『タランチュラ』作者:時貞 / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 心因性の胃腸炎で二週間近くも冷房がキンキンに効いた部屋で寝込んでいたアタシは、久しぶりに身支度を整えて自室のドアから一歩足を踏み出した瞬間、殺人的な猛暑と肌を突き刺すような強烈な日差しに思わず卒倒しそうになってしまった。毎日トモダチのナオミが何とか口にできる食べ物を買い出しに行ってくれていたとはいえ、胃腸炎で倒れる前に比べると体力が驚くほど落ちている。閉じた眼のまぶたの裏で無数の星がチカチカと瞬いた。アタシは頭をゆっくりゆっくりと左右に振って、大きく息を吸い込んだ。重くて生ぬるい空気がどっしりと肺を満たす。その不快さにかえって頭がすっきりした。
 さて、どうしよう。
 今日のところは美容院にでも行ってその後手ごろなイタリアン・レストランで食事して、帰りに駅前のコンビニでファッション誌と缶ビールと冷麺でも買って、また冷房をキンキンに効かせた部屋でゆっくりテレビでも見ながらまったりくつろぎたいところだけど、現実的な問題として金銭的にそれほど余裕があるとは言い難い。なにしろこの二週間以上ものあいだ、体調不良を理由にバイトを休んでいるのだ。もともとたいした貯金など無かったアタシにとって、これ以上収入が無い日が続くとさすがに不安になってくる。でも、なんとなくバイトに行くのは気が重い。
 さてさてどうしたものかとドアに凭れて思案していたところ、まるでアタシの心中を見計らったかのようにハンドバッグの中のケータイが着信を告げた。誰が掛けてきたのかは取らずともわかっている。バイト先の店長だ。アタシは少し滅入った気分になりながらケータイを取り出し、通話ボタンを押した。いい年した男のくせにやたらキンキンと甲高い、聞きなれた声が耳に飛び込んでくる。
 ああ、ああ、アヤカちゃん! どうよ、元気になったぁ? うんうん、ナオミちゃんから聞いてるけどねぇ、なんとか胃腸炎だっけ? もうだいぶ症状は良くなったみたいじゃない。でさぁ……まだ体調完全じゃあないんだろうけど、今日ちょっとオンナのコの出が悪くてさぁ……できればアヤカちゃん、これから出勤してくんないかなぁ? まぁ、無理にとは言わないけどさぁ……できればさぁ……。
 アタシは聞きながらなんだか頭痛がしてきたので断ろうとしたのだが、どういうわけかいつの間にやら出勤することになってしまっていた。ケータイをハンドバッグに放り込み、なるべく日陰を選びながら駅へと向かった。どこにそれほどたくさんいるのだろう? と思えるほどに、セミたちが大音量を上げて鳴きまくっている。
 店長のキンキン声を一時間聞いているのと、このセミどもの大音量を二時間聞き続けているのとではどちらがマシだろう……? などとバカなことを考えているうちに駅に着いていた。券売機で切符を買って改札を抜けると、ちょうど上り電車が入線してくるアナウンスが聞こえてきた。走るのもしんどいアタシは次の電車でもかまわぬとわざとゆっくりエスカレーターに乗ったのだが、ホームに着いてみると先ほどの電車はまだ止まっていた。発車まで三分待ち状態だったらしい。朝のラッシュ時間帯では考えられない悠長さだが、この猛暑の中ホームで数分間待たされることを思うと、ただののんびり鈍行電車も夢のギャラクシー・エキスプレスのように思えてくる。途中で急行に乗り換えるなんてことはあえてせず、四十分ほど掛けて目的の駅に到着した。
 いつ見ても汚らしい雑居ビル。なんとなくオシッコ臭いエレベーターに乗って六階で降り、バイト先の事務所の重いドアをノックする。はーい? という独特な語尾の上がる間の抜けた声に、アヤカですとこたえると、勢い良くドアが開かれて店長のやたらに長い顔が満面の笑顔であらわれた。
