『[短編] Dark』作者:覆面レスラー / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 ぼくはきっと君の笑顔を見ても、もう笑えない。
「わたし、時貞クンのコト大好きだよ」
 そんな純粋なセリフに照れたり、もうできない。
「ほら見て、お弁当作ってきたんだよ」
 君から向けられる想い全てが、心を削っていく。
「時貞クンはさ、わたしの事、好き?」
 
 大好きだったよ。
 世界ノ全テノナニヨリ。
 君に恋して、生まれて初めて胸の痛みと至上の幸福感を味わった。
 君の笑顔を想い、君の声を想い、君の心を想う僕は、君さえ側に居てくれれば他に何もいらなかった。
 君は僕のすべてだった。
 君さえいれば何も必要なかった。
 僕の心は君への想いに支配されていた。

 君の本当の姿を見てしまうまでは。

        
               †

 
 冬が終りを告げ、春が到来し、夏に移り変わりゆく季節の谷。
 陽が暮れるのが次第に遅くなり世界の昼夜が反転し始める頃。
 黄昏の日差しを受け止めた授業風景は、やけに色褪せていた。
 僕が生きている世界はいつのまにかセピア色に染まっていた。
 空が茶色で、雲は薄茶色。
 人間は総じて、焦げ茶色。
 他愛無い文学を論じている教諭の声音はフランス語の発音に似ていた。
 私語をばら撒く級友達の群れは無数の羽虫が奏でる共振音に似ていた。
 僕はさっきからずっと、胸の奥底にドロドロ渦巻く感情と現実を行ったり来たりしている。
 君への怒り。
 君への嘲り。
 君への罵り。
 君への謗り。
 君へのやるせなさ。
 自らの不甲斐なさ。
 自らの臆病さ。
 自らの矮小さ。
 自らの卑怯さ。
 自らの陳腐さ。
 負の感情が、行き場を無くして内臓と骨と筋肉と皮膚の隙間の暗闇で無限サイクロンを形成していた。
 飲み下した感情論を現実に嘔吐しそうだった。
 死の選択肢を選べない現状が酷くつらかった。
 死を選びこの世から迅速に消去されたかった。
 生の意図が見出せない明日を待つ意味は無い。
 この授業が終われば空冥に向かって飛びたい。
 けれどそれだけの選択肢すら選べそうに無い。
 僕は死にたい癖に生きることに執着している。
 
 それは何故?
 弱いから?
 
 そう。
 弱いから。

 おそらく君を殺したのが自分だという現実すらも受け止めず、一生見えない触れない罪の意識を背負いながら道の上に佇んでいるのだろう。
 君を殺した罪業すらも含めた運命を放り出し、その場で野垂れ死ぬまで眠っていたかった。
 どうせ物理法則に従って流れる時間の中、風化しない思いだけを抱いて僕は動けないのだ。
 やがて老いて死に、空虚な記憶の迷路から解放されて何一つとして残らない。それだけだ。

 今となっては、後悔の漣がイデアの深海から吐き出された一縷の波となり、海馬の水槽に戯れ堕ちていく。

 僕はなぜ君の本当の姿を見てしまったんだろう?
 僕はなぜ君を追い詰めたんだろう?
 僕はなぜ君を

 ――殺してしまったんだろう?

 
               † 
 

 あの日は夜明け前から空に世界の終末色を描いた雲間を裂いて、雨が降っていた。コンクリートの灰色を緩慢に侵食する青い雨が隙間無く世界を濡らしていた。人は皆、気休めに傘を差した処で濡れてしまう状況に煩わしさを覚え、天恵に対して一、二毒を吐いていた。だが、そんな多勢にとって憂鬱なる世界に置いても、君という存在を有していた僕の心は浮き足立ち、躍っていた。波状を残し、アスファルトに吸い込まれ溶ける雨滴の湿った匂いでさえ、素晴らしく綺麗なものに見えていた。
 心底、愚かで居られた。
 芯から無知で居られた。
 そのまま、静かに生きたかった。
 そのまま、静かに逝きたかった。
 愚かな人間は、決して愚かなまま居られなかったとしても。
 君を失ってしまうような愚かさは、不必要も甚だしかった。
 僕は偶然の岐路に立っていた。
 おおよそ誰も知りえない運命。
 天秤にかけられた天国と地獄。
 そんな両極端な運命が待ち受ける事実を知らなかった僕はなんとなしに地獄の道を選択していた。
 あの曲がり角で近道をしようと思い立ち、曲がってしまわなければ僕は何も知らないで居られた。

