最初に出てくる感想は「甘木さんらしくない」ということでしょう。今まで甘木さんの作品を読ませてもらいましたが、今までの雰囲気とはまったく違いましたね。今回の作品は本当に穏かで安定もしていて、読んでいて落ち着くよう感じがしました。
内容は言っちゃ失礼ですけどベタですよね。実は終盤まで読みながら焦っていました。まさかこのまま定番の終わり方をするつもりか、と。ただ最後に「後はご想像におまかせします」という感じの終わり方をしてもらって安心しました。そして同時に、想像をめぐらせて悲しくなりました。
「覚悟って何だよ」と嘆く主人公がよかったです。そりゃ愛した人が死ぬかもしれないので覚悟しろなんていわれも出来るわけはありませんから。そこが切に伝わってきました。
偉そう及び贅沢なことを言わせてもらいますと、もう少し何か欲しかった。物語が短すぎた気がします。すごくいい作品なんですが、物足りなさが残ります。まだ読んでいたかった。ストレートすぎた。
失礼なことをいってすいません。無視してくださって結構ですよ。では、次回作に期待します。
2008-02-17 22:42:09【☆☆☆☆☆】コーヒーCUP
読ませていただきました。
切ないような、悲しいような。余韻にどっぷりと浸れる作品で良かったと思います。貴史と菜穂美に待っている未来を考えると悲しくなりますが、切なさを演出するということでは、ラストの切り方は良かったと思います。
できれば、こういった内容は短編ではなく長編の中のワンシーンで読みたかったですかね。まぁ僕の我儘でしかないのですが。
あと、貴史の心情面をもっと濃く書いて欲しかったです。死を迎えようといている妻を前にした夫の心情にしては淡々と流されてしまった部分が目立ってしまったように思われます。貴史が何を考えているのかがあやふやになってしまった感がありました。
戯言をすいません。次回作品も期待して待っていますね。
ではでは、
2008-02-17 22:54:56【☆☆☆☆☆】こーんぽたーじゅ
作品を読ませて頂きました。
何というか、優しいタッチの名画の一部分を切り取ったような、そんな印象を受けました。
この二人の今までの事柄を見てみたい。在りし日の日だまりにどんなエピソードがあったのかを追いかけたくてたまりませんよ。
でもそうすると、きっと長くなってバランスが悪くなってしまうのだろうなぁ。少々物足りなさを感じてしまいました。着地点は見事だと思うんですがね。
だんだんエンジンが暖まってきたようで嬉しく思います。次回作に期待しつつ、お待ち申しております。
鋏屋でした。
2008-02-18 19:52:53【☆☆☆☆☆】鋏屋
一回、感想を書こうとしたら2chの落書きレベルだったのでやめました。植物ってスゴいですね。
【わたしが男で貴史君が女だったら】から始める台詞部分が甘木さんらしさかな、と思いました。そこ以外は特に思いませんでした。だって、投稿者名がなかったらこれが甘木さんの書いたものだなんて絶対にわからない。本当に書いたの、甘木さん?
2008-02-19 07:45:06【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
えー……良くも悪くもフツーだな、という印象でした。それからお犬さまと同じく投稿者名がなかったら甘木さんが書いたとはわからない(笑)実験的なんだろうけど、それにしたって普通すぎやしないかと思ってしまいましたごめんなさい。妙に薄っぺらいように感じたのですね。だから恋愛小説にも思えないし、かといって何かほかのジャンルが当てはまるかっていったらそうでもないし、涙がこみあげるほど心にぐっとくる何かがあるわけでもないし。
自分でもいつにもまして失礼な感想を書いてるなって思うんですが、なんとなーく自分でその原因は予想ついてるのです。なぜかって、わたしの名前も「菜穂美」だから。わたしもアタマで病院通いをしているから。「菜穂美が死ぬ」、いやなこったい!!と思ったら、もう機嫌を損ねたがきんちょみたいな感想になっちまいました。申し訳ありません(笑)
ついでに「!」(覚悟云々のところ)が一番わざとらしく、薄っぺらく感じました。「!」がないほうが雰囲気でるんじゃないかなあ、と私自信は思ったのですがあくまで一個人の感想でございます。失礼ばっかり書いて申し訳ありませんでしたー!!ではでは。
2008-02-19 12:10:51【☆☆☆☆☆】ゅぇ
読んで下さった皆様、感想を書いて下さった皆様、本当にありがとうございます。
これだけ私の駄目な部分を指摘して頂けて、今回も色々な意味で書いた甲斐のある作品でした。