 おお! アヤカちゃん、ちょうど良かったっ! いまちょうど一人お客様にお待ちいただいてるとこなんだよぉー! 暑い中今来てすぐなんなんだけど、これから早速西新宿のホテル・SHに行ってもらえるかな? そこの2301号室だからさっ! ドウグはもう準備しといてあげたから、ササっとメイク直しして出てもらえば……なかなか紳士的な声のお客様だったよ! それじゃあ……。
 店長の厚ぼったい唇から唾が飛んできて、アタシはハンカチを出してあからさまに顔を拭った。さっきの電話の時とは違い、アタシの体調の事に関しては何もたずねてこない。まぁ、そんな事こっちもハナから期待なんてしてないんだけど。アタシが黙って立っていると店長は少し卑屈な表情になって、どうしたの? なんて聞いてくるから余計ムカついてきて、なんでもありませーん! とアタシ的には超ハイトーンな声で返事をかえしつつとっととドウグを持って事務所を出た。
 ホテル・SHといえば誰が見ても高級ホテルである。ここに部屋を取ってあるということは、そこそこに金持ちのお客さんなんだろう。もしかしたらスゴイお金持ちかもしれない。うんとサービスすれば、気前良くチップをはずんでくれるかもしれない。アタシは二階のロビーで念入りにメイクを直すと、指定された2301号室へと向かった。いつものこととはいえ、ドアが開けられる前というのはなんだか胸がドキドキする。緊張感とはちょと違う意味なんだけど。
 ドアをノックすると中からどうぞと声が掛かって、アタシは遠慮がちにゆっくりとドアを開いていった。まず気がついたのは静かに流れている音楽だった。アタシの聴いたことの無い音楽。少しダークなメロディーラインに詩を朗読するようなボーカル、レトロな感じのキーボードの音色。ドアを完全に開けきると、室内の様子がハッキリとしてきた。照明は暗めに落としているが、かなり広い部屋であることはハッキリとわかる。左右を見回すと向かって右手に大きなキングサイズのベッドがあって、その上に腰を降ろした人物のシルエットが見える。アタシが失礼しますと声を掛けて一歩室内に足を踏み入れると、ベッドの上の人物も立ち上がってなにやら手の中のモノを操作した。薄暗かった室内に煌々と照明の光が降り注ぐ。
 やぁ、待ってたよ。もっとこっちに来なよ。冷たい飲み物も用意してあるからさぁ。突っ立ってると疲れるだろう。この暑い中よく来てくれたね。
 なんて言われて、アタシはコクンと頷きながらその人物に近づいて行った。背の高い、痩せぎすの男が全裸で立っていた。割合彫りの深い顔立ちをしていてハンサムの部類に入りそうだが、肌の色がやけに青白い。前に一度アングロサクソンの相手をしたことがあるが、もしかしたらこの人も外国人かしらん? などと思ってしまった。見た感じ全体的に肌に水分が感じられなくて、なんだかゴム人形みたいだな……なんて思っていると、男がアタシに微笑みかけた――ように見えた。右側の頬が不自然に吊り上って、微笑んだように感じたのだ。年齢は一見したところでは判断できない。見ようによっては二十代後半にも見えるが、三十代、いや、四十代と言われても自然と納得してしまいそうだ。
 君の名前は? と聞かれたので、アヤカですとこたえて頭を下げる。営業用の笑顔を作りながら服を脱ごうとすると、男に手で制された。
 いや、待ってくれ。
 アタシはシャワーを浴びても良いですか? とたずねたが、男は例の不自然な微笑を顔に貼り付けたままゆっくりと首を振る。アタシがハンドバッグからドウグを取り出すと男はガラス玉のような冷たい目を向けて、そんな物はしまいなさいよ――と口を少しだけ動かして言った。仕方なく男に促されるまま、一緒にベッドに腰掛ける。なんとなく自分の体温が一度くらい下がった気がした。
 喉が渇いただろう、何か飲むかい? え、ビール? 良く冷えたシャンパンなんかもあるけど……そう、ビールでいいのね。
 男はそう言って部屋に備え付けの冷蔵庫――ホテルの冷蔵庫とは思えないほど立派で大きな冷蔵庫だった――から見たことも無い銘柄のビールを取り出すと、これまた冷蔵庫から一緒に取り出したグラスを琥珀色の液体で満たし、アタシに手渡した。自分はシャンパンを開けると、ビンに直接口をつけてグビグビと飲みはじめる。
