『わらびのわ 【読みきり】』作者:影舞踊 / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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――忘れない

――分からない

――笑えない

――悪じゃない



   「わらびのわ」



 時々無性に田舎が恋しくなる。田舎生まれの田舎育ちだから当たり前なのかもしれないけれど、これが郷愁というやつなのだろうかと思うと、なぜだか妙に恥ずかしくなる。
 田舎の実家にはまだあの蕨のわっかは置いてあるのだろうか。久しぶりに帰る列車の中、僕は思いを巡らせる。






 小さい頃は都会に憧れて、山と川と海しかない故郷を酷く嫌っていた。何をするにも不便で、最近ではちらほらと出来てきたコンビニなんていうのもほとんどなかったから、暇で暇でしょうがなかった。
 娯楽施設って言っても隣の町にあるたった一つの寂れた映画館か、これまたほとんど無人のゲームセンターぐらいしかないから不幸この上ない。思春期真っ只中、家に帰るのなんてめんどくせぇやといきがってた僕らには、酷く活きにくい場所だった。

 当時高校一年生。髭ももそろそろ生え始め、中学生から抜けたということで随分身軽になっていた僕らは、このくだらない毎日を壊そうと必死だった。
 とりあえず手始めに煙草に酒と喧嘩に博打を試してみて、喧嘩と博打は向いてないことに気づく。喧嘩は痛いだけだったし、この小さい町じゃそれほど歯向かう相手も多くなくつまらなかった。
 博打は近くにあったパチンコ屋へと向かったのだが、余裕で顔が割れていて玉に触れることすら出来なかった。その後何度か変装して行こうともしたが、その変装衣装を売っているところも、その変装衣装を買う金もないことに気づき、あえなく断念。
 結局自販機で買える煙草と家から拝借できる酒だけは、僕らの脱日常を支えてくれた。こう考えると、結構真面目だったのかもしれない。環境がそうさせたのであろうが。
 くだらない毎日からの脱却。煙草の煙にも馴染んで、酒のアルコールも美味しいと感じるようになってきた頃、ある日突然それがすごくくだらないことに気づく。
 くだらない毎日から脱却したところで、そこに待っているのは慣れから来る新しいくだらない毎日。何も進歩はなかった。ただ単純に、僕らはその経過を楽しんでいたかったんだと思い知らされる。その途端、急激に狭かった視野が開けた気がした。

 やりたいことを見つけようといきり立った。大して広くもないこの町でやりたいことなんてねぇよと決め付ける前に、捜すことから始めようと。誰の呼びかけでもない、僕らは勝手に動き出した――自分の中にある何かに火をつけようと、躍起になった。
 仲間内の一人は学校の部活にそれを見つけた。陸上の長距離。ただ延々と走り続けるだけのその行為に、彼は輝きを見つけた。吸っていた煙草もやめて――酒はやめられなかったようだが――毎日校庭を走り回るその姿は、夕日に映えてそれでいて酷く汗臭かった。
 それに続くように仲間内のまた一人も輝きを見つける。釣りだった。
 海に面したこの町だから漁業が盛んなのは有名であった。漁港もすぐ近くにある。いろいろと見て回った挙句、彼はそれが一番いいと判断したようだった。というか、もともと釣りが趣味だったのだからどうしてもっと早く気づかなかったのかと問うと『灯台下暗しだよ』となれない言葉を照れくさそうに言った。
 それからは決まって休みの日は海釣りをしに行くようになり、積極的な彼だからいつの間にか漁師の人達とも顔見知りになっていた。ある時久しぶりについて行った釣りで、彼が漁師の人達と専門用語的な会話をしているのを羨ましく思ったのを覚えている。釣りをしてべとべとになって笑う彼は汗臭くはなかったけれど、酷く磯臭かった。
 仲間がどんどんやりたいことを見つけていく中で、僕はなかなかそれを見つけられないでいた。ちょっとした疎外感。酒も煙草も喧嘩も博打も、なんでも一番にやり始めた僕が、気づけば仲間内で最後の一人になっていた。

