『微笑んで、櫻。舞い散って、桜。』作者:ゅぇ / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角4620文字
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原稿用紙約11.55枚


 ふわ、ふわ。
 ふわ、ふわ。

 風に乗って舞い落ちていく桜の花片を見ると、思い出す人がいる。




 名前も知らない。住んでいるところも知らない。ただどこからともなく現れて、ともに過ごした一週間。
 あたしは、彼に関する欠片も知らなかったの。エリート思考の両親にうんざりして家を飛び出したあたしを、見も知らない彼が救ってくれたの。
 今でも眼を閉じればはっきりと思い出すことができる――彼の面影。




 「桜の花言葉って知ってる?」
 彼はとっても穏やかな物の言い方をした。声は低いんだけど、何だかとても落ち着く静けさがあるの。そういえば桜の花言葉なんて聞いたことがない。あたしは小さく首を横にふった。
 彼と出会ったのは、つい昨日のこと。両親に満点が取れないことを罵倒されて飛び出した家の外で、ふわりと声をかけられた。
 何で彼に警戒心を持たなかったのか――持たなかったといえば嘘になるかもしれないけれど――分からないわ。
 見知らぬ人だったんだけど、でも何だかずっと昔から知ってるような不思議な気持ちがしたの。それにあたしも自暴自棄になっていたから、正直この人がどんな悪人でも構わないわって思ってた。彼が何であたしにそんな興味を持っているのか分からなかったけど、とても綺麗な容姿をしていて、身に纏う雰囲気の隅々までが優しくて。
 彼と話していると、自分が馬鹿になったみたいに安心できたのよ。
 「桜の花言葉はね、《精神美》」
 彼が何でこんなことを言い出したのか、分かってる。あたしの名前は――水谷櫻。
 エリート思考で体裁ばかりを気にする両親にうんざりしていたあたしの話を聞いたから。
 「《精神美》?」
 何よそれ、と思った。
 「簡単に言えば《綺麗な心》。桜の花言葉だよ」
 綺麗な心、と言われてあたしは少し胸が痛い。満点しか認められなくて、何をしても父親の同僚の娘と比べられて。あたしは両親を憎むしかできない。

 ――おまえがそんな娘で俺は恥ずかしいよ。

 ――あんたがそんな様子でT大に落ちでもしたら、お母さんが周りに何ていわれるか分かってるの?

 両親の口癖は、腐った水のようにあたしを蝕んできた。あたしって可哀想だわって何度も思った。
 「綺麗な心って?」
 「嫌いだって思う相手ほど、愛するのさ」
 「は?」
 少し間抜けな声が出た。
 「キリスト教なの? あなた」
 確か『隣人を愛せよ』とか『汝の敵を愛せよ』とか、そんな言葉が聖書の中にあった気がする。思わず素っ頓狂な声を出したあたしを見て、彼は可笑しそうに微笑んだ。
 微笑んだ顔がとても端整で、綺麗だった。
 「俺は無宗教です。残念ながら」
 笑いながら、あたしの髪を無造作に撫でる。その繊細で優しい手から、暖かい気持ちが流れ込んでくるような気がした。あたしよりもひとまわり大きな手だわ。
 「櫻って名前、綺麗だな」
 「……そう?」
 突然名前のことを言われて、あたしは俯く。この名前は、あたしも気に入ってるの。
 家のすぐ傍にとっても大きな桜の木があって、そこから両親が名付けたんだって。
 「愛されてるよ、櫻」
 名前の由来を話すと、のんびりと彼はそう言った。何を言ってるのよ、何も知らないからそんな楽天的なことを言えるのね。あたしが愛されてる? どこが? 誰に?
 「お父さんもお母さんも、櫻のことを愛してるよ」
 間違いなくね、と言う。何を根拠にそんなことを言うのか、あたしには全然分からない。分かったようなことを言わないでよ、と不機嫌になったあたしの携帯が鳴った。
 「――もしもし」

 ――櫻!? 何してるの、さっさと帰ってきなさい。夜遊びなんてやめて頂戴よ、恥ずかしい!!

