『遊々乱―YUYURAN―』作者:花角 / ANV - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
 竹千代(たけちよ)は若干十六歳のまだ茫術(ぼうじゅつ)も扱えない未熟な侍だった。腕に自身があるわけでも無い竹千代は、赴任した街で突如起こった反乱に恐れ、逃げ出した。追尾され、命を奪われかけるが、突如現れた二人の戦士に、竹千代は助けられる。 天軒(てんけん)と由縁(ゆえん)。 それは後に否応無き戦火、人を治める神々【姿司后(ししこう)】達の謀略へと巻き込まれる竹千代の、師匠であり親となる二人だった。 
全角6495.5文字
容量12991 bytes
原稿用紙約16.24枚
                                   天軒と由縁
                                     ?
「はぁ、はぁ!」
 男は息を荒くし、森を一心不乱に駆けていた。
 男はまだ二十歳にも満たない少年だった。小柄で華奢な体格に束ねて垂らした漆黒の直毛が、少年を更に幼く見せていた。少年は今年で十六歳になった。本当なら一人前の男として、束ねた髪を頭上で固めても良い年齢だった。しかし、今はそれどころでは無かった。
 少年の後を音が続く。それは複数の人が枯れ葉を踏み潰し駆ける音だった。
 少年は一瞬、振り返ると辛そうに顔を顰め、駆ける速度を上げた。少し前から右肩と足が熱い。もしかしたら何処かにぶつけたのかも知れない。しかし、足を止める訳にはいかない。
 この森を出れば隣街だっ……そうすればあいつ等だって……。
 唾を飲み、少年はきゅっと口元を締めた。
 刹那、少年は体勢を崩した。激しく崩れ落ちる体とは裏腹に、その顔は茫然としていた。
 何が起きたのか。まるで体と神経が切り離されてしまったかの様に、少年の体はがくりと枯れ草の敷かれた地に落ちた。
 少年は咄嗟に、顔から落ちるのを避けるために横を向き、そして気付いた。
 手裏剣を放たれた……!
 右肩と、見下ろすと右足にも星型の漆黒の手裏剣が幾つか突き刺さっていた。しかし致命傷では無い。
 まだ走れ……。
 直ぐに少年は気付いた。体が動かない。手裏剣には即効性の毒が盛られていたのだ。
 少年がどんなに慌てても、指先が微かに痙攣にも似た動きをするだけだった。
 少年の焦燥を嘲笑うかの様に、確かな足音が近づき、直ぐに少年を取り囲んだ。
「手こずらせてくれる」
 声を聞き、少年は微かにその声の方を見上げた。
 そこには農民の姿をした、しかしそれには似合わない強烈な殺気を放つ、四人組の男達がいた。
 誰だ……お前等……。
 そんな言葉さえも発する事は出来なかった。口の中まで完全に麻痺していた。
 しかし、農民の格好をした男達は少年の言おうとしていた事を察したのか、端的に答えた。
「俺たちは江曰(こうえつ)様の私兵だ」
 一瞬、少年は何を言っているのか分からなかった。
 江曰とは少年の住んでいた街を治める領主の名だった。【姿司后(ししこう)】にしては随分と愛想が良く、また市民とも親身になって話をしてくれる人望の厚い領主だ。
 そしてそんな江曰の私兵を名乗る男達は、ついさっき、少年の住んでいた街に火を放ち、次々と国の守備隊と市民を虐殺した謎の部隊の仲間だ。
 少年が街から逃げ出した時から、こうして少年を逃がさない為に追いかけてきていた。
 嘘だ! 江曰様が、民を殺せと命じたりするか!
