しします。
基本的に主人公も洋ちゃんも自分のスタイルを崩せないっていうか、人に合わせることのできない連中なので、そう感じていただけたのなら嬉しいです。
>>主人公には共感していない〜
やった!笑 
くせっていうか、難っていうか、そういうのを無くすことはできないので、だったらそれを隠さないで前面に押し出してやろうじゃないかと開き直っていたりします。わざと変な子にしてるわけではありませんけど。だから多分共感は誘えなくて、むしろ「何この子」って思われながら読んでいただけたりすると嬉しいなぁ、って思いながら書いています。
もう少ししたらまた更新しようと思っているので、よろしければ……あの、ほんとにこのレス返しおそくてすみませんでした…………よ、よろしければ、よろしければで良いんで、またお付き合いくださいませ。ほんとにほんとにありがとうございました。

2009-05-06 13:03:53【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
こんにちは! 羽堕です♪
 ありえるリアルな話なのに、どこか夢のような浮遊感を感じるのは何でだろう? と思った時に、私には無い感覚で書かれているから、なんだろうなって思いました。それは嫌じゃなくて、新しい発見のような昔を思い出すような所があって、どんどんと今回も読めてしまいました。
 それと薄い膜のような嘘というのか、ヨウスケという名が何を意味しているのか楽しみです!
 また続きを更新されるのを、ゆっくりとお待ちしております。
であ続きを楽しみにしています♪
2009-06-28 17:59:57【☆☆☆☆☆】羽堕
羽堕さん☆こんだけほったらかしにしてたのに、お付き合いしてくださってありがとうございます。
「新しい発見のような昔」ですか。素敵な表現! そんな素敵なものでもないですけど、でも嬉しいです。
ヨウスケはね、なんなんでしょうね。実は大工と鬼六みたいな話(今思いついただけ)なので、名前に注目してあげててください。
続き……つづき……が頑張ります。またお付き合いいただけると嬉しいです。
それではお読みいただき、ありがとうございました☆
2009-06-30 14:14:52【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
ああ、今年もまた読める『桃の天然水』。飲むほうは、どうも今年はスーパーにもコンビニにも並ばないようで、かなりサミしい狸です。
軽くて薄いようで、それでいて果実の持つ根本的な『濃密さ』をしっかり備えている――そんな感じのこの言霊たちが、狸にはまちがいなく『面白い』です。いや、おいしい、というのが適切かもしれません。
渇ききった狸としては、夏のうちにもう一杯くらい、おかわりもらえると嬉しいです。
2009-07-06 01:29:58【★★★★☆】バニラダヌキ
バニラダヌキさん☆きゃあ、半年近くほったらかしだったのに、座布団まで頂いちゃって、どどうしましょう。ありがとうございます。
ほんと、桃天見かけませんよね。そのまま飲むのも好きだけど、桃天でつくる、うすぼんやりしたゼリーが好物なので私もとても淋しいです。
えへ「面白い」ですか。よかった。どうしても、小ざかしいかなぁとか、厭らしいなぁとか思っちゃうんで。でも愛情込めてるからそうなっちゃうんだし、しょうがないのかなぁ、とか。でも、ほんとに「おいしい(面白いより嬉しいです)」って思っていただけたなら、すごくほっとします。
 希望的観測としては一杯……いや二杯ぐらいは頑張ろうよ私。ただ、遅筆の上、今年の夏は受験生の子を抱えるママ(姉でしょ)なので、また気長にお待ちいただけると嬉しいです。ほんとにほんとにごめんなさい。ぐすん。
 それではお読みいただきありがとうございましたっ♪
2009-07-11 12:12:22【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
こんにちは! 羽堕です!
 「うん」だけでも色んな表情が出るんだなって。でも質問の答えが「うん」だけだと素っ気なく感じてしまうのかなと、自分がそいう返事されたらどうかなって考えると……やっぱり物足りなく感じるのかも。「うん?」って聞き返したら「うん」って返事きて、これをずっと繰り返せるんじゃないだろうかと、ちょっとバカな事を思ってしまいました。
 仄かに見える家族関係もいいですし、すごく気になる様な言い回しもあったりして、やっぱり続きが気になります!
 アメをくれた女の子って、なんだか可愛くてしょうがなく感じてました。どうしてか自分でも分からないのですけど、この噛み合わなさ具合がいいのか、他に聞きたい事あるんじゃないかな? と思うけど、この対応が不自然なようで自然に感じてしまいます。だから確かに、へんな子なんだけど可愛いなって。
 洋ちゃんが帰って来てから、私の勘違いなのかも知れないけど物語が一気に動いてきたように感じました。小さな変化が、なんだか大きなものになるような、病気が悪化していくような不安というのかな。
 やっぱり不思議と、どんどんと読めてしまって面白かったです!
であ続きを、ゆっくりと楽しみにしています♪
2010-01-12 10:33:34【★★★★☆】羽堕
こんにちは。読みました。
なんだろう。何か息苦しい。なんだろう、この息苦しさは……。
怖い小説だと思います。
面白かったです。
つづき、いつになってもいいので、楽しみにしています。
2010-01-13 22:27:45【★★★★☆】中村ケイタロウ
羽堕さん☆投稿したその日に読んでいただけるとは全然思ってなかったので、とても嬉しいです。ありがとうございます。
うん、にうん? の会話っていうと、
「洋ちゃん」
「ん」
「うん」
「……? うん?」
「うん、なんでもない」

みたいな感じでしょうか。あぁ、この子らぐらいボケボケコンビならできそう……(笑
女の子に可愛いなんていう評価がいただけるとは思ってませんでした。マジですか?
>不自然なようで自然〜
やった! 特にこの子とは、そういう会話を目指してるので嬉しいです。よかった、こけてなかったんだ。
>洋ちゃんが帰ってきてから〜
も、嬉しいです。よ、よかった、「だからなに?」ってなっちゃったらどうしようとか思いながらびくびく書きました。二話以降、一話のぼんやり感から比べ、少しずーつほのぼのできなくなるように、ぎすぎすするように移行してきた(……つもり)で、今回ぐらいでって思ってたので、そう言っていただけて、ほんとにほっとしました。
ほんっとにゆっくりでごめんなさい。これからも無い知恵と根性ふりしぼって書きますので、またお付き合いいただけると嬉しいです。本当に、お読みいただきありがとうございました。

中村さん☆こ、こんな短期間でお二人も感想くださると思ってなかったよう。ありがとうございます。

息苦しい。怖い。
やったー!!
息苦しくなるように、一生懸命こね回して書いたので、すっごく嬉しいです。ジャンルはリアル・現代だけど、ほんとはホラーにしたかったりします。しないけど。そんな気持ちで書いているので、そう思っていただけたのならすごくありがたいです。こんなにありがたい評価いただいちゃっていいんでしょうか。バチがあたったりしないでしょうか。うちの真上にUFOが墜落するとか。

いつになってもいいなんて……ほんとにいつになるか自分でも想像がつかず、とっても不安です。すみません。でも、頑張って続きも書きますので、またお付き合いいただけると嬉しいです。お読みいただき、ほんとにほんとにありがとうございました。
2010-01-14 02:09:03【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
計:36点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。