ロ、ロベスピエール懐かしい……理工系の大学に進んで、好きだった世界史とは疎遠になってしまった月海です。断頭台の上から見た最後の情景が劇的な話でしたね。いやぁ、考えさせられる内容です。自分達の理想を掲げ、そして敗れていった者達。彼らは散り際に何を考えていたのか? この物語の語り部の様に、救いを見つける事ができたなら、『我が生涯に一片の悔い無し』と思って死ねたのでしょうか(ぉ 歴史物、素敵です。
ではまたいずれ。
2005-10-10 02:19:06【☆☆☆☆☆】月海
こんにちは。面白いかったです。ロベルピエール、といえば、反射的に「恐怖政治」を思い出しちゃいます。いまだにイメージ悪いんですね。そのロベスピエールの理想に殉じて死んでいった若者たちも、確かにたくさんいたはずで、それはそれで美しい。美しいけれど、政治的理想というやつは、現実との相克の中で常に悲劇を生むのかもしれない、そうするとヒトラーやポルポトや日本赤軍はどうだったんだろう……などと、いろいろ考えさせられました。
でも、政治的主義主張は抜きで、革命ロマンは大好きです。古い話だけど、ルーマニア革命やソ連八月革命のときもテレビにかじりついてました。
贅沢を言えば、広場の建物や、人々の服装や、ギロチンの質感など、人物以外の事物の描写がもっとあればいいなと思いました。そのほうが時代の息吹がより強く感じられると思うんです。僕は、そういう細部の描写が大好きなんですよね……。
あとひとつ、些細なことです。最初のほうに「七月(テルミドール)」とありますが、革命暦のテルミドールと、現行のグレゴリウス暦の7月とでは全然ずれてるんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。あまり良く知らないんですが。
2005-10-10 11:02:29【☆☆☆☆☆】中村ケイタロウ
革命って言葉、何だか不思議な魅力を今出しているんじゃないのかなって思います。現実的に、戦後も、学生運動も、民主主義のオルタナティブとしての社会主義も経験や、行動として「そこの空気を感じられない」まま大人になった世代です、僕は。僕らの中に、何かそういうことを経験できなかった負い目のような感情ってあるんじゃないのかなと、思うのです。30前、もっと言えば、40歳前ぐらいの世代で何かを描こうとした時、こうした負い目って表れてるよなーと少し感じてしまいます。あ、なんか本題と関係ないことをづらづら書いてしまいましたね、すみません。
政治的理想の中で、自らの存在理由を作っていた人、確かに美しいですね、どこかそういうものと遠いところにいるからこそでしょうか、憧れさえもします。ただ、それがまた、自分とはある意味、無関係に壊されていってしまう状況と、そうした時の個人としての感情、そうしたもっとぐにゃぐにゃして、ドロドロしているものもあるのかなーと思います。素敵な程、きれいにまとめられていて面白く読まさせてもらったのですが、そうした感情の方ももっと見られたらなーと思いました。
2005-10-10 14:33:15【☆☆☆☆☆】カメメ
アンドレとオスカル様でつけまつげパタパタな自分なのであり、ドクトル・ジバゴ萌えだったりもするので、この舞台背景にはなかなか考え込んでしまうものがあるのですが、立場はどうあれ我欲や狭視野でなく広義の利他に殉じられる人間には、やはり『崇拝、敬慕、あなたは素晴らしい』と言ってあげたい。
なお、世界史など脳細胞の底に埋没してしまいそうな人間としては、ジロンド派とジャコバン派あたりの理念などにも軽く触れていただけると、より主人公に感情移入できそうな気がしました。
しかし短編というよりは仏革命大長編の静謐なるエピローグ、そんな感興の湧き上がる、鮮やかな光景でした。
2005-10-10 19:35:42【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