 即座に少年は、痺れた体を震わせ激昂した。私兵を名乗った男達は、嘲笑うでも無く、ただ無言でその様を見下ろしていた。
「お前は、侍だろう?」
 私兵の一人が、少年の腰に差された刀を見て、尋ねた。
 すると少年は数秒俯いてから、震えながら頷いた。少年は成り立ての侍だった。しかし、今回の奇襲に恐れをなし、刀を抜かずに赴任され住んでいた街を棄ててここまで駆けてきたのだった。
 それを考えると少年は恥じを覚え、自身を見下ろす男達に、殺してくれ! と懇願したいと思った。痺れが取れたら必ずそう絶叫してやろうと、妙な決心さえつけていた。
「お前は、刀城(かたなぎ)の雇われ侍か?」
 その言葉に、少年は首を傾げた。いや、実際は小さく身じろぎしただけだ。
 刀城? 聞いた事が無い。そいつを狙って、こいつらは……江曰様は街を襲ったのか? いや、しかし江曰様は……。
 混乱しながら少年が色々と思いを巡らせていると、少しの沈黙の後に、尋ねた声と同じ声が聞こえた。
「もう、いい」
 そして抜刀する音が響いた。
 すらりとした刀身が、傾きだした日光を受け白銀に輝いていた。
「どうせ逃げ出すような臆病者だ。例え刀城の手の者だとしても、重大な任務は負っていないだろう。勿論、重要な事も話されてはいない」
 抜刀した男の言葉に、二人人は無言で頷いた。残りの一人が尋ねる。
「飛脚の可能性は?」
「こんな茫術(ぼうじゅつ)も使えない小僧がか?」
「ありえないか」
 尋ねた男は一歩下がった。
 それと交代に、刀を持った男が一歩前に出る。
 俺の首を刎ねる気だ。
 そう思うと、本能的に少年は恐怖し、震え上がった。ついさっきまで、殺してくれと懇願する心持であったのにも関わらず。
 もし今、少年が喋る事の出来る状態だったら、間違いなく命乞いをしていただろう。
「なに、苦しめたりはしない。すぐ楽になる」
 脅える少年を見下ろし、私兵の男はそう言いながら刀を振り上げた。
 少年は震える体を強張らせ、唇を噛締めた。
 俺は死ぬ。きっと、相応しい最後だっ……!
 そう思うと、少年は体がかっと熱くなるような気がした。それでも何か出来る訳では無く、少年は目を瞑り、最後の時を待った。
 しかし、とうとう刀は降り注がれなかった。
「誰だ、お前等は?」
 代わりに、そんな声が少年の耳に届いた。
 少年は恐る恐る目を開き、震えながら辺りを見回した。
 すると四人全員が既に抜刀しており、少年に背を向けていた。全員が少年でない誰かを警戒していた。
 少年がそれに気付き、四人の視線の先を見ると、そこには悠然と此方に歩み寄ってくる二人の姿があった。
 一人は長身痩躯の男で、腰には一対の刀があった。もう一人は対照的に小柄な女で、深緑に輝く不思議な髪が微かに見えて隠れしていた。
 二人とも共通して頭巾の付いた外套を身に付け、顔立ちも身なりも不明だった。
「止まれ、誰だ」
 先ほどから積極的に口を開いていた私兵の男が、少年の時と同様に真っ先に口を開いた。
 すると外套に身を包んだ男女の内、女子だけが止まった。
 しかし男の方はまるで言葉が聞こえない様子で、依然、悠々として近寄り続けていた。女子がそれを見て苦笑を浮かべているのが、頭巾の上からでもはっきと分かった。
「男の方! お前も止まれ!」
「天軒(てんけん)と言う。お前等の探し求む、刀城様の手の者だ」
 簡潔に男が名乗ると、私兵四人の目の色が変わった。
「刀城……だと?」
「そうだ。ここ一帯の街で一斉に起こっている、【姿司后】領主達の反乱を鎮圧する為に来た」
 天軒と名乗った男は、冷淡な口調で言った。
「たった二人でか?」
「江曰の反乱に関しては、な」
「ふざけるな! 我等は二百の精鋭部隊だぞ!?」
 その言葉を聞き終える前に、天軒は抜刀し頭巾を後ろに払っていた。
 天軒はまるで侍に見えない乱雑な髪をしていた。乱れた黒髪は逆立ち、鋭い男の顔を一層際立てていた。瞳には怒りにも似た焔が渦巻き、それでいて口元には、感情を全く感じさせない冷ややかさがあった。
「秋宴寺・天軒(しゅうえんじ・てんけん)。茫術は三段。刀を交えるならば死ぬ気で来い」
 刹那、天軒の拳、背から真っ赤な帯状の何かが溢れ出し天軒の体を取り巻いた。
 麻痺したまま動けない少年はそれを、鳥肌を立てながら凝視していた。
 目に見える茫術なんて……初めてだ……!