 アタシがビールを一口飲んでからあのーと切り出すと、男は、それはノルウェーのビールだよと例の微笑を浮かべながら言った。ここは相手の出方に従ったほうが良いと判断したアタシは、とりあえずビールをゆっくりゆっくり口に運んだ。男はシャンパンをすぐに飲み干してしまうと、今度はブランデーをグラスに満たしてアタシの横に腰を降ろした。枕元に転がっていたリモコンを取り上げると、なにやら操作する。とたんに部屋に流れていた音楽の音量が上がった。男は横目でアタシを見ながらしゃべりはじめる。
 アヤカね。君は何歳? え、十九歳? ふーん、もっと年上かと思ったよ。まぁ、少しはサバ読んでるんだろうけどね。はっはっは! ところでアヤカはこの曲知ってるかい? え、知らない? うーん、そっか……。これはね、ドアーズのジ・エンドっていう曲なんだ。ドアーズっていうのは特別なバンドなんだよ。ビートルズやストーンズなんかとはまた違う意味でね。彼らは、ドアーズは、ロックに「知性」を吹き込んだ最初のバンドなんだ。中でもこのジ・エンドなんかは……。
 アタシは適当に相槌を打ちながら聞いていた。ビールはすっかり飲み干してしまったが、なんだかこの男の話を聞いていると更に喉が渇いてくる。なんでアタシみたいなホテトル嬢を呼びながら、延々とドアーズやらの話を続けるのか。こいつはもしかしたらとんでもない変態かもしれないぞ、とアタシは身構える。と、ふいに男が口をつぐむなり、いきなりアタシの両手を取った。思わずビクリと跳ね上がる。
 君の両手の手のひらを見せてくれないか? ああ、そうそう。
 男はアタシの手のひらを右、左、右、左、右、左と何度も凝視する。かれこれ十分以上もそうやっていた。この人手相にでも凝っているのかしらん? などと思ってしまう。
 ああ、良い手をしているね。とても良い手だよ――そう言うなり男はうつぶせの格好でベッドに横になった。今まで気づかなかったが、男の尻の右裏のところには大きな蜘蛛のタトゥーが入っている。ほかには何も飾りの無い、ただただ一匹の蜘蛛だけが異様にリアルに彫られていたのだ。
 うつぶせになったまま男がささやく。
 さぁ、アヤカ。君の手で僕のこの蜘蛛を触ってくれないか。何も考えずに、じっとその手を置いているだけでいいんだ。さぁ……。
 言われるままに、アタシは右手を男の尻に這う蜘蛛の上に置いた。まるで催眠術でもかけられているような気分になってくる。
 うん、いいよ。……今度は左手を置いてごらん。
 男に言われ、今度は左手を蜘蛛の上に置いた。先ほどよりもひんやりとした感触が伝わってきて、頭がなんだかぼんやりとしてくる。酔ってないのに酔っているかのような、不思議な浮遊感に包まれた。
 そう、いいよ。君は左手の方が良いみたいだね。じゃあ、そうやって左手を置いたままじっと目を瞑ってごらん。
 言われたとおりにする。一分、二分、三分、五分、?分……アタシの頭の中に、突如鮮明な映像が浮かんできた。普段見る夢などとは違い、匂いや温度や風の動きまでも感じられる。

 そこは大きな邸宅の前だった。
 真夏の日差しが燦々と降り注いでいる。
 男が若いオンナのコを連れて邸宅の中に入っていく……。
 月明かりが薄ぼんやりと邸宅を映し出している。
 男が若いオンナのコを連れて邸宅の中に入っていく……。
 ちらほらと粉雪が舞い落ちてきている。
 男が若いオンナのコを連れて邸宅の中に入っていく……。
 真っ赤な夕日に邸宅の白い壁が染められていく。
 男が若いオンナのコを連れて邸宅の中に入っていく……。
 …………
 …………
 若いオンナのコたちが涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら泣き叫んでいる。
 ――いや――――! もうそれ以上切らないで! ピアノが弾けなくなっちゃう――っ!
