『狐の向かう先。コーンポタージュの味』作者:甘木 / AE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
冬の終わりの夜中の公園で俺は一人の女の子に出会った。とても不思議な女の子に……。
全角13458文字
容量26916 bytes
原稿用紙約33.65枚
「ねぇ、北はどっちか知らない?」
「を? わぁああ!」
 俺は情けない叫び声をあげてベンチから転げ落ちてしまった。
 大袈裟ななどと言わないでほしい。真夜中の公園のベンチでうとうとしている時、不意に声をかけられたら誰だって同じ反応を示すと思う。ましてやアルコールが入っていて身も心も無防備に弛緩していたんだから、これぐらいのリアクションで済んだのは常日頃冷静沈着と謳われた俺だからだろう。しかし、笑いをとるリアクションとしたらベタ過ぎる反応かもしれない。ベンチから転げ落ちると同時に前転やバク転を織り交ぜ、公園を一周するくらいのリアクションじゃなきゃ客は満足してくれないかも……って、客って誰だよ! クソ寒い夜の公園に誰がいるって言うんだよ!
「だいじょうぶ?」
 …………いた。
 少しばかりの自己弁護と自惚れと身体を張ったギャグについて考察していたら、頭上から女の声が降ってきた。
「あ? ああ、大したことない」
 俺は公園のベンチから転がり落ちて、地面で仰向けになることが今の流行なんだぜ、そんなことも知らないのかよ──って感じで、何事もなかったかのように立ち上がる。本音を言えば、転がり落ちた時に左肘をぶつけてジンジンと痺れているのだが、革ジャンのポケットに左手を入れて握り拳をつくることで堪えてみせる。
「仰向けになったまま動かなくなったから心配したよ。私が声をかけたせいで転がり落ちてさ、打ち所が悪くて死んだなんてなったら嫌だからね。もし死んだとしたら傷害致死罪とかになるのかなぁ。それとも殺人罪? こんなことで刑務所には行きたくないよ。ねぇ、私どうすればいいと思う?」
 傷害致死って……俺、死んでないし。
「刑務所なんか入ったら大変だよ。私みたいな可愛い子は、可愛さ故に同房の人に妬まれて苛められたり、看守の人が私の身体目当てに言い寄ってきて弄ばれるんだ」
 はい?
「どっかのお間抜けのせいで刑務所になんか入りたくないよぉ」
 お間抜けって、俺のことかよ?
「どうしよう?」
 なに言っているんだ。俺は死んでねぇだろう。
「逃げたほうがいいかな。お間抜けの一人や二人が死んだところで、ケーサツだって真剣に捜査なんかしないよね。証拠さえなければ私とお間抜けとの接点はないし、目撃者もいないからバレないよ。きっと」
 女は俺が転げ落ちたベンチに座りこんで、腕を組んで妄想を広げている。
 酔っぱらっているのか? ひょっとして頭が少し足りないのか?
「……足跡は消して……指紋は手袋をしているから大丈夫だよね。そうだ、お間抜けを後ろの藪に隠しちゃえば当分見つからない。上手くいけば腐って身元なんか分からなくなるかも……」
 俺の生存を無視して犯行の隠蔽に思案を巡らせはじめやがった。確かにこの女と俺とはいま初めて会ったばかりだから、これまでのつながりはない。それに三月の終わりとは言え、今日みたいに真冬の再来の思わせるような日の、ましてや真夜中の公園に来るような酔狂なヤツはいないだろうから目撃者はいないはず。現に周りを見渡しても無人のベンチが点在するだけ。
 だいじょうぶ。きっと、だいじょうぶ──女は自分に言い聞かせるように呟き、完全犯罪(?)の目途がついたのか大きく頷き、
「やったよぉ。完全犯罪成功だよ」
 瞳に喜色を浮かべて俺を見上げる。
「そりゃ良かったな」
 つられてこたえてしまったが、被害者の俺に同意を求めるなよ。
「うん!」
 女はミトンをはめた両手で握り拳をつくり嬉しそうに微笑む。
「ところで、本当に完全犯罪か? ここに来るまでは誰にも見られていないんだろうな?」
「あっ!」
 小さな悲鳴とともに輝いていた瞳が艶消しの暗色に変わる。
「私……この公園の近くまでタクシーで来ちゃった。顔覚えられてるかも」
「だいじょうぶじゃないか。人間の記憶なんて案外曖昧なものだしさ」
 俺は慰めるつもりはなかったのに、口が勝手に動いてこたえていた。いや、本当なら得体の知れない女の相手などせずさっさと帰るのだが、女の座るベンチの前に突っ立ったまま動けず──見とれていた。
 背中の真ん中まで届きそうな長い髪。公園の弱々しいライトのせいか青白く見える肌の色。黒目がちのちょっとつり上がった切れ長の目、細いけどくっきりとした眉毛。すっーと通った鼻筋、鋭角的なラインをつくっている頬と顎。やけに生々しい赤色をした唇はさっきから動くことをやめず、妄想をだだ漏れさせている。
 ま、ぶっ飛んだ思考を除けば顔は綺麗だ。顔は。スタイルは全然分からない。もこもこの黒いダウンジャケットを着ているし、ジーパンもサイズが合っていないのかだぶっとしている。ただ、ダウンジャケットの襟から見える首が心許ないほど細いのがやけに目につく。
 早い話が女は美人だった。ずばり俺のストライクゾーン。目の前に好みの女がいるのに立ち去るほど俺のリビドーは枯れていない。それに深夜の公園に女一人残して立ち去るのは紳士としては問題があると思う。俺が紳士かどうかは識者の判断によるだろうけどさ。
「でも、私って可愛いじゃない。こんな可愛い子の顔を忘れるかなぁ……私、可愛いく生まれてきたせいで完全犯罪もできないんだ」
 女はタクシーを使った己の不用意さを悔いているのか、投げ出した足の間に両手を突っこんで肩をすくめている。
 なんだか哀れを催す姿だねぇ……、
「ま、気を落とすなよ。完全犯罪は難しいから完全犯罪って言うんだ。完全犯罪はできなくて当たり前なんだよ」
 って、だからなんで俺が慰めているんだよ。完全犯罪なんて、この女の妄想じゃねぇか。妄想に付き合っている俺ってバカじゃないのか。
「ありがとう。そうだよね」
 女は俺を見上げた。その顔には安堵の笑みが浮かんでいる。
 勢いで言った慰めだけど、女の嬉しそうな笑みを見たら言って良かったかなと思ってしまう。
「こんどこそは頑張るよ。誰にも見られずあなたを殺して完全犯罪を成功させてみるね」
 あのぉ……完全犯罪を勧めているわけじゃないんですけど。と言うか、次回の被害者もまた俺なのかよ。
「ま、頑張ってくれ」
「うん!」
 女は気持ちがいいほどの表情で頷いた。