そう、まさにアンドレとオスカルとアントワネットとフェルゼンなのです(すみません、バニラダヌキさん)。ヨーロッパ史のハイライトとも呼ぶべき壮大できらびやかな時代背景と、対比するかのごとくひとりの死を前にした人間を掘り下げてゆく描写と。そのコントラストがまず小説として美しいと思ったのです。ハラハラドキドキではなく、また感情移入するのでもなく、ただ背筋を伸ばして読みたいと思わされる清廉さでしょうか。心の深い部分で物語そのものに相対するといいますか。あぁ、なに言ってんだろう。そしてあの少女。この時代の民衆は非常に無知だったと言われますけれど、この頃になるともう目が見えてる人は見えてたんですね。民衆がものを考えるようになって、彼女もきっとそういう目を持ち始めたひとりだったのでしょうか。みすぼらしい風体の少女がああいったことを言ったというのが、非常に胸打たれました。
とにかく私はこの話、ものすごく好きでしたということです。次回作お待ちしております。
2005-10-10 20:04:51【★★★★☆】有栖川
高校のときは世界史をとっていたのに、まったく何も覚えていない。自分の無知さに笑えてきます。誰か教えてください(汗 さてさて、師匠(甘木様)はやっぱりすごいなぁと思いつつ読み始めた物語でしたが、たんたんと進む展開に若干の不安が。もしかして自分理解できてない!?というやつです(爆 あぁ、なんてことでしょうね。ひまわりの花言葉と結び付けられたラストですが、もっと時代背景を把握していればドンと来ていただろうに……すいません。向日葵を幻想の中で少女と見たのか、そのまま向日葵のような少女だったということなのか。影舞踊は前者と見たのですが、安易すぎでしょうか? つかやっぱり読み取れてない……↓ 、、、とまぁ、総合的に感じたのはバニラダヌキ様が書かれている「仏革命大長編の静謐なるエピローグ」というやつです。影舞踊の感想っぽくないですが、馬鹿な自分めもそう感じました。
あぁ、いつもバニラダヌキ様の言葉拝借してるなぁ自分。。(すいません師匠&バニラダヌキ様
2005-10-11 01:18:38【☆☆☆☆☆】影舞踊
拝読しました。常なら歴史系統は敬遠してしまいがちなのですが、いや、なかなかに読みごたえのある書き物で御座いました。知識の無い私には細部へのイマジネーションが働かず曖昧なまま過ぎてしまった箇所も御座いますけれど、寧ろこれは私の苦手な歴史系ではなく好きな方の――メッセージ性を軸に置いたSSとして見たほうがよいのやもしれない。少女の言葉にどうしようもなく感じ入ります。あれは甘木様の言葉なのか、それとも作中人物の一科白だったのか、判然としなかったのはやはり歴史に疎いせいか(汗 とは言え、違う書き方であるのに随所らしさが垣間見れるのは素敵だと思いました。次回作御待ちしております。出来得れば鎌倉・葛きり・赤い花のやつ、若しくはクルツを(笑
2005-10-11 05:38:05【☆☆☆☆☆】京雅
作品を拝読させていただきました。現代物しか書けない僕としましては、冒頭の数行だけで圧倒されてしまいました。フランス革命に題を採ったネット小説は何作か読んだことがあるのですが、ロベスピエール一党側の視点から書かれた小説を読んだのははじめてです。時代背景や政治的思想うんぬんを抜きにして、物語として綺麗にまとめられていると感じました。全面的にではありませんが主人公の心情に共鳴できる部分もあり、また、最後に金髪の少女が発したメッセージとラストの一行は実に鮮やかでございました。読み手に深い余韻を与えるラストシーンとはこのように書くのだな、と、僕としてはとても参考になりました。甘木様の次回作を心よりお待ち申し上げます。
2005-10-11 11:52:38【★★★★☆】時貞
ご無沙汰をしております。オレンジです。久しぶりにこちらを覗かせていただきました。最近は本当に忙しく、書く暇も読む次時間もなくて……まあ、そんな事はどうでもいいですね。
読ませていただきました。主人公が処刑台から、街を見渡し感嘆する場面が、とても心にぐっときました。その風景は、命をかけて一つの事をやり遂げた人間が辿り着ける聖域なのでしょうね。歴史の判断などは、その時代毎にどの様にでも移り変わっていきますが、彼らの信念はどれだけ時代が過ぎようとも変わる事無く、その処刑台の上に存在し続けるのでしょう。
現在の某米国大統領にどの様な信念があるか解らないけど、彼の行った行動もやがて歴史が審判を下す時がくるのだろう。でも、彼の行った戦争は既に時間の中に刻まれ、最早変わる事も消え去る事も無い。フランス革命に散った若者達の信念と、某米国大統領の信念と、比較する事は出来ないが、そんな事をふと思いました。
