『ストレス解消法』作者:近藤 菫 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
友浦和幸(14)―。日課は、「親父狩り」「いじめ」「ケンカ」その他、暴力沙汰。理由は、ストレス解消になるから―。先生をも病院送りにした、超がいくつもつく問題児・和幸。仲間のヨシタケと一緒に、問題を次々と巻き起こす―。これ以上、被害者は出さないでほしいが、ムリであろうか―・・。
全角1716文字
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原稿用紙約4.29枚
友浦和幸(14)―。
日課 「親父狩り」「いじめ」「ケンカ」その他、暴力沙汰。
理由 ストレス解消になるから。

和幸は、毎日のように低学年の男子と同学年の男子を「いじめ」ている。
理由は、ストレス解消になるから、らしい―。
それは、親や先生も気づいているが―。

「オラッ、金出せやっ」
「五千円でいいからさあっ」
和幸と仲間の三村ヨシタケが、今日も低学年の男子生徒を「いじめ」ている。「渇上げ」とかいうやつだろうか。
「そっ、そんなに、持ってな―」
顔を傷だらけにした男子生徒が、泣きそうになりながらも言おうとするとー。
「んーだと?コラ」
和幸が、男子生徒の胸倉をつかむ。
「も〜っと痛い目に遭いたいのかにゃ〜?」
ヨシタケが、男子生徒の顔をつついて言った。
「ほんとに―持ってな―」
男子生徒が言い終わらないうちに、和幸が、男子生徒の顔に右拳を埋め込む。
ゴッ
「!」
男子生徒は、口からた大量の血を吐いた。―吐血。
そのときだ。
「お前ら!そこで何してる!」
後ろから大人の声がする。
振り返ると、そこには、体育の教師・三村がいた。
「―三村だ」
ヨシタケが、平然と言う。
和幸は、気を失っている男子生徒を「くそっ―」と言って、三村のほうへ放る。
「幹島!幹島!」
三村が、男子生徒を抱えて呼びかける。
「―――」
返事がない。完全に意識を失っている。
「――!」
三村は、その男子生徒を静かに寝かせてから言った。
「お前ら―自分が何をしたか、分かっているのかっ」
三村の顔は、真っ赤になっている。本気のようだ。
「あ〜。分かってんよ。「いじめ」ってやつ〜?」
ヨシタケが言った。和幸は、依然、黙ったままだ。
「それ以上だ、、、!―和幸に、ヨシタケだな。退学だ!貴様ら二人、退学にしてやるっ」
三村が二人を指差して怒鳴る。
「へ〜。ちゅーがくにも「退学」あるんだ〜」
「―ねえだろ」
和幸が始めて口を開いた。
「大体、んーなこと言っていいのか?教育委員会とかってのがあんじゃないの?」
「ふんっ、教育委員会だって、お前らの退学を賛成してくれるハズだ!」
「―じゃ、こ〜するっきゃないにゃ〜」
ヨシタケは、そういい終わると、三村の元に走った。
「な、なん―」
「ちょ〜っと、寝ててもらうよ〜」
ヨシタケはそう言うと、三村の肩を掴み、思いっきりひざをみぞおちにぶち込んだ。
「―ぅぐっ!」
三村はうめき声を上げ、みぞおちを押さえ、倒れこんだ。
「おっ前ら―っ」
「へー。結構度胸あんだな。さすが、体育の教師、だっ!と」
和幸はそう言うと、ズボンのポケットに手を突っ込んで、三村の腹を蹴った。
何回も。気を失うまで。
ドッ ドッ ドッ ドッ
「ぅあっがっ―」
しばらく続けると、三村はだんだんと弱っていった。
「よ〜し。んじゃ、いいか〜?」
「おう。軽〜く、な」
和幸から了解を得ると、ヨシタケが三村の髪を掴みあげて言った。
「ん〜。頑張ってんね〜。でも、さよならだぁ〜」
「よせ、、やめ、、」
三村の言葉もむなしく散り、ヨシタケがどこから持ってきたのか、鉄パイプを手にした。
「和ちゃ〜ん、頭持って〜」
「わーった」
和幸が三村の頭を両手で支えていると、ヨシタケが鉄パイプを大きく振りかぶってー。
「やめてく―」
「ホームラン☆」
打った。
ガッ
「―!!」
三村はそれを受けると、眠る様に目を閉じた。
「ふ〜、今回はちょ〜っとやばかったかにゃ〜?」
ヨシタケが、頭をポリポリかきながら言った。
「心配するな。こいつだってヤボじゃない。しばらくすれば気がつくさ」
「そーか〜?」
「多分な」
「和ちゃんが言うなら」
二人は、血のついた鉄パイプを引きずりながら家に帰っていった―。

後日、三村教師が倒れている、とのことで、救急車が呼ばれた。
犯人は、不審者ということになり、いまだに探しているらしい。

かれかの「犯罪」は、これからも続く―。


2008-02-15 16:18:04公開 / 作者:近藤 菫
■この作品の著作権は近藤 菫さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは。今回で2回目、近藤です。
「―」は、伸ばす音じゃないときと、伸ばす音のときがあります。
―まぁ、一応続くやつに仕立て上げようかと思っておりますので、よろしくどーぞ。
この作品に対する感想 - 昇順
続きが気になります
お願いします!書いてください!
2008-02-15 20:40:52【★★★★★】不炎
面白いです。
続き、頑張ってください!

後、余計かもしれませんが
ちょっと誤字を発見しました。
最後の一行
“かれかの「犯罪」は、これからも続く―”
  ↑
2008-02-22 20:34:56【★★★★☆】美羽
美羽さん、ありがとうございます。
気づきませんでした……。
2008-04-01 08:35:17【★☆☆☆☆】近藤菫
どうも、忍足です。

まず、記号の使い方などが規約に合っているか少し気を配りながら書くことをお勧めします。ここの掲示板は結構厳しいので、分かっていると思ってもきちんとしないとそればかり指摘されて、内容の批評がもらえないことがあります。
すみません。慣れるまで私も最初はそうでした。

内容は軽妙な感じですが、短く、登場人物の性格もまだよくわからないので続きが楽しみです。
2008-05-12 23:19:34【☆☆☆☆☆】忍足 推
こんにちは。哀歌というものです。
失礼ですけど利用規約を読んだことは……?もう一度読み直すことをお勧めします。2回目の投稿ということなので安心してしまっているか忘れているか、最初から見ていないか。最後ではないといいですね。「三村教師」についてですが、意識不明とか書いておいたほうがいいと思います。殴られて警察に言わないのはおかしいかと(警察も犯人見つけられると思うのですが)。いえないならその理由を書いてくれてると分かりやすいかと。その他結構いろいろあるので、見直してみてください。教師、先生。ここは統一したほうが格好いいと思うのは私だけでしょうかねぇ
あと、文章を無理やり格好つけようとしている気がします。でも後から手を抜いているように見えます。そのため文章そのものの良さがなかなか見れない気が……。
更新期待してます。別窓を開いて規約を見ながら小説を書くという手もあります。注意して頑張ってください。では
2008-06-04 22:17:20【☆☆☆☆☆】哀歌
計:10点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。