 ぎゃ、ぎゃ、ぎゃぁぁぁ――――! お、お願い! なんでも言うこと聞くから、こ、こ、殺さないでぇぇぇ――――っ!
 痛いっ! 痛いぃぃぃ――――っ! なんでこんなっ! こんなひどいことぉぉぉぉ――――!
 あ、あ、悪魔っ! あなたは悪魔だよっ! ……い、いや、もうやめて……な、なによそれ……ぎゃぁぁぁぁぁ――――っ!

 気づいたらアタシは左手を蜘蛛から放していた。今のはいったい何? 全身に鳥肌が立っている。額から冷たい汗が何筋も流れてくる。今のはいったい何?
 思い出したようにベッドを見た。男が居ない。周囲を見回す。誰の姿も見えない。アタシは得体の知れない恐怖と異様な感覚にわけのわからぬパニックを起こし、すぐにこの場を逃げ出そうと思った。料金をもらっていないが、この際そんなものはどうだっていい。アタシの本能がとにかくこの場を早く離れろと告げていた。
 ハンドバッグを引っつかみ、ドアの方へと向かう。がしかし――どうしたことか? 足が、頭が、いや、全身がふらついてうまく前に歩くことができない。意識だけははっきりとしているのに、それに抗って身体が思うように動いてくれないのだ。アタシは何度も尻餅をつきながら、少しでもドアに、外の世界に近づこうと必死になった。歩くことに集中して……、歩くことに集中して……、歩くことに集中して……。よし! 少しずつ、ほんの少しずつだが前に進みはじめた! この調子で、この調子で……。
 足元を見つめながら歩くことに集中していたアタシは、このときある物が目に入って声にならない叫び声をあげた。
 蜘蛛――!
 巨大な蜘蛛が、手のひらほどの大きな蜘蛛がアタシの行く手を拒んでいた。全身が再び硬直する。まさに身体が凍りつくほどの恐怖心が脳の中を駆け巡った。
 
 アヤカ。君にも見えたんだね。ありがとう。あ、でも、ドアーズぐらい知ってて欲しかったなぁ。お金はちょっと多めに入れといてあげるから。……このハンドバッグの中でいいよね? ああ、今日は楽しかったよ。でも、ドアーズぐらい知ってて欲しかったなぁ。……ところで君は蜘蛛は好きかい? ん? ……まぁいいや。本当に楽しかったよ。それじゃあ…………。

 背後から冷たい衝撃が走り、アタシは目を見開いた。そのまま視線を胸元に落とす。なんだろう、これ? なにやらアイスピックみたいなものが、アタシの背中から心臓を貫いて胸元から飛び出してるみたい。不思議と全然痛みは感じない。むしろ、キーンと冷たい感触が足元から頭のてっぺんまで駆け抜けていく感じで気持ち良い。
 足元から蜘蛛が這い上がってきていた。アタシはじっと蜘蛛の動きを見つめる。
 蜘蛛と目が合う。すると突然蜘蛛の口がくわっと人間のように開き、おかしな声でやたらめったら鳴き始めたのだった。

 ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃおぎゃぎゃぎゃひぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃまぎゃでぎゃぎゃぎゃすぎゃぎゃぎゃね――――


         了
2007-08-21 17:50:59公開 / 作者:時貞
■この作品の著作権は時貞さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
90%以上の皆様、はじめまして。時貞と申します。こちらに来たのは半年以上ぶりです(^^;
久々にショートx2なんて書いてみたのですが、随分と小説から遠ざかっていたので、ペケペケなシロモノになってしまいました(泣)
ちょっと実験的なモノを書きたかったのと、好きな某作家の文体を真似して書いてみたのですけれど……。
感想やご指摘などいただけると幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします!!