良かったです。
2005-10-11 17:29:20【★★★★☆】オレンジ
黒白の狭間にある、その黒白に身を引裂かれた者。人間の真実とは黒白のいずれでもなく灰色なんだよねと訳知りに言ってしまう事は容易いのだけれども、それを体現するのは悲痛なものだと思うのですが、その辺りのニュアンスというか、それに対してのシンパシーというか、作品の後背にある思いを感じさせますよね。構成も的確であると思います。何ていうんだろう、僕の理想は「或る一瞬を描く」ことなのですね。或る一瞬を描くために脈々と作品を積み重ねていってそこに至る。そこに凝縮されたものが四散し還元され、作品の隅々に行き渡り、読み終えられたものに再び生命が宿る。そういうものを書きたいなと思うのですね。僕にとってこの作品の好ましいところは、その典型であるところなのだと自分で思うのですよ。
2005-10-11 20:06:13【★★★★☆】タカハシジュン
ども、読ませてもらいました。石造りの家々が並ぶ中央公園のような場所で死刑になったのかなーと勝手に想像。革命の裏には常に犠牲者と言いましょうか、歴史には残らない人物達が数多く死んでいくモノなんだなーと思いました。その場の空気と言いましょうか、臨場感ある描写は、フランス独特の生臭い空気が漂っていて良かったです。
さて余談。日本の絞首刑(あの階段昇って首つりのヤツ)では、死刑執行者と死刑囚は別室に居て、五人の死刑執行者がボタンを順々に押していくそうです。んで、全部押すと(確か元々全部外れだったような……)死刑執行者がマイクを通して死刑囚に、「どうやら機械が故障したみたいだ」と言って、死刑囚がホッとした所に――。
ではでは〜
2005-10-11 22:07:14【★★★★☆】rathi
これだけの人に読んでいただいて、感想までいただいて本当に感謝しております。最近コメディしか書いていなかったので、毛色の違うこの作品は少々不安でした。背景不足や歴史的な部分の説明も不足してますし、心情を前面に出しすぎ、誰も読んでくれないのではないかと心配していました。なのに皆様が読んでくださり、貴重なご意見を書いてくださり本当に嬉しいです。
>月海さん、ありがとうございます。日本人的な判官贔屓とでも言いますか、私は敗者に感情移入してしまうんですよ。敗者といえども信念をもって生き通せば、ひょっとしたら幸福な人生なのではないかなぁ、などと思いながら書いたのがこの作品です。真実は分かりませんが、そうであって欲しいですね……でも、それは幻想みたいものですよね。だから私はこの作品の分類をファンタジーとしました。その感情が少しでも伝わっていたら嬉しいです。でも、民衆の声も真実なんですよねぇ。
>中村ケイタロウさん、ありがとうございます。歴史には必ず勝者と敗者がいて、歴史は勝者によって語られる。でも、必ずしも勝者が善であるとは限らない。ひょっとしたら……などと思って書いた革命の終わりのワンシーンです。革命広場の情景ですが、資料がなくって省いてしまいました。想像で書こうとすればするほど嘘っぽくなってしまって……私の文章力の無さが原因なのですが。今後の反省材料にさせていただきます。
テルミドールですが、グレゴリオ暦では7月19日から8月20日ぐらいです。テルミドールの反動自体はフランス革命暦11年テルミドール9日(7月27日)の事件です。ロベスピエールが処刑されたのはテルミドール10日(7月28日)、主人公が処刑されたのはテルミドール11日(7月29日)になります。
>カメメさん、ありがとうございます。革命や往年の学生運動って、一種のお祭りだと思うんですよね。祭りの中で人間は本性を現したり、理想という夢を追いかけたりできると思うんです。祭りを知らない私としては、祭りを純粋の具現化と捉えてしまった感があります。本当はカメメさんが指摘されたように醜い面や残酷な面がたくさんあったはずなのですよね。そこまで触れると凄く長くなるので端折ってしまいました(本音を言うと、そこまで書く力は私にはまだありません)。お言葉に応えられるような作品を書けるよう、これからもっと勉強いたします。
