『ピッキングトリオー01』作者:ちゃーしゅうめん / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角4988文字
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原稿用紙約12.47枚
登場人物

神崎 はじめ・・・ピッキングトリオの一員。主人公。  
沢村 修平・・・・ピッキングトリオのリーダー。    
斉藤 裕子・・・・ピッキングトリオの一員。
丸山 カツナリ・・ピッキングトリオ捜査本部の責任者。
志村 正造・・・・ピッキングトリオ捜査本部の新人刑事。
磯部 サクラ・・・ピッキングトリオ捜査本部の新人金持ち刑事。
岡村 銀二・・・・ピッキングトリオ捜査本部の自称イケメン馬鹿刑事。

プロローグ
 暖かな春の時期を向かえ、だれもが眠たそうな顔をしている。そんな中、俺、神崎はじめは人通りの少ない東京の路地を歩いていた。
「君、もう来なくていい・・。」
突然言われた社長の言葉が頭の中に今もよぎる。アレは数ヶ月前、俺が39だったころの話だが俺はどこにでもある東京の会社の係長だった。給料も案外高く、ゆとりの生活をしていた。だが、40歳を迎えたその日、俺は社長にリストラにされた。理由は簡単で、不景気だからだそうだ。俺は、腹が立ったが今は怒りすらなく落ち込んでいた。人からは30代前半に見られるほど若く見えたのだが、現実はもう40歳。こんな俺をやっとってくれると言えば工事の荷物運びぐらいしかなかった。毎日続く重労働、自分より重たい鉄筋を毎日運んでいた。だがもう、今さっきクビになったところだ。当然、仕事のない俺など家族は認めてくれず数日前、妻と離婚した。最悪だった。もう生きて行く価値なんてないのかもしれない。
 ふと、気付くと東京、レイボーブリッチを渡っていたことに気づいた。もう、辺りは真っ暗でいつのまにかこんなところにきてしまった。高さは十メートル近くあるこの大きな橋。ここから、飛び降りれば・・・・。俺は、橋の縁に立ち顔を深く出した。
その時、車のライトが俺の顔を照らした。車は素通りするのかと思ったら車の邪魔にならない場所でその車は止った。俺は何なんだと、思いその車をみた。車のドアが開くと、中から顔を出したのは長めの髪の毛を茶髪に染めた20代後半ぐらいのヤンキー風の男と、黒髪で後ろをゴムでとめた普通の20代ぐらいのオンナだった。

「おじさん?。もしかして、リストラされたサラリーマン?。」
と、女の人は言う。
「・・・・。そうだな。」
と俺はそう返した。
「自殺すんのは勝手だけどよぉ。俺についてこない?。月謝300万だからよぉ。」
ヤンキー風の男はそう呟いた。
「いいよ。どうせ、からかってるんだろう。」
俺は軽くそう流すと、女の人は笑ってこういった。
「馬鹿ねぇ。私建ちは、世界一の大泥棒、ピッキングトリオよ。そして、私が斉藤裕子。あのヤンキーぽいひとがまあ、いちようリーダーの沢村 修平。」
ピッキングトリオだと!。ばかげた話だ。銀行や競馬場を狙っている有名な盗賊断だ。そんな、有名なやつがおれなんかに相手にしてくれるわけがない。
「まあ、いいよ。あんたの勝手だ。ほら、これ俺の家だから。」
と、沢村修平と名乗る男は住所の書いた紙を俺に渡した。

「01−ピッキングトリオ。」

 東京のとある位置にある、警察署の双葉署は張り詰めたい空気が流れていた。双葉署の一番奥にある、ピッキングトリオ特別捜査本部は旅館の大部屋ぐらいの大きさの部屋で50名の刑事が日夜頑張っていた。
その中にいる、ベテラン40歳の丸山カツナリ刑事と今年入った新人の志村正平刑事は同様に大きくため息をはいていた。
「またか。」
丸山刑事は、そう呟いた。犯人がのこしたと想われる紙があるといわれコピーして皆に配った紙には、ピッキングトリオと大きな字で書かれ、さらに真中に奪と大きな字で書かれていた。
「先輩。見てくださいよ。こっちの週刊誌、またもやピッキングトリオ、有名銀行を奪還。と大きな字で書いてありますよ。」
志村刑事はそう言い返す。週刊誌には、「天下のごとくやってきた大泥棒。悪徳取引銀行、成敗したる。」とかいてあった。
「クソー。なんなんだ。どうして、つかまらないんだ。」
丸山刑事はそう言った。