 *           *           *



「ところでさ、俺になにか聞きたいことがあったんじゃないの?」
「忘れていた」女はぽむっと手を叩いて小さく首を振る「君をからかうのが面白くてすっかり脱線しちゃった。そうそう聞きたいことがあったんだよ」
 からかってたのかよ。まぁいいけどさ。
「で、聞きたいことって」
「北はどっちか教えてほしいんだ」
「北?」
「うん。私、東京に来てからあまり出歩いていないんで地理に疎くて、どっちが北だか分からないんだよ」
「引っ越してきたばっかりなんだ。入学かなにかで地方から出てきたの?」
「そんなところ」
 女はうん、うん、と頷いて照れるような笑いを浮かべる。
「ふーん」
「で、どっちが北か分かる?」
「北ねぇ……ところでここは……」
 俺は周りを見わたした。東京生まれで東京育ちだけど、いちいち方位を気にして暮らしてはいない。ましてや今日は飲み会で飲み過ぎたんだ──ハッキリ言おう、俺はいま自分がどこにいるかさえ分からないのさ。飲み屋を出たところまでは覚えているけど、そこから先の記憶が曖昧で。どこをどう歩いたのかは分からないが、公園を見つけた時には足が棒になりそうなほど疲れ切っていた。それでちょっと休もうとベンチに座って──俺こそ自分がいまどこにいるか知りたいくらいだ。
 高いビルの航空灯がチカチカと瞬いている。自由が丘で呑んでから北に向かったことは朧気に覚えている。でもいくら歩き回ったとしても新宿までは行っていないはず。と言うことは、あの高い建物は三軒茶屋のキャロットタワーだろう。じゃあここは駒沢公園あたりかな。
 よく見れば矢印の下に『国立病院東京医療センター』とか『サッカーグラウンド』と書かれた案内がある。国立病院東京医療センターのそばでサッカーグラウンドがある公園なんて駒沢公園ぐらいしかない。
「キャロットタワーが右に見えるんだから……北はあっちだよ」
 俺は照明が少なく闇に飲みこまれていく通路を指差した。
「ありがとう。やっと方向が分かったよ。道を聞きたくても人は歩いていないし、交番もコンビニもなくって困っていたんだ」
「でもさぁ、この近くまでタクシーで来たんだろう。だったら途中で降りないで目的地まで乗っていけば良かったのに」
「それはそうなんだけどぉ」
 女はダウンジャケットのポケットの手を突っこみ肩をすくめる。
「タクシーに酔っちゃってさ、具合悪くなっちゃって降りちゃった。ほら、タクシーって独特の臭いがあるじゃない、あの臭いが苦手で」
「そうだっけ? 臭いなんて気にしたことなかったなぁ。と言うかさ、車に酔うなんて子どもじゃん」
「女の子はデリケートなんだよ」
 女は頬膨らませてぷいっと横を向く。
 拗ねるなんてやっぱ子どもじゃん。
 でも、子どもじみた仕草は妙に女に似合っていていた。
「ああ、分かったよ。怒るなよ」
「怒ってないわよ! 道教えてくれてありがとうね。じゃあ、さようなら」
 女は横を向いたままベンチから立ち上が…………ろうとして腰を上げたが、糸が切れた操り人形みたいにすとんっと腰を落とす。
 なんだ?
 女は自分の身体を抱きしめたままうずくまった。呼吸が不規則で凄く苦しそうだ。こ、これって、なんかやばくないか……。
 俺は突然の事態というヤツが苦手だ。とくに病気や怪我の時にはオロオロしてしまう。いまだって背中を丸める女に手を差し出すのも怖くて、ベンチの背もたれを掴んで女を覗き込むようにして声をかけるのが精いっぱいだ。
「おい、どうした? 具合が悪いのか? だいじょうぶか?」
 自分自身の声のはずなのに、情けないことに声が裏返っていて、なんだか他人の声のように感じられる。
「だいじょう……ぶ…………すぐ……すぐ治まるから…………み、水を……お願……い…………水を持って……きて」
 女は絞り出すように言葉を紡ぎながらも、顔に笑みを浮かべる。でも、弱々しくてぎこちない笑みが、どれだけ辛いかを如実に語っている。
「わ、わかった。すぐ持ってくるから待ってろ!」


「ありがとう……落ち着いたよ」
 女はペットボトルのミネラルウォーターを両手で抱え、はぁぁと息を吐き出す。
「おい、本当に救急車とか呼ばなくていいのか」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。いつもの発作だから。あれさ、見た目よりひどくないんだよ、驚かせちゃってゴメンね」
「ならいいけど」
「心配してくれてありがとう。ホント感謝だよ。神様仏様お間抜け様だよ」
 女はミトンをはめた手をぱふっと打ち合わせて俺を拝む。
 お間抜け様ってなんだよ! メチャクチャ御利益のなさそうなネーミングじゃねぇかよ。と言うか、
「わざわざ飲み物を買ってきた恩人に向かって〈お間抜け様〉とは大した言い草だな」
「ゴメン。怒った? だって私、君の名前知らないしさ。あっ、そうだ自己紹介しようよ。私は大庭花蓮(おおば・かれん)」
「大馬鹿れん? 凄い名前だ」
 俺のことを〈お間抜け〉なんて言いやがったくせに、自分だって〈大馬鹿〉じゃねぇかよ。
「誰が大馬鹿よ。おおば、かれん。変なところで区切らないでよ」
「そりゃすまなかったな」
「で、君の名前は?」
「三郎丸。三郎丸義晃(さぶろうまる・よしあき)だ」
「ふーん、珍しい名字だね。三郎丸。さぶろう……まる。ちょっと言いづらいかな」
 花蓮はミネラルウォータのボトルに口を付けたまま、飲むわけでもなくじっと俺の顔を見ている。
「そうだ! 三郎丸って言いづらいから、サブちゃんって呼んでいい?」
 は?
「そんな演歌歌手みたいな呼び方は勘弁してくれよ」
「サブちゃんが嫌なら、お間抜け君って呼ぶわよ」
 妙に勝ち誇った顔で花蓮は手にしたペットボトルを俺に突きつける。
 勘弁してくれよ。お間抜け君なんて呼ばれているところを誰かに聞かれたら格好悪いじゃん──周りに人はいないけどさ。それに、お間抜けと言われるたびに自尊心が傷つくんだよ。こう見えても俺は繊細なの。
 俺の心を読んだかのように、花蓮は上目遣いに俺を見て猫を思わせる笑みを浮かべ、小声で「お間抜け君、お間抜け君」って呟く。
「分かったよ。サブちゃんでもなんでも好きに呼べよ」
「うん。そうするよ。サブちゃん」
 あぁ、サブちゃん決定か。
「サブちゃんってさ、いい人だよね。見ず知らずの私のために色々してくれたしね。でも、どこか抜けてると言うか、おっちょこちょいだよね。だってさ、私が水って言ったらこんなに買ってくるんだもん」
 花蓮は自分の右側を指差す。
 そこには──ミネラルウォーター、缶コーヒー三本、ミルクティーとストレートティーの缶、缶のお茶二本、コーラー、コーンポタージュ缶、オレンジジュース、缶のお汁粉、スポーツドリンク、それになぜだかオデン缶まで並んでいる。
「頼んでおいて言うのも悪いとは思うけど、こんなに買ってどうするの?」
 花蓮は出来の悪い生徒がしでかした悪戯を咎める先生みたいに、呆れと諦めの混ざったため息をつく。
「いや、ちょっと気が動転してさ」
 そう、俺は花蓮の発作を見て軽いパニックになっちまったんだ。水を探して公園を走っている時見つけた自販機に千円札を突っ込み──それも二回も──手当たり次第に商品ボタンを押した。だってホットがいいのかコールドがいいのか分からないし、本当に水でいいのか、それとも水とは飲料物を表す総称なのか分からないじゃないか。だからボタンを端から順番に……買い過ぎなのは認めるけど、俺の気遣いに対してもっと感謝してくれてもいいじゃん。
「買っちゃったものはしょうがないね。ねえ、隣に座りなよ。二人で飲もう」
「ああ」
 俺は飲み物の群を挟むようにしてベンチに腰を下ろした。
「サブちゃん遠慮しないでね。どれでも好きなのを飲んでいいよ」
 飲んでいいよって……俺が買ってきたんだけどなぁ。