>コーヒーCUPさん、ありがとうございます。はい。私も私らしくない書き方だと思います。思うところがあって、そのように書いたんですよ。題材も非常にありきたりだと思います。とにかくベタな題材をどうにかして物語にできるかと思って挑戦したかったんです……見事に失敗してますね。すみません。この作品(この書き方)を長く書くことはできません。ちょっと自分の書き方じゃないから辛いんですよ。
>こーんぽたーじゅさん、ありがとうございます。コーヒーCUPさんにも書いたのですが、この作品を長くすることは不可能です。本音を言うと私が書きたくないです。こんなひねた書き方は辛いです。心情を排したのは私の実験の一つでした。心情を極力排してセリフと動作で情景を描けるだろうかと挑戦してみたんです……変な書き方ですみませんでした。でも自分にはまだそのような書き方ができないことが分かっただけでもよかったと思っています。
>鋏屋さん、ありがとうございます。分不相応なほどの御言葉をいただいて赤面しています。ワンシーンを切り出せればと思って書いたのですが、同時に心情を極力排するという相容れないような書き方をしたからガタガタなうえ尻切れトンボですよね。猛省しています。
>模造の冠を被ったお犬さま、ありがとうございます。本人が書いてますよ……私も信じられないけど。私的には2ch的な感想を読んでみたかった気持ちもあります。忌憚ない罵詈雑言も勉強になりますから。模造の冠を被ったお犬さまは凄いなぁ。私が本当に書きたかったのは『わたしが男で貴史君が女だったら』のセリフだけですから。
>ゅぇさん、ありがとうございます。書いている時どこかで聞いた名前だなぁと思ったらゅぇさんの名前だったんですね。まったく他意はありません。名前を考えている時に浮かんだから使っただけです。しかし、偶然とはいえ他人様を不快にさせてしまったことは詫びなければいけません。本当にすみませんでした。このレスを読んでいただけているか分かりませんが、謝罪の意を込め24時間後(2月20日午後8時45分)に、この作品を削除させていただきます。感想のレスになりますが、故意に感情を削りまくって、わざとらしく一個所だけ強調したらどう反応するか知りたかったので非常に参考になりました。
この作品は私にとっては実験的な意味合いが強い作品だったので非常に参考になりました。しかしなかなか自分の思った通りには書けないですね。自分の未熟さを実感しました。
わざわざ感想を書いて下さった皆様には本当にすまないと思いますが、この作品によって不快感を与えてしまったことを反省し明日(2月20日午後8時45分)、この作品を削除させていただきます。
2008-02-19 20:46:59【☆☆☆☆☆】甘木
こんばんは、甘木様。上野文です。
御作を読みました。
消しちゃうんですね。勿体無い……。
私自身、非常に実験的な作品との印象を受けました。
勢いよく筆を振るわれたなあって。
主人公の理不尽に対する怒りが伝わってきて良かったと思うのですが。
ただ、恋愛小説として考えると、感情描写を切りすぎたかもしれません。
二人の結婚からの時間と交流を積み重ねていったら、それは、愛というかけがえのない「実」だと思うのです。
面白かったです。ではでは、また。
2008-02-19 22:34:33【☆☆☆☆☆】上野文
おう、まにあった――というような問題じゃないですね。
狸としては、文体もセリフ回しも、甘木様そのものに感じるのですが、なんといいますか……クルツのいないOUR HOUSE? ホームドラマと男女の愛をいっしょにしてはいけないのでしょうが、あちらのほうをクルツという猫を中心に据えたホームドラマとすれば、今回の愛情物語は、本来クルツなみの存在感(いや、そこはかとなくでも、とにかく全体を通して)を見せるべき『名も知れぬ小花たちの木』が、ラストにストンと提示されるだけで、いささか物足りなく。
簡明に淡々と描くにしろ、はやり物語上永遠の定番である『愛と死』は、もう少し煮つめて、いえ、見つめてみたい気がします。
2008-02-19 23:16:22【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
今のうちにレスしておかなければ……。
わざわざ感想を書いてくださりありがとうございます。ちょいとハノイの塔の公式を自力で作ってみようと、無い知恵を絞っていたらこんな時間になっていました。
>上野文さん、ありがとうございます。勿体ないはありがたい御言葉ですが、やはり他人様を不快にさせた作品を晒し続けるのは問題がありますのでキッパリ削除するつもりです。24時間時間をおいたのはレス返しをしたかったので……。自分自身に対する実験という意味では非常に価値があったので満足もしています。『二人の結婚からの時間と交流を積み重ねていったら、それは、愛というかけがえのない「実」だと思うのです』は深い言葉だなぁ。この作品では「実」を短絡的に捉えましたが、実際はきっと子供ができなくても大きな実りがあるのでしょうね。