 一方的に怒鳴って切られる。あたしは携帯のディスプレイを何となく見つめながら、ぽつりと言った。
 「……帰らなきゃ」
 「櫻」
 公園のベンチを立ったあたしに、彼はまた優しく声をかける。
 「櫻。お母さん、心配して電話かけてきたんだよ」
 「……そんなの、慰めにもなんないわ。やめてよね」
 何だか涙が出るほど虚しかったの。情けなかったの。
 『心配して電話かけてきた』なんて嘘でも信じられない自分と両親の関係が。
 彼みたいに純粋に親を思えない自分が。
 「明日もここにいるよ」
 彼はそれでも全く嫌な顔ひとつせずに、あたしの後ろ姿に声をかけたのよ。嫌になっちゃうでしょ。何だか彼といると――自分が一番汚れてる気持ちになるんだもの。
 思えば何で彼の名前を訊く気にもなれなかったんだろう、あたし。




 彼と出会って一週間目の夜は、細々と雨が降っていた。もう四月なのに肌寒くて、少し鳥肌だってたあたしに彼はシャツを羽織らせてくれたわ。
 「寒いね」
 「……うん」
 一週間で、人の気持ちって変わるものなの。
 両親に何を言われても、あたし彼に会うだけですべて解放されたような気持ちになった。完全にやる気をなくしてた数学と物理の勉強も、馬鹿みたいにはかどりはじめたのよ。それって、やっぱり彼のおかげ。固まっていた心がゆるゆると解かれて、少しおおらかになったみたい。
 「櫻、かぁ……」
 「何?」
 「いや、やっぱり綺麗な名前。俺が一番好きな名前だな、と思って」
 辺りの桜も花片を散らし、そろそろ初夏への準備を始めている。一番綺麗な時期は過ぎたけれど、それでもまだ薄桃の花色は眼裏に灼きついているわ。
 好きな名前、と言われてあたしはとても嬉しかった。
 「ねえ」
 「何?」
 「あたしね、聞いちゃったの」
 「うん?」
 彼の不思議なほど優しくて暖かい瞳があたしを見つめてる。ねぇ、何でそんな眼であたしを見るの? いったいどこから、何のためにあたしの前に現れたの? 何であたしは何も訊く気にならないのかしら。
 「お母さんとお祖母ちゃんが話してるところ」
 あたしは昨夜から泊まりに来ている祖母と母との会話を思い出した。

 
 ――あんた、あれじゃ櫻が可哀想だよ。頑張ってるんだから、褒めるところは褒めてやらなきゃあ。

 ――お母さん、そんなこと分かってるわ。でも今更褒めるなんて……。

 ――勉強なんて、あれくらい出来たら充分じゃないか。別にT大に行くだけがすべてじゃないよ。

 ――あたしは四大卒でも就職に苦労したの。お母さんも分かってるでしょ? あたしと同じ苦労をあの子にさせるわけにはいかないのよ。どんなにつらくても、あの子は今苦しむことで将来楽できるのよ!


 櫻は愛されてるよ、と言った彼の言葉を思い出したわ。何でそうやってお祖母ちゃんには言うことをあたしに直接言ってくれないの。ねえお母さん。
 あたし、嫌われてなかった。そう気付いてしまったら、今までみたいに反抗的な気持ちがなくなるのも当然よね。
 「ほらね」
 愛されてたでしょ、と彼は微笑んだ。
 何であたしに分からないことを、彼が分かってるんだろう。結局今日の朝も、散々模試の結果に文句を言われたわ。でもお祖母ちゃんとの会話と、彼の言葉を思い出してしまって。頑張る気力まで沸き起こってきちゃったりなんかして。
 あたしって、こんなに単純だったかしら。文句を言われてムッとするにはするんだけど、母親の本音を知るだけでこんなに安心できるものなんだって分かったの。
 「櫻。花言葉は?」
 「……《精神美》でしょ。もう覚えたってば」
 「偉い偉い。櫻の心は綺麗だよ」
 そんな恥ずかしいこと、よく言えるわよね。苦笑いが漏れる。日本人の顔をした西洋人なんじゃないかしら。そんな気障なこと、こっちが恥ずかしくなる。
 風が、ふわっとあたしたちの顔を撫でて吹き去っていった。とても細かい雨が、糸のように身体を覆ってく。――また携帯が鳴った。母親からだ。
 「もしもし」

 ――何なの、ここんとこ毎日夜出歩いて!! 危な……っていうかお母さんが恥ずかしいからやめてちょうだい。早く帰ってきなさい!