「……サブちゃんって大学三年生なんだ。と言うことは二十一歳?」
「ん」
 俺は二本目の缶コーヒーに口を付けた。うわぁ、凄く甘い。なんか気持ち悪い。たて続けに缶コーヒーを飲むんじゃなかった。
「じゃあ私の方がお姉さんだね。私、今年で二十二歳だもん」
 なんでか分からないが、花蓮は偉そうに胸を張る。たかが一歳しか違わないじゃん。
「二十二歳ねぇ……見えねぇな。よくて大学一回生、へたすりゃ高校生ぐらいにしか見えないけど」
「あっ、傷つくぅ。そりゃ私だって自分が童顔だってことは自覚してるよ。でも、改めて他人に言われると傷つくんだよ」
 花蓮はミルクティーの缶を両手で持って、まるで絵本の熊が蜂蜜壷をなめるみたいに、ちょっと猫背になって啜る。
「若く見えるならいいじゃん」
 花蓮は本当に若く見える──二十二歳と言われなかったら、俺は花蓮を高校生に思っていたろう──いや、若いと言うより年齢不詳と言った方がいいのかもしれない。ぱっと見、高校生ぐらいにしか見えないのだが、時たま妙に大人びて妙に達観した表情を見せるんだ。
「そうかもね。サブちゃんのようにおっさん顔よりはマシだもんね」
 と、花蓮は子供じみた笑みを浮かべる。
「うるせぇな。貫禄があるって言えよ」
 俺は老け顔だ。高校の時には大学生と間違われることがよくあった。そのおかげで高校時代にどれだけ深夜の繁華街を徘徊しても補導されることはなかったが、顔で得した思い出はそのくらいだ。
「高校生にしか見えない二十二歳よりマシだ。それにな、俺みたいな貫禄ある顔は歳をとってもあんまり老けこまずに変わらないままなんだぜ。逆に童顔のヤツは急に老けこんだりするんだ。将来俺がナイスミドルになった時、きっとオマエなんてシワシワのババアさ。その時見て驚けよ」
「そうだね。ナイスミドルになったサブちゃんを見られたらいいね」
 花蓮は眩しさを堪えるように目を細めて俺を見つめ、柔らかい声で言う。
 ありゃ? てっきり「そんなことないわよ!」とか「美人は永遠に美人なの!」なんて文句が来るものと構えていたのに、ちょっと肩すかしだ。
 花蓮は視線を外すと真っ直ぐ正面を見て──闇が広がる公園の奥を見つめて──「見られたらいいね」と、もう一度呟く。



 *           *           *



 それから俺たちは飲料品(一部食料品を含む)の試飲会を延々と続けていた。試飲会と言っても飲むのは専ら俺だ。花蓮はミルクティーをちびちび飲むだけで、最初に口をつけたミネラルウォーターも三分の一も飲んでいない。そのくせ偉そうに「次はこれ飲んで」などと言っては一方的に俺に飲ませ、
「お汁粉は美味しかった?」
 ニヤニヤしながら聞いてくる。
「ぬるいし甘すぎて喉にへばりつくようで美味くねぇ」
「やっぱりそうかぁ。私も美味しくないんじゃないかなと思っていたんだ」
 だったら飲ませるなよ。
「甘いのはもう嫌でしょう。じゃあ次はこれ。これなら甘くないしね」
 オデン缶をぐいっと俺の方に押し出す。
 ちょ、ちょっと待ってくれ。俺はもうコーヒー二缶、黒豆茶、コーラ、ストレートティーにオレンジジュースを飲んでいるんだぜ。もうこれ以上飲んだら死ぬ。絶対死ぬ。ジュースで溺死してしまう。そんな死に方はしたくねぇ──俺は美人の嫁さんをもらって子どもを二人作って、たまには嫁さんとケンカしながらも長生きして、最期の日には子どもと孫に囲まれる中、嫁さんの手を握って「良い人生だった」と言って息を引き取る予定なんだ。こんなところで死んでたまるか!
「あれ、どうしたの? 私が蓋を開けてあげようか」
「ちょ、ちょい待ち!」
 蓋を開けるためミトンを外そうとする花蓮の手を押さえる。
「遠慮しなくていいんだよ。いまを逃したら私みたいにカワイイ娘にオデンをお酌してもらう機会なんてないよ」
 オデンのお酌なんていらねぇ……ああ、俺のバカ。なんでオデン缶なんか買ってきちゃったんだろう。って、後悔している場合じゃない。いまはこのピンチをどう逃れるかが先決だ。花蓮は食わせる気満々だし……なにか気を逸らせさせないと。
 そうだ!
「なあ、北に行かなくていいのか?」
「ん。別に急ぐわけじゃないから」
「でも、こんなところでグズグズしてたら風邪をひくだけだぞ」
「これ温かいんだよ。それに私、寒さには強いんだ」
 と言いつつ、花蓮はモコモコのダウンジャケットに首を埋める。
 いいぞ、いいぞ。花蓮の意識がオデン缶から逸れたようだ。
「寒さに強いのか。俺は全然ダメ。寒いと生きているのも嫌になるね」
「そうかなぁ、寒い方が身が引き締まって、自分がいま生きているって実感できるじゃない」
「実感なんかできなくていいよ。俺は断然暖かい方がいいね。冬はもういいから、早く春にならないかなぁ」
「私だって春は嫌いじゃないけどさ、寒い冬があるからこそ春の暖かさが幸せに感じるんじゃない」
「そんなもんかね」
「そうだよ」
 花蓮は力強く頷く。
「寒さが好きだから北に行こうとしていたのか? でもどうしてこんな夜中に行こうとしたんだよ? 昼間だったら電車でもバスでも何でもあるじゃないかよ」
「それは……」
 花蓮は言葉を飲みこんだまま公園の通路の奥──俺がさっき教えた北の方角を──暗闇が広がる方を見つめている。俺もつられて闇を見つめたが、闇は闇でしかなく黒い塊にしか見えない。見ていて楽しいものじゃない。
「サブちゃんは『狐は死して必ず丘を首にす』って言葉を知っている?」
 しばらくして平坦な声が返ってきた。
「なにそれ?」
 狐がどうしたって言うんだ。俺が聞いたのは夜中に北に行こうとした理由だよ。狐は関係ないじゃん。それともキタキツネ絡みの因縁話でもあるのだろうか……キタキツネって夜行性だったっけ?
「屈原という人の詩の一節だよ」
「屈原って古代中国の楚の国の大臣だったっけ?」
 こう見えても大学の一般教養では中国史を受講したんだ──出席だけでテストがないから単位が取りやすいって理由だけどさ。
「そう。国の危機の際に国王に諌言したけど、逆に流刑の罰を受け、楚の滅亡の時に自殺した人」
 花蓮は闇を見つめたまま言う。
「屈原の詩に『哀郢』というのがあるの。流刑になった屈原が祖国を懐かしんでうたった詩なんだ。『狐は死して必ず丘を首にす』は、その中に出てくる一節」
「…………」
 花蓮が何を言いたいのか分からず、俺は黙っていた。花蓮は俺の無反応さを気にすることなく言葉を続ける。
「意味はね、獣である狐ですら死ぬ時は必ず古巣の丘の方を枕にして臥すんだって」
「はあ……そうですか」
 我ながらマヌケな反応だとは思うけど、俺にはこれ以上の反応はできなかった。花蓮が何を言いたいのかさっぱり分からない。闇を見続けている花蓮の横顔を盗み見ても、磁器のような白い顔には感情が浮かんでいない──感情を超越した無の境地というものがあるなら、いまの花蓮の顔になるんじゃないかなぁ──俺はどう話せばいいのかも分からず、ダウンジャケットとミトンの隙間に見える白く細い手首を見つめていた。


