- 『無言の天使』作者:風間 リン / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角657文字キンモクセイの木に夕焼け色の花が咲き、やさしい香りのする季節。
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原稿用紙約1.64枚
ベンガーン王国の田舎町、サジキ。サジキはキンモクセイの香水で有名な村だ。王室の女たちも気に入られている。
シャルティはサジキの領主の娘で恐ろしく美しい。色素の薄い栗色の髪の毛、瞳。その笑顔は天使とも呼ばれた。
今年19になるシャルティには恋人がいた。ルーという町の若い香水職人。質のいいキンモクセイを育て、最高の香水を作ると、評判だった。
「シャルティ今度領主様、いやお父様に挨拶に行かせてくれ。」
「ルー…。」
1週間後、ルーは領主の屋敷にいた。そこでは、キンモクセイのお茶が出されていた。長いテーブルの先に領主であるシャルティの父が座っていた。名は、ケイ・サジキ。
「領主様、僕は今、お嬢様とお付き合いをしています。結婚も考えています。」
ルーは胸をはって自信に満ちた顔を浮かべ言った。
「ルー、お前は小さな時からこの村で香水を作ってくれた。お前を信じよう。」
その言葉に少し信じられなかったシャルティは目からぽろりと涙を出した。
「お父様!ありがとう!!」
そういってケイに抱きつくシャルティとみてルーは力が抜けてそのまま力なく笑っていた。
「いやー、領主様が許してくださるなんて!ルーもお嬢様と結婚できて幸せ者だよ!」
村の男達が口をそろえて言う。
「ルー、お嬢様に取られちゃった。お嬢様相手じゃ無理ね。」
村の女達が口をそろえていう。
そんな二人は幸せだった・・・。 - 2004-08-01 13:33:47公開 / 作者:風間 リン
■この作品の著作権は風間 リンさんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
えーっと
短いですが、これから長くなると思いますんで・・^^。
明日あたりアップします
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