>バニラダヌキさん、ありがとうございます。コメントを読んで上手い表現だなぁと素直に感心してしまいました。この2作ほど感情を極力排してみたい(感情ばかりが目立つ携帯小説の逆を書いてみたい)という思いに囚われ書いてみたのですが、なんとも上手くいかず、逆に清々しています。携帯小説のようなものを書きたいわけではないですが、やはりもっと心情を生かせる物を書いていこうと思っています。
改めて。読んで下さってありがとうございます。作品は削除しますが皆様からいただいた感想はしっかり保存させていただきます。本当に勉強になりました。
こんどはもっとマシな物を書こうと誓っております。
2008-02-20 00:08:02【☆☆☆☆☆】甘木
甘木さま。初めまして。
高校生同士の恋愛かと思いきや、病院の話でびっくりしました。
「恋」愛じゃなくて、愛の話だったと思います(むず痒い表現でごめんなさい)。
個人的な考えですが、想いが通じ合うまでの感情が恋で、通じ合えば愛だと思うのです。だから、二人の恋は実ったんじゃないかなとか。愛だって、子供という形ではないけど、そこにあったんじゃないかなぁとか思ってみたりして。
命の表現は、木との対比が印象的でした。
つまらない感想でごめんなさい。
消してしまわれるということだったので、その前に一言だけ、面白かったという意思表示をしたかっただけなんです。
それでは、失礼致します。
2008-02-20 01:12:55【☆☆☆☆☆】渡瀬カイリ
昨日の今日でなんとも面目もないのですが、ゅぇさんがこの作品を削除する必要はないと優しい御言葉を下さいました。もうご厚意に甘えまして前日の「24時間後に削除する」と言った言葉を取り消させていただきます。ああ、朝令暮改だなぁ。
>渡瀬カイリさん、ありがとうございます。「想いが通じ合うまでの感情が恋で、通じ合えば愛」の言葉、うなずいて読んでいました。いままで「恋」と「愛」を同列で考えていたんですが、状況の変化を表す言葉だったんですね。納得です。話変わって、私は木って永遠の生命的なイメージを持っているんです。だから儚い命との対比に使ってみました。分かってくれる人がいて嬉しいです。わざわざ感想を書いてくださってありがとうございます。
昨日からガタガタさせてしまい済みませんでした。削除を楽しみにしている方がいたら期待に添えなくて済みませんでした。皆様のご厚意により削除せず掲載を続けさせていただきます。
2008-02-20 20:46:49【☆☆☆☆☆】甘木
読ませていただきました。普遍的なものを主に扱ったものなだけに、もう少し読後に衝撃を受けたかったです。衝撃というと違うか、なんというか、何かをしなくてはならないような、何かをしたくなるような、そういうものを与えてもらえないと、溢れかえったテーマなだけに、あまり良いものだと思えないのだと思います。甘木さんのやりたいことを自分なりに愚考しても、分量的に若干厳しいかもと思いました。失礼します。
2008-02-23 19:17:36【☆☆☆☆☆】メイルマン
>メイルマンさん、ありがとうございます。自分でも馬鹿な制約をかけて書いたもんだ反省しています。この手法で書くには私の技量は足り無すぎました。もっと長くエピソードを織り交ぜながら書けば違った感じになったかもしれませんが……いや、この書き方だと何枚原稿用紙を費やしてもものにならなかったかな。でも、私的には色々な問題点が浮き彫りになったので収穫のあった作品でした。改めて読んで感想を書いてくださったことに感謝致します。
2008-02-24 22:20:41【☆☆☆☆☆】甘木
拝読しました。嫌いじゃありません。ただ、非常に物足りない印象を受けました。面白かったのにー……。幸福が途中でぷっつり途切れるシチュエーションは切なくて本当に好きなんですよ。それから淡々とした日常風景的なものも。総括すると結構良かったです。無難な感想で申し訳ありませんが、これにて。
2008-02-26 07:55:02【☆☆☆☆☆】水芭蕉猫
はじめまして。
淡々としているのに優しい雰囲気の文章だと思いました。でもするっと終わりすぎて、皆さん仰っていますがなんだか物足りない気がします。余計なものをギリギリまで省いたものだとは思うのですが、なぜ菜穂美が貴史を好きになったのかはエピソードがあると良かったです。個人的に。それかもっと最初の説明も簡潔にしてしまうか……でも、難しいところですね。
上手く言えなくてすみません。失礼しました。
2008-02-27 23:36:10【☆☆☆☆☆】忍足 推
>水芭蕉猫さん、ありがとうございます。やはりある程度過去の事象を書かないと二人の結びつき(愛情)は伝えられませんよね。自分自身に変に制約をかけて書いたのは失敗だったです。日常のワンシーンを鮮明に書くといういうのは難しいです。