「………………あのさ、」
 花蓮は言葉を切って、ゆっくりとベンチから立ち上がる。そして俺の正面に立つと、少しだけ腰をかがめて笑みを浮かべる。まるで秘密を打ち明ける子どものような、期待と不安と仲間意識が混ざったような笑みを。
「私ね、もう長いことないんだ」
 あまりにもあっけらかんとした物言いに、言葉の意味が理解できなかった。
 私ネ、モウ長イコトナインダ──言葉として、日本語として、耳に入ったはずなのに言葉が頭の中をすり抜けていく。とても重要なことを言われたような気はするんだけど……。
「さっき見たでしょう発作、あれ心臓の発作なの。私のポンコツ心臓はもう限界みたいなんだよね」
「ポンコツ心臓?」
「うん。特発性心筋症と言う病気なんだ」
 花蓮は自分の胸を指差して、わざとらしく渋面をつくってみせる。
「私、七五〇グラムの超未熟児で生まれたんだ。そのせいか分からないけど、肺も心臓も内臓が全般的に奇形なんだよ。生まれた時お医者さんはこの子は二十歳まで生きられないって母さんに言ったんだってさ。でも、その予想は大外れ。なんせ私は二十二歳だからね」
 花蓮はミトンの親指をぐっと立ててにぱっと笑う。
「普通の子みたく走り回って遊んだりはできなかったけど、高校までは平穏に過ごしてきたんだ。私もこのままずっとこの状態を維持できるんじゃないか、なんて思っていたんだよね。でもさぁ日本の医学はやっぱり凄いよ。お医者さんの予想じゃないけど、大学入試前に心臓がダメになっちゃった。身体の負担が全部心臓に行っちゃったのかなぁ。おかげで受験はできないし、それからは入退院の繰り返しだよ。私は東京の大学に行きたかったんだけどね」
 疲れたのか花蓮はベンチに座るとひとつ小さく息をつく。
「そうなんだよねぇ。大間から出たかったんだよねぇ……あ、私の故郷は青森県の大間町なんだ。サブちゃんは大間町って知ってる?」
「いや、知らない」
 地理は苦手だ。俺の乏しい脳内日本地図では北は従兄弟が住んでる郡山までで、そこから先はまったくの白地図。青森県は知っているけど大間町がどこにあってどんな町なのかは見当もつかない。
「えーっ知らないのぉ。マグロの一本釣りとかで有名なんだけどなぁ。しょうがないなぁ、簡単に言うと恐山のある下北半島の突端にある町だよ。海の向こうは北海道。晴れた日には北海道が見えるんだよ」
「そうなんだ」
 何となく場所は分かった。でも、それが花蓮の言っている場所と合っているのかは保証できないけど。
「ま、知らなくても当然かな。単なる田舎町だからね。だから私も東京に行きたかったんだけどね。心臓を悪くして行けなくなっちゃった。地元で治療していたんだけどさ、最近発作が頻発するようになって、それで心臓病治療で有名な大田区のK病院に転院してきたの。あーぁ、こんな形で東京になんて来たくなかったなぁ、どうせ助からないのにさ」
 頭の後ろで手を組んだ花蓮は、身体を反らして子どものように足をブラブラさせる。
「助からないって……心臓移植とか治療方法はあるんじゃないのか?」
「うーん、たぶんダメ。私は心臓だけじゃなくって内臓全般がいかれているから、移植してもたぶんどこかにまた負担がかかって壊れちゃう。それに心臓移植って凄くお金がかかるんだよ。私の家はお金持ちじゃないし、いままで結構治療代がかかっていて両親や弟に迷惑かけているから、これ以上甘えられないよ」
「でも、まだ二十二歳だろう。死んでいい歳じゃないだろう」
「『まだ』じゃないよ『もう』だよ。私、覚悟はできてるんだ。小さい頃から体が弱かったから、何となく自分は長生きできないってこと感じていたし、発作が起こるたびに自分が死に近付いていることが分かるんだ。それに二十歳まで生きられないって言われていたんだよ。いまある命はオマケみたいなものなの。まさに命があるだけめっけものってヤツ」
 笑って言う花蓮の足は力無く地面をこすり止まる。
「覚悟はしていたんだけど……病院のベッドで寝てると無性に大間が恋しくなって。もう生きて大間を見られないと思うと、あんなに出て行きたかった大間が恋しいんだよ。おかしいよね」
「……恋しい」
「うん。もう、居ても立ってもいられないくらい恋しくなっちゃって、病院を勝手に抜け出して来ちゃった。無理したら死ぬかもしれないのにね。えへへへへ」
 舌を出して悪戯っぽく笑う花蓮に対して、俺はなにを言えばいいのだろう? 花蓮を引き止めるべきなのか?