この作品に対する感想 - 昇順
お久しぶりです。勿桍筑ィです。覚えていますか? ああ、まあいいです。
正直なところ、よくわからなかったです。
女性が男性のもとに出向く、ああ、テレビで見たことがあるぞ。ん? ドウグ? 題名がタランチュラだから。ああそうかくもの駆除の仕事か。いや違うか。
というように、いろいろ考えながら読んでいたせいでしょうか、結局何だったのか正直なところ分からなかったです。
ただ、指を切ってるところらしき場面? は私は好きです。
では、次回作品も期待しています。
2007-08-21 18:36:17【☆☆☆☆☆】勿桍筑ィ
お久しぶりです。拝読しました。デリヘル系だろうかと思って読んでましたが、ドウグと出てきた辺りでSM嬢系かな。と思いました。……違ったら思い切りごめんなさい。で、私もなんだかよく解りませんでした。でも何だかそそられるような気持ちにはなりますね。出来るならば実際はどうだったのかというのを見てみたいところです。
2007-08-21 22:44:52【☆☆☆☆☆】水芭蕉猫
[簡易感想]軽く読めてよかったです。
2007-08-22 06:54:36【☆☆☆☆☆】アナハイム
お久しぶりです(と言ってもいいのかな)。作品を読ませていただきました。
あぁ、そういうオチだったのか。この最後の一行がいいですね。蜘蛛の不気味さをひしひしと感じられました。しかし欲を言えば、その鳴き声に至るまでにもっとジワジワと迫るような感じを出して欲しかったかなぁ、とも思います。
戯言を失礼しました。次回作も楽しみにしています。
ではでは、
2007-08-22 10:14:08【☆☆☆☆☆】こーんぽたーじゅ
勿桍筑ィ様>
もちろん覚えておりますとも!!いつも僕の拙作にご意見を下さりまして、勿桍筑ィ様には本当に大変感謝しております。今回は実は、僕もよくわからないシロモノになってしまっているんですよ(だったら投稿するなや!!というお言葉も甘んじて受けます(^^;)。もとは新境地を目指したかったというのがありまして。一人の風俗嬢を中心に様々な出来事を展開させていく、会話はすべて地の文の中で表現する、といった前提で書き始めたのですが、後半から昔の僕(?)が出てきてしまって迷走してしまったしだいであります(泣)基本的なことですが、次回からはしっかりとプロットを練り終えてから書き始めることにします(汗)大変励みになるお言葉を誠にありがとうございました!!

水芭蕉猫様>
ああ、水芭蕉猫様!!お久しぶりです。僕がこちらで投稿をはじめた初期の頃から沢山のご感想をいただきまして、水芭蕉猫様にはおおいに感謝しております。今作ですが、最初はSM系風俗嬢を主人公としたリアル物を書こうと思っていたのです。実は(笑)それが書いているうちにどんどん路線を外していって(トホ)ジャンル付けにも困って単なる「ショートx2」にしてしまったのですが、あえていうなら幻想小説……というのは強引過ぎますね(^^;なのでタイトルも最後に強引につけてしまいました。お読みくださった方には大変不親切だったと反省しております。完全復帰までの助走だと思っていただければ幸いです(自分勝手(+o+))。貴重なお言葉を誠にありがとうございました!!

アナハイム様>
拙作をお読みくださりまして誠にありがとうございます。お名前を見るたびに、ガンダマーの僕は「アナハイム・エレクトロニクス社」を想起してしまいます……などと戯言を失礼いたしましたm(__)m

こーんぽたーじゅ様>
わぁ、こーんぽたーじゅ様!!随分ご無沙汰しておりました。時貞です。一時的に帰ってまいりました!!今作は読み手の方がいったいどういう風にとらえるだろうか?と大変興味深々でしたので、こーんぽたーじゅ様のようにある種のホラー的な感覚で読んでいただけた方がいらっしゃって、非常に感謝しております。といいますか、安心しております(笑)しばらくブランクがあくと、小説って本当に難しいなぁと今更ながらひしひし感じてしまいますね。うーん、もっと精進せねば!まだまだ未熟者の僕ではありますが、こーんぽたーじゅ様のお言葉をいただいて次回作へ向けての大きな励みとなりました。いつものことながら、本当に貴重なご感想をありがとうございます!!