 それと対峙する四人の江曰の私兵と同じか、それ以上の緊張を覚えながら、少年は天軒の所作を凝視し続けた。
 侍が剣術と体術と同様に習う、戦いの必須技術。それが茫術だ。
 一般市民はその効果を殆ど信じはしないが、武を極めんとする侍は何よりも【茫術】の会得を優先するらしい。
 人を治める神【姿司后】や、自然現象を司る神【透臣(とうおん)】は一般市民にもよく知られ崇拝されているが、人の内に潜む神【厭釈(えんしゃく)】の存在を知り、信じる者は少ない。
 茫術とはそんな【厭釈】の言葉を聞き体外に発する事で驚異的な力を得る術だ。その殆どは目に見えないほど微弱なものなのだが、それでも常人には計り知れない力を得る事が出来るらしい。
 ならば、こんなにもはっきりと見える茫術の威力とはどれ程なのか?
 少年は、天軒と四人の私兵の立会いに息を呑んだ。
 流石に私兵達の茫術は目に見えないが、それでも体の近辺の空間が歪んで見えていた。四人とも相当の手練(てだれ)の様だった。
 やがて一足一刀の間合いに入ると、五人の戦士は動きを止めた。森だけが寂しげにざわめき続けていた。
 天軒と真正面に立つ私兵の一人が真っ直ぐに睨み合い、天軒の左右と背後を残りの三人が囲んだ。
 普通、複数人を相手にする時、侍は常に体をゆっくりと旋回し続けるか、背後に障害物を構えたりする。真後ろの視界の届かないところを取られるのは、どう考えても不利なのだ。
 しかし、この天軒と言う男はあっと言う間に背後を取られた。取らせた。それが余裕なのかなんなのかは、その場の誰にも理解出来なかった。
 いや、もしかすると、先ほどから後方で苦笑を絶やさない、深緑の髪の女性だけはその意味を知っているのかも知れない。
 勿論、それを口に出す事は無いが。
「貴様馬鹿か? あっさりと背後を渡すなど」
 今までされた事の無い複数戦術に若干戸惑っているのか、一人が一足一刀から半歩下がりながら尋ねた。
「俺に背後は無い。そう言う事だ」
 天軒は冷笑を浮かべた。
 対峙する私兵が表情を歪め、逆手に刀を持つと逆の手で手裏剣を放った。
 一瞬の動作だった。
 しかし天軒は動揺した様子も見せず、小さく刀を左右させ、放たれた三つの手裏剣を全て叩き落した。
 それと同時に、天軒の真後ろから刀が迫った。
 背後に構えていた私兵が、手裏剣が放たれたのと同時に接近していたのだ。
 高速の刀が天軒の頭に振り下ろされた。
 最早、かわせる間合いでは無かった。
 凝視していた少年も、思わず目を背けた。
 刹那――。
「ぐあっ」
 短い、悲鳴とするにも弱すぎる声が響いた。少年が目を開くと、そこには一つの死体があった。それは、天軒では無く、その背後を襲った私兵の死体だった。
「だから言ったのだ」