 俺は今まで生きてきて死を自覚したことなんてない。大病を患ったこともないし、入院したことだってない。花蓮から見ればぬるま湯のような中で生きてきたと思う。
 花蓮を引き止めることは簡単だ。花蓮を引きずって病院に戻ることは造作もないだろう。でも、花蓮は死を覚悟してまで故郷に向かおうとしているんだぞ。俺にそれを邪魔する権利があるのか? 命がけで行動している人間に対して、俺も命がけで押しとどめる勇気があるのか?
 ──ない。俺の言葉は常識ってヤツだけの中の上辺だけの知識だ。命の意味も知らない、命がけの重みも知らない、軽い言葉でしかない。


「やだなぁサブちゃんそんなに深刻な顔をしないでよ。同情や慰めが欲しくて言ったわけじゃないよ。これは私の愚痴。東京に来てから知り合いがいなくて愚痴が言えなかったからさ。なんて言うのかな、サブちゃんって愚痴を言いやすいタイプなんだよ」
 俺の肩にやさしく手が置かれた。
「私のことを心配してくれてありがとう。でも気にしなくていいよ。いますぐ死ぬってわけじゃないしさ……それに私だって大間まで行けないことぐらい分かっているんだよ」
「え?」
「大間まで行くお金は持っていないし、私の体力じゃ東京からも出られないかも。それにさ、朝になったら私がいないこと病院にばれるじゃない。ケーサツに連絡されて捕まっちゃうかも。ひょっとしたら、ひどい発作を起こして行き倒れになる可能性もあるしね」
 へへへって感じで笑う花蓮の顔には重苦しさも、悲壮感もない。あるのは屈託のない笑顔だけだ。
「たどり着かないのが分かっているのに行くのかよ」
「うん。大間に着けなくてもいいんだよ。病室にいると大間の空気を感じられないんだ。でも外にいると遠い大間の空気がほんの少しだけど感じられる。そして病院から一メートルでも、一歩でも北に行くだけで大間の空気が増える気がする。だから、大間の空気を少しでもたくさん感じたいから北を目指すの。北に行くにつれ大間の空気が、大間の匂いが、強くなってくるんだよ。ま、これは単なる私の思いこみなんだけどね」
 花蓮は深呼吸でもするように両手を広げ息を吸いこむ。そしてなにかを思い出したようにぐるりと公園内を見回す。
「ところで、ここって時計がないんだね。ねぇ、いま何時か分かる? 私、時計も携帯も持ってこなかったんだよ」
 俺は革ジャンの袖をめくって三時四十二分であることを告げる。
「もうそんな時間なの……それじゃあ私そろそろ行くよ。北に向かう冒険の続きを始めなきゃ。朝になって病院に気付かれる前に距離を稼いでおかないとね。ここでサブちゃんに会えてよかったよ。東京に来てこんなに楽しかったのは初めてだよ。私に付き合ってくれてありがとうね」
 ぺこりと頭を下げ、花蓮はゆっくりとベンチから立つ。
「俺も一緒に行くよ。これもなにかの縁だろうからな」
 同情と憐憫が入り混ざった気持ちに押されて、俺の口から言葉がこぼれる。いや、それだけじゃない。俺自身が本当に花蓮と一緒に行って、大間の空気を感じてみたかったんだ。
「ううん。サブちゃんは来ないで」
 立ち上がろうとした俺を花蓮は手で制し首を振る。
「サブちゃんの気持ちは嬉しいけど、これは私の冒険なの。冒険ってアクシデントやスリルがあるから面白いんじゃない。でも、サブちゃんが一緒に来てくれると、私はサブちゃんに頼っちゃうと思うから。そうなったら冒険は終わり。だからここから先は私一人で行くよ」
「でも……俺も大間の空気と言うものを感じてみたいんだよ。俺も手助けをしたいんだよ。東京の地理は分からないだろう。また迷っちまうぜ」
「ありがとう」
 優しい笑みを浮かべて礼を言うけど、その中には確固とした拒絶の響きがある。
「ゴメンね。あっ、そうだ! サブちゃんの気持ちとして、このオデン缶とミネラルウォーターをもらっていくよ。ほら冒険には水と食料は欠かせないからね」
 花蓮はダウンジャケットのポケットにオデン缶とミネラルウォーターのペットボトルを突っこんだ。そして、ミトンを外すと、ベンチに置いてあるコーンポタージュの缶を掴み上げ軽く振る。
 ぺしゅ。
 花蓮の指がプルトップにかかり小さな音を立てた。
「はい」
 コーンポタージュの缶を俺の鼻先に突きつける。僅かに残っていた温もりが、これが最期とばかりトウモロコシの甘い匂いを漂わせる。
「サブちゃんはここで試飲会を続けてよ。せっかく買ったんだもん、飲まなきゃ勿体ないじゃない。まだオレンジジュースもコーヒーもお茶も残っているんだよ」
 なにもいっぺんに飲む必要なんてないじゃん。缶ジュースなんだからすぐに腐るわけじゃない。放っておいてもだいじょうぶなものばかりだ。ここに放置したって買ったのは俺だし、俺自身にはこいつらに執着も未練もない。なのに俺は……コーンポタージュの缶を受け取っていた。
「こんどこそ行くよ。さようならサブちゃん」
 花蓮は子どものようにぶんぶんと手を振って別れを告げる。
 別れの言葉は「またこんど」でも「いつか会おうね」でもなく「さようなら」だ。その一言が強い意志となって俺をベンチに縛り付ける。
 俺はベンチに座ったまま、ゆっくりとした足取りで北に向かう花蓮の後ろ姿を見つめていた。後ろを振り向くことなく、前だけを見つめて歩く姿を。
 その姿が闇に溶け込む寸前、花蓮は振り向いた。
「ねぇ、コーンポタージュは美味しかった?」
 小さな声だったけど、俺の耳にはしっかりと聞こえた。それはいまにも笑い出しそうな楽しげな声。
「か、花蓮……」
 けど、花蓮は俺の答えを聞くよりも早く闇の中に姿を沈ませてしまった。


 俺はコーンポタージュの缶を握りしめたまま──缶を握りしめていることすら自覚はなかったが──花蓮を飲みこんだ闇を見つめていた。分かったことは、闇の中にもう何もいないことだけ。
 花蓮は行っちゃったんだな。俺にコーンポタージュを押しつけてさ。
 俺はコーンポタージュを一口飲んだ。
 もう冷たくなっていて美味しくなかった──トウモロコシの甘味も、ミルクのふくよかさも消えている──でも、ほんの少しだけ大間の空気の味がした。 
2007-01-07 02:40:00公開 / 作者:甘木
■この作品の著作権は甘木さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 久しぶりの投稿になります。12月の中旬から風邪をひいて体調を崩し、忙しさも加わって、小説も書けずに年を越してしまいました。初めはショート・ショートのつもりで書きだしたのに、久しく文章を書いていないとペースというものが分からなくなってしまうのですね。気がつけばこの長さになってしまいました。
 この作品は屈原の詩集を読んでいる時に思いついたのですが、当初のアイデアはどこかに消え去り、いつの間にやら得体のしれない作品に(笑。
 ネタバレになりますが、特発性心筋症の人間があんな発作を起こしたら確実に死んでいます。そこは小説の妙と言うことで御寛恕下さい。