 「わかったってば」

 母親のヒステリックな叫び声は、彼の耳にも届いていたみたい。電話を切ったあたしの目を見て、彼はくすりと微笑んだ。
 「お母さんやっぱり心配してるね」
 「あれで?」
 「危ないって言いかけてなかった?」
 「だよね」
 思わず笑ってしまう。不思議ね。
 ちょっと本音を知っただけでこんなに優しくなれる。
 誰かのちょっとした一言で、いろんなことに注意を払うことができる。
 何だか結局、彼と出会って言葉を交わしただけであっさり心が晴れちゃって。今までギスギスしてたのが嘘みたい。
 「…………ありがと」
 「どういたしまして」
 眼があった。あ、あたしこの人好きかも――と思った瞬間に。
 「櫻、好きだよ」
 夜空に光が射した気がした。何でだろう。素性も知らない人なのに、名前も知らない人なのに、何でこんな不思議なほど暖かな気持ちを抱けるの。
 それとも恋とか出会いって、そんなもの?
 「幸せになって欲しかったんだ、櫻に」
 そう言って彼はふわりと笑う。何だか微妙なニュアンスを含んだ言葉だわ、と思いながらそれでもあたしは彼の笑顔に見惚れる。
 帰らなきゃ、というように彼はあたしの肩を優しく叩いた。
 「帰るわ。また明日ね」
 今までは彼が言っていた言葉を、今日はあたしが言う。彼はまた優しく微笑んだ。
 数歩行ってからふりむいたあたしに、彼は言った。

 ――「ほら。微笑んで、櫻」

 笑ってる顔が一番可愛いよ、って。
 それが最後だったの。





 ふわ、ふわ。
 ふわ、ふわ。

 風に乗って舞い落ちていく桜の花片を見ると、思い出す人がいる。

 あの日、あなたが言った言葉を今でも覚えてる。ねえ、あたし微笑んで生きてこれたわ。あの日が彼と話した最後の日で――あたし、その翌日にすべてに気付いたの。
 あの日があなたの最期の日だったのね。
 あなたと話した日の翌日、気付いたの。あなたの名前にも、それからあなたが何処から来たのかということにも。
 とっても簡単なことだったのに、やっぱりあたしは最後になるまで気付かなかったのよね。
 あなたの名前は『桜』。何処から来たのか分からないなんて思ってたけど、あなたずっとあたしの傍にいたのね。
 家のすぐ傍に。
 (考えたら……あたしはあなたから名前を貰ったのね)
 すべて気付いた日。それはあなたの最期の日で。
 詳しいことは分からないけど、母親は区画整理がどうこうって言ってたわ。


 ――あの日、あたしの家の傍にずっと前から在った桜の木は、伐られたの。



 『微笑んで、櫻』
 
 うん、微笑んでるわ。

 

 

 『微笑んで、櫻』

 ねえ、あたしちゃんと生きてるよ。





 


2005-04-05 21:40:56公開 / 作者:ゅぇ
■この作品の著作権はゅぇさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
久々連載に集中してたかと思ったら、またワケの分からんショートを書いてしまったと苦悶しつつ。あたし書いてて思ったんですけど、何か流れが軽くて消化不良な気しません?この作品。何か書き終わった後も「何かなぁ……」とは思ったんですが、かといってこれ以上何をどうにも出来ず、結局このまんまで……(汗。何が言いたかったって、『微笑んで、櫻』の一言が書きたくて仕方がなかったんですよぅ(涙;とりあえず季節物なので、「ああ、桜の季節だなぁ」と思いながら読み流していただければ嬉しいです。ああああんまり厳しい指摘は勘弁してください(いっつもコレ)アワアワ。投稿したことを少し後悔しながら、失礼します。