 何も知らないということは幸せだ。
 知らなければ感情は沸き起こらないから。

 だが、僕はあの曲がり角を確かに右に曲がり、君の姿を視界の切れ端で捉えてしまう。
 君は――
 君は……

 
               †
 

 世界がうっすらと僕から乖離していく。
 僕は僕自身の感情がもたらす化学反応で、現実世界の自分の青さが消えていく。
 消えかけた僕の目に映る景色は既にセピアからモノクロに色褪せていた。
 教師が黒板に書いた文字の羅列も最早意味を為していなかった。
 音が消え、静謐に満たされた現実は現実らしくなかった。
 僕が座る椅子がノートと教科書を広げた机ごと木目の床に沈んでいく。
 底なし沼の様にずぶずぶと。
 教室の片隅の床にごろりと無造作に転がった僕の首だけが世界との接点になりかわっていく。僕はそれでも君の存在へ想いを馳せていた。

      
               †

 
 僕が見た君は、けばけばしいピンクで彩られたホテルの壁面の向こうに消える姿だった。
 僕は目の前にある現実が現実かどうか確認するまでもなく、君だと脳で直感していた。
 頬にかかる冷たさで、傘を持っていた手がやんどころなく垂れ下がっていることに気づく。
 君がどうしてそこに?
 僕は疑問への対処も煩わしく、その場から駆け出し、君が消えた壁面の向こうからガラス張りのロビーを覗き込んだ。
 そこには君の横顔と君に付随する人物が並んでいて、壁に向かって立っていた。
 やがて手続きを終えた、君に腕を回した白髪混じりの背広姿が君とともに廊下を曲がるようにして消え。
 閑散。
 静寂。
 平穏。
 それだけが残った。
 僕の胸に荒れ狂う感情の嵐を置き去りにして。
 ザンザ、ザンザと外で風鳴る雨音は一層酷さを増していた。

 
               † 
 

 僕はまだ生きている。
 僕の首の周囲でクラスメイトの首が伸びて、折れて、縮んだ。
 僕の首は置物の様に挿げられたまま微動だにせず、空気と混ざり合うだけだった。
 蝿が固まったような影が忙しなく教室中を飛び交い、モノクロの室内から一つずつ、消えていく。
 やがて最期に僕の影も室内から消えた。
 消えた影は彷徨いながらも一歩、また一歩と高く高く空に近づき、重い鉄の扉を開いた。
 そこには、世界の果てまで血を零したような夕暮れが街のミニチュアを鮮やかすぎない心地よい闇で染め上げていた。
 ここからなら、君に想いが届くかもしれない。
 僕は空と地の接点を結ぶフェンスに掌を掛け、君に思いを届けようと君の存在について過去の記憶を抉り始めた。