 ある日、珍しく僕は家にいた。
 休みの日は大抵外に出かけて遊びまわるのだが、そんな気力もなく、何より仲間内で僕だけがやりたいことを見つけられていないという状況に嫌気がさしていた。
 高校三年の春だった。夏にはまだ早い風鈴の音が涼しげに響いて、汗ばんだシャツを乾かす風を送り込んでくれる。山の裾野にある僕の家だから、窓を開けているだけで自然を感じることが出来る。見慣れた山の風景は少しも新鮮味はないけれど、澄んだ空気に混じる新緑の匂いに飽きはこない。森林浴なんていう言葉を知らなかった――というか知る必要がなかった――僕でも、たまには散歩しようかという気持ちになってくる。
 さっきまでの塞ぎこんだ気持ちなど一瞬で吹き飛ばしてくれる若さが、当時の僕にはあった。体を起こし、階段を下りる。
「おぅ、どっか行くのか?」
 玄関で靴を履く僕に珍しく親父が声をかけた。僕の家は純和風のつくりになっている。それというのも割烹屋をやっているからで、そこそこに――いや、言いたくはないがかなり――評判が良かった。
「別に……散歩」
「それなら山行ってつくしとわらび採ってきてくれ」
 やはり頼みごと。こんなことでもなければそうそう僕なんかに声はかけないだろう。親父は基本寡黙な人間だ――少なくとも僕の前では。だから、こうして言葉をかわすのも久しぶりな気がした。
「つくしとわらび……つくしは分かるけど。わらびってどんなやつよ?」
 特にあてもなかった散歩のつもりだったから、親父のおつかいを断る理由がなかった。めんどくさいと言えばそれまでだったが、そんな感情は随分前から使っていないし、出来るだけ使いたくなかった。
「日当たりのいいとこに生えてるわ。産毛が生えててよ、つくしよりもちょいとでかいやつだ。あくが強いからよ、手で折ったら木灰つけとけよ。ま、探せばみつからぁな」
「わかった」
 僕はそう言って、家を出た。ほとんどさっぱりの情報しか入ってこなかったけれど、それでもまぁいい。見つからなかったら見つからなかったで、つくしだけを採ってこよう。
――めんどくさいからとかじゃなくてこれは親父が悪いよ
 自分にそう言い聞かせる。山菜を摘みに行くことなどいつ以来だろうか。妙な懐かしさを感じながら、木灰の入ったバケツと、適当に近くの空バケツを持って歩き出す。山はすぐそこだった。

 春とはいえ暑い。やはりもう初夏なんじゃないかと思うほどの暑さだった。帽子もかぶらずに出てきた僕に照りつける太陽は容赦なく体力を奪ってゆく。滴り落ちる汗からは、やる気も一緒に落ちていっている気がした。
 暫くそうやって探していると、つくしはやはり簡単に手に入った。だが問題は蕨だった。名前は良く聞くが、目にしたことは少ないように思う。山菜料理を売りにしている割烹屋の息子としてはあるまじき姿だが、知らないものは仕方がない。
 僕はとりあえずつくしだらけのそこを離れて、もう少し開けた場所へと移った。親父が言っていたことを思い出しながら探す。『つくしよりも少し大きくて、産毛がある……』それだけで分かるかよとぶつくさ文句を垂れながら探す。何だか妙な気分になった。

 暫くそうして探す。時間が経つのがとても緩やかに感じる。瞬間というものを体感できた。

「……あった」
 思わず口から言葉が出る。そこには地面を埋め尽くすほどの蕨が群生していた。かなり見つけやすい位置にあったのだなぁと、少しばかり退屈する。先ほどまで必死になっていた自分が馬鹿に思えた。
 産毛が生えて、ひょろっとした新芽。日当たりのいいところで育っているにもかかわらず、何だか頼りない。湿った感じのする地面に根を張っているからか、甘えている気がした。
「何だかなぁ」
 ぽきんと小気味良い音を立てて折れる。簡単に収穫できそうだ。
『あくが強いから木灰つけとけよ』
 親父が言っていたことを思い出し、折れたところに木灰を擦り付ける。なかなか手間だ。それでも僕は丁寧に、一つ一つに木灰を擦り付けてバケツいっぱいの蕨を採集した。採りすぎてバケツが重かったのは失敗だったが。

「おう。そこ置いとけ」
「――あ、あぁ」
 僕は圧倒されていた。それはとんでもなく速い包丁さばきにでもなく、こんなに自宅が広かったのかと思うほどの厨房にでもなく、まだ開店前だというのに既に座席で寛いでいる客がいることにではなく、ただただ親父の横顔に僕は圧倒されていた。
 ろくすっぽ話をしたこともない親父が目の前で見せる真剣な表情は、僕の中の何かを抉るのに十分巨大すぎた。取ってきた山菜の選別を始める親父の背中を見て思う。黙々と仕事をこなす親父を見て思う。
 親父はでかい。
 こうなりたい。
『灯台下暗し』今頃釣りをしているであろうやつの言葉を思い出す。人の事を言えたものではなかった。僕のほうこそ気づいていなかった。
――でももう気づいた
 少し得意げになる。少し胸を張る。少し笑顔になる。
「ぉ、まだおったか」
 選別を終えた親父が僕のほうへ振り向いた。調理場に入ろうともしない僕が長々とここにいるのが不思議なのだろう。だが、そんなことは微塵も言葉に表さず、
「ちょうどええわ。こらあかん、捨てとけ」
 選別した山菜のいくらかを親父が僕のほうによこす。僕は黙ってそれを受け取った。僕がいいと思って選んだ大きいやつがたくさんあった。
「なんで?」
「でかいんは開ききってしもとるやろ。そないなったらあかんねや」
 よく見ると葉が開ききっている。詳しいことは分からないが、こうなると美味しくないのだろう。
「わかった」
 僕はそう言って調理場を一旦出た。
 けれどもせっかく採ったのを全部捨てるのは忍びない気がして、僕はそれのとりわけでかいのを6つだけ手にとって、わっかにすることにした。

