『ゲリオン88 第3話』作者:青菊 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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中に入るとそこは1m先も見えないほど真っ暗だった。
「うわ!真っ暗だ!」
「なんだよここ!」
「きゃっ!ちょっと!足踏まないでよ!」
「悪い悪い。」
「とりあえず、1回落ちつきましょう!」
目が慣れてきて、お互いの顔が見れるくらいにはなった。
「目も慣れてきたし、出口を探そう。」
「そうだな。いつまでもここに居るわけにもいかないしな。」
俊介の提案で、皆が出口を探す。
しかし、出口どころかさっき入ってきた扉さえも見つからない。
「どうなってんだよここ・・・」
しびれを切らし、時人が壁を叩く。
「ゴメン・・・私が入ろうなんて言わなかったら・・・」
「そんな・・・春香さんの性じゃないですよ。」
落ちこむ春香を、千影がフォローする。
「ん?おい。あれ、人じゃないか?」
「え?」
「ほら。あそこ。」
俊介が指を指す方向には、フードを被った老人が立っていた。
「ここの人かもよ!」
「よし!行ってみるぞ!」
4人が老人に駆け寄る。
「なあ!俺たちここに閉じ込められちまったんだ!出口教えてくれねぇか?」
「・・・」
老人は時人の質問に答えない。
「おい!なんか言えよ!」
時人が怒鳴ると、老人が何か言い出した。
「お前達は・・・選ばれし勇者たちだ」
「え?」
いきなりワケの分からない事を言い出す老人に、4人は驚く。
「じじい!何ワケの分からん事を・・・!」
「やめろ時人!・・・どう言う事だ?話してくれないか?」
「よく聞け。これからお前達に,強大な力,『シルエルス』を与える。
その『シルエルス』の力で、『アルカドラス』を救ってくれ。」
「シルエルス?アルカドラス?なんの事?」
春香が聞き返すが、老人はかまわず話しを続ける。
「『シルエルス』は、宿主の心によってその力が変化する。ただし、その者の心が弱いと、力に支配され死んでしまうから気をつけろ。」
「・・・」
「まあ、無理にとは言わん。お前等が拒めば元の場所に戻してやろう。」
「おい。どうする?」
「・・・行ってやろうじゃんか。」
「俊介!正気!?」
俊介の言葉に春香が驚いて聞き返す。
「どうせ元に戻っても無駄な人生を生きるだけだ。」
「俺も俊介に同感だな。」
「時人さん!?」
「おい。とっととそのアルカドラスに案内しろよ。」
「ふっ。よかろう。では行くぞ・・・!」
次の瞬間、周りが光に包まれ,突風が吹いてきた。
そこで四人の意識は途絶えた・・・。


続く
2003-11-15 12:13:32公開 / 作者:青菊
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■作者からのメッセージ
第3話ッス。
今回も感想などあったらヨロシクッス。
この作品に対する感想 - 昇順
お!謎はドンドン深まっていきますな。続き待ってます!
2003-11-15 17:31:09【★★★★☆】最低記録!
計:4点
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