『天界物語〜12人の天使たち〜  天界について』作者:漆黒の奇術師† / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約2.52枚
天界暦3000年

ここは天界。
いつも雲ひとつ無い快晴。

 
 まず、この『天界』を案内しよう。
 この世界…とは言えど、世界というほど広くは無い。言うなれば村、という広さだ。
 世界の中心部には天界の『王』の住む王宮がそびえる。
毎年その王宮で、人間界で死んだ者の中から天使になれる12名の者が選ばれる。12名の決め方は生まれた月にある。そしてその12名はそれぞれの種族に分けられる。種族はこれまた12ある。そして特性もそれぞれだ。
 
1月生まれ:ガーネット族 真実・友愛・忠実  
2月生まれ:アメジスト族 誠実・心の平和   
3月生まれ:アクアマリン族 沈着・勇敢・聡明  
4月生まれ:キュービック族 純真無垢・純潔   
5月生まれ:エメラルド族 幸運・幸福     
6月生まれ:パール族 健康・長寿・富     
7月生まれ:ルビー族 情熱・仁愛・威厳    
8月生まれ:ぺリドット族 和愛・夫婦の幸福  
9月生まれ:サファイヤ族 誠実・慈愛・望徳   
10月生まれ:ピンクトルマリン族 心の歓喜・安楽
11月生まれ:トパーズ族 友愛・友情・希望・清潔
12月生まれ:ターコイズ族 成功・繁栄     

 見てお気づきの方も居るだろうが、全て誕生石の名前によって分けられている。そして天使たちは皆、自分の種族の色のペンダントを与えられる。『如何なるときも肌身離さず持っているように』と常に念を押されて、天使たちは修行する。
 つまりは、1年のうちに天界へとやってくる天使たちは、わずか12名ということになる。そして天界へとやってきた天使たちは人間界を守るべく、修行を積み、若い者でもそれなりにやれば出世していくのである。

 天界には河がある。12の、河だ。それぞれが種族の色に染まっている。ターコイズブルー、エメラルドグリーン、ルビーレッド……12色、だ。その河は種族ごとの集落の周りをグルリを一周している。集落の外へと出るには、橋を渡っていかなければならない。


 1000年に一度…天使の中でも並以上の力を持つ天使たちがやってくる。その証拠に、髪の色が例の12色なのだ。彼等は普通の天使たちよりも『精気』を沢山持っている。精気とは、天使たちの力の源となるものである。
 

 今年はその天使たちがやってくる。並外れた力を持つ天使たちが……


2004-10-09 13:06:02公開 / 作者:漆黒の奇術師†
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全作品がパスワードの不一致によりアップできなくなりました。管理人様に連絡しようとした結果、あて先不明でメールが戻ってきてしまいました。どうにもならなかったため、別の小説を…ということになりました。
この作品に対する感想 - 昇順
僕が死んだら王になってみたいナー
2004-10-09 16:44:58【★★★★☆】金ピクミン
計:4点
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