>バニラダヌキさん、ありがとうございます。惜しいです。「ベルばら」よりは、その後に描いた「エロイカ」のイメージなんですよ。馬鹿なことはおいて。絶対的な『善』や絶対的な『悪』と言うものはないと信じている私としては、悪党と呼ばれる人間にも理想や信念はあったろうと考え書いたんです。が、世界背景などを省いたのは卑怯でしたよね。でも、説明文にならないで書き上げる自信がないんです……すみません。これをプロローグにしたら凄い話になりそうだなぁ。たぶんマキャベリストのフーシェか、革命後のナポレオン軍の元帥ダブーを主人公にしそう……でも、私じゃ書けないですよ。
>有栖川さん、ありがとうございます。ロベスピエールと言えば恐怖政治(当時から言われていたんですよねぇ)のイメージですが、ロベスピエール自体は賄賂など受け取らず、己の信じた正義を貫き通した清廉の人でもありました。と言うことは、ロベスピエールの革命により利益を得た人間はいるはずだと……少女のイメージはそこから始まりました。ただ、主人公が見た少女が本当にいたのかどうかは、作者である私にも分かりません。死の直前に見た幻かもしれませんし、革命という思念が具象化したものかもしれませんし、本当にいたのかもしれません。その判断は読まれた方に任せます。そして断頭台の空気を感じていただけたとしたら嬉しいです。
>影舞踊さん、ありがとうございます。す、すみません。歴史的背景や情景を書くのをさぼってしまい本当にすみませんでした。いや、書き出したら凄く硬い文章になりそうだし、長くなりそうだし、作品が破綻しそうだし……自己弁護ですね。素直に反省しています。この作品は歴史物というスタートではなく、向日葵の花言葉からヒントを得て書き始めたものですから、歴史的背景があやふやになっているんですよ。主人公が見た少女の正体は……実は私にも分かりません。だからファンタジーなんです(本当は小幻想)。フランス革命も民衆の想いも全て幻想じゃないかなぁ、なんて思いまして……苦しい言い訳だ。
>京雅さん、ありがとうございます。ははは(虚ろな笑い)。霧がかかったように背景が曖昧なのは、書いている当人が情景イメージを浮かべていなかったからです。いや、一応は考えたのですが、観光地の絵はがき的な平面的で薄っぺらいイメージしか浮かばず、だったらいっそ省いてしまえと……勉強・努力不足でした。すみません。少女の言葉ですが、種明かしすれば花言葉からイメージした作品なんです。だから、あの言葉が先にあって、言葉に合うような状況を考えていたら、この作品になったんです(いい加減だなぁ)。書き方は自分なりに変えてみたのですが、上手くいったんだか失敗なんだか見当がつきません。鎌倉・葛きり・赤い花は『猫供養(仮)』として鋭意書いています。クルツの方ものんびりと書いています。
>時貞さん、ありがとうございます。実は私はロベスピエールが好きというわけでもなく、突然の死という状況を考えている内に、ふと思いついただけなんです。一応、フランス革命の本は何冊かは読んでいたのですが、私的にはその後のナポレオン時代の方が好きでして。私も主人公の理想や信念が絶対的な『善』だとは思っていません。ただ、民衆の声の中にも『善』があり、主人公たちにも『善』があるのじゃないかと思って書きました。ですから、その一部でも共感していただけて嬉しいです。処刑という醜い事象を、少しでも美しく書いてみたつもりですが、どうでしたでしょうか……少女がいなかったら、この作品って心情吐露の一種の露悪小説になっていたかも。
>オレンジさん、ありがとうございます。お久しぶりでございます。忙しい中、わざわざ読んでくださり感謝に堪えません。理想って一種の麻薬みたいなものではないでしょうか。理想を追っている間は夢を見ていられる。その結果が良い夢になるのか、それとも悪夢になるのかは分かりませんが。主人公もフランス革命という夢を見ていました。彼が断頭台に上がったとき、夢から覚めていたのか、それとも夢を見続けていたのか……でも、変動し続ける歴史の中で夢を見続けられる人間は幸福なのじゃないかなぁ。書き終わってそんなことを思ってしまいました。
