『不良少年旅行記−始まり−』作者:コー / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約2.53枚
 ある日の夕方、少年は両親とケンカした。内容は、『テスト』の成績である。
少年は、以前から心に決めていた、一人旅を実行するチャンスだと思い、バイトで稼いだ金と、自慢のバイクに乗って、家を出た。
 目標は、『日本一周』。彼は、近所の公園で早速、地図を開いて一日目の目的地を探した。
 彼が、住んでいるのは鹿児島県。丁度、本州の先の田舎町。『日本一周』を実行するには、もってこいの場所だった。
 彼は、目をつぶって、鉛筆が指した、九州地方を目指すことにした。
「よぉ〜し…」
 鉛筆が指したのは、福岡県北九州市。彼のポケットの中に入っている予算は、5万円弱。彼は、早速道順を組み立て始めた。

不良少年旅行記−始まり−

 彼の名前は、浅岡 大輝(あさおか たいき)。高校2年生で、成績はいまいち。
 彼は、最近何をしてもやる気が出なく、両親ともケンカしてばかり。もちろん友達もそれほど多くはない。学校へ行っても、服装や授業態度、遅刻などで注意されてばかりだった。『一人旅』は、以前から憧れていて、そのためにバイトをしてお金を貯めていた。
 今日から、始まる一人旅。彼は、不安と緊張感を抱き、わくわくドキドキしながら、バイクを走らせている。この先、どんなことがあるのだろうか?どんな、人達に出会えるのか?どんな運命が待ち受けているか?彼は、非常に楽しみだった。
 家を出たのは、日曜日の午前と言うこともあってか、道路は混雑していて、10キロほど渋滞していた。
 しばらく、バイクを走らせていると、熊本県との県境が見えてきた。時間は丁度夕方。
彼は、地元で安いと有名な、店で、夕食を済ませ、10キロ離れた公園の淵にバイクを停めベンチは歩いた。
「今日は、結構走ったな…ガソリンもまだたっぷりあるし…明日の目的地でも決めるか」
 地図を眺め、こういった。
「明日は、長崎か、佐賀を目指そう。順調に行けば、福岡あたりまで行けるかな」
 そう言って、彼は寝袋の中に入り込み、眠りについた。
 翌日は、朝から雨が降っていた。
「良かった。屋根の下で。外だったらびしょぬれだぞ…」
 彼は、ポケットの中の残金を確認し、道順をもう一度見た。その道は、有明海の沿岸を走っていて、とても楽しめそうなところだった。
 一息ついて、地図をたたみ、寝袋を片付けバイクにまたがった。そして、走り出した。

続く
2005-11-16 19:18:32公開 / 作者:コー
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■作者からのメッセージ
タイトルの通り、『旅行記』です。
書き方が、あまり『旅行記』っぽくないのはカンベンしてください。
内容は、完全にフィクションなので、くれぐれも実在するものと一緒だと考えないようにしてください。

それでは。
この作品に対する感想 - 昇順
拝読しました。物語性についてはまだ何とも言えませんが、バイクで走った時の感覚や風景を描くと惹きこまれると思います。また、文章は読点が多過ぎるように思え、テンポが良くなかったです。それと、「もちろん友達も〜」の「もちろん」は要らないのではないでしょうか。私は距離感に疎いので時間はよく解りませんが、資金は少ないですね。次回更新御待ちしております。
2005-11-17 13:42:28【☆☆☆☆☆】京雅
作品を読ませていただきました。旅行記ならば主人公が訪れた町や風景などを描いた方がいいと思います。読んでいる方も主人公と一緒に旅行している気分になります。別に特別綺麗な風景じゃなくてもかまいません。老人ばかりの田舎町とか、延々と続く田園風景とか、風景に変化が付くと距離と時間の変化を表現できますよ。あと、一人旅をしているときの主人公の心情をもっと書いて欲しいです。では、次回更新を期待しています。
2005-11-18 08:13:15【☆☆☆☆☆】甘木
はじめまして。時貞(ときさだ)と申します。拝読させていただきました。ロードノヴェルですね。まだまだ序盤なのでストーリーについて語れるのは今後の更新次第といったところですが、これから主人公がどのような出来事に遭遇するのか、また、どのような出会いがあるのか、楽しみであります。先のお二人が仰っているように、風景や主人公の心情をもっと描写で表現していただければ、読み手側にも更なる臨場感が伝わってきてグッと良くなると思われますよ。それでは、次回更新を楽しみにお待ち申し上げます。
2005-11-18 10:13:00【☆☆☆☆☆】時貞
 うーん、そうかなあ。親と勉強のことでケンカした後バイクでぶっ飛ばして旅に出たらそんな風に思うかなあ。肝心要のところで心的リアリズムを感じないのですよ。うん、旅に出るきっかけを親とケンカしたっていうことにしとこうっていう発想なのかなあ。ココね、このタイプの作品のカナメのひとつだと思うんですよ。ここが崩れると歯止めがきかなくなるんじゃないかな。おぢさんやからつい尾崎豊なんぞ連想してしまうけど(笑) 「盗んだバイクで走り出す」、あれってもう先が見えなくて不安でグシャグシャで、でも一方で突っ走りたい衝動があってどうにもならなくてっていうっていうのを示していて、それで多くの人が胸を打たれるんだと思うなあ。ちょっと設定や人物造形が準備不足なんじゃないかなとも思います。
2005-11-18 20:36:00【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
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