 天軒が刀を構え直し呟いた。
 その背からは、真っ赤な巨人の上半身が生えていた。背後から襲った私兵を斬り殺したのは、紛れも無くその巨人だった。
 な……なんだあれ……。
 目に見えるどころか、その【厭釈】は確かな姿を持っていた。
 灼熱色の巨人。その手には、背後から襲った男を即死させた巨大な刀の姿があった。その全てがしっかりとした輪郭を持っていた。
「天軒。やらぬのか? ならば後の三人、私が片付けるぞ?」
 驚いた事に、その巨人は言葉まで話した。
「よせ、逆鬼(さかき)。お前が出しゃばって疲れるのは俺だ。大人しくしていろ」
「ふん……さっさとしろよ」
 すると巨人はその姿を崩し、直ぐに元通りの拳と背に帯びられた真っ赤な物に戻った。
「く……ば……化け物がぁっ!」
 同僚を殺された怒りと、余りの力量の差による恐怖から、残りの三人は狂ったような絶叫を上げ天軒に斬りかかったり、手裏剣を放ったりした。しかし――。
 舞うように天軒は動き、そして、あっと言う間に三人を捌いてしまったのだった。
 それは見事と言う他無かった。茫術も殆ど使っていない様だった。
 凄い……。
 茫然と少年が天軒を見つめていると、その姿に気付いた天軒が歩み寄ってきた。真っ赤な帯状の茫術は既に消えていた。
「平気か?」
 私兵達と対峙していた時となんら変わらない冷淡な口調で、天軒は少年に話しかけた。
「う……あぅ……」
 少年は痺れたままで、言葉は発せなかった。するとそれに気付いた天軒は、今の今まで戦いを苦笑交じりに眺めていた女子を見て言った。
「由縁(ゆえん)。麻痺と、少しの負傷がある。治してやれ」
 それだけ言うと、天軒は森の深くへと歩き始めた。
「天軒、どこ行くの?」
 由縁と呼ばれた女子が、少年に近寄りながら尋ねた。
「この先の街に。江曰の私兵を追い出して来る」
「そ、無理しないでね」
 二百もの兵を一人で追い払うと言う天軒に、驚きも何も示さずに、由縁と呼ばれた女子は小さく手を振って送り出したのだった。
「さて、と」
 天軒の姿が森の深くに消えると、由縁は一度伸びを打って少年の隣に腰掛けた。
 それから少年の背に掌を乗せ、もう片手で頭巾を取った。
 深緑の髪がふわりと躍り出た。顔立ちはその髪にも劣らない整い様で、柔和な瞳と女子にしては細い唇は、いつも微笑を浮かべている様だった。
「それじゃ、麻痺してる内に手裏剣を抜いちゃうね」
「え……」
 少年がなにか言う前に、由縁は躊躇の無い手つきで三つの手裏剣を引き抜いた。途端に傷口から血が溢れ出る。
「ちょっ……」
「慌てない、慌てない」
 ぺろりと舌を舐め上げ、由縁は腕を捲くるとその手を傷口に当てた。微かに光が溢れた。
 まさか、この人も茫術を……?