最後の部分、一部修正しました。前のほうが良かったって方がいらっしゃったらゴメンナサイ(笑。どうしても桜の精が書きたくて仕方がなかったこの話、自分が思っていたよりもたくさんの方に読んでいただいて嬉しい限りですっ。

 で、バニラダヌキさんのご指摘について直してみましたが、結局変わってない気がします(爆)

バニラダヌキさん>有難うございます。季節感を大事にしたつもりだったので、それだけでも伝われば嬉しいス。

ギギさん>有難うございます。あたし実はショート苦手で、長編派だったりするんですが、少しでも良いなと思っていただける作品が書けていれば幸せでつ♪

貴志川さん>有難うございます。これといった山場のないショートでしたが、『桜の精』と『微笑んで、櫻』だけが書きたくて。櫻という漢字に良いイメージをもっていただければ嬉しいです。

エテナさん>有難うございます。ええ、あたしもほどほどの家庭に生まれてよかった。とはいえ、母親とは年中喧嘩が絶えませんが。
この作品に対する感想 - 昇順
こんちあ。ゅぇさんの作品を見ていているよなこういう親って、と思いながら読み進めると。いつのまにかお母さんに心の中で謝っている自分でいました(笑)
えらい、えらいよおかあさん。凄まじく良い人だったよ……(ぇ
桜お兄さんが死んじゃったことに泣き(何 桜の木を切る大人を今すぐ撲滅!(謎
お母さんの子供愛に感動しながらも逆に桜お兄さんが死んだ悲しみに泣き。ああ複雑(ぇ でわでわ
2005-04-04 15:24:20【★★★★☆】ベル
拝読しました。春のこのやわらかい感じが好きですね〜。ドラマにして映像で観たいなあなどと思ってみたりしました。桜ってやっぱり日本人独特の『精神美』を体現してくれる植物だと思うのですよ。今日みたいなうららかな日に読むにはぴったりの、やさしいショートでした。
彼の正体は、実は途中からなんとな〜くわかってたのですが、この話はあえてそれをわかった上で主人公に視点を置いて読むのがいいかなぁ、と……すみません、生意気なことを申し上げました。またこういうショート書いてください〜。私にはたぶん一生書けないです(笑
2005-04-04 15:44:16【☆☆☆☆☆】有栖川
こんにちは。桜と櫻、ストレートに感動出来ました。
消化不良な気なんて僕は全然しませんでしたよ?綺麗に全部消化して、素直にご馳走様と言える作品でした。丁度、今、窓の外に桜が見えて(半分葉桜なんですけど)すごく、綺麗な情景を思い浮かべる事が出来ました。
ふわふわとした作品のイメージの中に涙のエピソード、SSならではの魅せる文じゃないでしょうか。
季節感バッチリで、ご馳走様です。
2005-04-04 15:51:27【☆☆☆☆☆】樂大和
すんません、点数つけ忘れてました(汗)
ご馳走様でした。
2005-04-04 15:52:48【★★★★☆】樂大和
おうっ、ゅぇさんのショートがあるではないかっ。っつーいう訳で早速拝見。ゅぇさんのこういう感じの、切ないショートが個人的に好きだ。いろいろと細かいことが幾つか気になったりはするのですが、メッセージ欄でゅぇさんが仰っていることに素直に肯いてやめておきます(笑) 切ない中にある、あたたかな花のような感情。面白かったですわ。切ない恋愛系にホントに弱いんだよなあ。SSだからなおのことに威力が大きい。ふむ。満足できるショート、ありがとうございました。……しかし、櫻のあれって……狙いですか、実は?(何の話だ?(苦笑
2005-04-04 16:15:03【★★★★☆】神夜
こんにちはゅぇ様。
あまりにも切なく響く物語に、今言葉が浮かびません。
本当に素敵です。綺麗で、儚くて、でも何処か読ませる力、……強さがある、そんなSSだと思いました。
あぁあ、表現力が追いつかない(汗
この手の物語がとても好きなので、思わずすらすらと読み進んじゃいました。
とてもよかったです!
2005-04-04 17:32:31【★★★★☆】輝月 黎