 このような作品ですが読んでいただけたら幸いです。また一言で構いませんので、御意見・御感想などいただけると嬉しいです。
この作品に対する感想 - 昇順
当初、ちょっと文章が走りすぎてクドい(ひと様のことを言えた義理ではない?)気がしたのですが、この花蓮というお嬢さんの造形と語り口が絶妙。異様な多弁さが多弁であればあるほど孤独で哀しい。しかし、ラストはなぜバイバイなのか。冒頭であれだけ自分の属する世界観へのサービスを厭わなかった主人公だけに、ちょっと疑問。ついていくことが必ずしも花蓮のためにならない――んなことないよなあ。見つからずに遠目で見守る手もある。うん、そうしよう。三郎丸君の代わりに、狸がこっそり大間をめざします。
2007-01-07 10:31:47【★★★★☆】バニラダヌキ
読ませていただきました。
縁って不思議なものだなぁと感じています。サブちゃんと花蓮ちゃんの出会いは偶然であり、何かの縁だったんでしょうけど、サブちゃんにとっては一生忘れることのない出会いになりそうですね。いつか、サブちゃんは一人で大間に行くんだろうか、そんなことを考えてしまいました。
少し懐かしいような、切ないような、でも心に残る作品でした。
2007-01-07 11:48:11【☆☆☆☆☆】目黒小夜子
どうもです、作品を読ませていただきました。
二人が出会ってから、分かれるまでの短い間に、人間の温かさや、切なさを一気に濃縮したような作品であると思います。はじめの方の二人のどこか他人とは思えないやり取りから一転して、ラストへと向かっていくこの絶妙な温度差に、切なさや悲しみといった抱えきれないくらいの感情を覚えました。花蓮の挑戦をそっと見守らせていただきたいと思います。
温かくも、どこか切なくなる作品をありがとうございました。
ではでは、
2007-01-07 14:21:37【★★★★☆】こーんぽたーじゅ
 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 作品読ませていただきました。相変わらずの巣晴らしい文章力に圧巻されました。
 物語の方は、最初は何ともおき楽な会話が続くものですから、コメディみたいになるのかなと思っていましたが、最後の方でホロリときました。花蓮の強さにも、何か悲しいものを感じさせられました。
 最後の一言が、またその悲しさを大きくさせますね。序盤で少し笑い、後半で泣かせる。一石二鳥な作品ですね。本当に良かったです。
 では、次回作もきたいしております。
2007-01-07 17:39:34【★★★★☆】コーヒーCUP
 こんばんは、甘木様。上野文です。
 新作拝読しました。
 花蓮さんの強さが印象的でした。
 出会いと別れ、凛とした雰囲気が、最後のコーンポタージュのせつなさとなって、胸に染みました。
 とても面白かったです。
 ではでは、また。
2007-01-07 20:48:08【☆☆☆☆☆】上野文
 こんばんは、座席です。
 物語そのものというよりも、登場人物自体に作品の味がついていますね。皆さんおっしゃってますが花蓮のキャラクターが印象的でした。こういう読後感はしっくりこない(というより切ないですかね)んですが、ある意味名残惜しさでもあると思います。
 最近は風も身にしみますしお体にも気をつけてください。次回作品と連載の方の更新お待ちしております。
2007-01-07 21:27:35【☆☆☆☆☆】座席
[簡易感想]軽く読めてよかったです。
2007-01-07 23:05:22【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
こんばんわです。読ませて頂きました。
何気ない日常の中でありそうな、そんな物語のように感じました。突然であった二人が何気ない会話をしていく。花蓮の強さや、想いが少しづつ表れていく。そんな感じだったなぁと思いました。
次回作も楽しみにしています。お邪魔しました
2007-01-07 23:14:38【☆☆☆☆☆】聖藤斗
 読ませていただきました。チェリーです〜。いやはや、大間は私が住んでいるところからでは行くには簡単ではないですが、昔数回程度ですが行ったことはあります。大間は潮風が強かったなぁというのと船が多いなぁという印象は残ってますね。でもたしか岬があって、北海道みれるかなって思ったけど曇っていてなかなか見づらかったっていう(笑 しかし物語を読んでいくうちに彼女の、なんていうか花蓮のいろんな感情を文章を読んでいくうちに感じ取れたような気がします。大間への思い、そして詩の一節。そんな彼女を見つめるうちに短い時間ながらも主人公三郎丸くんが自分を見つめて【──ない。俺の言葉は〜】の文から私も思考に浮かんだり。う〜ん、考えさせられます。私もこのような小説を書いてみたいですが、いやはや・・・(笑 ではでは、次回作も期待してお待ちしております。
2007-01-07 23:21:26【★★★★☆】チェリー
こんにちは。序盤は冗長ながら楽しい感じでしたね。が、全体を通し徹頭徹尾、哀色に見えました。コミカルに描いている部分があるにもかかわらず。コミカルに描いているからこそなおさら、です。たぶんそれは私が物語を自分に引き寄せ過ぎているからだと思います、ので聞かなかったことにして下さい(ぉぃ  ところで、お体、をお大事に。
2007-01-08 10:53:07【☆☆☆☆☆】J
ども、読ませてもらいました。なんというか、切ない。コミカルな地の文と会話だからこそ、切なさがより強調しているような気がします。『狐は死して必ず丘を首にす』という文には惹かれました。博識だからこそ出来る文の流れだなぁと思います。いやはや、羨ましい。なんだか、一期一会という言葉がこの小説には相応しい気がします。たった一度の出会いで、それも短い時間で、何かを残していく。そんな感じがしました。

ではでは〜
2007-01-08 16:10:15【★★★★☆】rathi
お久しぶりです。
軽く読みやすい語り口は、甘木様独特の書き方がもうすっかり馴染みになっています。それ故か、冒頭のやり取りが少しまどろっこしい。そう感じました。たった一度の出会いであっても一生忘れられない記憶になる。切ない物語、いい味の作品でした。
では、また。
2007-01-08 17:07:36【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
読ませていただきました。すみません、しばらく悩んだんですがなかなか感想が浮かびません。うーんうーん、申し訳ありません。とりあえず読ませていただきましたということで、この場は失礼させていただきます(汗)。
2007-01-08 17:27:38【☆☆☆☆☆】メイルマン
 皆様読んでくださってありがとうございます。先日、気になって駒沢公園に行ってみました……スミマセン。駒沢公園からキャロットタワーは見えませんでした。