 
               † 
 

 雨の日。
 黒い、雨の日。
 僕は携帯から君に連絡を入れ、夜の公園に呼び出した。
 目的は一つ。
 君の行為について質問するだけ。
 それだけだった。

「時貞クン。こんな夜中にどうしたの? 電話じゃ言ってくれなかったから多分話しにくいことなんだろうけど、親にコンビニに行ってくるって言ってあるだけだから、あんまり長くなると困るんだけどな」
 な、と語尾が上がる喋り口調。
 可憐で愛らしく囀る、君の唇。
 僕は幾度、接吻を重ねたろう。
 そしてそれは僕の知り得ない場所で、幾度穢されたのだろう。
「僕は、見たんだ」
「え? いま、何て」
「僕は、見た」
「見たって――何を」
「何を、か。何を、ね。あはっ、あははっ」
 夜の公園の街頭の灯りですらも僕の心と同じ色に、どす黒く染めたかった。
 僕は馬鹿だ。
 僕は道化だ。
 僕はなんだ。
 一体、君のなんだった?
「君が何をしたのか? それを僕の口から言わせる? ひどい奴だね」
 こんな予定調和は早く終わらせたかった。
 多分、悪夢だ。
 一生、醒めない悪夢。
 水溜りのサーフィスが、樹木の葉から零れ落ちた滴で波打った。
 酷く、殺伐とした気分だ。
「じゃ、言ってやる。僕はホテル街で君を見た」
 口から吐き出されるのが呪詛ならまだ救われたのかもしれない。
 傷つけるための言葉が、君だけを撃ち抜くならまだしも――
「愛じゃセックスはできなくても、金さえあればできるんだ?」
 僕は自分の口から放たれる君を傷つけるための言葉にすら傷ついていく。 
「なら、『幾ら』払えばいいんだよ」

 君は全身を震わせて顔面を蒼白にしていた。
 息が詰まりそうなほど、血が昇る光景だった。
 人らしく人な観念が、子猫や子兎の皮を剥いだものを被り、滴る血液と脂肪に塗れて立っているような。
 君の存在が嘘と肉でできた塊にしか見えなくなっていた。
 僕は財布から十枚の万札を取り出して君に差し出した。
「ほら、これでやらせてくれるんだろ?」
「なに、いってるの……わ、わたし……そんな……」
「なに? そんなことしてない? それともそんなつもりじゃない?」
「う……うぇっ……うぅぅっ」
 ボロボロと大粒の涙が君の瞳から溢れ出す。
「興醒めだ」
 シニカルなもう一人の自分が、僕の背後に立っていて、僕を指差して嗤う。興醒めなのは、お前の方だ、と。
 君に逢えばこのどす黒い気持ちが少しは癒されるかと思ったけれど逆効果でしか無かった。
 僕の足元で水溜りにひざまずいて泣きじゃくる君の姿は僕にとってはもう――所詮、自分に付随しない世界に渦巻く物質の一つでしかなく、袈裟切りに降る雨滴と同じ物体に成り下がっていた。
 世界の構造すらも呪ってしまいそうだ。
 知らなくてもいいものを知らないふりし続けることが出来ない構造。
 偶然とは名ばかりの断続的な不幸の連鎖で成り立っている構造。
 僕の心から君という存在を消去させてしまう構造。
 俯くと、足を崩してへたり込む涙目の君が僕を見つめていた。
 赤く濁った瞳の揺れが僕に言葉を促している。
 それはおそらく赦されるための言葉。
 人は人に赦されながら生きていることをどの生物よりも良く知っている。
 だから赦しを求めた。
 穢れた君は。
 穢れを僕の手で払ってもらうために。
 僕が架した罪の意識から赦されることを僕に求めている。
 鬱陶しい。
 僕は自らの心象風景を一括りの言葉にまとめて吐いた。
「死ねよ」
「…………、――…………ぇ?」
 慟哭。
 君の瞳が忙しなく、ブレる。
「死ねって」
「……――?」
 悲壮。
 君の顔色が、白くなっていく。
「消えろ、って言ってるんだ」
「  」
 静謐。
 君は無表情に青ざめた顔を翻すと、水溜りを跳ねあげて僕から走って遠ざかっていった。 
 その後姿を見送りながら、僕は僕自身の最低さに安堵していた。
 ここで僕はどうしても君とは決別しておかなければならなかった。
 時間が経過し、君の本性に対する想いが風化して赦されもせず赦しもせずに置いておかれた関係は、君から僕への愛が瓦解した瞬間、破綻する。
 破綻した関係は徹底して互いを傷つけあうだろう。
 そんな結末しか待っていない未来を惰性で繋げておく意味は無い。
 僕も不幸。
 だけど
 君も不幸。
 否。
 人と人がすれ違い擦れあう限り、真の幸福などは得られやしない。
 二つの固体が一つになろうと幾ら足掻こうが、結局同一化されることはない。
 飾り、隠し、欺く。
 ヒトは一人で生きるからこそ、安寧から繋がる真の幸福が得られる。
 だのに、幾千年も歴史を重ねてきた上でそんな単純極まりない結末を恐れ、忌避しているせいで。
 世界は依然として救われないまま泣いている。
 幾千、幾万の涙で地表を濡らしながら。
 そして、その事実に気づきながらも社会の枠を外れ、確固たる一人として生きれない僕は、僕自身の人格が崩壊していく日を、無為に生き永らえ、首を長くして待ち続けているだけなのかもしれない。

