『リセット  最終話』作者:喪黒福造 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約5.19枚
僕はびっくりした。なんとその男の子が立っていたのだ
「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜」僕は一目散に逃げた。神社の横を稲妻のように走り住宅街を電光石火のように走った。僕は気付くと自分の部屋にいた。「恐かったぁ〜」僕は、少し落ち着いてイスに腰をかけた
「痛っ」僕のおしりに激痛が走った急いでポケットを探って見ると中に変なものが入ってあった
「なんだこれ」もう時間は7時を過ぎている「ごはんよ〜〜〜」母の声が聞こえる
「今いくから、ちょっと待って」僕はその物体を机の上に置いたその物体はキーホルダーのようだひし形の立体で透明できれいだったそのひし形の右下になにか英語で書いてある
「リセット?」そのキーホルダーにはリセットと書いてある
「早く降りてらっしゃい」母が少し怒ったように言った
次の日僕は、このキーホルダーを筆箱につけて持ってきた少し気持ち悪かったが、自分的には結構気に入っていたのだ。次の日も、次の日も、このキーホルダーを持っていった
そしてあの変な男の子に会った日から、2週間後のことだった。僕は学校の帰り道、あのキーホルダーを見ながら自転車を走らしていた。自転車を走らせているとあの男の子にであった公園が見えてきた。「リセットってなんだろう」普通の人ならこんなことに疑問を持ないが僕は、こういうことには疑問を持つタイプだった。そのときだった、さっき通り過ぎたはずの公園が目の前にある「さっき通ったはずなんだけど」僕は不思議に思った。僕は、また公園を通り過ぎるとき「リセットってなんだろう」と言ってみた。するとまた目の前に公園が見えてきた。僕は、不思議に思ったがすぐにこのキーホルダーの力を知った。「まさか、このキーホルダーを持ってリセットと言うと時間が逆戻りするのか」僕は、次の日から毎日が楽しくてたまらなくなった。社会の時間なんか、いたずらのし放題だ。しかもテストのときなんかも、カンニングのし放題だ。そんな毎日を暮らしていると、通知表はオール5となった。
 僕はこのことを友達に言ようと思ったが、友達にこの事がばれたらなにかされそうで嫌だった。要するに独り占めしたかったわけだ。しかし、そう簡単に話がうまくわけがなかった。
 キーホルダーを見つけて半年がたった頃だ、僕は友達と肝試しに行くことになった。場所は、幽霊がいると噂の古びた工場だ、そこにはもう数十年間人は出入りしていない。くじ引きの結果僕は、最後に行くことになった。臆病な丸山は「怖いよ、怖いよ」と連呼している。一方武田は平気さといわんばかりに手を組んでいる。そうした中、最初に行くことになったのは丸山だった、丸山は10分後ぐらいに帰ってきた。入っていった証拠の鉄くずは、ちゃんと持っている。丸山は「もう足が震えて動かない」と言って座り込んでしまった、一方武田は鉄くずをたくさん持って出てきた、その時僕は武田を少し尊敬した。
 とうとう僕の番になった。工場の入り口はくじらの口みたいに大きく開いている、窓にはたくさん落書きが書いてある、僕はその入り口に吸い込まれるよう入っていった「怖いなぁ」工場内は大きな鉄の棒や鉄の玉などたくさんのものが置いてある。そのときも僕は、リセットのキーホルダーを持っていた。そのときだった、小さな鉄くずが僕の数メートルの所に落ちてあった。
「ラッキーこんなの楽勝じゃん」そう言って、僕はその鉄くずに向かって走り出した。しかし鉄の玉につまずいて僕はひっくり返ってしまいこけた瞬間、僕のポケットにしまってあった財布がすぐ横の階段のところまで飛んでしまった
「やっべ〜」
僕は、ゆっくりと階段を上って行った、そして階段を15段ぐらい上ったときだ、高さはもう結構高かった下には鉄の棒が上を向いて待っている。「危なそうだから早く降りよう」そう思って財布を拾った瞬間だった。
 なんと階段のそこが抜けて僕はまっさかさまに落ちていった、そこには鉄の棒が牙をむかして待っている僕はとっさに「リセット〜〜」と叫んだ。
僕は助かったと思った、しかし、時間が戻った瞬間また階段が抜けて落ちてしまった。そしてまた「リセット〜〜」と叫んだ、また時間が戻ったがまた階段が抜けて落ちてしまった。「リセット〜〜」「リセット〜〜」「リセット〜〜」
何回リセットと言っただろうか。
 リセットと言い続けているうちに声が出なくなってきた、しかし何回言ってもまた階段から落ちてしまう、いずれ力尽きて落ちてしまうだろう。


「リセット」「リセット」「リセット」「リセット」「リセット」「リセット」「リセット」



数十年後

僕と同じくらいの5人の中学生が、肝試しにやって来たのだろうあの工場へ入っていった。
「ここ結構怖いよな」
そうそう「ここで中学生が死んだって話だよ」
「マジでかよ」
そうした会話をしていると一人の中学生が何かを拾った
「これなんだろ」
それはまさしくリセットと書かれたキーホルダーだった。
2004-07-16 20:03:21公開 / 作者:喪黒福造
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この作品に対する感想 - 昇順
もうちょっと男の子との絡みが欲しかった気がします。前回ミステリーな少年で閉めた割には今回活躍してませんよね。主人公がリセットで何回も同じときが送れるようになって、心情がどんなふうに変化したかがもう少し描かれていたほうが最後がもっと不気味になったかと。ブラックジョークのネタが笑えただけに、惜しかった気が。偉そうなこといえるほど私もできた作品書けませんが・・・(汗)。あと、続き物は編集したほうがいいと思います。短編ですし。次の作品も頑張ってくださいね。楽しみにしております。では。
2004-07-16 20:30:43【☆☆☆☆☆】笑子
ちょっと批判系が多くなってしまうことを先にお詫びさせていただきます。まずは、第一話を更新すると言う形で最終話をあげましょう。新規投稿で最終話だと、管理者様にも、読者にもあんまり優しくありません。そして、内容についてですが、リセットという設定ですが、素直に斬新だと思いました。ただ、結末へのアプローチが弱かったかなあ、と。もう少し、ゆったりと進んでもらえるといいなあと思いました。ネタがよかっただけに、それだけに残念でありません。ではでは。
2004-07-17 08:02:33【☆☆☆☆☆】村越
いいじゃん
2004-09-24 18:55:38【☆☆☆☆☆】かま
計:0点
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