『カエル大好きみどりちゃん』作者:薄羽蜻蛉 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角804文字
容量1608 bytes
原稿用紙約2.01枚
 みどりちゃんは昔からカエルが大好きだった。
 小さいころ僕らは二人でよくカエルを使って遊んだ。たとえばカエルの肛門に花火を突っ込んで飛ばして飛距離を競い合ったり、ハサミを使って解剖ごっこをしたり(みどりちゃんはいつも原型をとどめないほどバラバラに切り刻んでいた)、眼を針で刺して順番につぶしていったり、という具合に。
 みどりちゃんとカエルで遊ぶのは本当に楽しかった。でも最近のみどりちゃんはちょっとおかしくてついていけない。前はカエルを殺したりいじめたりするだけだったのに、最近はカエルに口付けしたり舐めまわしたりする。
 この前なんかいきなり服を脱ぎだしてあそこにカエルを突っ込んで、あーとかうーとか変な声を出して、とても気持ちよさそうな顔をしていた。僕はそんなみどりちゃんを見ていると何だか嫌な気分になるんだけど、胸がドキドキして股間のあたりがモゾモゾとしてくる。みどりちゃんはそんな僕を見ながらよりいっそう大きな声であーとかうーとか言った。
 そうして股間のあたりを押さえながら僕が立っていると、みどりちゃんはあそこからカエルを抜いた。カエルはもう死んでいた。みどりちゃんはカエルをしばらくぼんやりと眺めた後そのまま口に入れて飲み込んでしまった。
 それからみどりちゃんと僕はカエルをとりに行った。みどりちゃんは捕まえたカエルを次々に食べていった。みどりちゃんのお腹は妊婦のようにふくらんでいった。そうして僕に向かって言った。
「今から赤ちゃん産むのよ。見てて」
 僕はみどりちゃんの股の間をそっとのぞいてみた。なんだか胸がドキドキして、また股間のあたりがモゾモゾとしてきた。
 そしたらみどりちゃんの股の間から、何かみどり色の手が僕の顔をつかんできて何にも見えなくなった。手はなんだかヌルヌルしていた。真っ暗な中でゲコッという鳴き声とみどりちゃんの甲高い笑い声が聞こえてきた。
2006-08-18 19:47:58公開 / 作者:薄羽蜻蛉
■この作品の著作権は薄羽蜻蛉さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
この作品に対する感想 - 昇順
 下品、道徳的にどうかと思う。話のネタ自体もどこかで聞いたことあるし、端々を変えてみればよくある怪談話の類。書くだけならば良いとして公の場に提示するような物ではない。
2006-08-19 01:03:33【★☆☆☆☆】蘇芳
えーと、冒頭『小さい頃は』と言うことは、『最近』はそれほど小さくないのでしょうか(まあ推定同年代の女の子にカエルが入るくらいですから)。それにしては全体が子供言葉のままですね。
さらに中盤『この前なんか』と過去時制で始まって、オチはどう見ても現在形のようなのですが、『それから』の先が現在という話なのでしょうか。
私としては耽美的エログロも創作としてはアリだと思うのですが、そうした道徳的見地をさておいても、文章や構造に対する誠意が不足しているのではないでしょうか。つまり内容の品位以前に、日本語の文章に充分接してから投稿するべきかと。
2006-08-19 21:48:39【★★☆☆☆】バニラダヌキ
 前途ある有為の少年少女が集うこのサイトにおいてこんな感想を書くのも非常に心苦しいのですけれど、この作品が非常に中途半端であるのは、読んでいてまるで扇情的でない、欲情しないということですね。エロスを追及するのであれば当然、恋愛モノの良作が読んで読み手の心に思慕の情を呼び起こすのと同様に、読んで読み手を淫らな心地にさせねばならないものです。
 その点、全く素材で止まっている。
 これは書き手の技量の問題でもあるし、覚悟の問題でもあると思う。欲情、淫らと、使いたい放題の言葉を今チョイスしていますが、そういうものを書くとなると、書き手はもうドヘンタイの烙印を押されてしまいます。中途半端な根性や気迫ならば、この烙印に屈してしまうのです。真実もの書き魂があれば、世間様にヘンタイと罵られようとキ○ガイと蔑まれようと、傷つきながら己が道を行くものです。また、真実もの書き魂があれば、到底この、ある種ヒッカケを目論んだかのような作品のクオリティに甘んじることはできないはずです。
 読み手が欲情を兆す、そのような誘発的な力のある作品とは、高度な技術と複雑な計算によって成立するものです。そしてそれをドヘンタイの内容に蕩尽するだけの、ある無意味でバイタリティ溢れるエネルギーを要するものです。
2006-08-20 07:57:09【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
「祖母」を読み、他の作品も読みたくなって全部読ませていただきました。
作者様に対して、○○さんの作品に似ている、などという感想は
ひどく失礼なことだろうと思いながらも、
私は、この作品を読んで、ジョルジュバタイユを思い出したこと、
ここに書かずにはいられません。
エロとも下品とも言い切り難い、なぜかしら不思議な世界に、
作品自体の上手い下手を超越するような個性を感じます。

2006-09-08 21:07:33【★★★★☆】碧
計:7点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。