『俺達のroutine』作者:ペンペン花 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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雨が降っていた…


全ての汚れを洗い流してくれそうな雨…


うれしかった。

ただうれしかった。

そのとき雨が降っていなかったら…

俺はどうしてたろう?

わからない…

考えたくも無い。

考えようとも思わない。

降ってくれてよかった。

本当に…良かった。



第1話  俺の日常
 

「ピピピピピピピピ」

妙な電子音が鳴ってる。
とても不快な音だ。
俺をベッドという最高の聖地から引きずり落とそうとしてる…
フン、誰がいいなりになるものか。
俺は、このままここで永遠の眠りを楽しんでやるわ!わっははははは!
「ゲシ」
…なんだ、腹に妙な強い衝撃が来たぞ。
なんだろう?新手の病気か?いつまでも眠ってると腹に強い衝撃が加わり、人々の眠りを妨げるという
この世のものとは思えない恐ろしい病気が近頃のはやり病か???
くっ…なんと俺がそれになるとはな…
この世には神も仏様もいないのか!チックショーーー!!!
「さっさと起きんかい」
…なんだ?可愛い声なんだが、妙にどすの利いた声をだすとんちんかんなヤツは?
おかしい、親は一週間も前に旅行にいったきりなはずで、家には人がいないはず…
…っは!?
まさか…コレは夢!?
はは、なーんだそうかぁ。そうだよな。この家には人がいないんだ。
俺を起こす馬鹿でアホなでミジンコ並みの脳を持つ愚か者がいるわけないんだよ。
まったく…ややこしい夢だ。妙に腹にリアリティーな衝撃がきたが、これは夢だ。
現実じゃあない。
「起きろっつってるのがきこえんのかぁ!?アァン!!?」
怖いなぁ…リアル過ぎだろ、この夢。まじで。
ドゲシ!
「グッバヴァヴぉエ!!?」
今まで生きてきて出したことの無い声を出した気がする。
しかし、気のせいだ。なぜならコレは夢だからさ。
妙な夢もあるもんだ…ホンとに腹がいたくなったぞ??全く…
「そうか…ここまでして起きんとな…。しょうがない…。アレを使うしかないようだな
。フフフ、少しばかりトラウマになるかもしれないけど、これも和ちゃんのためなの。大丈夫うまくいけば
車椅子を三年間、通院生活を5年ばかりしてもらうだけですむからさ。だから、ちょっとだけ…
我慢してね♪」
…なんかさりげなく凄い台詞言ってません?この人…。キャラもめっさ変わってる気がするし…
おかしいなぁ。これは夢のはずなのに…。
なんでだろう…

なんで…こんなにも恐怖してるんだろう……
これはゆめだぞ!?dreamだ!夢なのだぁぁ!!!。

「じゃあ、覚悟してね?大丈夫…なるべく痛くないようにするから。
なるべく……ね♪」 
「やぁーー」
気の抜けた声とは裏腹にもの凄い音が聞こえる。
そう、それはまるで風を切ったかのような音だ。
…ぁ、死ぬんとちゃう?コレ…。
そうかぁ…俺の命も短いもんだったなぁ。まだ17年と2ヶ月ちょっとしか生きてないっていうのに…
童貞、キス経験なし、女の子と手を繋いだこともほぼなし…。ま、こんなんじゃ死んでも死ななくても
一緒かなぁ。はっははははははは………………。

















いやいや、待てい、待てい!
こんなとこで死ねんわ!僕、まだ17歳ですから!まだまだ希望あるじゃん!!
余裕ありまくりじゃん!!?
「こんなとこで死ねるクゥワァーーー!!!!」
和彦はすさまじい声をだしてベッドから飛び出していた。
「どっぐぁんーーーーーーー!!!!!!」
和彦が飛び出した直後にベッドは原型を留めず、ただの鉄くずとなっていた…
あとすこし飛び出すのが遅かったら、和彦もこのベッドのようになっていただろう…。
決断は早めにしましょう。コレ常識。
「………………ぁあ?」
和彦は何がなんだか分からないという様子で壊れたベッドを見ていた。
しかし、すぐに和彦はベッドからベッドを壊した張本人を目線を変えた。
「お、おい手前ぇ!誰だかしらんが、勝手に家にあがりこんだあげく、ベッド破壊か!?俺の聖地を
ぶっ壊しやがって…。ぜってーゆるさねえ!ぞぉぉぉぉ………」

和彦は急に黙ってしまった。

いや、それはきっと、目の前にあまりにも美しいものがいるせいせであろう。

そう  それは言うならば         「天使」だった
2007-02-12 03:10:23公開 / 作者:ペンペン花
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■作者からのメッセージ
初書きです。
えー、見ての通り一話です。未完成です。
続きは皆様の評価しだいで書きます。
評価よろしく願います。。。
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