どうも、読ませていただきました。丁寧で細やかな作りが好感が持てました。物語としても、いい味が出ているなあと、感心させていただきました。良かったです。一つ、気になった事といえば、桜の季節は丁度春休みから始業式辺りですよね。その辺にいきなりテストをやる学校ってあるのかなと。いや、進学校ならあるのか……(自分が行ってたバカ学校とは違って)という所だけですか。次回作と長編も楽しみにしています。
2005-04-04 18:03:49【★★★★☆】オレンジ
うーん……(熟考)。面白かったです。さらっと流れていく雰囲気。淡い色が散りばめられたような描写。そして切ない結末……。実に面白かったです。ただ……、ずっと気になっていた事があるのですが、そこらへんがちょっとゅぇさんが仰るように消化不良でした。でも完成度はたっかいたっかい(笑 ゅぇさんの作品でまた感動させていただこうと目論む恋羽でした。
2005-04-04 20:23:56【★★★★☆】恋羽
読ませていただきました。桜綺麗でした。読んでいて情景が浮かんで、幻想的とでも言うのか現実感のない美しさでした。作品の流れもスムーズで一気にラストまでいけました。ただ綺麗すぎてお母さんとの関係などが少し希薄だったように感じられました。でも心が温かくなる作品でした。次回新作も期待しています。
2005-04-04 20:38:22【★★★★☆】甘木
やぁらかだなぁ。ちょっと切ないなぁ。
春らしいSSでした。楽しませていただき、ありがとうございました。小説はやっぱり作者の人柄がにじみ出るものだなぁ。ゅぇさんはえぇ性格をしとるのだろうなぁ。ハイ! ゅぇさんの人柄をまったく知りもしないのに適当なことを言いました。すみません。
あぁ、でも。えぇなぁ。春だなぁ……。
2005-04-04 21:53:25【★★★★☆】clown-crown
切なく良かった〜w消化不良な感じがするのは、ちょっと薄味な感じがするからかな。ともあれ、こういう切ない系のお話は自分には絶対無理(ていうか女の子視点だし(笑 ふわふわで挿まれた物語構成も素敵だなぁと、感嘆。霞んだ様な情景が影舞踊の中では広がったのですが、それもこの物語を構築している「あはれさ」を表しているようでよかった。読後感がほわぁと温かくなれる作品でした。ゅぇ様のショートまた読ませていただきたいです。
2005-04-04 22:48:53【☆☆☆☆☆】影舞踊
こんばんゎ♪ 初めまして……になりますでしょうか。とても好きです。こういった、ほんのりと暖かく、それでいて切ない恋物語。読み終わった後には思わずグッときてしまいました;; 最後の二文、最高に素敵だと思います。春の退屈な夜、素敵な物語をありがとうございます。
2005-04-04 22:59:12【★★★★☆】藤崎
ども、読ませてもらいました。てっきり交通事故か癌とかその辺の話かと思いましたが、なるほど、桜の精霊でしたか。主人公の名前とそれとを繋げたのは良かったです。嗚呼、春だなぁ、としみじみと思いながら読んでました。消化不良と言えば…まぁ、確かにそうなる部分は確かにあると私は思いますが、そこら辺は読者の想像に任せても大丈夫かと。ではでは〜
2005-04-04 23:06:59【☆☆☆☆☆】rathi
淡くて儚くて、消えてしまいそうなのに確かな文章ですね。すごく素敵でした。投稿した事を後悔だなんて……それじゃなんですか、いつも「これ投稿したらあれだよなぁ……まぁいっか♪どうせ夢幻花なんてこの程度だし☆」の勢いの私はどうすればいいんですかぁっ(涙)……。なにか路線ずれましたが、私はこういう空気の小説が大好きです。初めでもう少し判らなければ文句なし「とても良い」だったのですが、とりあえず。でもまぁこれも……ありかな?
2005-04-04 23:18:28【★★★★☆】夢幻花 彩
ショートなのでどれだけの方に気付いていただけるか分かりませんが……
◆◇◆感謝のレス返しです♪◆◇◆

