『魂の法則第一話』作者:神凪 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角1066文字
容量2132 bytes
原稿用紙約2.67枚
「もうお前の魂は要らない」
そう言った男の手は鋭利な刃物に変わり、ズビシュッ!!彼の胸を貫いた。
飛び散る鮮血。彼、西宮 零(にしみや れい)は自分の「死」を感じた。いや、感じる暇すらない一瞬だった。
「魂はどうしますか?」
白衣の男が問い掛ける
「適当な体にでも入れておけ」
面倒事を片付けるような様子で男は答えた


    魂の法則第一話「西宮零の新しい事情」


「ホラ早く。学生服も着れないの!? 私が着せてあげるから動かないで」
何だこの女は? 馴れ馴れしく俺の体に触ってくる。見たところ四〇代の女みたいだが。
「全く、今日から高校生なのに!!」
はぁ? 何を言っている。しかも俺が高校せ・・・・・・ん?
と、そこで。自分の容姿に気付いた。顔にはあまり変化が無いが身長が低すぎる。
俺の身長は一八〇以上ある。だが今の俺は一七〇程度ではないか。
「早く行く!!」
また女が叫ぶ。鬱陶しい女だ。
「気安く俺に触れるな・・・・・・!!」
憎悪と嫌悪を込めて行ったがそれをものともせずに
「馬鹿言ってないで行く!!」
そう言って俺を一枚の地図とともに家から叩き出した。