 産毛の生えた大きな蕨。あくが強くて群生してる。

 日当たりのいい場所を好むこいつらに、なぜか無性に愛着が沸いたのはきっと……





 景気の良い音を立てて列車が止まる。
 久しぶりに見る窓からの景色よりも、一刻も早く外の空気を吸いたくて僕は列車から飛び出した。新鮮な緑の匂いが鼻腔をくすぐり――花粉のせいかもしれないが――くしゃみが出た。
「おう」
「おう」
 連れと交わす挨拶。冷めたようでありながら、その実何よりも強い絆を隠している。
 親父の姿は当たり前のようにない。どうせ仕事を優先しているのだろう。それでいいと思う。それでこそ親父らしい。
 久々に帰ってきた故郷はやはり懐かしく、歩く土道も都会になれた僕の足に新鮮さよりも、懐古感を与えてくれる。家を継ぐために修行に出て、ようやっと帰ってきた。そんな風に思わせてくれる。
「親父さんまだ現役だろ? 頑張るなぁ」
「はっ、じき隠居入りさ。僕が帰ってきたしな」
 はははと笑い合う親友と別れ、僕は家の戸を開ける。母さんが悲鳴にも似た声を上げて僕を迎えてくれた。喜びすぎだよと苦笑しつつも、僕は有難くその対応を受け取っておく。
 服を着替えて厨房に入る。
 親父はそこにいた。
「おう」
「ん」
 軽い挨拶。年季の入った皺を刻ませて、親父は少し微笑んだ。愛想が悪い親父じゃない。素直とも言いがたいが、それなりに見せてくれた喜びの表情が、素直に嬉しかった。
「あのさ。僕が出て行く前に飾っといた蕨のわっか、まだ置いてある?」
「……知らんな。捨てたんちゃうか?――おーい母さ」
「あぁ、ええよええよ。捨てたんやったら」
「なんやそれ」
 僕は親父に呆れられながらも、満足げな表情を浮かべた。愛想笑いじゃない、心からの思い。別にもう必要ない。

