- 『僕は君が好きなんだ。』作者:さこ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角1071文字・・・・・・解ったよ。
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原稿用紙約2.68枚
僕は君が好きなんだ。
「喜一。」
「何。」
「明日、俺はいなくなる。と、思う。」
カズの言動はいつも意味不明。でも、彼なりにいつも意味はあるらしい。
「今回は宇宙の果て、とか言わないでくれよ。」
先月も、『風の果て』って曲、そうあの映画の。―――を僕が聴いてて
「これ、スゴク好きだな。」
っていって別れたら、次の日失踪騒ぎになってた。
3日後に自分で帰ってきたけど、何処に行ってたかって、
「海。あそこが風の果て、だ。」
なんて大真面目。どうしたものか。
「いや、そうじゃない。いなくなるんだ。
喜一、どうする?」
「プッ―――どうするって、帰ってくるんだろ。待ってるよ?」
書いてた日誌から目を上げて、息を呑んだ。
彼は、必死だった。
これまで見たことない、僕にすがりつく位に必死な目をよこしていた。
「カズ・・・・・・?」
そうか、と呟くとカバンを肩に掛けて カタン と席を立った。
背中がよそよそしくて胸がざわっといやな感じがする。
「先帰っちゃうのか?」
「・・・・・・あぁ。サヨナラ。」
カズと僕とはいわゆる幼馴染。
高校も当たり前のように同じ学校に通ってる。気が付くといつも一緒。だから、僕らの間に『サヨナラ』なんかいらない。
家に帰る時は、
「また明日。」「あぁ、じゃな。」
で済むから。
なのに今日彼はそれを口にした。
家に帰ると夕飯も待てずにベットにどっと倒れこんだ。
なんだか死ぬほど体が重くって、そのまま朝まで眠ってしまった。
どうして笑っちゃったのか。
どうして眠りこんでしまったのか。
・・・・・・なんて、今さら。
カズはいなくなった。
今まで一緒に歩いてた道、
一緒に立ち読みした本屋、見上げた空。
一緒に、一緒に、一緒に。
隣にいるはずのカズがいないだけで、全部違って見えた。
違って見えると感じるたびに、ココロがきりきり痛むようで。
何でだろ。
何でかな。
・・・・・・嘘。
解ったから。
帰ってくるんだろ。待ってるよ?
- 2003-10-08 02:48:41公開 / 作者:さこ
■この作品の著作権はさこさんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
完結編かくって言ったのだけども。
だけども。
思い付いたの書きたくて書いてしまいました。
感想&批判まってます!!
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内容が少ない気がします
2003-10-12 20:42:06【★★★★☆】ykiht55批評をどうもありがとうございます。他人の作品として自分の作品読むのはとても難しいことなので、ばしばし批評や感想をいただけるとかなり参考になります。2003-10-12 23:12:12【☆☆☆☆☆】さこ計:4点
- お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。