おかしい。何かが狂っている。何故俺はここにいる?
「おっはよー真!!」
俺は暗殺組織の仕事帰りで・・・・・・気付けばここにいる
「ねぇねぇ真」
これからどうすればいい?
「まーこーとぉ!!!」
思案に暮れる零の心を打ち砕いたのはこの一言だった
「うわ!! 何だお前は?」
当然零はこう返す。何故ならこの女の事など全く知らないのだから。
「またまたボケちゃってぇ」
構わず女――光森 明日香(こうもり あすか)は零の腕に抱きついてくる。悪い感触ではなかったが今は状況の把握が先だ。
「真ぉ。今日も授業あるんだって。かったるいよねぇ」
あっさりしすぎて聞き逃すところだったが確かに聞いた。この女は俺の事を、「西宮 零」を「真」と呼んでくる
「真・・・・・・?」
「ボケ過ぎて自分の名前も忘れた?」
あくまで女は冗談口調で笑いながら言う
「なぁ、念のために聞くけど俺の名前は?」
明日香はすこし今日はフリが長いなぁと思いつつもこの後落としてくれると思い言った。
「一文字 真(いちもんじ まこと)よ? それがどうかしたの?」
だけど彼の反応は余りにも意外だった。
「真・・・・・・? 西宮・・・・・一文字?」
彼、西宮零の考えているより事態は悪化しているようだった。
2004-08-07 20:30:28公開 / 作者:神凪
■この作品の著作権は神凪さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして。神凪と申します。
まだはじめて小説を書く若輩ですがよろしくお願いします。
これはとりあえずプロローグのような物ですので次からは少し陽気な内容になります。
感想等よろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
はじめまして、月海といいます。“魂の法則”というタイトルが素敵だと思いました。ズビシュッ!!という効果音は、地の文の描写で表した方がいいと思いますよ。続き楽しみにしています、頑張ってください。
2004-08-07 22:09:33【☆☆☆☆☆】月海
読ませていただきました。長々と指摘させていただきますが、お許し下さい。まず、「そう言った男の手は鋭利な刃物に変わり、ズビシュッ!!彼の胸を貫いた。
」の部分は、「ズビシュッ!!」をなくした方が読みやすくなると思います。読者の頭に「ズビシュッ!!」という音を想像させたいなら、何か別の表現を使った方が良いかと思います(比喩を使う、刃物の鋭利さや、刃物の振りの勢いを表す表現をいれる等)。あと、始めの七行は、少し状況が漠然としすぎている気がしました。重要なオープニングだとしたら、もう少し説明をいれても良いかと思います。「ホラ早く。学生服も着れないの!? 私が着せてあげるから動かないで」の部分のあとに、「何だこの女は? 馴れ馴れしく俺の体に触ってくる。見たところ四〇代の女みたいだが。」と突然続くのは、説明不足で少し読みづらさを感じるところです。というか、状況がわからないわけではないのですが、具体的な説明文や冒頭文がないため、読み手に稚拙な印象を与えてしまいます。例えばこのように、「おかしい。おれは暗殺組織の仕事をすませ、家路についていたはずだ。今ごろは自宅でゆっくりとシャワーでも浴びているはずなのに。気がつくとおれの前には謎の中年女性が立っていて、おれは直立不動で女と向かい合っていた。女は何やらぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる。「ホラ早く。学生服も着れないの!? ……」と語り口調を生かして一説明いれた方が良いと思いました。あと、セリフではない地の文でのことなのですが、(おかしい。何かが狂っている。何故俺はここにいる?)という地の文は主人公の語り口調ですが、(思案に暮れる零の心を打ち砕いたのはこの一言だった)という地の文は第三者からの視点になっています。物語の中で効果的にいれるとしたらこのような混用も構わないと思うのですが、まだ序盤ということもあり、物語の説明に安定感を出すため、どちらか(主人公の語り口調か、第三者の視点か)に統一したほうが良いかと思います。あと、描写が少なすぎだと思います。セリフと多少の心情説明だけで、読者に展開の想像を任せっぱなしにしている感があります。あと、地の文章の一マス目は空白にした方が読みやすいと思いました。長々と指摘をしましたが、最後に一つ。「こうした方が良い」と人に言われても、それで簡単に実力が上がるわけではありません。それに、この登竜門では新人さんには中々感想がつきにくいという特徴があります(一つだけ作品を書いて、そのまま感想に対してのお礼も言わないまま、二度と投稿をしない方がいるためだと思います。そのような方に丁寧に指摘や感想を言うよりは、常連さんや、登竜門の常連となりつつある方に感想を言った方が、その方のためになりますし、感想や指摘をした方からも、より面白い小説を読める可能性が高くなる、ということで有益です)。そのため、初めは感想や指摘がもらえず、苦労をするかもしれません。ですが、この「実力アップ」と「感想をもらう」という問題を、少し時間をかければ同時に解決できる方法があります。それは、「他の方の作品に感想を書く」ということです。できれば「良かった点」と「少し悪かった点」を両方書いて、です。感想を書けば、どのように書けば面白いのか、どのように書いてしまうと面白くないのか、が良くわかるようになってきます。これは自分の実力向上に非常に効果があります。もう一つの利点は、感想をつけた作品の作者の方が貴方の名前を覚えてくれます。一度や二度感想をつけただけではわかりませんが、各作品の感想覧で、何度も貴方の名前が出てくれば、「お、最近この人良くいるなぁ」と興味を持ってくれるかもしれません。そうなると、上にあげた理由で少しずつ感想がつくようになってくると思います。それらを糧にまた実力をあげていけば良いかと思います。ただ一つの注意点をあげるとしたら、このような感想は良く思われない可能性が高いです。「ものすごーーく面白いですね!w 尊敬してしまいますよww いやホントすごいです!w 頑張ってくださいねーーww  2点」。このような感想は他の利用者の方に「媚び」と思われる可能性が非常に高いです。作品の内容に触れず、「こんなに面白い作品を書けてしまう貴方を尊敬してますよ」という意思を伝えている感が強すぎるからです。私も良くは思いません。このように書いても構いませんが、一応良く思わない人もいるということで述べさせていただきました。長々とした感想、指摘で本当に申し訳ないです。何かお気に障りましたら遠慮なく仰ってください。それでは失礼いたします。
2004-08-07 23:00:39【☆☆☆☆☆】メイルマン
月海さんメイルマンさん有難うございます。
月海さん>
お褒めいただき光栄です。頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
「ズビシュッ」は自分で読んで不自然に思いました。三回も四回も読み直してから投稿する癖をつけたいと思います。
メイルマンさん>
貴重なご指摘を有難うございます。長々とした指摘、感想申し訳ないという事ですが、貴重なご意見に感謝しています。
皆様の小説も読んだのですが感想が付けづらくて・・。これからは感想をつけて実力向上&交流をしていきたいと思います。描写要向上ですね。しっかりと磨きをかけてから続きを書きたいと思います。
2004-08-08 00:03:18【☆☆☆☆☆】神凪
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。