 ピッキングトリオといえば、知らないやつはいない。おばあさんや、幼稚園児でも知っていいる天下の大泥棒。おもに悪徳取引をしている銀行を狙う強盗だが、最近では脱税の家に押し込んだり、悪徳商法の家に押し寄せ大金を取るといった、偽善者の強盗だ。今では人気爆発中のブームになっているほどの大泥棒。前まで、ヤンキー風の男と、後ろ髪をゴムでくくった女だったが、最近、30代前半の男と手を組んでいるらしいとの、情報も入っている。
 なんで、世間は、こんな強盗を認めているんだ。と、丸山刑事は思うが実際、何度もこのピッキングトリオの事件をやったが顔すらも観たこともない。当然、丸山だけじゃなくこの双葉署の捜査本部の中にいる刑事もだ。住人の目撃者によることしか分からないという、アバウトだが丸山刑事も見た事がないというのだからしょうがない。

「さすがピッキングトリオですねぇ。私、こんなにきれいに盗む泥棒さん始めてみました。」
と、後ろから声が聞え丸山刑事と志村刑事は振り向く。そこには、ダイヤモンドを散りばめた指輪をはめて、髪は茶髪、耳にはルビーのイヤリングをつけた今年捜査本部にはいった新人の金持ち刑事、磯部(いそべ)サクラ刑事だった。
「君は、ピッキングトリオの見方かね。」
と、丸山刑事がいうが、サクラ刑事はにこやかな顔をして丸山刑事にこういった。
「そうではありませんが、私、この日とって何か技術力があると思うんです。ほら、今日、犯人が残した紙とその時の現場の写真を一緒に貰ったんですけど、この銀行の金庫を開けるさえに金庫の真にドリルで穴を開けているんです。金庫の真は直径3センチくらいでその真が金庫をとざしているんですど、その真を正確にドリルで差し込んでいるんですよ。一ミリでもはずせば、金庫は二度と空かなくなるのに、すごいと想いません?。私、こういうピッキングトリオの技術におどろいていったんです。」
何を言っているのか分からない丸山刑事だが、分かったようなふりをサクラ刑事の目の前でした。

サクラ刑事は、有名大学を卒業していて高校もいかづして大学に行った優等生。現在、17歳という若さで刑事と言うくらいまであがり、捜査本部では有名な刑事。まだ、新人だがこの捜査本部ではその頭脳は頼りになっている。だが、なんかマイペースというかダラダラと言うか、なんといってもわからないが捜査本部の男達の人気は薄い。

「大泥棒か。いい響きだ。僕の、美ぼう位。」
と、捜査本部の一番目立つ席にいる自称イケメンだと名乗る馬鹿刑事、岡村 銀二刑事はそう呟いた。もう、ついていけない。馬鹿だ。
言い忘れたが、丸山刑事はこの捜査本部の責任者。いわゆる、一番偉い。
そんな、メンバーばかりだが丸山刑事は何とかして、ピッキングトリオを捕まえようと、今日も努力をしていた。



そんな、話をしている時、俺、神崎はじめは有名マンションに潜入準備をしていた。非常用の拳銃や鍵を開けるための専門用具の準備、金庫をあけるためのドリルの整備、あとなんかあったときのためのメンバー3人分の携帯電話の充電をしていた。
「おーい大丈夫か?。新人!。」
と、斉藤裕子はそう呟いた。
「はい。」
と、俺は元気な声でそういった。
「お前、ピッキントリオに、だいぶ慣れてきたな。見かけによらずこの40代!。」
リーダー沢村修平はそう俺に笑いながら言った。

潜入ー
緊迫とした府陰気が辺りを漂い、誰一人と喋るものはいなかった。車で、有名マンションの前に着いたピッキングトリオはただじっと待っていた。
今回のターゲットは、政治家。この政治家がワイロを受け取ったと言う情報を聞き、俺達ピッキングトリオがそのワイロを貰う。まあ、ついでに金目のものもとる。
だから、その政治家がこの有名マンションを出るのを待つ。それが、まず俺達の作戦だった。作戦内容は簡単で、政治家が出たらその政治家の部屋に入り、金を取ると言うアバウトな計画だ。
「おい。出たぞ。」
沢村はそう呟く。
沢村がそう呟いた瞬間、俺は持っていたバックからドリルと鍵を開けるための専用危惧の入ったバックを右手に持ち、車から出る準備をしていた。
「神崎と俺はこの政治家の家に潜入し、ワイロ金を取る。裕子は、ここで政治家がくるかどうか見張ってくれ。」
と、沢村は言うと斉藤を残し俺と沢村は車のドアを開け外に出る。



