『夜行列車(前編)』作者:藤崎 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 罪悪感?
 そんなもの、遥か遠くに忘れてしまった。

 

 列車は、静かな揺れを刻んでいた。
 外では、夜の通り過ぎる音がする。真っ黒な窓に映るのは血色の悪い自分の顔。その向こう側にあるのは、踏切の赤い光に浮かび上がる雪だけだった。
 車内は暖かい。程よく聞いた暖房は乗客の眠りを妨げることなく、むしろ快適な空間を作り出していた。けれど、慣れない夜行列車の揺れは、なかなか俺を眠りへと誘ってはくれない。リズムに満ちたその動きは、逆に俺の身体を覚醒の方へと傾ける。横になって小一時間。一向に、眠りが訪れる気配はなかった。
 仕方がない。とりあえず、何か飲もう。適当に時間をつぶしていれば、ひょっとしたら睡魔が襲ってくれるかもしれない。
 自分の中のそんな囁きに従い、車両を移る。ほんの少し明るくなっただけなのにも関わらず、軽く眩暈がした。

 彼女を遠目で見たとき、なんだか奇妙な女だと思った。形はあるのに、その輪郭がはっきりしない。ぼんやりと、周囲に溶け込むようだ。
 寝台のない車両に、申し訳程度についている、誰でも座れる二人用の席。彼女はそこに一人で座り、誰かを待つ風でもなく、何故か両手に持った二つのグラスを酒で満たしている。視線の先は何もない窓の外の夜闇のはずが、彼女は確かに何かを見ているようだ。左手の方のグラスの中身が、オレンジ色の照明に染まっている。