2007-08-22 13:06:12【☆☆☆☆☆】時貞
お久しぶりです、とはいっても覚えておられませんかな。これはよくいう右脳系の読み物なのかなぁ、などと思いながら読んでいました。
私的にはイマイチ恐怖が伝わってこなかったかな、と思いました。
最近感想を書いてないからまともな感想になっていないかな、と思いながらもこれで失礼します。それでは次回作を楽しみにしています
2007-08-22 16:35:35【☆☆☆☆☆】渡来人
渡来人様>
いえいえ覚えておりますとも、渡来人様!!いつもながら拙作にお付き合いいただきまして、感謝の至りでございます。今回は読み手の方がどのような感覚を抱かれたかに非常に興味がありましたので、渡来人様からのお言葉、大変参考になります。はい。確かにおっしゃるとおり、論理的に噛み砕いて読んでいただけるようなシロモノではございませんでしたね(汗)もっと徹底的に右脳路線で突き進んだほうがかえって手ごたえが得られたかも知れません(反省)。いつになるかは未定ですが、次回はミステリ系の短編か、オチ付きのショートx2を書いてみたいと思っております。それまではひたすら構想練り、構想練り……。貴重なご意見、誠にありがとうございました!!
2007-08-22 17:27:19【☆☆☆☆☆】時貞
お久しぶりです。
時貞様の作品はいつ読んでもすらすら読めて心地いいです。地の文に会話を混ぜていく書き方に関しては個人的には好きではないのですが、読みやすければ問題なしです。
話にとても惹かれたのですが、……ただ、男の蜘蛛の入れ墨に触れて見せられた映像の核心にせまる何かが無く、物足りませんでした。想像を煽る要素としてももっと踏み込んで欲しかったです。
あと、最後の●●●●●●はぴんときませんでした。もっと人間を軽蔑した言葉が欲しかったように思います。
次回投稿もお待ちしております。
2007-08-22 20:15:58【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
 読んでいる最中は読みやすい文章だなぁ、と思ってドンドン読みすすめていきました。しかし、読了後に一気に恐怖に襲われてしまいましたね。未だに寒気がして、少々震えております。最後の笑い声の部分で恐怖が増して、ホラーとかが苦手な自分としては耐え兼ねないものでした。言っておきますが、褒め言葉ですよ。
 自分が気になった部分は皆さんが指摘なさっているので、余計なことは言いません。
 では、次回作も期待しております。
2007-08-22 22:35:57【☆☆☆☆☆】コーヒーCUP
ミノタウロス様>
ミノタウロス様のお言葉に励まされて、なんとか今までモノカキをやってこれた時貞です。本当にお久しぶりです!!おっしゃるとおり、最後は、特に脳内映像のくだりに関しては、自分でも書き急いでしまっていたように今更ながら反省しております(汗)へんにコンパクトに収めようとせず、もっとじっくり書き込んで短編ほどの分量にしていれば、もっとインパクトが残せたのかも知れません。それにしても、最後の暗号(?)に気付かれたミノタウロス様はさすがでございます!!この点に気付かれた方はおそらくはじめてではないでしょうか?ご指摘を真摯に受け止めながら、気付いていただけたことをうれしく思います。大変参考になるお言葉を誠にありがとうございました!!

コーヒーCUP様>
お久しぶりでございます、コーヒーCUP様!!そして、大変励みになるお言葉には本当に胸を撫で下ろす気分です。最初はリアル路線で書ききるつもりだった今作ですが、自分でもこのような後半部・ラストになるとは思ってもおりませんでした(汗)基本的にホラー系統が好きなんでしょうね、僕は(^^;色々と難点の多い今回のショートx2でしたが、コーヒーCUP様のお言葉を拝見してなんだかぐっと元気が沸いてまいりました!!本当にありがとうございます。次回はもっとシンプルなモノを書きたいと思っております。なかなか長い文章が書けない僕は、またしてもショートx2になってしまうかと思われますが(汗)貴重なご意見を誠にありがとうございました!!