【ベルさん】お母さんにそんなコメント頂けるとは思ってませんでした(笑)このショートでは、あたしお母さんと櫻の関係にはあんまり言及するつもりなかったので、お母さんにそんな印象抱いていただいて嬉しいですね。読んで下さってどうもですっ♪
【有栖川さん】おぉ、有難うございます★桜って綺麗ですよねぇ。死体が埋まってるからとも言いますが(笑。正体バレてました?いやこういうのって、何となく匂わせておくのが良いのか、最後の最後で落とすのがいいのか分からなくてですね。結局そこらへんが曖昧になっちまったんですな(誰。また夏には夏のショートでも書こうかと思います(∪▽∪)
【樂大和さん】初めまして。ご馳走様なんて、そんな大層な!!どういたしまして(笑。つかもう葉桜!?うちんとこはまだ咲きかけ……。最初は「桜」と「さくら」だったんですが、ふと漢字変換してるうちに「櫻」があるじゃん、と。今では「櫻」にして良かったな、と思ってます(≧3≦)♪
【神夜さん】ね、気になるところあるでしょー!!笑。素直に頷いてやめといてください、突っ込むの。今回はちょっと描写が少なかったんですが、少しでも切なさを感じていただければラッキィでつ★ちなみに櫻のあれは、あれですよ。狙いですよ。もちろんっ!!(何の話?笑
【輝月 黎さん】有難うございます、読んでいただいて♪いや、もうそんな褒めていただいてまぁ…ちょっぴり赤面ですがな(誰。綺麗で、って言っていただけるのが一番嬉しいかなっ(≧▽≦)↑↑
【オレンジさん】ええ、ご指摘の点。あたしも思ってたんですよ、書いてる途中からずっと!!(ぉぃ)いやでもねぇ、他にどんな小道具をもってこればいいのか分からず、まあ実力テストか補習授業かなんかってことにしときゃいいんだよ、と冷や汗をかきながら。ごめんなさい、適当な作者で…(恥。ともあれ読んでいただいて有難うございますっ♪
【恋羽さん】有難うございます。淡い色、とイメージを抱いていただいてほっと一安心。消化不良なんですよ、何かねぇ。修正しても何かいまいち。でもまぁ……まあいっか!!それなのに完成度高いなんて、嬉しい限りでつ。
【甘木さん】ええ、お母さんとの関係が希薄。読み返してあたしも思ったことをずばり(爆笑。もう少しお母さんとのエピソードを増やしても良かったんですが、ショートで収める自信がなくなりそうでしたし、修正しませんでしたっ♪
【clown-crownさん】初めまして。つづり合ってるよな、と確認しつつ。人柄にじみでてます!?本当に滲みでてたとしたらヤバイっす。荒んだあたしの人柄が…(ぉ。「えぇ性格」って、褒め言葉になってねぇ!!(爆笑)と悶えつつ。読んでいただいて有難うございます。
【影舞踊さん】「あはれさ」出てましたか。それを感じていただけたなら幸い、というかここにもあたしの古典好きっぷりが滲み出たか(笑)霞んだ様子とか、桜ってそんな感じしますよね。あたしは青地に桜柄の浴衣が大好き(何の話?)読んでいただいてありがとうございます。
【藤崎さん】初めましてですね。最後の二文への褒め言葉、有難うございます。修正しちゃったけど(笑。退屈を少しでも紛らわせる助けになれば幸いでつ。あたしは明後日から学校で忙しいのに、何故こんなことをしているのか…。
【rathiさん】読んでいただいて有難うございます。交通事故か癌……というコメントを見た途端、「ああなるほど」と思ってしまった作者でございまつ。あたしの中ではずいぶん前から、「春になったら桜の精の話を書きたいな」と思っていたので、まるで交通事故や癌とかいう考えは浮かびもしませんでした(笑)
【夢幻花彩さん】読んでいただいて有難うございます。何言ってんですか、いつもめちゃェェ作品投稿なさってるじゃないですかッ!!笑。ああ、もしかして有栖川様のコメントでも思ったんですが、桜の正体匂わせずに分からないまま最後まで引っ張ったほうが良かったのか!?笑。…と早くも後悔しつつ。お礼を一言。