 
              † 
 

 屋上から眺めることのできる、黄昏に瞬く星の群れは綺麗だ。
 夜のカーテンで閉じられた街が眠りをいざなっていた。
 僕は佇んで、血が飲み干された跡に黒ずんだ山々のシルエットを眺めている。
 踊る風が僕の頬を撫で上げながら通り過ぎていった。
 校舎周りの木々がざわざわと音を立てて靡いた。
 
 ――さぁ、もう少しだ。

 僕は果てに向かってフェンスをきつく握り締め、君の最期を思い出す。

 
               †             
 

 携帯が鳴ったのは日付が変わった真夜中だった。
 君からだった。

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………わたし」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………どうすれば」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………さよなら」

 その一言の余韻を残し、通話が切れた音が繰り返される。
 僕は閉じた目蓋を開いて、月明かりを漏らす空を見上げる。
 白い雲の色をした三日月が、煌々と夜に戯れていた。
「さよなら」
 その月に向かって、僕も言う。
 君も、きっとこんな夜はあの月を見上げている筈だから。

               †


「さよなら……ね」
 僕は背丈より少し背の高いフェンスを掴むと、一気に飛び越して向こう側の縁に降り立った。足を踏み外し、転落しそうになったが不思議と怖くなかった。
 さよなら。
 あの、君が吐いたさよならの一言は僕に向けられていたものではなかったのかもしれない。
 僕ではなく、誰かに。
 誰かでもなく、全てに。
 全てではなく、自分に。
 君自身が導き出した答えはそれだったんだろう。
 僕に赦してもらうしか、穢れを取り除くことは出来ないのに、僕に赦して貰えなかったがために、自らの手で自らの罪を赦す結末を選択したのか。
 それは、分からない。
 その不理解さは、「僕の全てが君だった」と幾度口にしようとも、言葉で想いが埋まることは無い様にも似ていて――人が人である限り、僕が僕である限り、君が君である限り、誰もが誰もを理解できないという事実だけを思い知らせてくれる。

 フェンスに凭れて、僕は虚空の闇を睨んだ。
 地上の星と天空の星に挟まれた僕も今、誰かから一つの星として映るのだろうか?
 いや、と思い直して微かに嗤う。
 僕は誰にも見えない、星でしかない。
 生れ落ちた躯に生命を宿す間は、夜の海原に浮かぶ星々のように輝ける宛など無い。

 でも、それが僕で。
 これからも、僕だ。
 
 これから先、誰を愛そうとも頑なに思わなかったとして。
 これから先、呆気無く自殺という忌避は選ばないとして。
 これから先、言葉で他人を殺害する事がなかったとして。
 これから先、暗い部屋の隅に座り込んで微動だにぜずに、
 生きていたとしても。

 僕は僕として、暗闇を見つめながら生きていこう。
 光が差さない場所にも、やがて最終章はくるから。
 此処で一人佇んでいてもやがて夜は来るのだから。
 先の見えない終りという闇が帳を落とすのだから。