>タカハシジュンさん、ありがとうございます。タカハシさんにそう言っていただくと、恥ずかしいです。だって私は難しいことなど考えず、ただ向日葵の花言葉から思いついた状況を書いてだけですもの。突然の死という状況(ただし、目隠しされていない状況で)、向日葵がある時代(フランスに伝わったのは17世紀末だそうです)、花言葉に合うような事柄……と考えて、ふと思いついただけですから、大層なことなど全く考えていないんです(本当は考えて書かなきゃいけないのに)。そんなお褒めのお言葉をいただくと、自分の思慮不足をしみじみ感じてしまいますよ。でも、タカハシさんのお言葉を『これからがんばれよと』との励ましのお言葉と受け止めさせていただきます。勉強します。
>rathiさん、ありがとうございます。歴史的な無名人って妙に好きなんですよ。歴史に名を残す有名人の陰に山のようにいる普通の人。その普通の人たちが刻む歴史って言うのも有りかな、なんて思って書いた部分もあります(かっこつけすぎですね)。と言うか、有名人は書きづらいんですよね。すぐにアラが出てしまうし。無名人たちも死んだフランス革命の終焉の雰囲気が少しでも伝わったとしたら本当に嬉しいです。
日本だと死刑囚は判決が出てから平均8年で死刑が執行されるそうですね。死刑が伝えられるのは午前9時。毎朝胃が痛いだろうなぁ。でも、死刑囚は未決囚扱いだから労働もしなくて良いし、お菓子とか果物も自分のお金で買えるし気楽かな……私は遠慮したいですけど。
改めて読んでくださった皆様ありがとうございました。
2005-10-12 01:00:39【☆☆☆☆☆】甘木
今晩は。すみません、かなり遅い訪問となりました。世界史に疎すぎるわたくしは、アニメのべるばらの雰囲気程度の知識なので、突っ込んだ感想は全く書けないのです。処刑台から見えた少女は神が見せた幻か、真実、その場にいた処刑される人々を尊敬していた少女だったのか。後者であって欲しいと勝手に思っていました。ところで、ギロチンの処刑方で、生首が意識ある秒数という実験をやった記録が残っているはずですが、首だけになっても暫く会話が成立したとか。よって、ギロチンは一瞬の苦しみではないらしい。彼が見た光景は首が転がってから見たものかな?などと、オカルトちっくな見方をする愚か者です。この男の迷いと苦悩、死を目前にイエスの最後のような達観した心情描写が流石ですね。歴史物を見る楽しみ方は私の知識不足で出来ませんが、死と言う物を改めて見つめさせられたお話でした。
2005-10-13 00:16:12【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
>ミノタウロスさん、ありがとうございます。歴史物と言っても似非歴史物です。どちらかというとマンガ的な歴史と言うのが正しいでしょう。フランス革命の歴史も何冊かは本は読みましたが、一番記憶に残っているのは『ベルサイユのばら』と言う人間が書いているのですから。それより首を斬られても少し意識が残っているんですか……エグイな。でもギロチンの場合、首は下に置かれた籠に落ちるみたいだし、少女を見ていたとしても首を切り落とされる寸前でしょうか。いや、首を枷にはめ込まれた時点で前は見えないような気もしますが……処刑台より上は幻想を伴う一瞬の世界と言うことにしておいてください。
改めて、読んでくださってありがとうございます。
2005-10-13 22:21:57【☆☆☆☆☆】甘木
感想を頂いたので、この作品を読んでみました。
僕はあまり歴史には詳しくないけれども、この作品はとても良かったです。
死ぬ瞬間ではなく、少し前に思い出が浮かんできたあたり、かなりきました。
では、次回作を期待しています。
2005-10-22 10:32:59【☆☆☆☆☆】相川 柊
>相川 柊さん、ありがとうございます。歴史物のジャンルにはしていますが、歴史そのものが書きたかったわけではなく、一人の人間の死というものを書きたかったのです。ですから死に至るまでの思い出のシーンを感じていただけて、書き手としては非常に嬉しく感じています。それにしても歴史を題材にすると書くのが大変です。付け焼き刃だとすぐにアラが出るし……私の作品も結構アラがありますね。お恥ずかしい。わざわざ感想ありがとうございました。
2005-10-23 20:56:15【☆☆☆☆☆】甘木
計:20点