――どうせ形保ってないしね

 僕は蕨の選別をするための大きなボールを取り出す。





2005-06-20 05:02:24公開 / 作者:影舞踊
■この作品の著作権は影舞踊さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
これは大丈夫なんだろうか? そんな多大なる不安を持ちつつの投稿です。最近お米の美味しさが分からない、そんな影舞踊です(は?
今回も前作同様に分かりにくさを込めたつもりですが、きっと上手くいってないと思う(苦笑 何か妙に四苦八苦して書き上げた作品でした。
そもそもこれを書くことになったのはゅぇ様のお言葉で(しゃかりきに頑張らせていただきましたよ!(きれんな いやいや、ありがとうございます、ゅぇ様v書かせていただいたのに、影舞踊ではこの程度が限界です。というかこういう書き方しか出来ません。
誤字脱字、拙さが溢れておりますがここまで読んでくださってありがとうございました。
感想・批評等頂ければ幸いです。
誤字等修正です。
この作品に対する感想 - 昇順
おお、影舞踏様はすごいなぁ、いつの間にか書いてますよ(笑)どんな話なのかなぁと蕨好き(?)としてはいてもたってもいられずすぐに読みました。解り難かった――気はしません。と言うか京雅の質は解っておられると思いますが、勘違いとすれ違いの連続で生きておりますゆえ読み取りも多多間違っています。まあそこを踏まえて書かせてもらえば、これは素直ですね。何だろう、巧く言葉にはできないのですがまさに「灯台下暗し」を書いたのかな。そしてテーマをきちんと添えるために蕨を出した。幾ら探しても中中見つからない、でも見つかってしまえばそれはすぐ傍にあったし、手にいれようと思ったならあくが強いので頑張ってみる、すると取れる。冒頭のくだらない毎日からの脱却と、目指すべき道とをかけている。「わらびのわ」に京雅は「繋ぐ」という意味を見い出しました。それは……影舞踏様も考えてください(微笑)。そんな風に私は受け取りました。けれど他に意図はあるのやもしれません。そこは読解力に劣る京ちゃんで御座います、どうかご容赦を。題名だけで笑ってしまった事実は秘密にしておいてください。いや、素直に読めたので面白かったです、私はね。文章的な事を駆け足で。「煙草もの煙にも馴染んで」は「も」が要らず、「山の裾野にある僕の家だから、窓から入ってくるのは新鮮な緑の匂いがした。」は前後の文で指し示し方が違い、「山菜を摘みに行くのなどいつ以来だろうか。」は「のなど」に違和感を覚え、「あまり目にしたことは少ないように思う。」は重複しております。またしても長長とわけのわからない事を語りました、申し訳御座いません。気に障ってなければよいのですが……。では次回作と連載の続きを楽しみにしております。わらびコーラ、昨日六度目に突入。夏が終わるまで続きそうです――。
2005-06-19 17:26:13【★★★★☆】京雅
未だにしたいことが見つかってりゃしない上下です。主人公の気持ちよくわかります。周りの人は進路が決まっていくのに自分だけが決まっていない中学生or高校生のような、そんな気持ちですね(なんか違うような気がしますが)
間違いなどは、京雅さんの申している通りなどで省略させていただきます。
次回作楽しみにしております
2005-06-19 17:55:58【☆☆☆☆☆】上下 左右
こんにちは、菖蒲と申します。どうぞお見知りおきを…(何だそれ)
読ませていただきました。とても文章力に優れていて、それを巧く紡いでいく構成力や表現力に思わず見惚れてしまいました。いえ、読み惚れてですかね。蕨という素朴なものをきっかけに、父親の背中、もとい横顔の大きさを知った主人公の素直な感情がよく伝わってまいります。良いお話でした。細かい指摘は京雅さんと同じですので省略させていただきますね。では、次回も素晴らしい作品期待しております。
2005-06-19 18:57:20【☆☆☆☆☆】菖蒲
久々に登竜門作家様の作品拝読を、と思っていたところに、タイミング良く影舞踊様の作品が(笑)。しかし、手腕の方々のご指導もあってか、作品もレベルアップしているらしく、暗喩を全く理解できない私などは大泣きしております。そんなもんですから、私は京雅様のコメントで、やっとこの作品のある一面を覗かせていただきました(情けない(涙))。しかし、蕨のわっか喪失は、主人公が、一皮向けた状態で更にたくましくなってこの家に戻ってきたことを示していて(?)、何とも心地よかったです。この新緑のような、青くて清々しい作風などは滅多にお目にかかれず、自分の中では影舞踊様の短編は、重宝すべきもののような存在になっております。この汚れない心を持つ青年や少年は、やっぱり影舞踊様にしか書けないんだろうなぁ。
2005-06-19 19:15:04【☆☆☆☆☆】エテナ