「おねぇさん。隣、いいですか?」

 彼女の顔を覗き込みながら小さく問う。
 22、3だろうか。整った横顔についている目が、ぼんやりと俺を捕らえる。
「どうぞ」
 仏頂面のままかと思いきや、そこには柔らかな笑顔が生まれた。
 椅子を引き、遠慮なく隣に腰を下ろす。
 いつものクセで、彼女の周りに目を配らせる。けれど、手荷物らしきものはなかった。あるのは、何故か一本の真紅の傘だけ。残りは、寝台のほうに置いてきたのだろうか。
「何飲んでるんですか?」
「お酒。……キミ、いくつ? 一緒にどう?」
 右のグラスを傾けて見せながら笑う目は、据わっている。けれどろれつはちゃんと回っているから、完全に酔ってはいないらしい。
「俺、16なんだけど」
 酔っ払い相手に敬語も必要ないかと判断を下し、苦笑を交えて言う。すると彼女は、え〜、と、楽しそうに笑った。グラスを差し出される。
 この分じゃ、酔いつぶれるのも時間の問題だろう。
「おねぇさん、一人なの?」
 渡されたグラスに自分で酒を注ぎながら、尋ねる。もしも、このグラスが彼女の連れの物だったとしたら、俺に差し出すわけがない。当然、彼女が一人だということを確信して、だ。
 けれど答えは、すぐに返ってこない。彼女は一瞬、表情を止め、そしてまた、何事もなかったかのように動き出す。
「そうよ。一人で淋しく夜の旅」
「ふぅん」
 歌うように、含蓄を垣間見せてそう呟くと、コクリと酒を飲み込んだ。
 それにつられるように、俺も同じくグラスの中身を、ボトルの確認もせずに口に流し込む。
「キミも一人なの?」
 のどが焼ける。たった一口でそう思った。
 茶目っ気のある優しい瞳が尋ねてくる。思わず上げたくなる声を抑え、平然を装って笑顔を向ける。
「そう。実は、夜行列車って初めてで。寝付けなくてさ」
 そっとボトルに視線をずらすと俺でも知っている銘柄。
 ……嘘だろ。
「そうなんだ」
 ふふふ、ともう一度楽しそうに笑うと、一気にグラスを空にする。そして注ぐ。透明な液体が、まるで生き物のようだ。
「ねぇ、おねぇさん」
「その“おねぇさん”っての、やめない?」
 すかさず返ってきた言葉に、ほんの少し、鼓動が早まるのを感じる。グラスをテーブルに付けると、コツリと小気味酔い音がする。
「なんだか、くすぐったくって」
 くすり と誰にともなく向けて笑うと、少女のように肩をすくめた。その仕草は、誰かに媚を売るためのものではなく、自然で、むしろ彼女にぴったりだった。
 ……どうも、タイミングがつかめない。
「わたし、杏子(きょうこ)っていうのよ。知ってた?」
 初対面の人間に問うあたり、やはり酔っているのか。アルコールの匂いが、彼女の周りを浮遊している。
「じゃぁ、杏子さん」
「なぁに?」
 グラスから口を離しながら、ふわりと髪をかきあげる。化粧っ気のない、けれど綺麗な肌がオレンジ色に染まる。
「お酒、強いんだね」
「そうでもないよ」
「けど、俺はこんなの、飲めないよ」
「キミ、未成年でしょう」
「……そうだけど」
「未成年は飲めなくていいの」
 自分が誘ったクセに、と言うと、あれ、そうだったっけ、とわざとらしくとぼけてみせる。 いや、酔っているのだから、本当にとぼけているのか。
「今日はねぇ、なんだか酔えないの。とても酔いたい気分なのに」
 歌うような口調だけれど、意識ははっきりしているようだった。逆に、こちらが夢見心地のような気分になってくる。遠目で見たときの印象は、話した今でも変わらない。今にも、彼女は俺の視界から消えていきそうだ。実態感がない。言葉は変だが、そんな感じだ。
「どうして酔えないの?」
 彼女の酒は諦めながら聞いてみた。俺には、強すぎる。
「さぁ……どうしてかしらね」
 長い髪の奥の瞳と、視線が合った。謎かけをするような色だ。けれど楽しんでいるようにも見て取れる。が、俺はそこに、彼女が微塵も酔っていないという事実を見つけた。酔いは醒めたのか、それとも酔っているだろうというのは俺の勘違いだったのか。
「分かってるんでしょ」
「さぁね」
 なんだかよく分からないまま、もう一度強い酒に手を伸ばす自分がいた。
 車内を動き回るものはいない。この車両にも、いるのは俺と彼女だけだった。
「旅は道連れじゃん」
「……こんな年上女の話なんか聞いて、何が面白いの?」
 グラスを離した両手を組み、その上に顔を乗せる。髪が、さらりと肩にこぼれた。
 黙り込む。
 カンカンカンカン と、おもちゃのような踏切の音が遠のく。
「……そうね。旅は道連れね」
 ふと、夢から帰って来たように呟きが洩れる。
「そうだよ」
「……それじゃぁ、キミのことも話してくれるのよね?」
 思わぬところに話が行き、自然と苦笑が洩れた。
「俺の話なんて、大したことないよ」
「いいのよ」
 大したことなくても、つまらない話でも、どんなものでも。声は、俺に聞かせるために発せられているわけではなさそうだった。電車の揺れに、消えてゆく。
 ……うん、そうだな。
 たまには、いいかもしれない。
 決して、人に語れたものではない自分の話。けれど、午前零時の夜行列車では、俺と彼女以外起きている者などいないだろう。そして、その彼女とも今夜限りでさよならなだ。例え、俺の話を彼女が本気にとらなかったとしても、それはそれで構わないのだ。むしろ、そうであって欲しいと思う自分さえいる。誰にも、ばらすつもりのなかった現実。
「でも、素面じゃ無理だな」
「……え?」
 見上げる彼女に、笑いかける。
「大体さ、そんな濃度の高いモン飲んでると、身体に悪いよ」
「……」
「待ってて。向こうに自販機あったと思うから。ビール買ってくる」
 彼女――杏子さんは、俺の今夜の話し相手は、不思議そうに俺を見ていた。
 後ろポケットに財布の存在を確かめ、椅子を引いて彼女に背を向ける。生憎と、素面で出来る話なんてない。けれど、彼女の酒では酔ってしまって、そちらのほうが無理というものだった。
 絨毯が引かれてはいるものの、なるべく足音を立てないように歩く。
「もう、健康なんてどうでもいいんだけどね」
 背後で、囁きが聞こえた。
 振り向くと、彼女はゆっくりと視線を俺に移す。照明が、彼女を輪郭を淡く縁取っている。今にも……消えそうだ。
「杏子さ……」
「私、もう死ぬから」
「……」


 列車の動く音以外、何の音もしない夜だった。
 外は雪。夜行列車。午前零時。俺の不眠。旅は道連れ……。そんないくつかの偶然が、俺を今にも消えそうな一人と出会わせた。
 そして彼女の言葉は、電車の揺れに巻き込まれるようにして、アルコールの匂いの中へと消えていった。