 そう直感した少年だったが、その直後に聞こえた由縁の声で直ぐに思い直した。
「風の【透臣】、水の【透臣】、我が界に属する癒しの属性よ。我が手に集い、その力、傾倒せよ」
 自然界の神【透臣】に呼びかける呪文。それは巫術(ふじゅつ)の証だった。
 【透臣】は三種の神々の中で唯一、肉体を有さない神々だった。そんな神々に肉体の一部を提供する事によって、その神の力を一時的に扱う事が出来るのが巫術である。
 巫術は茫術ほど攻撃に適しておらず、それよりも状態変化や癒しの力に長けていた。
 柔らかな光が傷口を包み込んだ。その光は数秒で消え、その後には完治した肌だけが裂けた服の合間から覗けていた。
 由縁はそれを三回繰り返すと、最後に全身を包む大きな光を一度発し、「はい、お終い」と軽い調子で少年の頭を叩いた。
「痛って……」
 呟いて、少年は気付いた。感覚が戻ってる。口が利ける。
 少年は確認する様にゆっくりと起き上がった。
「大丈夫?」
 そこには微笑して問いかける由縁の姿がある。
「あ……ありがとう」
 少年はとりあえず礼を言った。疑問や質問が幾つも浮かび上がったが、由縁の笑いに緊張が解されたのか、思わず笑い返していた。
「お、可愛いねぇ。名前は?」
 少年の笑みを見て、由縁は親指を立てながらそう言った。どうにも不思議な人間だった。
「……竹千代(たけちよ)と言います」
「うん、良い名前だね。私は由縁。小雨・由縁(こさめ・ゆえん)。よろしくね、竹ちー」
「た、竹ちー?」
「そ、もう決めたから。さぁ、早く行こう」
 すると由縁は手を伸ばし、予想以上の力で竹千代を引っ張り立たせた。
「行くって……何処にですか?」
「私達の主・刀城様の治めてる鷹守(たかもり)の街。ここら辺は反乱が起きてて危ないからね」
「反乱……やっぱり、江曰様は……」
「はい、ストーップ。質問は移動中に幾らでも聞くから。それよりも早くここを移動しないと、てんてんが追っ払った兵がこっちに逃げて来ちゃうから」
 てんてんとは、さっきの天軒と言う人の事だろう、と竹千代は解釈した。さっき本人のいる前ではそう呼ばなかったのは、矢張り怒られるからだろうか。
 今はそんな事よりも、この人に従おう。そう思い、竹千代は素直に質問を飲み込んだ。
 四つの死体の横を通り抜け、竹千代と由縁は森を出た。
 これが――、竹千代と、後にその師匠となる2人との嵐の様な出会いだった。

2007-02-19 19:34:11公開 / 作者:花角
■この作品の著作権は花角さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 花角と申します。懲りずにまた新しいのを書いてみました……。想像力が貧困なので、また何かのパクリと指摘されてしまうでしょうか。書いていて結構不安になりました。魔法やファンタジー系の設定や世界観を考えるのは好きなので、そこらへんは全面に出していきたいと思います。
 至らない点も多々あると思いますので、ご指摘頂けたら嬉しいです。
この作品に対する感想 - 昇順
 うーん、うんうん。実は僕は作品を読み出す前に、ざっと画面を下方向にスクロールして、文章の改行状況をぱっと見るのですが、うん(苦笑) 「。」即改行の体裁に、申し訳ないけれど『ああ、またかあ』と思ってしまう。別にそうしてはいけないなんていう規約も取り決めもないのですが、地の文を続けて書く肺活量が不足しているのではないだろうかとついつい思ってしまうのです。この体裁はスタイリッシュに見えるからスキだという人もいると思うけれど、僕は短絡的に筆力不足に結び付けてしまいますねえ。
 それで内容ですけれど、展開が非常に急ぎすぎ。設定や世界観の構築が好みなのは結構だと思うのですけれど、その嗜好が仇になってしまっております。むしろそれら設定や世界観が細部まで練り上げられたのならば、そういう作品世界を存分にイメージして、それをゆっくりと描写すべきであるし、またそれを描写するには、例えば解説、紹介役のキャラクターを設置するとか、ストーリー展開にしたがってどの部分を出すか戦略的に順番を定めるとか、そういう設定部分の熟慮が求められますね。しかも、それらはあくまで作品における傍系であって、肝心要のキャラクターの真情の造詣についてはそれ以上の時間をかけて準備しなければならないものです。
 追われている少年、たった一人で逃げている少年の気持ちは、一体どういうものなのか。不安は? 心細さは? 当て所は? そういうものを、怖いとか悲しいとか、そういう単純な言葉によって置換するのでなくて、不安な時にどういうものを見つめるのかとか、心細い時に何を心の支えにするのだろうかとか、そのキャラクターに憑依し、そのキャラクターの身になって色々考え込んでみる必要がありますね。
 
2007-02-25 11:28:21【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
計:0点
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