ちょっと影っち、アナタサイコー!! 惚れ惚れしちゃう、お姉さん(≧∀≦)笑)わらびのわ……良かった良かった。やっぱりホント影舞踊さんのショートは味があって、何か少しだけ色褪せた感じの青春の色彩に溢れていて、そいでもってどっかへ年齢重ねるごとにすっ飛んで消えていく感性の欠片もちょこっと散りばめられていて、ホント好き。自分のしたいことを見つけるのは、簡単でもあり難しくもあり――最近あたしも見えはじめてきたところなんですが、やっぱりやりたいこと、自分の生きがいを見つけることは本当に生きてくうえで必要不可欠なことだな、と思います。『何のために生まれてきたのか』とか『僕たちは何のために生きていくのか』とか、人間は自分の存在価値を探すのが大好きな生き物だけれども、どんな環境境遇にせよ生まれてきた以上は、自分が輝ける幸せな場所を手に入れたい。なぁぁんて、青春めいたことを言ってみたり。ホント、しゃかりき頑張って書いていただいてよかったよかった。あたしは心底歓喜していますっ♪(6∀6)♪ 連載及び次回作ショートなんかも楽しみにしていますので★
2005-06-19 19:38:52【★★★★☆】ゅぇ
umitubameです。
おもしろかったです。自分が主人公になった気がして、いつの間にかすうっと読み終えていました。自分のやりたいことが見つからないって気持ちよくわかります。なんとなく悪ぶって見せても、くだらなくて。
いつか、やりたいことが見つけられるのかな…
こんな風に成長することができるのかな…
と、しみじみ考えました。
次回作も期待してます!
2005-06-19 20:49:17【☆☆☆☆☆】umitubame
拝読いたしました。いいですね、ホントいいですね。影舞踊さんのこういう読みきり大好きです。『みかんのたいき』思い出しました。いつもタイトルが面白い。余談ですがうちはイナカですので、わらびがちっちゃいころから身近にありました。普通に今もおひたしとか煮物とかで食べてます。おひたしにするときはおしょうゆよりめんつゆ+生姜のすり下ろしのほうが美味しいと思います。ってどうでもいいですね。でもね、だって、面白かった、しか言うことがないんだもの。わらびの環の使い方がヒネリの効いたきれいな暗喩でした(間違ってますか??)。でもこれ以上わかりやすく書いたら逆に興ざめなのかも。ちょっと疑問符が残るくらいでちょうどいいのかもと思ってみる有栖川です。物語の軸がときどきふっとブレた気はしましたが、それも気になるほどではありませんでした。面白かったです。次回作、お待ちしてますっv
2005-06-19 20:53:31【★★★★☆】有栖川
久々に見た、影舞踊さんらしいと思うショート。そうそう、こういう雰囲気が神夜は大好きなのです。やはり影舞踊さんのショートは面白い。なんでもないような日常の中にある、核たるものを掴み取っているような気がする。あれですね、「なんでもないようなことが〜幸せだったと思う〜♪(違)(使いどころの意味も違う)」 なんていうのだろう、影舞踊さんはまず大人視線から書いて、それを中盤で青年視点に切り替え、また大人視線でまとめるのがお上手ですな。高校生である神夜にはそれはそれはまた綺麗にツボにはまるわけです。年をとったらこういう風に見方変わるんだろうなあ、と。さてさて、またの影舞踊さんのショートを楽しみにお待ちしておりますっ!
2005-06-19 20:55:56【★★★★☆】神夜
作品読ませていただきました。郷愁とも言うべきなのか、切ないような懐かしいような気持ちで読ませていただきました。影舞踊さんのショートはショートのくせに重みがあっていいですね。主人公ではないですが私も山に入って、蕨、わさび、色々なキノコなどを取っていたので懐かしいです。東京にいると時たま山に入りたくなります。そして今日、この小説を読んでまた山に入りたくなりました。蕨の輪が単なる郷愁なのか、堂々巡りしていた自己の暗示なのか意図するところか読解力のない私には掴みかねますが心に残る情景です。この作品を読んで、自分のしていることを考え……思い至った結論はNO FUTUREって感じかな……鬱。戯れ言はおいて、次回作品を期待しています。
2005-06-19 21:37:43【★★★★☆】甘木
 「日本の社会経済を支える年齢になる男性が口にする特有のひねりの効いた言葉回し」のタイトルかと思って読んでみて「いい歳の男からよく聞かれる失笑を誘うもの」だと確信し「でも、オヤジギャグは嫌いじゃないよ」とフォローを入れるclown-crownです。
 最近で言うと「自分探し」ってやつなんでしょか。酒・タバコ・喧嘩・博打と一通り試したのは「うん、順序どおり」。少年の通過儀礼だよね。でも、家を継ぐことに反発心はなかったのかな。【親父】が口にしなくても、息子が家を継ぐことには必ず期待を抱いていて、どうしてもその期待は【僕】に伝わるし、それを承知して家を継ぐのだとしたらなんらかの迷いが出ると思うのだけどな。表面上はどうあれ息子に期待するのが【親父】だと思うからね。そこを書いてしまうとありがちになるから避けたのかな、と。あと、田舎の子供が蕨を知らないのはちょっと強引じゃないかな、とか。clown-crownは基本的に突っつくのが好きなのさ。日当たりの悪いclown-crownでした。
2005-06-19 21:51:51【☆☆☆☆☆】clown-crown
こんな荒削りの文章をお読み頂き真に感謝です。温かいお言葉を胸に留め、影舞踊は徐々に邁進していこうと思います。