 ◇◇◇
 
「私、もう死ぬから」

 言って初めて、私はずっと死にたかったのだと気付いた。

 気分が優れない日が続いていた。
 理由は分かっている。医者に行ったところで処方箋をもらえるわけでもない。これ以上ないほど明確な理由が、私の中に息づいていた。
 鬱は、最近始まったものではない。ずっと、あの時からずっと、私の中に住みついていた。けれど今更どうしようもないことは、私自身が誰よりも一番よく分かっていたし、どうにかする気がないことも、同じくらいよく分かっていた。
 何の嫌がらせかは知らないが、最近では不眠まで一緒にくっついてくる。眠れない日が続いていた。薬に無理矢理、眠りと約束をさせても、やってくるのはただ重たいだけの不快なものでしかなかった。
 いつまでこんな生活を続けるのだろう。続けなければならないのだろう。ふとした瞬間の不安が、時には胸を苦しいくらいに締め上げる。
 何も考えずにすむ瞬間は、無茶な眠りの中にも、大好きなお酒の中にも、大切な思い出に浸かる時にさえ、訪れてはくれなかった。
 夜行列車に乗ることを決めたのは、ほんの些細な気まぐれだった。……もう、疲れていたのかもしれない。日常という名の鎖に繋がれていることに。何一つ変わらない、誰かのためではなく、私のためでしかない、毎日に。
 だから、列車の中で、まだ少年といっていい彼に会った時に、思わず口走ってしまったのだ。
 私、もう死ぬから。
 そう、私はずっと死にたかったのだ。
 あの時から。
 七年間、ずっと。

 電車の揺れは心地よく、気だるく眠気を誘う。
 先ほどの少年の表情は、照明が邪魔をして読み取ることはできなかった。
 外では雪が舞い続けている。
 このまま少年が戻ってこなくても、それはそれでいいと思っていた。第一、もしも私が彼の立場だったなら、こんなアブナイ女と一晩飲み明かすなんて絶対にごめんだ。

 列車は進み続ける。まるで、心だけを少しずつ捨てさせるように。

 ふと、気配がして横を見る。
 あの人が、あの時と変わらぬ笑顔で、私を優しく見つめていた。
「お待たせ」
 その優しい幻は、少年の声に打ち消される。
 缶ビールを台に置く彼の横顔は、あの人とは似ても似つかなかった。
「飲む?」
 私は黙って首を振る。
 飲みたいという欲求はなかった。きっと今飲んでいるこのお酒でさえも、特別飲みたいわけではないのだ。けれどもう、自分ではどうなのか分からない。
 プルトップに当てられた指が、ぷしゅ っと間抜けな音を立てて缶を開ける。
「キミ、名前なんていうの?」
「俺? 涼祐(りょうすけ)」
「どうして一人旅なんてしてるの?」
 グラスの中身にうっすらと映る、揺れる自分の顔。なんてひどい顔。本物は、もっとひどい顔をしているに違いない。
「どうしてって……ただの気まぐれ」
 カタタン カタタン と、電車に話しかけられているような錯覚に陥る。
 どうしてそんな質問をするのだというように、苦笑と返事が返ってくる。それが、16にしてはずいぶんと大人っぽいことに気付いた。
「杏子さんはどうして?」
 そう言いながら、覗き込む瞳も大人っぽい。まるで、何もかもを見透かされるよう。
「私は……傷心旅行」
 言うと同時に、グラスを空にする。いくら飲んでも、酔いは一向に訪れてくれない。こんな夜だからこそ……雪の降り頻る、こんな夜だからこそ、とても酔いたい。
「傷心旅行?」
「そう。傷ついた心の旅」
 口元に笑みが浮かぶのが分かる。
「違うな……傷ついた心との旅」
「さっきの“死ぬ”って、杏子さん、自殺するの?」
 彼はあっさりと、何の戸惑いもなく核心を突いた。視線を向けてみるも、彼の意識はビールにある。……ふと、空恐ろしさを感じる。どうして、他人の“死”をそんなにもあっさりと口に出せるのか。
「そうよ」
 けれど、私の心は揺れなかった。内心の動揺を慌てて隠す必要もなかった。
「どうして?」
 何に対しての“どうして”だろう。横顔からは、そこまでは読み取れない。彼は内心動揺しているのだろうかと、合わせようとしない瞳を追いながら思う。
 大丈夫よ。明日私が死んでも、あなたと会ったことを何かに残したりしないから。
「どうして死ぬの?」
 まっすぐすえられた瞳に、思わず言葉につまった。
 どうして?
 問いは、レールの間に消されてゆく。
 どうして。
 どうして。
 どうして。
 七年間、ずっとあの人に向けてきた疑問の言葉。