 >バニラダヌキさん、ありがとうございます。エロゲー的な書き方をしてみたかったんです。でも、失敗しましたね……歳のせいでしょうか、妙にくどくなっちゃうんですよ。自分のぬるま湯さに気がついた三郎丸には、花蓮の拒絶を跳ね飛ばす力はあるかなぁ。というか、私にその力がないものだからこんな形になってしまいました。それに三郎丸が一緒に行っちゃうと作品が長くなっちゃうんです。そして私の力じゃ安易な泣きゲー的な展開になりそうで、あえてここで止めちゃいました。でも三郎丸にはぜひとも大間に行って欲しいですけどね。
 >目黒小夜子さん、ありがとうございます。人の縁って面白いものだと思います。ここで皆さんから感想をいただけるのも縁だですしね。でも、日常生活じゃ縁を意識しないだけに、行きずり会う縁というものを書いてみたかったんですよ。しかし、この縁のせいで三郎丸にはトラウマができたろうなぁ(笑。きっと三郎丸はいつの日か大間に行くと思います。いや、行って欲しいと願っています。いままで郡山より北は白地図だった三郎丸の地図に新たな色がつくのも縁なんでしょうね。
 >こーんぽたーじゅさん、ありがとうございます。温度差を感じて下さって嬉しいです。この作品の目標のひとつが、グラデーションのように感情の雰囲気が変わることを目指していたので、なんとか伝わったかなぁと一息ついています。だた、切なさ色が強くですぎたのは失敗でした。死というものに直面しても強くいられる花蓮の芯の強さを描ききれなかったのが残念です。作者の私が言うのもなんですが、私も花蓮のこれからが見てみたいです。その時には隣に三郎丸がいて欲しいのですが……。
 >コーヒーCUPさん、ありがとうございます。笑いの部分がやや冗長になっていましたね。調子に乗りすぎたと反省しています。お気楽な冒頭からゆっくりと重い感じに変化させていきたかったので、冒頭は軽くいこうとしてたんですがなかなか上手くいかないものですね。花蓮の強さって悲しみの末にある強さだから、それが少しでも伝わったとしたら嬉しいです。本当に花蓮の強さって悲しい強さですよね。書いていてちょっと鬱な気分になってしまいましたよ。でも、悲しみ=強さが書けたか満足もしていますけど(自己満足の極みだな……。
 >上野文さん、ありがとうございます。花蓮の強さって憧れますよ。私自身死を意識したことがない暢気な生活をおくっていただけに、すべてを受け入れる強さを持った人間に憧れます。そこで生まれたのが花蓮というキャラなんです。だから、花蓮の強さを読みとっていただけると凄く嬉しいです。強くない者として三郎丸を出しましたが、三郎丸も花蓮と出会うことによって少しは強くなれたんじゃないかな。花蓮を追えなかった弱さを知ったからこそ、大間の空気の味を感じたのかも(作者なのに曖昧な書き方だなぁ。
 >座席さん、ありがとうございました。登場人物自体に作品の味がついているとのお言葉は嬉しいです。いい意味でも悪い意味でも、私の作品って物語の流れより、登場人物の味だけで作り上げている部分があるじゃないですか。今回は純粋にそれを狙ったものですから。ただ、終わり方は御指摘のように曖昧さを残してしまったのが正しかったのかどうか悩んでいます。爽快感のある(救いのある)ラストというのも考えていたのですが、花蓮の強さを強調するにはこちらの方がいいかなと思い書いてみました。いつか、もう一方のラストの物語も書いてみたいと思っています。座席さんもお身体にお気をつけ下さいね。
 >模造の冠を被ったお犬さま、ありがとうございます(「さん」をつけなかったのは悪意はありません。「さま」という尊称の後ろに「さん」というものを付けたら、逆に尊称を軽くしてしまうのではないかという判断で付けませんでした。もし、お気に障られたら謝罪致します)。軽く読めたのお言葉嬉しいです。肩肘張らない作品を書きたいというのが私の願いですから。軽く読んでいただいてよかったと思っています。
 >聖藤斗さん、ありがとうございます。そうなんですよ。どこにでもありそうな出会い、なのにそれがゆっくりと変化していくさまを描いてみたかったんです。短い文章の中でどれだけ感情や相手が持つ強さを描けるかに挑戦してみました。安穏とした日常から、現実の辛さを含んだ日常へのグラデーションが書いてみたかったんですよ……成功したか、どうかは未だに判断はつきませんが。
 >チェリーさん、ありがとうございます。ネタばらしすると、花蓮の出身地をどこにしようかなと考えている時、チェリーさんのこと思い出したんですよ。なら、青森県にしようと。ただ、青森市だと大きすぎるので佐井にするか大間にするか悩んだんですが、佐井には行ったことがなかったので行ったことのある大間にしてみました。「−−ない。」は私の本音ですよ。あの状況に置かれたらビビって三郎丸と同じことを考えていたでしょう(根性なしなんです。
 >Jさん、ありがとうございました。哀色が強すぎましたか……私としては、悲しみを乗り越えた末の強さというものを書いてみたかったのでこのような形になりました。確かに冒頭をコミカルにしたのはラストの切なさを強調するための仕掛けではありますが、冒頭からばれてしまっては仕掛けになっていませんでしたね。それは、ひとえに私の文章力の無さゆえです。これからの解決すべき課題としていきたいと思っています。お気遣いありがとうございます。もう風邪はこりごりです(笑。
 >rathiさん、ありがとうございます。これって泣きゲー的な書き方なんですよね。泣きゲーもオープニングは結構脳天気ではじめ、ラストで泣かせるような笑いと悲しみの対比を使用していますよね。私も今回はそれを見習ってみたんです。ただ、泣くのは嫌だったのでちょっと曖昧な終わり方にしてみました。「狐は〜」は私も好きな一節です。屈原の詩を読んでいたらびびっときました(笑。一期一会ってなんだか切り取ったワンシーンのような感じがしませんか。私は今回、切り取ったワンシーンのような作品にしたかったので嬉しいお言葉です。
 >ミノタウロスさん、ありがとうございます。お久しぶりですね。えっ? 私独特の書き方なんかありましたっけ? 強いて言えば一人称になっていない一人称というところですかね。やはり冒頭は冗長でしたか……三郎丸の軽さと、花蓮の一人遊び(入院していると一人遊びが上手くなるんじゃないかなぁと思いまして)を強調したくて書いたのですが、もっと別の表現方法をとるべきでしたね。今すぐには思いつかないのですが色々考えてみます。出会いには別れの切なさが少しでも伝わったとしたら嬉しいです。
 >メイルマンさん、ありがとうございます。読んでいただけるだけで凄く嬉しいです。原稿用紙40枚に無理やりおさめたことで物語に波がなくなっていることや、曖昧なラストとか色々ありますから感想が書きづらいのは理解しています。わざわざそのことを書いて下さったことに感謝しています。こんどは、感想が浮かぶような作品を書けるように勉強します。

 このような泣きゲーの出来損ないのような作品を読んで下さって本当にありがとうございます。色々な課題も御指摘して頂けて、これからの作品作りに非常に参考になりました。改めて、読んで下さった方々、わざわざ感想を書いて下さった方々に感謝いたします。
2007-01-09 00:22:24【☆☆☆☆☆】甘木
明けましておめでとうございます
鋏屋でございます。
読ませていただきました。年末年始で忙しくなかなか来れなかったもので……
人生一期一会だなぁ…… 暖かく、切なく、微妙な距離感みたいなものを2人に感じました。
花蓮ちゃんの話し方が可愛くて良いですね。少しズレた感じが私好みです。サブちゃんの心の中のつっこみも面白くニヤニヤしながら読んでしまいました。
なんかちょっとだけ続いてほしい気がします。
ショートって難しそうですね。私もいつか挑戦したいと思います。
それでは今年も宜しくお願いいたします。
鋏屋でした。
2007-01-09 15:20:54【★★★★☆】鋏屋
 読んで下さった皆様に感謝申し上げます。