>羽堕様 誤字指摘ありがとうございます。でも、「酷く活きにくい」はわざとなのでした(すいません 自分の作品は読み返せば読み返すほど自信を喪失していき、最終的にデリートしてしまうのであまり読み返さないようにはしています(推敲はそれなりにしますが(苦笑 ショートを書くと脳がそっちに行ってしまうので、只今連載中の影舞踊脳では少しばかり苦労した作品でした。文章の構成など誉められたものではございませんが、有難く頂戴し今後の励みにしたいと思います。御読了ありがとうございました。
>京雅様 必死こいて書き上げたのです。蕨のブームが去らないうちにと(苦笑 誤字&文章指摘に関しましてはいつもいつも嬉しく思っています。ここまで丁寧になさってくださる京雅様には足を向けて寝ることが出来ませんょ。テーマはぼかして(できてるかな?)――こうして皆様の読み取りを拝見させていただくととても面白いです。つか、影舞踊自身も良く分かってないんじゃないのという突っ込みはやめて下さいね、本当に困ってしまいますから(マテマテ 青年の主張とでも捉えてください(違う わらびコーラはゆとりを持ってまったりのんびりした時に食べるものですね。縁側なんかで――(強制終了 御読了ありがとうございましたっ(汗
>上下左右様 自分だけが違うと思うと妙に物悲しくなります。そういう時にこそいい作品が書けたりで、廃れた経験もそれなりに役に立つのだなぁと実感しています。したいことなんてそうそう見つからないものです。否、あったとしても無理だと諦めているのかもしれませんが(何? 御読了ありがとうございました。
>菖蒲様 「しょうほ」様でいいのかな? すいません、戸惑って(汗 横顔の大きさ――とりようによっては笑えますね(マテコラ 纏まりきれているか。物語として成り立っているか。いかんせん自信がない臆病者ですので、そんなことばかり気にしてしまいます。それでも投稿しているのは勇気の現れか(アホか 御読了ありがとうございました。
>エテナ様 分かりにくかったですか。うむ、きっとそうだろうなぁと頭を捻りつつ、今度は二部構成(わかりやす&わかりにく)の作品を書いてみようかななどとあほな事を考えております。どういった感じで書くのが一番ベストなのか、それが分からないため作品を書く手が止まることもしばしば(苦笑 穢れない少年像、影舞踊の描くのはそんなやつらが多いですか?(多い気もするけど、本当にそんな風にかけているのか(苦笑 穢れまくった大人になりたいなぁと日々思っているもので(てことはまだ穢れてないのか!?(もう黙れ 御読了ありがとうございました。
>ゅぇ様 そんなお言葉を貰っては影舞踊は熱でうなされてしまいます。あぁ、ゅぇ様(アホか わらびの輪というお言葉を頂き、少しばかりの切なさと少しばかりの希望がこもった、蕨を題材にした作品を書かせていただきました。上手く作用していたようで何よりです。成長していくにつれて変わるもの――影舞踊がよく目をつけるテーマです(ほとんどの作品にこめられているやも 青春を語れるほど若くはないとか言う前に、影舞踊が青春を語ると浮きそうなので辞めておきます(恥 にしても……書いた(もぞもぞ悩んだ)甲斐があった(苦笑 御読了ありがとうございました。
>umitubame様 主人公に感情移入していただけたとはなんと嬉や。そして面白かったといって頂けて何より嬉しく思います。体の成長は勝手に起こりやがりますが、心の成長は人それぞれ。結構だめなこと(いろんな意味で)をやった人のほうが大きくなってると思います(影舞踊は「普通に」だめだめです(だから全然大きくなれない(涙 御読了ありがとうございました。
>有栖川様 タイトルはさり気に毎回頭を捻ってます。その割りに駄洒落的なものしか出てこないという(最悪普通な感じも(爆 この作品は確かにみかんのたいきに似てる気もしますね。親父出てきますし(オイ 「読んだ」の一言でも頂ければ影舞踊は満足なのに、面白かった+おひたしの食べ方まで教えていただきありがとうございます。暗喩、はっきり行って自信はないのですが、暗喩として成功しているのならばどうとっていただいても構いません。読者様がどのように感じても正解でありたいです(は? いやまぁ、影舞踊も漠然とした感じなので(オイオイ 御読了ありがとうございました。
>神夜様 あー良かったと胸を撫で下ろします。前回の作品とは違う感じ。前の影舞踊に戻った(?)みたいな感じの作品を書いたつもりだったので、書けていて良かった。こういった大人になりきれていない心というのを忘れずにいたいと、心に思っているので(ピーターパンシンドロームです(ェ? さてさて、次回の作品。ショートで書くのならばちょっと違う感じの「おかしい」作品を書いてみたいなぁなどとも思っていたりするのですが、それが書けるのはいつになるやら(それ以前に「おかしい」を描けるかどうか 次作ショートはもしかすると「おかしい」のになるかもしれませんが、その時はご了承くだせぇ。御読了ありがとうございました。
>甘木様 笑ってしまいました。甘木様は本当にユーモアのセンスが溢れていて、尊敬します(知識も豊富ですし ショートの癖に重みがある。うん、それはいいことだよな、たぶん(苦笑 落ち付きショートというのは分かるのですが、何かつかみ所のないショートというのはどう書けばいいのかわからないのです。だから影舞踊の作品は(一応)メッセージ性を強めたつもりで書いているのですが、吉となっていたらいいなぁ。というか、先に書いた後者のほうも書けるようになりたいです。御読了ありがとうございました。