 この道を行き着いた先がいつか、夜のシジマで覆われてしまうまで――
2004-11-24 12:31:19公開 / 作者:覆面レスラー
■この作品の著作権は覆面レスラーさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
実験的作品第一号。やっちゃった的作品とも言いますが。最近書いていた、ノーマルな恋愛短編のアンチテーゼとして、出来ちゃったので、取り合えず公表。
この作品に対する感想 - 昇順
うぉ、重いっ。重い作品ですね。ワタシのスカスカな脳みそでは、正直申し上げて「読みやすかった」とは言い難い作品でした。ただ、覆面レスラーさんもおっしゃっているように、非常に実験的、前衛的な作品であったと思います。覆面レスラーさんがここ数作発表された短編作品とはガラリと違う肌触りで、ワタシの個人的な印象としては、非常に”デジタル”な触感を受けました。言葉のリフレインが渦を捲き、やがてそれが大きなうねりとなって、最後はその奔流に飲み込まれていく・・・と言ったような感覚でした(意味不明な感想ですね(汗 申し訳ありません(滝汗)。この強烈なアクが、読後も後味として残ります。プログレッシヴな短編作品を堪能させて頂きました。
2004-11-24 14:14:42【★★★★☆】卍丸
はじめまして、C菜です。読みやすく、良いな、と感じました。簡単な感想しか言えないです…。過去作品集にもダイヴしてきますっ。
2004-11-24 17:29:23【★★★★☆】思葦菜
すごい、と思わずうなってしまいました。どんどんどんどん文字が頭に入ってきて、目が進んでいきました。圧倒的な描写力といいますか、言葉の言い回しが素晴らしかったです。今後の作品も期待しています。
2004-11-24 18:24:15【★★★★☆】流浪人
一瞬、舞城王太郎かと思いました(ぉ 
一文一文がよく練られて、印象に残る作品ですね。
……彼女が可哀相でした。
2004-11-24 19:03:58【☆☆☆☆☆】月海
初めまし……いや、お久しぶりです、と言った方が正しいのでしょうか。って何を言ってる、自分。ゲフンっ。さてはて、読ませてもらいました。読んでの素直な感想がただ巧いなあ、と。読むに連れてズリズリと引き込まれてしまいました。一文字違いで繰り返される描写に圧巻。いや、面白い。
2004-11-24 19:25:02【★★★★☆】神夜
読ませてもらいました。感想を書くのは、実ははじめてです;
初の恋愛小説、覆面レスラーさんらしく哲学的でしたが、詩のような文章はすらすら読めてよかったです。
今度はハッピーエンドな小説も読んでみたいです。
この作品もとっても素敵です。でも最初電話での『さよなら』は【僕】が言ったのだと錯覚しました(笑
2004-11-24 20:15:02【☆☆☆☆☆】イヨ
読ませていただきました。語彙力、演出、どれも洗練されていて、上手いと思いました。主人公の身勝手さがとても嫌でした。自分の言葉に責任も持てない、卑怯者のくせに、人は分かり合えないなどとよく言えたものだなと。最後には、俺はこの道を貫く、こんな生き方しか出来ないのだから、みたいな結局、自己愛護に逃げてしまっている。最低の男だと思いました。なかなかここまで小説の登場人物に文句を付けられる作品には巡り会えないですね。主人公は嫌いだけど、この作品は良いと思いました。
2004-11-25 01:59:16【★★★★☆】オレンジ
拝読させていただきました。うむぅ、さすが覆面レスラー様と言った感じです。重い心理描写の中に確かに共感できるものがありました。主人公さんは一生死ぬまで部屋に篭る気なの!? と驚き呆れつつ、実力が垣間見得る逸品だと思います。それでは。
2004-11-25 13:51:28【★★★★☆】ささら
タイトル通り、読後はかなり暗い気分になり、ドンヨリしておりました。きっと作者の狙いどおりなのでしょうね? 表現力が素晴らしくて驚いています。天邪鬼的にあえて無理やり一点だけ難を言えば、私の場合、読後の重量感覚がストーリーの印象さえ凌駕してしまいました。(でもこれは聞き流して頂いて結構ですので)
