『自己満足』作者:koro / AE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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ニュースで戦争を見る度、私にはある尋常ではない気持ちが生まれる。
一発で逝けていいなぁ。簡単に死ねていいなぁ。
自分でも気が狂っているとしか思えない。
私は人の不幸を哀れもうとする反面、普段の日常では味わえない
スリルや緊張感を楽しんでいるのだ。
そんな自分を卑しく思う。
と同時に私の心の中にいる別の自分が出てきていう。
皆表には出さないけどそう思っているんだよって。
そして私は安堵する。不吉な笑みを浮かべながら。
2005-08-27 12:08:27公開 / 作者:koro
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■作者からのメッセージ
かなりのショートです。一枚にも
いかないんじゃないでしょうか。。;;
この作品に対する感想 - 昇順
 初めまして、恋羽(ここは)と申します。読ませていただきました。うーん……。短いことが悪いわけでもないし、短いからといって読者を楽しませられないとは思いません。メッセージをストレートに伝えるのも悪いことではないでしょう。ただ、小説が小説である理由は単なる心情の吐露に終わらず、何かを描くからではないかと思うのです。作品としてこの作品を見ることは残念にして失礼なことに、できませんでした。薄すぎて、現実的にそういう人間が存在していることに対する否定的な作者の見解なのか、それとも読者の不快感を煽っているのか、それが掴めません。といった感想を抱きました。それでは、失礼します。
2005-08-27 14:58:35【☆☆☆☆☆】恋羽
拝読しました。ストレートに心情を綴ってはいると思います。しかし、このなかで言葉は解き放たれたまま、読者側へ受け取るに達しておりません。言い放し、になっているのですね。「言う」と「伝える」は違うとわたくしは考えております。伝えたいもの、魅せたいシーン、感じさせたいこと、そういう方向性を提示し、また、着地させないといけないのですよ。些か、言っているだけ、に見えました。言葉は一つ一つに意味が御座いますから、コントロールの難しいもので御座いますね。
2005-08-27 16:33:17【☆☆☆☆☆】京雅
 小説を描く、という行為に対して、比較的誰もが安直にそれをスタートさせると思うのですね。むしろ小説の概念や方法論についてキチンと自分なりの解答を握り締めた上で書き始める人というのは少ないんじゃないでしょうか。もちろんそれは野球やサッカーというような、ルールを明確に定めた上で白黒をハッキリつけるゲームではなく、もっと曖昧で、境界なんてものは定かではない、むしろあらゆる形式や拘束性に対して自由であり続けるということが尊ばれる。それが芸術表現というものだと思うのですが、しかし「何をやってもいい」ということと「何も考えずにやっていい」というのとは違うのですね。それぞれの書き手の中に小説はどういうものだという考えがあるのならば、それぞれの書き手は自分なりの答えに向かって、絶えず誠実であるべきです。誠実というのは様々な方面、様々な視点から考えるということと、明確に、明瞭に考えるということです。残念なことにそれを感じさせず、また徒に定形外である「作品」を前にすると、果たしてこれが小説なのだろうかと考え込むことがあります。僕は形式を遵守せよとは言いたくないのですが、もしそうあるならば、これは定形外ではあるけれど紛れもない小説なのだと文の向こう側で、言外で主張する作品であって欲しい。さて、それを前提に作品を眺めますと、なるほど作中の「私」はかくのごとく考え感じている。しかし、申し訳ないのですけれど、その主張に関して是々非々を感じることも、論ずることも、できないのです。何故ならば、この作品が小説であるならば、まさにそのように考えそのように感じる主人公というものを造形せねばならないと思うからです。そういうことを考える主人公とは、いくつくらいで、どのような家庭環境で、どこで学んでいるのか、或いは働いているのか、そして主人公はどうして、どのような敬意でそのような考えや思いに至るようになったのか。ただ刹那の思いが心に兆すまでに、人はそこに至るまでの全ての履歴を通過することによって初めてそれを生じさせるものです。赤ん坊が突然何かの感慨に飛躍することはありえない。生まれてから無数のものを経てきたがためにそこに行く。それを垣間見せるような造形をしなければならないと思うのです。おそらく、この作品のような主張を主人公にさせるには、それに十分な裏打ちを与えるには、もちろん作品構成や作風にもよりますが何十倍、何百倍も書いていく必要があるでしょう。ただ数行、それを伝えたいがためにです。
 何かを伝えたい。その気概は尊ぶべきだと思います。しかし、現実も、そして小説という虚構の世界も、絶望的なまでに伝わらないことで満ちています。他人を明瞭に理解し得ない、それだから人はコミュニケートに必死になる。リアルライフも小説も同じです。だから必死になって作品を書き積み重ねていくのですね。伝えたい想いがあるならば、その思いを大切に、どうぞ長い航海に旅立ってみてください。
2005-08-27 23:04:19【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
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