>clown-crown様 わかんにくいよぉ(苦笑 泣き言を垂れつつ、clown様の独特の指摘語りにはドキドキさせられます(意味深 この主人公は全く期待を感じていなかったと、そういう設定にしておいてやってください。親父の期待はあったのですが、興味がなかったから期待とか関係ねぇよみたいな(笑 やりたいことをやる、そんな感じです(逃 わらびはそうですね、ちょっとあれだったかも。まぁでも影舞踊も田舎育ちな割に生で見たことなかったりしま――すいません、今後はもっと推敲しようと思います。御読了ありがとうございました。
2005-06-20 05:02:48【☆☆☆☆☆】影舞踊
うーん、良い感じだ。ぬくぬく。――それでおしまいという訳にもいかないので、ちょっと助言など(偉そーに)。『久しぶりに帰る列車の中、僕は思いを巡らせる。』、ここになんらかの情景(車内でも窓外でも)がほんのひとつあると、プロローグとしての臨場感(物語への導入促進ですね)が、倍加すると思います。『景気の良い音を立てて列車が止まる。』も、ほんのちょっとその車種を思わせるような具体性(ディーゼルの音か電車の音か車輪の軋みか、そんな仮想への手がかりですね)を加えると、やはり臨場感が増すのではないかと。
2005-06-20 09:16:54【★★★★☆】バニラダヌキ
おはようございます。最近影がうすぅぃ〜のチェリーです。いやはや、【わらびのわ】という題名に惹かれてきてみたらとても良い作品に出会えて光栄です。私はSS書くの下手ですからねぇ〜・・・・・・(泣 かなり勉強になりました。それに毎度私は時間がなくて、長編小説はなかなか読むのが遅くて、SSはとてもありがたかったです〜。いやはや、それでは次回作、楽しみに期待してお待ちしてます。ではでは失礼しますた〜
キ、キエリュ・・・(´ω` *)(´ω:;.:... (´:;....::;.:. :::;..::;.:
2005-06-20 12:05:46【★★★★☆】チェリー
どうも、読ませていただきました。連載も終わり次回作を考えるにあたり、皆さんの作品をじっくり参考にさせていただこうかなと思いしばらく読者として頑張るつもりのオレンジです。すんなりと読ませてくれる所は流石だなと思いました。つくしとわらび、似ても似つかぬような気がするけど、お父さんの説明の仕方、がぶっきらぼうさや男の不器用さを出してて面白かったです。最後の場面、の主人公が随分逞しくなっていて、作品自体がうまくしまった感じです。良いと思います。
2005-06-20 14:47:38【☆☆☆☆☆】オレンジ
思春期時代の微妙な心の動きがとても良くかけているなぁと序盤で思いました。仲間がどんどん何かを見つけて、自分だけ残るという疎外感はすごくわかります。例えば、受験。みんなが受かっていく中自分だけは落ちていく。仲間に励まされても虚しく逆に馬鹿にしてるんだとさえ被害妄想してしまう。そういうのって辛いですよね。蕨を発見するシーン、私好きです。でかい蕨六つに愛着が沸いたのは自分と重ね合わせたからでしょうね。と思いながら読み終えました。評価が高いのも頷けますね。すごい展開が待っているとか、読み手を裏切る予想外の展開があるというわけではないのですが、逆にそれがいい味出しているんでしょうね。ちょっぴりしんみり。けれど心ぽかぽか。そんな読後感でした。
2005-06-20 14:59:25【★★★★☆】猫舌ソーセージ
おぉぉぉ、読ませていただきましたとも!(何を血迷ってる いやぁ、いやいや、もうなんだかもう、これでしょうって感じです。これがもう、ドンピシャでしょう、これが(しつこい ……恋羽はそこそこ田舎生活を経験しましたので、あの頃が懐かしいとまぁ、そんな年でもないと言うのにそんなことを思うのです。二、三年。短かったがしかし、ものすごく内容の濃い時間だったと思います。虫だらけ、草だらけ、川に入ったら虻に刺される、しかも北海道の田舎なので学校の行事で無駄にクロスカントリースキーなるものをやらされる等々、まぁ嫌なことも沢山ありましたし、今回の主人公と同じように若い衝動をぶつけられない空しさを感じたときもありました。僕はそれを音楽なり、小説なりにぶつけていましたがね、今考えると不完全燃焼だったようにも思います。……何思い出話語ってんだ、俺(汗 とにかく、これですよ。これです。断言します。こんな魅力的な小説を書けるのに、何を苦悩することがありますか!と無責任に叱咤する恋羽でした。次回作など、お待ちしております。
2005-06-20 16:17:10【★★★★☆】恋羽
すいません、度々お邪魔いたします。
えっとですね…影舞踊さんの丁寧なお言葉添えを拝読させていただき、どうしても一点だけ気になったので訂正させてくださいね。(以前ここで寄せた感想に返してくださった影舞踊さんの感想についてです)私、【菖蒲―アヤメ】と申します。読みにくい名前で本当ごめんなさい。確かに読み方としてショウホともとれますが、アヤメです。それから「横顔の大きさ」―ああっ確かに!何だか愉快にも取れる言い方でした。
2005-06-20 17:10:32【☆☆☆☆☆】菖蒲
