『黒い雨に青い蝶』作者:蜜花美楽 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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闇に雨。
なんて不気味な光景なのだろう。
ポツポツポツ・・・・・
地球の一部の地域には闇と雨で成立している所があると言う。
田島は今、その地へと足を踏み入れた・・・。


黒い雨に青い蝶


日本時間、2055年8月中旬の頃。
北極海に浮かぶ名も無い島に彼はたどり着いた。
田島耕介。ハーバード大学卒業の日本では3本指に入る程の頭脳の持ち主。
たばこ1ダースと少しの着替えが入った黒いバストンバッグ。田島の荷物はこれだけであった。
田島の服装は至ってシンプルに、
黒革のコート、黒いシャツ、黒いズボン、黒革のブーツ。
確認をする。ここは、北極海だ。
防寒もしていないその格好ではすぐさま凍死してしまう。
しかし、ここは闇と雨に覆われている地。気候は異常なまでに狂っている。
普通ならば北極海は夏冬などほぼ無いに等しい気候だ。
しかし、現在日本では猛暑が続いてるであろうこの夏、この島はその日本と同じ状態と考えてもおかしくない。
この島はすでに40℃を超えていた。
と言ってもこの島の全てがこの気候のわけではない。この異常な地はたかが東京ドーム程度の範囲でしかない。
田島は歩き出した。
目の前は木で出来た家が十数軒並び、畑がしっかりと作られていた。
だが人っ子一人見当たらない。
田島は険しい顔ひとつも変えぬまま更に前へと歩き出した。
すると、前方に白い塊が見えて来た。遠いがしかししっかりと分かる。
氷だ!!!
どんどんハッキリと見えてくる。氷の塊が無数に広がり吹雪いている。
田島はあと1キロ程度であるほどにその北極地帯と異常気象地帯の境目までに来ていた。
すると、前から人間のようなものが二足走行で田島のほうに向かってきた。
「逃げろー!あと少しで爆発するーっ!!!」
その人間がそう叫び終わった後に突然の大爆発があった。
人間は爆発により飛ばされ田島のほうに転がってきた。
その人間が「ゼェハ」と息を切らしながら起き上がり境目を見て一言言った。
「やっぱりまだ侵食は進行中なんだな・・・。」
田島はその人間の見た境目へと目を遣った。
2005-01-10 14:08:15公開 / 作者:蜜花美楽
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■作者からのメッセージ
初めて投稿させて頂く作品です。
短いですが、まだ続きが残されているのでしっかり書きたいと思います。
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この作品に対する感想 - 昇順
なんというか、序盤であるにもかかわらず興味深い話ですね。これから何が起こるのか。結構ドキドキものです(汗
2005-01-10 14:16:03【☆☆☆☆☆】霜
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