>忍足推さん、ありがとうございます。優しい雰囲気との御言葉嬉しかったです。心情をなるべく書かず雰囲気をを伝えられたらなぁ、と思っていたので少しだけほっとしています。冒頭の説明文は長すぎましたね。やはりエピソードを織り交ぜて書いた方が本編の雰囲気をさらに醸し出せたでしょうね。反省材料です。
わざわざ読んで下さり、感想まで書いてくださり本当にありがとうございます。
2008-02-29 07:30:31【☆☆☆☆☆】甘木
こんにちは。
ずいぶん遅い感想になってしまいました。この作品が投稿されたばかりの時に一度読ませていただき、本日もう一度読み返したところです。悲しいお話なのですが、やはり主人公の思いが書かれていない分それが半減されてしまっているのかなあと、そんな風に感じました。主人公の感情描写がほとんど無いのは、何となく甘木さんの照れ隠しのような気がするのですが、最後にぽつりと主人公が『悲しい』と言うような内容をほのめかす事で、彼女も救われるような気がしました。
他の方のレス返しにありましたが、『もしさぁ、わたしが男で貴史君が女だったら〜』のくだりを書きたいが為の作品なんだなあと、実際思いました。なので、そのくだりに共感、もしくは反感等を覚えた読者にしか印象を植え付けられないのだと思います。
ずいぶん遅い感想で、しかも言いたい放題で本当に申し訳ありません。
甘木さんの次回作、心待ちにしております。
2008-03-01 11:35:14【☆☆☆☆☆】オレンジ
>オレンジさん、ありがとうございます。心情を排して書くというのは難しいです。おまけになんのメリットもない(苦笑。やはりこのぐらいの長さの作品ならば感情をもっと押し出してメリハリを付けないといけませんでしたね。確かにベタベタとした心情を綴ることに抵抗はありましたが、やりすぎて無意味なものになってしまいましたよ。『わたしが男で〜』のセリフから作り上げた作品ですから、オレンジさんの指摘通りだと思います。このセリフを生かすためには彼女の未練をもっと描くべきでした。いえ、いえ、率直な御意見は大変参考になります。わざわざ感想を書いてくださってありがとうございます。
読んで下さった皆様ありがとうございました。
2008-03-02 22:38:24【☆☆☆☆☆】甘木
お久しぶりでございます。ミノタウロスです。遅すぎる感想で申し訳ありませんが、書かせて頂きます。
甘木様が描く恋愛とは如何なるものかとかなり興味深く読ませて頂きました。それと同時に読んでいてくすぐったくて堪らない……と何度もニヤついてました。
中盤まで読み進めた頃、このベタなストーリーで何を表現なさろうとしてるのかがよめず、徐々に違和感が強くなっていました。
最終的に主人公が夏の匂いに想いをのせる表現がよい印象でしたが、それ以上に感じるものがありませんでした。なにやら実験的な書き物であったようなので、仕方ないかもしれませんが……。もしまた恋愛ものに挑戦なさるなら淡々としたものでなく、もっとのめり込むような作品を期待しております。
では、またお目にかかる時まで。
2008-03-07 14:20:47【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
>ミノタウロスさん、ありがとうございます。感情を極力排除したらどうなるか、などという無謀な試みがこれです。ベタな題材で挑戦しましたが……見事に散りました(笑。それでも皆さんから感想や意見をいただけて色々参考になった作品で、書いた甲斐がありました。匂いって記憶を蘇らせる効果がありますよね。それを題材に使ってみたかったんですよ。いやぁ恋愛ものは苦手だから当分は手を出さないかな(笑。でも、何かの拍子でまた恋愛ものを書き出したりして……。ともかく、この作品のような感情を排除するような書き方はやめ、普通の書き方に戻ろうと決心しました。また、お目にかかれる日を楽しみにしています。
2008-03-15 10:47:10【☆☆☆☆☆】甘木
どうもお久しぶりです。恋愛ものは自分も苦手でして、甘木様のむずがゆくなるところわかる気がいたします。久しぶりに読んだ甘木様の作品としましては、少々中途半端な気がしましたが、それはたぶん題材が難しいせいでもあるのでしょう。やっぱり「死」っていうのは扱いにくいですもん。言葉が軽く感じられたのですよね。
さて、短い作品だったので時間のない今の自分でも読むことができてそれに満足しています(笑) 今度は時間がたっぷりあるときに他の甘木様の(以外のかたがたのも)作品を読ませていただきます。ではでは。
2008-06-19 22:06:53【☆☆☆☆☆】影舞踊
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