温かいお言葉、本当に感謝しています。せめてものレス返し、マナーですから受け取ってください(気づいた方は
>バニラダヌキ様 なるほどです。確かにその辺はもう少し手を加えるべきでした。あぁ、なんというか返す言葉がございません。この糞暑い夏にぬくぬくとしていただけたなら、申し訳ないようなそれでいて嬉しいです(アホか バニラダヌキ様のご助言、本当に有難いです(感謝 御読了ありがとうございました。
>チェリー様 もったいないお言葉ありがとうございます。ショートはそこで終わることが出来るんで書いてても楽ですよね。もの書き歴も半年を越えた辺りでその事に気づいた影舞踊です(同時に長編の難しさも(苦笑 いつもチェリー様はお体が不調っぽくて「大丈夫かな?」と勝手に心配させてもらっています。御読了ありがとうございました。
>オレンジ様 テーマをぼかしたつもりなので、物語自体がふわふわ浮いていなかったことを知らされよかったと安心。連載には全く役に立たないでしょうね(笑 最近書き方が下手糞だと切に感じてるので、すんなり読めた辺り今回はとりあえず良く頑張ったのでしょうね(マテコラ 影舞踊の中で父親像というものは大きくそれでいて、どこか抜けている。そんな感じです(は? 御読了ありがとうございました。
>猫舌ソーセージ様 「すごい展開が待っている」「読み手を裏切る予想外の展開」ショートでは結構重要なポイントですよね。起承転結の、転でしょうか(まぁ起承転結考えて作品書いてないのですが(オイ 影舞踊のショートは基本こんな感じです。波も立たなきゃ、魚もいない。塞き止められた川みたいな、そんな感じです(わかりにくい ちょっと違った感じのにも挑戦しなければいけないですね。御読了ありがとうございました。
>恋羽様 どんな辛辣な言葉を受けるかなと思っていたら、恋羽様からエールが届きました。素直に嬉しいです(マテ いやいや、けして恋羽様を怖がっているわけではないので。この作品を書くのに構成云々は何度も消しまくりましたので、それが苦悩です(それまではあまりないことだったので こういう青春系(?)読みきりはもう書けないのかなと若干の弱気になったのも苦悩か(ま、軽い苦悩ですこと 恋羽様の思い出話も語っていただき「これだ」といって頂けて幸せです。御読了ありがとうございました。
>菖蒲様 おぉ! 本当に「あやめ」とやると変換出来ました。すごいですね、いい名前です(そしてすいません 馬鹿正直に「しょうほ」などと読んでしまい申し訳なかったです。菖蒲様――好きな名前です(告白か(笑
2005-06-20 22:53:57【☆☆☆☆☆】影舞踊
煙草も酒もやらないさびしい少年(自分で言っててさぶい)です。でも、絶えず何かを探していたのは一緒。何も見つからずに足掻いていたのも一緒。どこかに行こうとしていたのも一緒。どこにも行けなかったのも一緒。居場所を探していたあの頃は、居場所なんて存在を知らなかった子供の時よりもさびしいものかもしれない。戻ってくる場所があることを嬉しく思うとき、初めて居場所というものの正体が見つかるのかもしれない。……さて、わらびのわ、というタイトルを見て、ああこりゃわらびコーラだ、と思いながら読み始めたのですが。うん、良かったです。かなり好きな文体、そして文章の流れ。面白かった。終りがすっきりしすぎているような気がするけど、それもまた味。よかったわぁ。では
2005-06-21 22:22:45【★★★★☆】うしゃ
うしゃ様ありがとうござります(ペコリ わらびコーラにはもう全く関係ない話でしたが、いつもの影舞踊音頭(言ってろ)は感じていただけましたでしょうか。居場所としての故郷、影舞踊の中では重要な位置づけです。煙草も酒もやらないうしゃ様。最近は禁煙運動というか、そういのが広まって喫煙場所も減っていますが、どんどんやりましょう。両方ともそこはかとなくいいものですよ(笑 終わりはあえてすっきりさせたのもありますが、波立たなかったのがこの結末になった原因かも。御読了ありがとうございました。
2005-06-22 14:44:49【☆☆☆☆☆】影舞踊
初めまして、ミノタウロスです。SSが好きなのですが、……すみません、私、このお話を以前に一度、今日で二度目。繰り返し読んでみたのですが、冒頭の意味がつかめません。いつも夜中に読んでるせいかな? 頭働いてないのかも…。変な感想ですみません。新作期待しています。
2005-06-26 03:54:44【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
どもー、柊 梢です。拝読させていただきました。
全体的に、ちょっと訴えかけてくるものが感じられなかったのが、ポイントを入れられなかった理由ですm(_ _)m
ミノタウロスさんが仰っているように、冒頭の意味がよく掴めませんでした(もしかして、無意味なことに意味があるってことなのかな?
上手いと思ったのは、疎外感からくる妬みにも似た感情を「臭い」を使って主人公に嫉妬させてる部分ですね。
2005-07-05 18:36:42【☆☆☆☆☆】柊 梢
計:40点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。