2004-11-25 17:56:08【☆☆☆☆☆】紗原桂嘉
読ませていただきました。面白かったのですが、冒頭のいくつかの会話文がなかった方が個人的には好みです。「光が差さない場所にも、やがて最終章はくるから。」という言い回しはちょっと理解が及ばなかったものの、つらつらと心情を語らせる手腕はお見事だと思います。
2004-11-25 22:33:13【☆☆☆☆☆】メイルマン
巧いですね。この単純な設定でここまで細かい背景描写等さすがです。読ませる技がありますね。後、私の作品に感想ご指摘いただき有り難う御座いました続きが
Pure−Jamその2として掲載されていますので、またご指導下さるとうれしいです。
2004-11-28 05:47:49【★★★★☆】砂さらら
ポイントが全てでは無いとは言え、アンチテーゼ+実験作品の方が受けが良いのは作り手として複雑な心境です(笑。。。卍丸さん=毎度、どもです。この作品は作り手の僕自身が『これ、きつきつすぎやでー、ありえねー』と思いながら創り上げた作品ですので(笑。ていうか、評価コメント、格好良すぎます(笑。思葦菜さん=お初ですー。いえいえ、簡単なコメントでも全然励みになります。過去作とは毛色が少し違ったのですが、読み比べられてどうだったのかちょっと聞いてみたい気もします。流浪人さん=僕の言葉の言い回しはやり過ぎるとどうも回りくどすぎて拒否反応を起こってしまうレベルだったのですが、うーん……僕自身、気づかない内に成長しているのでしょうか? 言い回しを褒めていただけたのは、スゲー嬉しいです。月海さん=舞城、実はこっそり大好きっ子です(出版物全冊揃えてますよ!)。ですが、一瞬でも舞城っぽかったとは、全然気づきませんでした。気づかない内に感化されているのかも……。神夜さん=初めまし……いや、お久しぶりです(笑。全く持って正しいですよ(笑。面白い、狙いで書いてなかった分もあるだけに面白いと言って頂けると、嬉しいですよー。イヨさん=初でも恋愛小説でも無くてゴメンなさい(笑。混乱させてしまうような事を言ってしまったと少し後悔。ハッピーエンドは個人的な思想観念からして好みではないので、以後書くことがあるかどうかは……。オレンジさん=となると主人公は、簡単に言うと『エヴァン××オン』の『シ×ジ』くんをダークで残酷でより根暗にしたカンジかなー、とオレンジさんの意見を聞いてぼんやりと思いました。ま、主人公は最低+リアリスト、みたいなカンジでしょうか?ささらさん=あ、主人公は部屋に篭るヒッキーというよりも、誰もが持っている心の殻の内側に篭りきってしまう、といったイメージを簡単に表現したくて敢えて暗喩を使ってみました。分かりづらかったっすか?紗原桂嘉さん=あー……でも、どっちでも嬉しい……読後の印象が残る方でも、読み手の気分を左右できたことでも……僕が重視しているのは読後の感触なので、そういった意味ではダメなのかもしれませんが。メイルマンさん=あ、冒頭ですね? うーん……悩んだんですよ。で、結局付け足して、蛇足だって言われるのはいつもの僕の泥沼パターンです(笑。今回は読み手に理解を促さない作風で書き上げたとは言え、やはり理解されないと小説はなりたたないので反省。砂さららさん=読んで頂けて、どもです。巧い、と言っていただけるとやっぱ嬉しいですね。あと、作品の方は既に読ませて頂いたのですが、連載作品の方は前回の続きにUPするというのが、このサイトの原則となってますので、1の続きに2をUPされてから、意見の方を書かせて頂きたいなーと考えております。
読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。なるべく、ギブアンドテイクでお伺いさせて頂きたいとは考えているのですが、ちょっと最近また忙しくなって参りましたので、レスの方遅れることもあります。ゴメンナサイ――
2004-11-28 23:37:57【☆☆☆☆☆】覆面レスラー
計:28点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。