 >鋏屋さん、ありがとうございます。おめでとうございます。私の花蓮というキャラは結構気に入っていますので、花蓮を気に入ってもらえたら嬉しいです。花蓮のしゃべり方は一人遊びの域を出ないしゃべり方じゃないかと思っています。だからちょっとズレちゃうんですよ。花蓮を主人公にして別の物語を作ってみたい気持ちはあります。ただ、この雰囲気を維持したまま書けるか自信はないですねぇ。なんか、明るい入院生活物語になりそう(笑。ぜひ鋏屋さんもショートに挑戦してみて下さい。
2007-01-09 21:38:13【☆☆☆☆☆】甘木
拝読しました。よく晴れ渡った日に函館のどっかから青森が見えたことがあったのですが、あれ、大間だったかなーなんて記憶の片隅を穿り出したりしてました。文から花蓮ちゃんの儚げというか儚げなのに意志が強い感じ何かがあふれ出しているような感じがしました。普段ならこの手の話には感動なんざ全くしない私なのですが、何やら奇妙な切なさがこみ上げて来てしまいました。
2007-01-09 22:29:09【☆☆☆☆☆】水芭蕉猫
お久しぶりと言うべきなのかしら。夢幻花です。
 全体としては綺麗に仕上がっていて、素敵だったと思いました。主人公と花蓮ちゃんのやりとりもスムーズで読みやすかったですし。
 ただ、主人公に少し違和感を感じてしまいました。思考がやや強引な気がするのです。「俺の言葉は常識ってヤツだけの中の上辺だけの知識だ。命の意味も知らない、命がけの重みも知らない、軽い言葉でしかない。」とありましたが、たったあれだけの会話でそう感じるでしょうか。感じたとしても、それでももし私なら引き止めてしまうと思います。主人公がもっと年端のいかない子供ならまだしも、二十一歳の考えにしては不自然に感じてしまい、やや残念でした。でも最後のコーンポタージュのくだり、その土地の独特の空気を醸し出す文章はすごく良いなぁと思いました☆
次の作品も楽しみにしていますね♪
2007-01-09 23:06:52【☆☆☆☆☆】夢幻花 彩
 読んで下さった皆様に本当に感謝しています。

 >水芭蕉猫さん、ありがとうございます。私が大間に行った時は天気が悪くて北海道は見えなかったんですよ。だから本当はどんなふうに見えるか分からないんです(苦笑。おぉ、何らかの切なさを感じていただけたとしたら嬉しいです。切なさって小説においては安易な感情だとは思うのですが、私自身では描いたことがなかったので書いてみたかったんです。色々課題の残った作品だけど、書いてよかったと思っています。
 >夢幻花彩さん、ありがとうございます。お久しぶりというのでしょうかねぇ(笑。確かに花蓮は幼い感じですよね。泣きゲーなのど美少女ゲームの登場人物をイメージして書いていたので、わざと幼くした部分はあります(美少女ゲームの登場人物は全般的に思考が幼い感じなので)。でも、やりすぎたなというのは反省しています。三郎丸の感情変化は早急すぎたです。最初書いていた時は、この前に花蓮の独白と三郎丸の自問自答が続くシーンがあったのですが冗長な感じがしたのでカットしてしまいました。だからこんな唐突な形になってしまいました……原稿用紙40枚以内ということにこだわりすぎたのが敗因です。花蓮について行くと言うことは、花蓮への責任が発生することです。三郎丸に責任を背負うほどの勇気があるのかどうかは私自身判断つきかねます。なにやら、弁解がましいことばかりのレスになってしまいすみませんでした。色々御指摘ありがとうございます。

 貴重な時間を費やしてわざわざ感想を書いて下さったことに感謝致します。
2007-01-10 22:50:02【☆☆☆☆☆】甘木
すみません、トップから消えて今更感は強いのですが、作品の参考になればと思い、再読しての印象を書かせていただきます。「でも、ほんの少しだけ大間の空気の味がした。」という最後の文にすっきりしないものを覚えてしまいました。何といいますか、それまでひたすら主人公をただのカメラ役として、花蓮を中心に物語を進めていた印象が強いので、花蓮そのものは主人公を通して良く描けていると思うのですが、反対にカメラ役に徹している主人公の人物がなかなか見えない――そんな感じでした。なので自分としては最後の場面、花蓮を追いかける主人公なら主人公の色が見えて二人のドラマが盛り上がりますし、逆に追いかけないままカメラ役に徹していても事象を追いつつ自分の心情の変化を楽しむ、そんな形だと満足できたと思うのですが、最後の一文でカメラに徹していた主人公に急に色が出てしまった――それまでの主人公の心理に同調していた自分としては、いままでお前(主人公)はおれだったのに、何故急に他人に――という印象を持ってしまいまして、先のような感想になった次第です。
わかりにくい感想になってしまったこと、このようなタイミングになってしまったこと、重ねて申し訳ありません。失礼します。
2007-01-15 23:09:36【☆☆☆☆☆】メイルマン
すいません。私も今さらながら再訪させて頂きます。再訪のタイミングを失ってたのですが、失礼します。私が序盤から哀色と感じた理由は、見知らぬ同士だからこそ(特に彼女でしたが)多弁になれてる気がして、孤独といいますか寂しさを感じてしまったわけで、おっしゃるような文章力ではなくて設定について言ったつもりでした。言葉足らずで申し訳ありませんでした。 話としては後半の深度、それから読後の切ない余韻は感じられました。この点も言葉足らずでした。では失礼しました。
2007-01-16 19:06:01【☆☆☆☆☆】J
 再度訪れて下さってありがとうございます。

 >メイルマンさん、丁寧なコメントありがとうございます。確かに三郎丸にはカメラの役割を持たせました。この作品を作る時に参考にしたのは色々なPCの美少女ゲームでした。美少女ゲームにおいて主人公は個性があるようで、その実はプレーヤーの為のカメラでしかないですから。この作品でも三郎丸というカメラを通して花蓮の独り遊び(独白)を描こうという思惑がありました。では、なぜラストになって三郎丸が前面に出てきたのか、という疑問は当然だと思います。それは読者の感情を断ち切ることによって、花蓮の痛みも苦しさも、そして死を見据えた決心もすべて花蓮だけのものだと強調したいと考えたからです。花蓮の強さは花蓮が独りで得たもので決して他者には理解できないはずというのが根底にあります(花蓮もそう思っていたから三郎丸の同道を断りました)。ラストでカメラに個性を持たせることで三郎丸=読者という構図を壊したかったのです。構図を壊すことによって、花蓮の人生と読者の人生は決して交わらないものだと描きたかったのです。しかし、私が自分の思いつきを上手く書けなかったことは自覚しています。はっきり言えば、未だにどのように書けば当初のアイデアが生かせられたのか分からないままです。メイルマンさんから感想をいただいて、ラストの導き方が唐突すぎたこと、ひねた思いつきが作品をメチャクチャにしてしまったことを改めて理解させて頂きました。長々と自己弁護じみた分かりづらい説明を書いてしまい済みませんでした。感想は非常に参考になりました。ありがとうございます。
 >Jさん、こちらこそ済みません。どうも自分の作品に対する解説のようなレスを書いてしまい失礼しました。そうなんです、多弁=孤独は当初からの目論見ですので感じて頂けて嬉しいです。孤独だけど花蓮は決して弱くないということを徐々に伝える為の設定でした。ですからJさんの感想に「哀色が〜」を見た時、書き方を間違えて初っぱなからバレたか仕掛けは失敗したのかぁと独り合点して変なレスを返してしまい、こちらこそ申し訳ありませんでした。ただ、前半と後半のグラデーション、コミカルと哀調のグラデーションなど、私の文章力では上手く書けていない部分を切に感じています。まだまだ文章の勉強を続けないといけないですよ。

 お忙しい中、拙作にアドバイスや感想をして頂いて本当にありがとうございます。
2007-01-17 00:10:00【☆☆☆☆☆】甘木
計:24点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。