俺と沢村は、マンションの玄関に立った。自動ドアが開き、中に入る。
天井にはシャンデルシャ、床は高級そうな絨毯(じゅうたん)、エレベーターまで動く歩道がついている。高級感溢れる光りが俺を誘う。
「すごいですね。」
俺はそう呟いた。
だが、沢村はそんなコトには目を触れず、動く歩道に乗る。
「ココまですごいと、セキュリティもすごいんじゃあ。」
と俺はそういった。
「馬鹿だな、神崎。こういうところは、入っただけで俺達を怪しまない。住人に成りすませば侵入はらくだ。ここの、部屋のセキュリティーはオートロックに2重鍵(専門用語で二つ鍵がついていることをしめす)たいしたことじゃない。鍵を開けるとこさえ、見られなければ出るときも楽だ。こういう、オートロックとか2重鍵とか言う確信が危ないんだ。俺達のような上級じゃなくても、下流のヤツでもできる。危険だか、隣のビルからも入ることが出来るしな。」
沢村がそういうと、動く歩道は最後までいき、目の前にあるエレベーターに乗る。エレベーターは前面ガラス張りというゴージャスだった。
政治家がいるのは39階。レイボーブリッチや、東京の夜景が見れる最高の場所だ。
俺と、沢村はエレベータで39階に行く。エレベーターを出ると偶然にも人は少ない。前から調べておいた、政治家の部屋は239号室。
俺と沢村は、その政治家がいる239号室へと行く。この部屋は部屋の隅にあり、目立たない場所にあった。
「おい。やるぞ。」
沢村がそう呟き、俺は持っていたバックの中から鍵を専門あける用具を取り出した。
「ではやりますね。」
俺はそう言うと、専門用具を鍵穴に差し込んだ。そして、沢村は持っていたストップオッチのスイッチを押し、俺の鍵をあけるのにどのくらいかかるか計っていた。
「出来た。」
俺はそう言った瞬間、沢村はスチップオッチを止めた。
「4分か。遅すぎる。この程度の鍵なら、3分で開けろ。」
と、沢村が言うと俺は、「すみません」と言う。
鍵を開け部屋に侵入すると、ソファーや机、そして映画でも観ているかと想うほど大きいテレビがあった。そのほかにも、今話題のシステムキッチンやでかい風呂。いいご身分だ。
「あの、リーダー?。」
と、俺は突然そう聞いた。
「なんだ。」
「廊下には防犯カメラがあるんじゃないですか?。」
「そんなことか。1日くらい前に防犯カメラのある部屋に、裕子を潜入させている。そして、今、防犯カメラの映像は裕子が持っているパソコンの中にあるデータを見ている。映像には俺達が映っていいない。」
沢村がそういうと、俺は納得し部屋の奥に行く。すると、大きな目立つ金庫が堂々と置いてあった。
「おい。ドリルを出してくれ。」
そういわれ、持っていたバックからドリルを出す。
「っけ。見てろよ。俺のドリル術。」
沢村はそういうと、何も考えずドリルを入れる。
「ふー。開いた。」
そう呟き、ドアを開ける。見事に、真に的中した。中には、金がいっぱいある。ざっと1000万はあるだろう。
俺は、沢村に言われたように中に入っていた、お金をバックの中に入れた。
「さあ。出るか。」
沢村は、そう呟いた。そして、俺はバックの中から「ピッキングトリオ 奪。」と書かれたお決まりの紙を出す。
俺は一番目立つ、テレビにその紙を接着剤でつけた。

そして、何事もなかったように部屋を出た。

2005-04-09 08:51:40公開 / 作者:ちゃーしゅうめん
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■作者からのメッセージ
余り、自信がありません。なんか、物語が
上手く進んでいないような、気がします。
この作品に対する感想 - 昇順
え〜…正直言いますと危ないです。例えば、車から沢村と斉藤が出て来たときに「車」と言う描写が多すぎる気がしました。もう少し減らせば読みやすくなると思います、それとやや誤字が目立ちました。さらに、何故神崎が入る前は二人だけなのに『トリオ』なのかが疑問に思いました。でも主人公からの視点はそれなりに出来ていると思うので、今後どのように進化していくのか期待しております。
2005-04-09 11:49:35【☆☆☆☆☆】にぽぽ
計:0点
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