『はっぴーえんどにならないものがたり』作者:望月 / z[ - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角1209文字
容量2418 bytes
原稿用紙約3.02枚
・・・・何かおかしい、久しぶりにこの町に帰ってきたのに、なつかしいという気がしない。見た目は何も変わっていないみたいだけど、何かが違う。
ぼくは少し怖くなって足を速めた。いっつも人がいっぱいいてにぎわっている商店街に着いた。・・・・!?人が1人もいない。ぼくは何か言い知れない恐怖を感じ、走り出した。いつも子供がいっぱいいて、ぼくも友達とよく遊んだ公園も、家の近くの土管のある空き地にも、全く人がいない。どうしたんだろう?ぼくが長崎に行ってるうちにみんな引っ越したの?いや、そんなことないよね、ならどうして・・・・?
ようやく家が見えてきて、やっと少し落ち着いた。ほかの人がいなくたって、おとうさんとおかあさんは家にいるはずだ。だってぼくが帰ってくるのをずっと待ってたんだから。
ふ〜やっと家に着いた、インターホンを鳴らしてっと、「おとうさーん、おかあさーん帰ってきたよー」返事はない。「おとうさーん、おかあさーん早く開けてよー」また返事はない。どうしたんだろう?ドアのノブをそっと回してみると・・・・「あっ、開いた」
「なんだ〜開いてたのか〜」ぼくはほっとして、家に入ったんだ。でも家の中には人がいるような気配が全然なくて、逆にうるさすぎるぐらい静かだったんだ。ぼくは胸が締め付けられるような気持ちになって、おとうさんとおかあさんを呼び続けた。「おとうさーん!おかあさーん!どこなのー?」もしかしたら・・・・寝室?
寝室は2階にあって、あんまり下からの声は聞こえないはずだ、だから2人とも2階にいるんだろう。ぼくはすぐに寝室に向かった、でも2階も人がいるような気配はない。寝室のドアを開けてみる・・・・真っ暗だ、明かりを灯けよう。そう思って足を踏み出したそのとき「うわっ!!」何かぬるぬるしたものが下にあってすべってしまった。痛いなぁ、なんだろう?そう思いながら明かりを灯けると・・・・?!寝室の床は紅い液体で完全に覆われていた。これってもしかして・・・・血?じゃあおとうさんとおかあさんは?!
どこだ?!もしかしてクローゼットの中?恐る恐るクローゼットを開けてみると・・・・
「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」そこにはぐちゃぐちゃで血に覆われ、真っ赤な肉塊と化しているおとうさんとおかあさんの姿があった。
眼はくり貫かれ、四肢は切断され、おなかからは腸が四方八方に飛び出し、頭からは脳が半分ぐらい飛び出て、周りには蝿がたかっている。
「ぐぇっうぇっ・・・・」ぼくは強烈な吐き気を催し、そこに吐いた・・・・吐き気が止まらない・・・・胃の中のものをすべて吐きだしても脳が吐き気の信号を送り続け、楽にしてくれない。やっと吐き気が収まったころには、ぼくは家から飛び出していた。
吐き続けたせいで頭がくらくらする・・・・なにもする気が起きない・・・・そして、あてもなく歩き始めた。
2005-05-28 20:29:01公開 / 作者:望月
■この作品の著作権は望月さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
この作品に対する感想 - 昇順
初めまして、羽堕ですm(._.*)m読ませて頂きました♪ジャンルがホラーだったのですが、ここまでだとホラーという感じは受けませんでした、どちらかと言う猟奇殺人?(・_・;でも、SSでこれで終わりのような書き方のような気もするし。。。o(゜^ ゜)SSだとしても少し短いような気もするです(^^;;続きがあるなら続きを無ければ、次回作、頑張ってください(。・_・。)ノ
2005-05-28 21:11:17【☆☆☆☆☆】羽堕
初めまして、作品拝読しました。…うーん、これで終わりだと「何故こうなったのか?」が意味不明のままですね。後、久しぶりに帰ってきたという描写の割に「ぼく」は凄く幼い感じがします。他にも血が赤いということは「今まさに起こった悲劇」ということで主人公の身にも危険が及ぶ可能性が在りますよね?まぁ、親が殺害されてそれどころじゃないって言うのは解りますが、それならそれでそういった精神描写があまり書かれてないのも無いのも勿体無いで気がします。このままではこういったシーンが書きたかった…だけで終わってしまいます。続きがあるのなら町の状況や犯人の暗躍等期待してます。これでこの話は終了なら次回作はワンシーンでは無い物語を頑張って下さい。楽しみにしています。失礼なことを多々書いて申し訳ございませんでした。
2005-05-29 22:06:22【☆☆☆☆☆】茂吉
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。