 どうして、私を置いていったの。

「だってもう……あの人はいないから」
「あの人って?」
 ガタン。
 隣の車両から、人が現れる。
 誰も起きてなどいないだろうと思っていただけに、驚きは大きい。しかも、私の隣には未成年とビールという、あってはならない組み合わせだ。
「……」
「……」
 現れた人は、私達には気付かなかったように、目もくれずに通り過ぎ、隣の車両へと消えた。
「起きている人がいるのね」
 ほっと胸を撫で下ろす。高鳴った鼓動がうるさかった。
「ホントだね。俺らだけだと思ってたのに」
 楽しそうに彼は笑い、缶を傾けグビリと飲む。その横顔が……また、重なる。このお酒が好きだったあの人。
「その傘……凄い色だね」
「……」
 足元の傘に目をやる。
 真っ赤な、真紅の華。
「杏子さん?」
 凝視していた私を不思議そうに見つめる彼は、間違いなくあの人ではない。
「……ごめんね」
「大丈夫?」
「……平気」
 顔の前でひらひらと手を振ってみるも、たった二度の幻が、私を捉えて離さない。
「あの人、って、杏子さんの恋人?」
「……」
 “恋人”。
 自分達を、そんな代名詞で呼ぶに相応しくないことは、私達が誰よりもよく分かっていた。私は彼の“彼女”には決してなれなかったし、彼は私の“彼氏”なることは決してなかった。そんな関係を語る以前の大前提が、何よりもなりたかった関係の邪魔をした。
「私達は、そんな関係にはなれなかった」
 窓の外には闇が広がっている。二人で過ごした、いくつもの夜と同じ、闇。だけど、一人で見るそれは、こんなにも恐ろしい。こんなにも、心細い。
 それでも……夜は、人を狂わせる。
「最悪の恋愛よ。誰にも言えなかった。親友にも。なのに親は泣かせるし……」
 今でもはっきりと思い出す。
 自分の子供達が、やってはならないことをしたと知った時の、両親の顔。きっと一生、焼きついて離れることはないだろう。
 最悪の恋愛。
 だけど、何よりも尊かったあの時間。
 それもまた、一生焼きついて離れることはないだろう。
 何をしているのだと、止める声が聞こえなかったわけではなかった。こんな少年に、酔えない夜の話し相手をさせるなんて。例え、話を聞きたいのだと言われたとしても、きっと私は何かを彼に背負わせる。そのことに、何の変わりもないのだ。
 それでも、一度流れ出した感情は、止まることを知らない。
 酔ってはいない。
 けれど頭は上手く働かない。
 ぼんやりと、霧がかかる。
 ……振り払えない。
「杏子さん……」
 どうして置いていったの。
 私は、側にいられればそれでよかった。
 誰に白い目で見られても、どれだけ蔑まれても。ただ、あなたの側にいられれば、それだけでしあわせだったのに。
 いくら心で訴えたところで、返事がないのは分かっているはずなのに。
「あの人は、私を置いていった」
 手紙さえ、残してくれなかった。
 あの瞬間の脱力感。無気力感。誰に対するものか分からない、……激しい、憎しみ。
 クリスマスツリーを二人で見に行って、隠れてしたキスも。誰もいない家の中で始めて結ばれた幸福感も。友達に隠れてしたデートも。何もかもが、その瞬間に色を失った。
 世界が揺れる。淡い光が視界を覆う。俯いた自分の目から、今しがた飲んだばかりのアルコールが零れた。
「杏子さん……」
 
 涙のはずがない。だって、涸れるほど泣いたのだから。だからもう、涙なんて、残っているはずがないのだ。
2006-01-06 15:34:18公開 / 作者:藤崎
■この作品の著作権は藤崎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 お久しぶりです。藤崎と申します。読んで下さり、ありがとうございます。あけましておめでとうございます。
 夜行列車。乗ってみたいです。雪の降る日に。雪の降る海にも行ってみたいです。…すぐ裏が海なので、行こうと思えば行けるんですけどね。
 一言、なんでも結構です。
 今年もよろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
 もう少し、出し惜しみをしてほしかったです。自殺することを告白するのはたとえアルコールを摂っていても控えるものだ、なんて現実主義な理由もありますが、物語に呆気なさを感じることが一番の理由。
 印象の小説をしたいのなら物質的な動きは、すべて語り手の心情を示しているくらいの勢いで書ききっちゃってください。
2006-01-07 20:12:01【☆☆☆☆☆】clown-crown
作品を読ませていただきました。夜行列車の持つ雰囲気は良く伝わってきました(ただし、列車の構造に疎いので涼祐たちがどこで酒を飲んでいるのかは分かりませんでした。同じ車両内に椅子があるのでしょうか?)。ただ、杏子との会話を急ぎすぎている感じです。一言二言話した途端に自殺をほのめかしているようで違和感がありました。互いの心情を列車の振動のように、もっとゆっくり間を置いて吐露して欲しかったです。下らないことですが、列車と電車の書き分けは何か意味があるのでしょうか? 散見されたのでちょっと気になりました。では、次回更新を期待しています。
2006-01-08 11:46:36【☆☆☆☆☆】甘木
拝読しました。短い文量と二視点で人物像を語るなら、もう少し心の流れを外観と繋げつつ書き綴ったほうが良いと思います。出だしは良かったのですが、進むほどに抽象的且つ朧になってゆくように感じました。次回更新御待ちしております。
2006-01-11 06:24:06【☆☆☆☆☆】京雅
計:0点
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