2005-04-05 00:01:05【☆☆☆☆☆】ゅぇ
叙情的で線の細い少女漫画(ロートルゆえ最近の少女漫画家さんは知らないんですが、大島弓子さんとか)を読んでいるような気持ちで、優しく日常と隣り合わせのファンタジーに浸りました。『危ない……っていうか』のお母さんの言葉を、直後の桜コンビが解説的に語る会話は、むしろもっとボカしたほうがフワフワして良かったかな、とも思いました。もうそこまでで気持ちは充分伝わっておりましたので。
2005-04-05 05:25:21【★★★★☆】バニラダヌキ
相変わらず、美しい文章、素敵な物語。いやはやなんとも良い気持ちになりました。
親の心、子不知。子の心、親不知。それでも親子の情の深さを知らされる気がしました。「子は親のコピーではなく、本体そのものだ。みな鏡を見るのが恐い。だから、可愛く、憎く、愛おしいのだ」という話を、どこかの本で読んだことがあります。ふと、そんなことを思い出してみたり・・・・・・
ふわ、ふわ の使い方が絶妙でとても気に入りました。たったこれだけの事で、物語全体のイメージが作られている気がしました。私もこんなショートを作ってみたい。
ギギでした。
2005-04-05 12:27:39【★★★★☆】ギギ
どうも貴志川です。読み終わってから「すげえなあ」と思いました。流れる様な文章もさることながら、オチが最高でしたね。母親との関係が、あまり母親とは仲がよくない自分にはホロリときましたね(ソコかよ。桜かーそろそろそんな時期だなあ……昔は死者を悼むために死骸の上に植えたとか言われるくらいですから、きっと人間の心を癒すのには好きなんだろうな、と思ったり(キャラ逸脱ですか、そうですか)。桜を櫻と言い換えたところにも細かいところですがいいセンスもってると思いました。やっぱサクラは櫻だと俺は思ってますから【何 ではノ
2005-04-05 14:08:35【★★★★☆】貴志川
ううっ、息苦しい家だと辛いですね。ウチは程々の平民でよかった(笑)。しかし、親の愛情というのは子供にとっては非常に重要なものですよね。幼少の頃はどうしたって、社会の一番小さな集団といわれている「家族」の中で、(道徳的なことなど)学ばなくてはなりません。櫻ちゃんはもう大学前のお年頃ですが。――あれ、何だか変な感想になっちゃいました(汗)。桜君は櫻ちゃんの家の隣にいただけあって、お母さんの愛情もお父さんの愛情もしっかりと分かっていたみたいですね。桜君のことを忘れずに、これからも微笑んでいてもらいたいです。「ふわふわ」というのが、心に優しく残っております。
2005-04-05 20:29:22【☆☆☆☆☆】エテナ
心温まる綺麗な話で良かったと思います!!母親の本音が現れたときには、不思議と微笑しました!!ゆぇさんの他作品も、頑張ってください!!
2005-04-05 23:12:51【☆☆☆☆☆】ニラ
拝読しました。人の本当の気持ちって解らないものですよね。表面上の言葉と心の中の言葉は違いますし、それはふとした事で気付く些細な事なんだけど、何故か簡単にはその「ふとした事」が起こりませんね。桜の精を軸においたストーリーもとても受け入れ易く、読み易かったです。次回作も頑張って下さい。
2005-04-06 05:04:06【★★★★☆】京雅
拝読が遅くなりました。ああもう(何 素敵だと素直に思える作品です。『桜の化身』というテーマはさほど新しくはないものの、それを新しく感じさせる主人公の心情が素晴らしい。桜が好きだと言うシーンはもう少し軽い方がオチにもっとどんとくるもの(それは何だ)があるように思います。締めは本当にお見事。ラスト四行で思わずじ〜ん。所々の描写に真似できない羨みを込めて(笑
2005-04-07 21:12:14【★★★★☆】昼夜
計:60点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。