2007-08-23 09:24:17【☆☆☆☆☆】時貞
どうもお久しぶりです。……うん、お久しぶりです。
さて、読ませてもらいました。読ませてもらったんですが……「ふむ?」というのが素直な感想か。これは自分が今まで起きていて読んだせいなのか、それとも理解力がないせいなのか、どうもこの物語の「核」とする部分がさっぱりとわからない。……とりえあず皆様の感想を元に最後の一文も解読はしましたが……うーむ、しっくりと来ない。まぁあれですね、一言で言うなれば「お?なんだこれ、ちょっとエロい小説なのかわくわく」なんて考えていた自分がただのアホなんでしょうね、うん。そんなわけでロクなことなど何ひとつとして言いませんでしたけど、これにて。次回作を楽しみにしております。
2007-08-24 05:50:23【☆☆☆☆☆】神夜
うおっっっ。申し訳ないっ。失敗して「−3」にしちまったっいやホント申し訳ないっ。訂正しておきますっ
2007-08-24 05:52:11【★★★★★】神夜
何やってんだ自分……リアルに深く深く土下座して謝ります。
2007-08-24 05:52:48【★★★★☆】神夜
神夜様>
お久しぶりでございます、神夜様!!僕にとっては雲の上の存在である神夜様からご感想をいただけるとは、誠に恐縮の至りであります。はい。おっしゃるとおり、読み手の方々に対しては大変不明瞭な印象を与えてしまう、不親切な内容になってしまっておりました。自分がもし読み手側だったら、感想を書くのにとても苦労するだろうなぁ……などと今更ながら反省を(汗)久々に登竜門への投稿ということで、何か新機軸を目指して書き始めたのですが、裏目に出てしまったようです(トホホ)次回作はもっとシンプルに、自分の一番好きなジャンルのモノを書きたいと思っております。あ、減点の件はお気になさらないでください!神夜様からお言葉をいただけただけでも嬉しい僕です(^0^)/
2007-08-24 10:42:31【☆☆☆☆☆】時貞
作品を読ませていただきました。お久しぶりです。
……父さんを殺して……母さんとF×××したい……どうもドアーズの「ジ・エンド」というとF・コッポラの「地獄の黙示録」を思い出してしまう甘木です。そのせいでしょうか男がカーツ大佐に見えてしまったです(笑。
私的には後半が非常に気に入りました。この作品で謳っているのは、絶対的な恐怖や嫌悪の中にこそ純粋な感情が存在するということなのだろうか。判断がつかないと言うのが本音です。だけど後半の非日常的な面白さには惹かれる所が大きいです。しかし前半はシーンが映像的にイメージしやすいのに対して、後半は映像的なイメージがしづらかったです。もっと恐怖や嫌悪を打ち出して、ラスト前の安堵とラストの対比を強めてもよかったかなぁと思っています。
戯れ言を失礼しました。では、次回作品を期待しています。
2007-08-25 10:25:28【☆☆☆☆☆】甘木
甘木様>
お久しぶりでございます、甘木様!!「地獄の黙示録」のオープニングは僕も強く印象に残っております。今作は最初に意図していた路線を書いていくうちにどんどん脱線していったという経緯がございまして、前半部と後半部のイメージの違い・違和感といった甘木様のご指摘はまったく的を射たものでございます(汗)相変わらずひとつひとつの作品に対する甘木様のご指摘の鋭さ、アドバイスには(的確すぎて)ドキリとさせられるとともに、本当に頭が下がります。やはり今回は僕の準備不足・見切り発車が見事に露呈されてしまったようで反省しきり(泣)次回からはいただいたアドバイスが活かせるよう、周到に構想を練ってから書き上げたいと思っております。いつものことながら、大変参考になるお言葉を誠にありがとうございました!!
2007-08-27 18:55:19【☆☆☆☆☆】時貞
計:9点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。